二期会は二日目(7/19)いわゆるBキャスト、兵庫は三日目(7/22)いわゆるAキャストを観ました。
兵庫のほうが、主役のテレステン・ケールをはじめ、本場で活躍している歌手中心でしたが、二期会のほうも特に遜色なかったように思いました。
歌手陣だけでなく、アレホ・ペレス指揮の読響、佐渡裕指揮兵庫芸術センター管弦楽団、それぞれの合唱団も素晴らしく、甲乙つけがたいのですが、印象に残ったキャストについて書きたいと思います。
マックスは、兵庫のケールのほうが聴き応えがあったのは間違いありません。二期会の小貫岩夫さんは、リリックで声量もちょっと……という感じでしたが、ちょっとヘタレな色男というマックスにはピッタリだったかも。
エンヒェンは、二期会の熊田アルベルト彩乃さんもチャーミングなエンヒェンを好演していましたが、声がエンヒェンらしかったのは、兵庫の小林沙羅さんのほうでした。
そしてカスパル。二期会は加藤宏隆さん、そして兵庫はドイツで宮廷歌手の称号を得たという高田智宏さんでした。
悪役マニアの私としては注目の役ですが、演技、パフォーマンス、声含め、加藤さんのほうが好みでした。いい声だし、加藤さんは今後の「チェックリストに追加♪」という感じです。
(二期会のキリアンの杉浦隆大さん、オットカールの藪内俊弥さんもいい声で、これから注目したいです)
兵庫の公演では、狼谷のシーンでガスパールが上半身脱いだのですが、これが筋肉質の体だったら、キュンとなって、高田さんのポイントが上がっていたかも。
隠者、兵庫の妻屋秀和さん、いつもの通り安心と信頼の歌唱。しかし扮装が、ザミエルと瓜二つ。これも神と悪魔は紙一重という意味?
二期会の小鉄和広さん(最近とみに二期会のベテランバス歌手、高橋啓三さんに、声も見た目も似てきたなあと思う)、第二幕から客席から演技していましたが(ずっと座っているのも大変だったと思います)も、隠者ならぬ“スポンサー”役にピッタリでした。
そしてザミエル。
悪魔らしかったのは兵庫。
ペーター・ゲスナー演じるザミエルは存在感があり、2幕の最後には「紅白の小林幸子」のように登場しました。
そして二期会のザミエルは、大和悠河さん。腕も脚も細くて長い! なのに胸がある!
見せどころもたくさんあり、大和悠河ショーと言ってもいいような公演でした。
もう一人、ヴィオラソロのナオミ・ザイラーさんもチャーミングな悪魔でした。
二期会のコンヴィチュニーの演出は、いわゆる読み替えと言われるものでしたが、不愉快になるものではなく、私は楽しみました。ラストはまるで「こうもり」のエンディング。
セリフが日本語だったこともあり、オペラよりミュージカルに近づいた、エンターテインメント性の高いステージだったように思います。
兵庫のミヒャエル・テンメの演出は正統派の演出でした。
ただ、舞台の木々が森林火災後のような木で、「30年戦争直後」を表わしているのかとは思いますが、日生劇場の公演の森のイメージが残っている私としては、ちょっと物足りなく感じました。
総合的に観て「また観たい」と思うのは二期会のほうかなあ。
いずれにしても、この夏、大好きな「魔弾の射手」を堪能出来ました。
兵庫のほうが、主役のテレステン・ケールをはじめ、本場で活躍している歌手中心でしたが、二期会のほうも特に遜色なかったように思いました。
歌手陣だけでなく、アレホ・ペレス指揮の読響、佐渡裕指揮兵庫芸術センター管弦楽団、それぞれの合唱団も素晴らしく、甲乙つけがたいのですが、印象に残ったキャストについて書きたいと思います。
マックスは、兵庫のケールのほうが聴き応えがあったのは間違いありません。二期会の小貫岩夫さんは、リリックで声量もちょっと……という感じでしたが、ちょっとヘタレな色男というマックスにはピッタリだったかも。
エンヒェンは、二期会の熊田アルベルト彩乃さんもチャーミングなエンヒェンを好演していましたが、声がエンヒェンらしかったのは、兵庫の小林沙羅さんのほうでした。
そしてカスパル。二期会は加藤宏隆さん、そして兵庫はドイツで宮廷歌手の称号を得たという高田智宏さんでした。
悪役マニアの私としては注目の役ですが、演技、パフォーマンス、声含め、加藤さんのほうが好みでした。いい声だし、加藤さんは今後の「チェックリストに追加♪」という感じです。
(二期会のキリアンの杉浦隆大さん、オットカールの藪内俊弥さんもいい声で、これから注目したいです)
兵庫の公演では、狼谷のシーンでガスパールが上半身脱いだのですが、これが筋肉質の体だったら、キュンとなって、高田さんのポイントが上がっていたかも。
隠者、兵庫の妻屋秀和さん、いつもの通り安心と信頼の歌唱。しかし扮装が、ザミエルと瓜二つ。これも神と悪魔は紙一重という意味?
二期会の小鉄和広さん(最近とみに二期会のベテランバス歌手、高橋啓三さんに、声も見た目も似てきたなあと思う)、第二幕から客席から演技していましたが(ずっと座っているのも大変だったと思います)も、隠者ならぬ“スポンサー”役にピッタリでした。
そしてザミエル。
悪魔らしかったのは兵庫。
ペーター・ゲスナー演じるザミエルは存在感があり、2幕の最後には「紅白の小林幸子」のように登場しました。
そして二期会のザミエルは、大和悠河さん。腕も脚も細くて長い! なのに胸がある!
見せどころもたくさんあり、大和悠河ショーと言ってもいいような公演でした。
もう一人、ヴィオラソロのナオミ・ザイラーさんもチャーミングな悪魔でした。
二期会のコンヴィチュニーの演出は、いわゆる読み替えと言われるものでしたが、不愉快になるものではなく、私は楽しみました。ラストはまるで「こうもり」のエンディング。
セリフが日本語だったこともあり、オペラよりミュージカルに近づいた、エンターテインメント性の高いステージだったように思います。
兵庫のミヒャエル・テンメの演出は正統派の演出でした。
ただ、舞台の木々が森林火災後のような木で、「30年戦争直後」を表わしているのかとは思いますが、日生劇場の公演の森のイメージが残っている私としては、ちょっと物足りなく感じました。
総合的に観て「また観たい」と思うのは二期会のほうかなあ。
いずれにしても、この夏、大好きな「魔弾の射手」を堪能出来ました。