お詫び会見
辞任の意思を表明した会見と今回の会見、
大きな齟齬(そご)があるのでは・・・
■ 一つにそれは、辞任理由
今回の会見で、
辞任の本当の理由は、健康問題であって、
「総理大臣は、在職中に自らの体調について述べるべきではないと考え、
会見で体調の変化に言及しなかった。」
ということで、辞任理由を別のものを挙げた。
① テロ特措法の関係で、小沢党首との会談を断られた。
② 海上自衛隊によるインド洋での給油活動の継続に向け、「局面を転換するため」
としていた。
最大の辞任理由がウソであったのだ。
他人のせいにした。
さらに、
首相は実現しなかった民主党の小沢代表との党首会談に関連して
「会談を申し入れた段階で辞任する決意を固めていた。
その上に立って、(給油継続に向け)関係をつくってもらえないか
とお願いするつもりだった」と述べた。
これもおかしな話である。
「私は辞任するから、テロ特措法を認めてくれ」
というのである。
取引を堂々と明言する神経が分からない ??
■ 辞任のタイミングについて
最悪のタイミングでの辞意表明に対する説明が無い。
発言主旨は、
「辞意表明が、国会冒頭の重要な時期、所信表明演説の直後という最悪のタイミングになってしまった。
国政に支障をきたし、迷惑をかけたことを深くおわびする。
この1カ月間、体調は悪化し続け、
自らの意志を貫いていくための基礎となる体力に限界を感じた。」
1カ月間の体調悪化の進行があるなら、
所信表明演説をやめる、あるいは延期するという判断もある。
しかし、それをしなかった。
その判断をどう見るかだ。
所信表明演説は、政権を続投する強い意思である。
その直後、辞意表明。
直ぐ先の読みが出来ない。
誰でもわかりそうな大失態である。
それが、理解できないリーダーだった。
■ 「真意が正確に伝わらなかった」発言
続いて、
「辞任を決意した最大の要因について触れなかったことで、
国民に私の真意が正確に伝わらず、申し訳なく思う。
健康問題について率直にお話をするべきであった。」
ここも矛盾する発言である。
国民に私の真意が正確に伝わらなかったのはなぜか。
それは、真意を全く話していないのである。
話していないことが伝わらないことは、誰でも知っている。
安倍首相は、話さなくても真意が伝わるとでも思っているのか。
また、
「国民に私の真意が正確に伝わらなかった」という表現は間違いである。
正しくは、
「国民に私の真意を正確に伝えなかった」である。
「伝わらなかった」は状態・状況の表現であり、
「伝えなかった」は意思の表現である。
少なくとも、責任が自分にあるのなら、
「伝えなかった」と意思の表現をすべきであり、
「伝わらなかった」と状態の表現したということは、
他人のせいにしたとも取れる。
ここでも他人のせいにしている。
■ 麻生太郎前幹事長の「クーデター」説
発言主旨は、
「麻生幹事長には辞意ということではなく、
最近少し体調が思わしくないという話はした。
(麻生氏による)クーデター説は全く違う。
そんな事実は存在しない。」
なぜ、いまさら・・・・
本来ならば、それは、
「麻生太郎前幹事長のクーデター説」が報道され始めたときに、
コメントとしてでもその意思を公表すべきである。
公表しないことで、疑惑の中、
麻生太郎は不利な総裁選を戦った。
「麻生太郎は辞意を2日前に知っていた。」
「麻生にやられた」
という疑惑が背景となり、
一夜にして、福田支持へ大きな流れが出来たことを考えれば、
公表しないことは、それを是認したことになる。
それを、いまさら・・・・・
ここでも二枚舌とも言えなくはない。
■ 【今後について】
「一国会議員として、今後活動していく。
新しい総裁の下、力を尽くしていく。
私もまだ政治家を続けていきたい。」
リーダーとしての資質は、疑問視された。
国会議員は、リーダーではないのか。
民意を託す一種のリーダーであるはずだ。
国会議員は、国会では単なる一議員であるが、
選出した国民からは、単なる一議員ではない。
悲しい判断である。
政治家を職業として考えている。
世襲議員の貧しい発想のようにも見える。
再チャレンジを掲げたので、自分にも適用か・・・
結果として、
「お詫び会見」というより、
「言い訳会見」になってしまったような・・・・
いろいろ、敗者に厳しい言葉を述べたが、
安倍首相は、自らの自己矛盾に気づいていない。
自分が言ったことを自分が行っていないという・・・
そのような人に、任せられるでしょうか・・・・・
「ゆっくり、今後の人生をお過ごしなさい」
と助言する人はいないのだろうか・・・・・
ご苦労様でした、安倍首相。
あなたは、いろいろな矛盾を教えてくださいました。
反面教師とは言いませんが、
学んだことはたくさんあります。
それも大切なものを・・・・・
安倍首相記者会見の要旨 2007年09月24日
http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240190.html?ref=goo
辞任の意思を表明した会見と今回の会見、
大きな齟齬(そご)があるのでは・・・
■ 一つにそれは、辞任理由
今回の会見で、
辞任の本当の理由は、健康問題であって、
「総理大臣は、在職中に自らの体調について述べるべきではないと考え、
会見で体調の変化に言及しなかった。」
ということで、辞任理由を別のものを挙げた。
① テロ特措法の関係で、小沢党首との会談を断られた。
② 海上自衛隊によるインド洋での給油活動の継続に向け、「局面を転換するため」
としていた。
最大の辞任理由がウソであったのだ。
他人のせいにした。
さらに、
首相は実現しなかった民主党の小沢代表との党首会談に関連して
「会談を申し入れた段階で辞任する決意を固めていた。
その上に立って、(給油継続に向け)関係をつくってもらえないか
とお願いするつもりだった」と述べた。
これもおかしな話である。
「私は辞任するから、テロ特措法を認めてくれ」
というのである。
取引を堂々と明言する神経が分からない ??
■ 辞任のタイミングについて
最悪のタイミングでの辞意表明に対する説明が無い。
発言主旨は、
「辞意表明が、国会冒頭の重要な時期、所信表明演説の直後という最悪のタイミングになってしまった。
国政に支障をきたし、迷惑をかけたことを深くおわびする。
この1カ月間、体調は悪化し続け、
自らの意志を貫いていくための基礎となる体力に限界を感じた。」
1カ月間の体調悪化の進行があるなら、
所信表明演説をやめる、あるいは延期するという判断もある。
しかし、それをしなかった。
その判断をどう見るかだ。
所信表明演説は、政権を続投する強い意思である。
その直後、辞意表明。
直ぐ先の読みが出来ない。
誰でもわかりそうな大失態である。
それが、理解できないリーダーだった。
■ 「真意が正確に伝わらなかった」発言
続いて、
「辞任を決意した最大の要因について触れなかったことで、
国民に私の真意が正確に伝わらず、申し訳なく思う。
健康問題について率直にお話をするべきであった。」
ここも矛盾する発言である。
国民に私の真意が正確に伝わらなかったのはなぜか。
それは、真意を全く話していないのである。
話していないことが伝わらないことは、誰でも知っている。
安倍首相は、話さなくても真意が伝わるとでも思っているのか。
また、
「国民に私の真意が正確に伝わらなかった」という表現は間違いである。
正しくは、
「国民に私の真意を正確に伝えなかった」である。
「伝わらなかった」は状態・状況の表現であり、
「伝えなかった」は意思の表現である。
少なくとも、責任が自分にあるのなら、
「伝えなかった」と意思の表現をすべきであり、
「伝わらなかった」と状態の表現したということは、
他人のせいにしたとも取れる。
ここでも他人のせいにしている。
■ 麻生太郎前幹事長の「クーデター」説
発言主旨は、
「麻生幹事長には辞意ということではなく、
最近少し体調が思わしくないという話はした。
(麻生氏による)クーデター説は全く違う。
そんな事実は存在しない。」
なぜ、いまさら・・・・
本来ならば、それは、
「麻生太郎前幹事長のクーデター説」が報道され始めたときに、
コメントとしてでもその意思を公表すべきである。
公表しないことで、疑惑の中、
麻生太郎は不利な総裁選を戦った。
「麻生太郎は辞意を2日前に知っていた。」
「麻生にやられた」
という疑惑が背景となり、
一夜にして、福田支持へ大きな流れが出来たことを考えれば、
公表しないことは、それを是認したことになる。
それを、いまさら・・・・・
ここでも二枚舌とも言えなくはない。
■ 【今後について】
「一国会議員として、今後活動していく。
新しい総裁の下、力を尽くしていく。
私もまだ政治家を続けていきたい。」
リーダーとしての資質は、疑問視された。
国会議員は、リーダーではないのか。
民意を託す一種のリーダーであるはずだ。
国会議員は、国会では単なる一議員であるが、
選出した国民からは、単なる一議員ではない。
悲しい判断である。
政治家を職業として考えている。
世襲議員の貧しい発想のようにも見える。
再チャレンジを掲げたので、自分にも適用か・・・
結果として、
「お詫び会見」というより、
「言い訳会見」になってしまったような・・・・
いろいろ、敗者に厳しい言葉を述べたが、
安倍首相は、自らの自己矛盾に気づいていない。
自分が言ったことを自分が行っていないという・・・
そのような人に、任せられるでしょうか・・・・・
「ゆっくり、今後の人生をお過ごしなさい」
と助言する人はいないのだろうか・・・・・
ご苦労様でした、安倍首相。
あなたは、いろいろな矛盾を教えてくださいました。
反面教師とは言いませんが、
学んだことはたくさんあります。
それも大切なものを・・・・・
安倍首相記者会見の要旨 2007年09月24日
http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240190.html?ref=goo