その時と同じ、指揮は沼尻竜典さん、ヴォータン夫妻、ニーベルング兄弟は同じキャスト、そしてドンナーが息子さんに!
青山貴(ヴォータン)
黒田祐貴(ドンナー)
チャールズ・キム(フロー)
澤武紀行(ローゲ)
妻屋秀和(ファーゾルト)
斉木健詞(ファフナー)
志村文彦(アルベリヒ)
高橋淳(ミーメ)
谷口睦美(フリッカ)
船越亜弥(フライア)
八木寿子(エルダ)
九嶋香奈枝(ヴォークリンデ)
秋本悠希(ヴェルグンデ)
藤井麻美(フロースヒルデ)
沼尻マエストロ✕神奈川フィルのワーグナーは、県民ホールで、タンホイザー、オランダ人、ワルキューレと観て来ました。
演奏会形式は、当たり前ながら演奏する姿が見えて、音もダイレクトに届くので、川の流れ、雷鳴、虹等々が奏でられる様を、目と耳で楽しめていいですね!
京急電鉄のレールをアンヴィルに使うなんて素敵♪
歌手の皆さんは青山ヴォータン以下、びわ湖でもお馴染みのメンバー中心で、安心感がありました(今日はお声が不調? という方もいましたが)。
妻屋さんと斉木さんのハーゲンコンビの兄弟も、純なファゾルトと策略家のファーフナーのキャラが出ていて良かった。
アルベリヒの志村さん、びわ湖でも歌っていたはずなのに、一人だけ譜面台有りでした。
アルベリヒというと思い出すのは昨年亡くなられた島村武男さん。当たり役でしたね。ご冥福をお祈りします⋯⋯。
フリッカ、エルダ、ラインの乙女たち含め皆さん役のイメージ通りで、女性陣は本当に充実していました!
今回(たぶん)初めて聴いたのが、ドンナーの黒田祐貴さんとローゲの澤武紀行さん。
黒田さんは見た目も歌もスマートで、DNAを感じさせました。今後の活躍が楽しみです!
そしてローゲの澤武さん。ローゲと言えば、ラインの黄金にしか出ないけど、リングの裏主役のような存在。軽さと巧妙さを合わせた歌と演技で大活躍。アルベリヒが去る場面では譜面台を舞台袖まで運んでいました。
カーテンコールでは一番の拍手を浴びていらっしゃいました。
今回は、歌手の演技、動きと照明のみのセミステージで、春祭に近いものでしたが、充分にキャクターと状況がわかるものでした。
2016年のティーレマン指揮サントリーホールの「ラインの黄金」も、確かパイプオルガンをワルハラ城に見立てた演出で、今回よりもっと演出有りの舞台だったと記憶しています。
皆さんの演技が充実していたので、同じセミステージでも、もう少し演出のあるステージ、上記のサントリーホールや、かつての東京シティフィルのオーケストラル・オペラのようなステージを期待してしましまいます。
何なら演出、扮装有りの完全舞台上演もいいですね!
この公演のことを知ってから、自分のスケジュールがはっきりしなかったので、チケットを取るのが遅めになりました。
初めてのホールなので、いろいろ考えて、二階席の一番後ろの席にしました。一番後ろなら前のめりになっても後ろを気にしなくてすむから。
しかし、このホール、座席が前の列とズレていないので、前の人の座高が高いと悲惨。
実際前の席の人、座高が高いわけじゃないんだけどやや前のめり(背もたれに背中をつけていない)、しかもかなり頭を揺らすタイプの人。
結構このタイプに当たってしまう(涙)。
座高が高くても、じっとしていてくれたら、間から観るのですよ。右に左に頭を動かせれると『チッ』と思います。隣席ならぬ前席ガチャでハズレたという感じでした。
なのでワタクシ、殆んど前のめってその人の上から観ていました。そういうことも想定して一番後ろを取ったのですが。
ホールの状態がわかったので、次に行く時は別の取り方をします。
そして場内ちょっと暑かった。
2時間半の公演で、上演前に何度も「トイレ行っとけ」いえ「お化粧室はお済ませ下さい」アナウンスがありました。冷やし過ぎてトイレに行きたくなることを避けさせるため?
また終演の際についても、上演前にアナウンスがあったお陰か、フライング拍手もなくて良かったです。
(春祭のヤノフスキとの戦いみたいなのがなくてほんと良かった)
みなとみらいホールも素敵なホールだったけど、客席がズレていないところは残念だし、サイドの、エキサイティングシートみたいなバルコニー席は見え方はどうなのでしょうか?
ちなみに神奈川県民ホールは、以前このブログにも書きましたが、死角の少ない作りで、かなり好きなホールでした。いつか生まれ変わって開館するなら、以前のいいところを残して欲しいなと思います。
