日々雑感  ~ 青亀恵一

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豆腐のような人間

2007-04-08 08:12:47 | 音楽
豆腐のような人間


目下、「目からウロコが落ちる本」を楽しく読んでいる。
随所に、人間というもの真髄を暗示している。

インディアンの教えや孟母三遷もこの本から知った。

その中の一つを紹介したい。
以下、転載。


明治時代の俳人・荻原井泉水は、
人間の柔軟性について、
豆腐をたとえにしてうまい表現をしている。


豆腐は、
四角四面の仏頂面だが、
軟らかさ申し分ない。

身を崩さぬだけのしまりもある。
煮ても焼いてもよし、
沸きたぎる油で揚げても、
寒天の空に凍らしてもよい。

相手を選ばぬ。

チリ鍋、スキヤキ、おでん、正月の重箱でも、
仏事のお皿にも一役買う。

実に融通がきく、無我の境地に至っている。


それは重い石臼の下をくぐり、
こまかい袋の目を漉して、
さんざん苦労したからである。


初めは、
冷水の中にドップリと浸けられた上で、
熱湯の中をくぐりぬける。

その後、石臼で自分という形を無くされ、
にがりによって、程よい硬さにされる。



なるほどと感心した。

柔軟性というものは難しいものである。
ともすると八方美人、あるいは、追随となってしまう。

柔軟であることは、しなやかであること。
しなやかとは、いわば柳である。

根や幹はしっかりしているが、
枝は、しなやかに風に舞う。

大風に対しては、そのしなやかさが身を守るのであろう。
強く立ち向かう枝葉、折れてしまうのである。


人生、修行浅く、そのような境地にはなれないが、
含蓄のある、心したい「豆腐の話」であった。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
含蓄のある・・・ (笠 昭一郎)
2007-04-08 11:47:04
 実に含蓄のある言葉ですね。できれば私も、「かく ありたい」ものです。しかし頭では分かっていても、なかなかできないのが凡人たる所以でしょうか。
 
 目下、心と体のリハビリ中です。予想外に時間を要しています。
 
 今日は近所のお仲間と竹の子を掘りに行きました。現職議員所有の山に毎年誘われています。竹炭まで頂きました。みなさんとても喜んでいました。

 竹のように素直にまっすぐに、豆腐のように柔軟で幅の広い人間を目指したいものです。
返信する
心の片隅にでも (家主)
2007-04-08 12:24:00

コメントありがとうございます。

また、お久しぶりです。


言葉というものは、
人を傷つけ、落胆させたり、挫折させたりすることもあるが、
逆に、癒したり、力を与え、奮い立たせたりすることもあります。

心の栄養でもあります。

この豆腐の言葉は、とても実践はできないが、
やはり、心の片隅にでも置いておくべき、
含蓄のある言葉ではないでしょうか。


バネは、縮めれば縮めるほど、
大きく跳ねるものです。

いつ跳ねるか。
それは、時がその時を知らせてくれるのではないでしょうか。

そのとき、跳ねる力が無くては、それまでの時間が無駄になる。

冬は、春のためにあるのです。

寒い冬があるからこそ、
春にあの鮮やかな花が咲き乱れます。

人生とは、思うようにならないものです。
そこが、時にはおもしろいのかもしれません。

前向きに楽しみたい人生でありたいものです。


PS
私の好きな言葉があります。
それは、「以久遠」氏の巻頭の言葉です。
http://homepage3.nifty.com/~bbf/

悩み多きときは、いつも開いて見ています。
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