あおこのぶろぐ

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びわ湖ホールプロデュースオペラ 「神々の黄昏」 その1

2020-03-10 15:05:41 | 日記
「ニーベルングの指環」は大好きで、この“びわ湖リング”も、「ラインの黄金」から毎年観て来ました。
「神々の黄昏」は特に好きな作品だし、四部作の完結編。
見逃せない! と気合いをいれ、2日間ともチケットを取っていました。

本当に楽しみにしていただけに、新型コロナウィルスのため、公演中止の知らせを聞いた時は、本当に落胆しました。

多少具合が悪くても、無理して観に行く人もいたかもしれないし、万一のことがあったら大変なので、中止は致し方なかったでしょう。

全国でイベント中止や学校が休校になるなど、各方面で影響が出ていて、こんな事態だから仕方ない、痛みを分け合わなきゃ……と自分に言い聞かせていました。

でも、文化面での一番の打撃は、この「神々」の中止ではないかと思っていました。

製作費は1億6千万円とのこと。
4年がかりの“びわ湖リング”の完結編。
2日間の公演のために(ソリストは1日のために)何日も前から大津入りして準備していたはず。
ソリストは日本人も海外で活躍している人も多く、かなりの豪華キャスト。チケットが即日完売になるのもむべなるかな。

同じスタッフ、キャストがそうそう集められるとは思えないから「延期」は難しいんだろうなあと思いましたが。
だからと言って「中止」だなんて、あまりにも悲しい……と嘆いていました。

そう思った関係者もファンも多かったのでしょう。
無観客上演して、ネット配信と聞き歓喜しました!

チケットも宿も取っていたし、これに絡めて関西で予定を立てていたので、予定通り大津入りし、「ほぼ現地」でネット鑑賞することにしました。
(券あるから上演するのなら入れてー、と言いたかったですが)

さらに、のちにDVD化されるとのこと。
咳(今は特にご法度だけど)や飴袋のガサガサ音やフライングブラボーなどもなく収録出来たのは良かったのかも知れませんね(そういうのがあるのも、ライブならでは、ではありますが)。


連日1万人を超す人が観ていました。すごいことですよね。

拍手のないカーテンコールは寂しかったですが、SNS上で多くの人たちが拍手を送っていました。

私もネットカフェの個室で涙しながら拍手していました。
(日曜日、終演後、R−1ぐらんぷりに切り替えようかとも思いましたが、余韻に浸りたくて、映像が消えるまで遡って観直したりしていました)

今回の「中止」によるホールの金銭的損失は計り知れないですが、びわ湖ホールではこれだけすごいものを作っているんだぞ、ということを、全国、いえ全世界の人たちに発信出来たことは価値があったのではないでしょうか。


(感想編につづく)



チケット払い戻しの書類と一緒に送っていただいたパンフレットを片手に鑑賞


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