碧のコトノハ

みどりのことのは

エジの・・最後の試合だから②

2011-12-07 21:35:50 | エジ
12月3日の鳥栖戦、前半のとこまででレポ中断してました。

今日はハーフタイムから。

ふと気付くと、いつの間にか立見客がいっぱい。メイン席もバックも。
だよね。昇格だものね。

まるでここはKK?って思うくらい、開門前から自由にうごきまわるロアッソくん。
ハーフタイムはこんなものをもってロアッソゴール裏にやってきた。



なんて気が利いているんだ。

顔かくして、前みえないよーってしぐさにきゅんきゅんきてしまう。


ロアッソサポの目の前で、ウィントスくんに卒業証書を授与・・


いや、そっちはカメラマンだからw


「ごめんごめん、ウィントスくん」


ぐに


くちばしにぐぐぐぅううう


(ほ・・ほんとは、くやしいんじゃないのか?卒業証書とかあげる気分じゃないんじゃないのか?)

「いやいや、ウィントスくんたら、翼だからこれ持てないからさっ」


「優しい僕が一緒にもってあげないとw」


トットちゃんの背中にはJ1!!


「おら、おまにも持たせてやらあ」


ただのあたたかいシーンで終わらないとこがまた小気味よくってねwww


試合はね、ロアッソが先制、おいつかれる。また突き放す、追いつかれる、の2-2の同点で終了。
エジは後半途中で交代しました。

ロアッソはがんばったです。最後にいい試合みれてよかった。面白かった!!!
2点目をおいつかれると、エジが俄然はげしくなって、
鳥栖FKのチャンスには、壁をつくりながら激しく味方に指示をとばす。
納得いかない判定には、審判に異議を言う。
はらはらしながらも、エジの「勝ちたい」って気持ちものすごく伝わってきて、
すごい力こめてチャント歌った。
エジが交代しても、絶対勝ちたいって思って歌い続けた。
夢中になってて・・ピーーーーって審判の長い笛が聞こえたら、「え?」って。
試合がおわったことがわからなかった。

同点で終わったけど、くやしいと思いつつ、気持ちよかった。
ああ、おわったんだっていう悲しみとともに、選手たちにありがとうの気持ちでいっぱいになった。

大きな拍手をしながら、選手たちを迎える。

エジが・・・・泣いていた。

選手たちがサポーターの前に一列にならんで、
いまこの風景を、エジのために記録しとかなきゃいけないのはわかっていた。
いつも私はそうしてきた。
とくに今年は。
エジに手をふったり、ゲーフラあげたりしたいのをいつもこらえていた。
ゲーフラは娘ちゃんたちにわたして、私は「家族をみあげて笑うエジ」を撮影してきた。
この日ももちろんそうしなきゃいけなかった。だって、最後だから。最後のエジの記録。
あとで絶対必要な写真で。。

わかってたのに、私は、最後の最後に、わがままになった。

プレゼントする写真を撮らなきゃいけないのに、
私は記録係じゃなくて、エジサポにもどってた。
ゲーフラをにぎりしめ、最初だけなんどか片手で一眼レフのシャッターをおしてみたけど、
この一枚しかとれなくて


エジはめちゃ泣いていた。


観客席のサポーターをぐるっとみあげながら、「エジー!!!!!」っていう大声援をあびて、
親指つきたてて、ぼろぼろ涙こぼしながらずっと立ってた。

私はただゲーフラかかげて「エジイイイイイイ」って繰り返し叫んでた。

久々やったん。
両手でゲーフラもてたの。自分のあげたゲーフラにエジが答えてくれるのを見降ろすのって、久々やったん。
この瞬間が本当に本当に大すきだから、カメラもてなかった。
泣いてるエジみながら、私も顔ぐちゃぐちゃだった。

エジが去っていく。
あわててカメラをかまえる。


旗とかで、うつせなかったけど、
エジをファビオが抱きしめた。
ファビオに抱かれ、泣き崩れるエジ。

ロアッソのHPに写真でてたね。。


それから、エジソンさんが近づいて、エジを抱いて、


反対側でファビオがずっとささえてた。


他の選手もエジに抱きつく。


最後の最後に、エジの姿が消えるまでずっと見つめてた。


鳥栖の昇格をお祝いするロアッソサポに応える鳥栖の選手たち


ロアッソサポの素敵なダンマクのメッセージで、スタジアムはあたたかい感動につつまれる。



だけど、ごめんなさい。
私の頭はエジでいっぱいで、

ついに長い応援生活がおわったんだなって



ロアッソサポの女の子とバスの出待ち。
ファンサするエジを見るのも最後。


あたたかい声かけられてうれしそうだった。





とりたかったんだ。自然光の下でのエジのワンショット。

戦いがおわって、表情がとても柔らかい。

とりたかったんだ。5番のロアッソユニを着たままエジと2ショット。

5番はうつってなかったんだけど、
すごくいい写真とってもらえた。知らない方だったけど、本当にありがとうございました。
今年しか着ない赤いシャツ。赤いタオマフ。最後の年と覚悟してがんばった証しだよ。

私はまた、言葉を忘れてしまった。
伝えたい想いを伝えるためにポル語の勉強はじめたのに、結局なにも言えずに、
「おつかれさまでした。写真いい?ありがとう」これだけだった。


バスが動く。
いつもの席にすわるエジ。


もう、最後の最後までエジサポフルコースだ。

他の選手も見降ろす中で、一人で高々とエジのゲーフラあげて、
勝利のあとみたいにめっちゃ笑いながら、
窓からにこにこ手をふるエジを見送った。

エジは知らないだろうけれど、これ、本当はすごく恥ずかしい。
だけど、こんなふうに、自分だけにスペシャルにしてもらうことをエジが好きだから、いつも勇気ふりしぼってやってきたんだよ。
これも最後だ。


バスみおくって、お友達と別れて、

セレモニーがおわって嬉しそうに帰る鳥栖サポたちの波の中を、赤い5番を着たまま駐車場に向かった。

この時ね

ああ、青春が終わったなあ・・って。


いい年して・・なにってかんじだけど、恥ずかしい言葉かもしれないけれど、

人からみてどうあれ、青春だったなあって。


この先何年生きるかしらないけれど、こんなに夢中になれた日々は、そこだけ特別なかたまりで、
人生の他の時間の中にまぎれてしまうものではない。


当然わかっていた、いつか訪れる別れのつらさも、すべて覚悟してやってきた。
ふりかえったらやり残したことが山のようにあるけれど、
それでも思いっきりやってきた。
自分からは決してなにも要求しない、ほしがらない、ただ、何をしたら喜んでくれるか、少しでも助けれるか、それだけが基準だった。


楽しければ楽しいほど、その引き換えに、壮大な喪失感と苦しみをうけとってしまうのだけど、

「いい青春だったなあ」と、そう思っています。





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3 コメント

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本当にお疲れ様でした (たいすけ)
2011-12-08 00:31:10
まだまだ、日本で現役続行して欲しいけど、無理なのかな。
子供さんの教育とか考えたら、このあたりでブラジル帰るのが良いのかな、、

トリニータにとり、最強の助っ人は他のブラジル人が居たけど、一番愛すべき助っ人であり、愛されたブラジル人選手はエジにおいて他は居ないと断言します。

碧さんも、エジも本当にお疲れ様でした。
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Unknown (熊本県民)
2011-12-08 14:47:50
エジ、明日出発です。公式リリースより。
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熊本県民さん (midori)
2011-12-08 23:27:23
こんばんは。コメントありがとうございます。
熊本県民さんのコメントで、公式にでたことをしりました。
私は明日お見送りにいきます。
私たちもつらいけど、誰よりエジがつらそうで。。
こんなブログにお知らせいただいてありがとうございました。
それだけで、熊本に、エジを気にしてる人がいることを実感できて、うれしくてたまらないです。
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