あおこのぶろぐ

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あらゆる年代への応援歌 「カムカムエヴリバディ」

2022-04-11 14:41:17 | 日記
何にでも「伏線回収」という言葉を使う最近の傾向は、どうかと思うのだけど。
「カムカムエヴリバディ」では、最終回に向けて「あの伏線がどう回収されるのか」ということが話題になった。

ミステリなら伏線回収もいいのだけど、このドラマの場合、「謎は解明されるのか」「宿題は片付けられるのか」「問題は解決されるのか」「わだかまりは解消されるのか」というべきことがちりばめられていた。
それらをひっくるめて、伏線回収と呼んでいるのだろうと解釈することにした。

で、最終週での回収ぶりはすさまじかった!

視聴者の予想通り、というものも多かったが、それ以上の「落着ぶり」だった。

60歳になったヒロイン (独身) の、仕事のパートナーが初恋の相手だったというラスト。
いい感じの雰囲気で終わったが、私はひなたとビリーがこれからどうなるか、という興味より、とにかく、ひなたが「言いたくても言えなくて、泣いて悔しがった言葉を、50年くらい経って言えることができた」ことに感動して、本当に良かったねー、と思ったのだった。

いくつになっても回収出来る。

虚無蔵さんの「日々鍛練」という言葉は本当に教訓になるし、ひなたにしてもるいにしても錠一郎にしても、「いつから始めても遅くない!」ということを教えてくれていたように思う。
ということで、あらゆる年代に対して応援歌となるようなドラマだったと思う。


3人のヒロイン、それぞれのドラマが、時代はもちろん、色合いが違ってそれぞれ楽しめた。
とくにるい編。深津絵里もオダギリジョーもすごく良かったし、ドラマが締まった気がする。
親になってからの二人も良かったし。

同じ藤本有紀さん脚本の「ちりとてちん」では、仕事を捨て、おかあちゃんとして生きることを決めたヒロイン。

ひなたは(おそらく)ずっと独身で、かつての恋人はビジネスパートナー。60になって運命の人と始まる、かも?

これも人生。

本当にいろいろ学びのあるドラマでした。

唯一総ツッコミされているアニー(安子)の激走、あれは安子の脳内走馬灯疾走で、本当は商店街で倒れたところをひなたが見つけた説に賛成。