携帯注意され暴行致死

携帯注意され暴行致死



三重のバスの車内で、
携帯電話の使用を注意した乗客の男性に対して、
暴行して死亡させたとして５８歳の男が逮捕された。

「腹の立つ言い方をされたため、カッとなった」と供述しているらしい。

驚いたのは、
乗り合わせた回りの乗客約３０人は、
誰も制止しなかったということだ。

確かに、乗客が女性や子どもであれば、制止しにくいが、
乗客が約３０人もいて、
誰も注意しなかったのかということである。


悲しい日本の姿であろう。


以前、特急の中で暴行された女性がいたが、
今回の場合は、乗客には、さらによくわかり、
状況も逼迫している。

このような時、危機に陥った時には、
良心の意識と共に、
乗客の連帯感は醸成されないのか。

以前の日本であれば、
誰言うとなく、非難の声や制止の声が上がり、
当事者は、すごみながらも、
すごすごと引き下がったのではないか。


今回の暴行者は、５８歳である。

誰でもよかった殺人といい、今回の事件といい、
老若を問わず、
分別の無い無関心な日本人の姿が、垣間見える。




バスで携帯、注意され死なす＝１０分間暴行、乗客３０人止めず－三重・松阪　2008年3月29日
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-080329X745.html