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らんちゃんありがとう。また絶対に会おうね。

愛犬らんは門脈シャント・肝性脳症・小肝症も吹き飛ばして10年5ヶ月も元気でにぎやかなキャラで楽しい日々を送ってくれました

保存版・シャントの基本。。。の巻。

2006年08月02日 | 保存版・シャントの基本
らんが、門脈シャントだと分かって通院するようになって1年8ヶ月。
このブログを見ている方の中で一番長いですかね~??

それなのに。。。門脈シャントの病状が書いてある教科書と、
ウチのらんの症状がかみ合わず、意味が分からない事が多くて、
おかしいなぁ??ヘンなの~~??連発~~。。。
それが今日、やっと意味が分かりました。意味が。

原因は、私がまだ愛犬の病気を受け入れていないからでしょうか??
門脈シャントは他人事~~。
うちの子は資料に書いてあるような事にはならないわ~!!
ははっ。1年8ヶ月たっても、私の心境はこのままです。

ふぅ~~。実感が沸きませんが他人事のまま説明スタート~~!!

門脈シャントは肝臓に行くべき門脈が肝臓にいかずに、
そのまま心臓にいってしまう病気で血管の奇形です。
若い個体に多く、肝機能不全の症状がでます。
これは手術で助かる場合もあります。
発見が遅いと肝硬変になってシャント血管を手術しても、
肝臓の再生ができない場合もあります。

症状は、全く出ないワンちゃんもいるようですし、
1つの方・2つの方・それぞれ皆さん違うようです。
間違いなく言える事は、全ての症状がまとめて出る事は無いようです。

ちなみに症状と言われているのは。。。
食欲不振、発育不良、食後2時間で涎、歩き回る 癲癇様発作、嘔吐、
口臭、多飲多尿、下痢、嘔吐、発熱、脱水、流延、頻尿、沈鬱、体重減少、
腹部膨満、腹水、黄疸、尿路結石、出血、血尿、肝性脳症、意識障害、
かゆみ、浮腫、血液中の蛋白の低下、アンモニアの上昇、
血糖値の低下、ガリガリに痩せる、非再生性の貧血など。
こんなモンは見なくてよろしゅ~ございますっ。

★レントゲンで肝臓のサイズを確認することもありますが、
エコーの方が診断価値は高いです。
肝臓にできた腫瘍はなかなかレントゲンでは写りませんが、
エコーではよく見つかります。
エコーの輝度から肝硬変の診断もできる場合もあります。

胆嚢もレントゲンには写らないのでエコーが重要。
胆道の太さまででてきます。

★肝生検・・・血液検査や画像診断が進歩してきたため、
肝生検が必要なケースは減ってきましたが、
確定診断を行うときには肝生検が必要です。
肝生検とはエコーで見ながら肝臓に針を刺し組織を採取して、
その組織を顕微鏡で見て病理検査により診断を行うものです。

★CTスキャン・・・コンピューター断層撮影法(CT)。
X線撮影装置で360度の方向から放射線を体に当て、
組織の放射線吸収の違いをコンピュータによって計測。
それにより検査部分の断層面の画像を作成することができる。
体内の構造や病変部までも撮影できること。
水平方向の断面画像を撮影できることなどが、X線撮影との大きな違い。
撮影時の苦痛はほとんどなく多くの情報を得られるため頻繁に用いられる。
より詳細な情報を得るために造影剤を投与して撮影する場合もある。

★CTガイド下生検・・・造影剤を使用したCT生検。
ヨード造影剤を静脈内に注射してから撮影を行う。
肝臓に針を刺し組織を採取して、その性状を調べる検査(生検)は、
針を刺すだけで施行できれば切開するのに比べて
侵襲をはるかに少なくすることができる。
CTで細かくスライスしながら穿刺位置を決定することで
実現したものをCTガイド下生検と呼ぶ。
肺腫瘍の診断に広く用いられている。類似した技術に定位脳手術がある。

★門脈造影検査・・・異常血管(シャント血管)の場所を特定する方法。
開腹下での門脈造影検査により、引き続き治療に移行できます。
開腹手術で門脈にカテーテルを設置し、一度お腹を閉じて、
カテーテルより造影剤を注入し、レントゲン撮影を行います。
この造影剤により不要な血管の存在と位置を確認して、
手術可能か不可能かを判断します。
手術可能の場合は、そのまま手術に入ります。
手術不可能の場合は、お腹を閉じることになります。

★★ここから下は、
門脈シャントの手術を受けないお薬療法を選んだワンちゃん用のお話です。

まずは、門脈シャント。この単語は押入にしまって下さいね。
そして、頭の中を綺麗さっぱりサラにして。
愛犬ちゃんに当てはめずに他人事としてお読み下さいね。

”肝硬変”。門脈シャントはココに的をしぼって治療法を考えるようです。

いきなり話が飛びましたよ~~みなさん深く考えないで下さいね~~!!
以下は、門脈シャントのワンちゃん用では無く、
人間の”肝臓病”の進行状態を知る資料で、スッテップがあるようです。

★スッテップ1・脂肪肝・・・肝臓病の初期状態。
吐き気、下痢、元気の消失、食欲の減退などが多いところです。
脂肪肝の原因には、内分泌性、飢餓、拒食症などによる栄養障害の他、
肥満、酒の飲みすぎ、糖尿病・ステロイドなどの副作用があげられます。
そのまま症状が進行すると。。。

★スッテップ2・慢性肝炎・・・肝炎の進行を押さえることが重要となり、
薬物療法として、肝細胞の壊れるのを防ぐ肝庇護薬や、ウイルス性の場合、
ウイルスを排除するインターフェロンや抗ウイルス薬を投与します。
さらに症状が進行すると。。。

★スッテップ3・肝硬変(肝繊維症)・・・肝臓の細胞が、
繊維細胞などで置き換えられて、肝細胞がなくなってしまい、
繊維でかたい細胞に変わってしまう状態が肝硬変です。
慢性肝炎と同様の薬物療法の他に、食道静脈瘤、腹水、肝性脳症、
黄疸といった肝機能不全の合併症に対する治療が必要となります。

肝硬変は、肝不全(肝機能不全)も伴います。
肝不全とは肝臓の働きが高度に障害された状態です。
肝臓の中に線維が増えて固くなり、
見た目にもゴツゴツとしたこぶだらけの臓器になります。
肝硬変となっていてもほとんど自覚症状がないことも少なくありません。

肝硬変の治療というより、合併症の治療ということになります。
代表的な合併症には黄疸、腹水、食道静脈瘤、肝性脳症があります。
肝硬変では低アルブミン血症となり腹水、下腿浮腫を増悪させます。

★感染症や服用中の薬など、
脳の機能低下の原因を見つけて取り除くための治療を行います。
また食事制限などを行って腸から毒性物質を除去します。
食事からのタンパク質摂取を制限または禁止し、
代わりに主なカロリーの供給源として炭水化物を
経口摂取するか静脈内に点滴します。
その後、動物性タンパクよりも、
大豆タンパクなど植物性タンパクの摂取量を増やすことで、
脳症を悪化させずにタンパク質のバランスを改善します。
植物性の繊維質を多く含む食品は、腸内での食物の通過を速め、
腸内の酸性度を変え、アンモニアの吸収を減らします。
合成糖(ラクツロース)の経口摂取にも同様の効果があり、
腸管の酸性度を変化させるほか、
下剤のように作用して食物の腸内通過速度を速め、
アンモニアの吸収量を減らします。腸洗浄を行うこともあります。

★腹水・・・水分と塩分を制限し、肝臓への負担を軽減するために
ある程度は安静も必要。さらに利尿剤やアルブミン製剤が使われています。
ただし薬剤は弱っている肝臓には負担になるので、
なるべく使わず使っても少量ずつが原則です。

低アルブミン血漿改善薬・・・アミノ酸製剤。
血液中のアルブミンと呼ばれる肝臓由来のたんぱく質が増加し、
腹水や下肢の浮腫が消失し、脳症が改善されます。

★肝性脳症・・・肝臓の機能が低下するため、
解毒されなかったアンモニアが脳に達して
精神症状を起こすのが肝性脳症といわれている症状です。
治療は食事のたん白質の制限に加えて、分枝鎖アミノ酸製剤を服薬します。
薬物療法に使われるのは、ラクツロースという一種の緩下剤です。
これは、腸内の有害な細菌をおさえて、排便を促し腸内を浄化する薬です。
また、アンモニアの産生を促す細菌を殺すための抗生物質、
あるいはアミノ酸バランスを調整する特殊アミノ酸製剤なども使われます。
しかし、肝性脳症を一度おこした人はその後も繰り返すことが多く、
肝性脳症の誘因となる便秘やたん白質が過剰の食事に注意することが大切です。

★総胆管から細菌が感染して胆管炎、胆管肝炎になる場合もあります。
胆汁性肝硬変は、肝臓内の胆管に炎症がおこって破壊され、
胆汁中に含まれる胆汁酸によって肝細胞が障害される病気です。

犬の胆道系といえば、胆石になる犬も、少ないけれどたまに見られます。
ころころした石になるよりも胆泥といって泥状にたまるタイプが多いです。
胆道系の場合は利胆剤を併用します。

★肝庇護剤には経口服薬する薬剤と、静脈内注射を行うものがあります。
経口服薬・・・ウルソ、グリチロン、チオラ、プロヘパール、小柴胡湯。
静脈内注射・・・強力ミノファーゲンC、アデラビン9号、タチオン。

ウルソデオキシコール酸・・・肝臓を保護する作用や、
胆汁の流れを改善する作用があり、
免疫調節作用もあるといわれています。

グリチルリチン製剤・・・この薬の詳細な作用機序はいまだに不明です。
抗アレルギー作用、炎症による組織の障害の抑制、組織の修復の促進、
肝細胞膜の保護などの作用があることが知られています。
治癒は望めませんが、炎症を抑えることで
肝硬変への進行を食止めることが大切です。


以上は、人間の肝臓病の解説ですので、
門脈シャントのワンちゃんには関係無い話が含まれていますよ~~。
もう一度、読み直さないで下さいね。さらっと行きましょさらっと。。。

今、動物病院の獣医さんが、愛犬に何をしようとしているのか。
今後、どういう薬が処方されるのか。
その2点が理解でき、食事療法がしやすくなると思い書きましたっ。

★門脈シャントは肝性脳症の管理(食事療法・抗生物質)が中心となります。
ただし、薬と食事により良好な管理ができたとしても時間と共に
肝臓の病態は悪化し、肝線維症から肝硬変に至ります。
ちょっと脅しが行き過ぎてますよコレ。気にしない気にしない~~!!

つまり、スタート原因は違っても肝臓病のゴールは同じ肝硬変。
先に肝硬変の治療をしておけば病気の進行を防ぐ事ができる。
そういう理屈でしょうか。

だから”肝硬変 食事”で検索すると、
門脈シャントの愛犬ちゃんにも当てはまる食事や治療方法が多く得られます。
重くなりますから、愛犬ちゃんには当てはめないで読んで下さいね~~。
では、続けますが、大丈夫ですか??。。。他人事。他人事よ~~!!

ウチのらんは、肝硬変(肝繊維症)の病名は付いてなくて、
小さいけれど肝臓は綺麗なんです。
だから今まで意味が分からなかったのですが、
ステップ3の肝硬変に対しての処置をしているのだと悟りましたっ。
これに気づくのに、私は1年8ヶ月もかかりましたよ~~。

らんは、肝性脳症の症状をうまく押さえ込んで、
1年半前の肝性脳症の発症後、その後は1度も発症していません。
だから、ずっと続く訳では無く、理解してうまく付き合っていけば、
ごくごく普通に生活できます。
毎日飛び跳ねてるし食欲モリモリ。バリバリ元気よ~ん!!

肝性脳症については、たくさんの実体験がブログで出ているので、
心配でしたら読んでみると安心できますよ。
アンモニアを下げることで戻る。皆さんとても簡単な発想をしています。

もっと安心して頂きたいので、付け加えて書くと、
要は、肝性脳症の症状が出るかもしれないと早めに気づき、
さっさと対処すればOK~~!!
らんの場合は、念のためにモニラックをちょろっと口に入れて、
1日かる~く様子をチラ見する程度で、すぐに回復します。
あれっ??って思った時が大事。発症する前に気づく。
これが出来るか出来ないかで大きな差が出る気がします。

イヤだイヤだ。。。では無くて。
こうすれば大丈夫。その為の知識があると精神的に安心できますよ。

★食事は低タンパク・高カロリーにして、低血糖に気を付ける。
これ以上に調べモノがしたい時は、
”肝硬変”と”肝性脳症”これで知識を増やして下さいね。

それから、モット早く気が付けば。。。
こんな考えは捨てて、次行きましょう~~次~~!!

通院スタートしたらゴールに向かってる訳じゃ無いんですよ~~。
お薬で症状を沈めたら、あとはブレーキかけときゃ良いんです。
思いっきりぐぐっとブレーキを。

ウチのらんのように、今の方が落ち着いてる子もいるんですよ~。
お薬に守られているから返って安心~~!!
手術をしていないから、確かに爆弾はあるかも知れないけど、
深く考えなくたって良いじゃないかぁ~~。
だって、らんの8年半の人生の中で今が一番調子が良いんだもの~~!!
だからシャントだなんて実感が沸きましぇ~ん~~。

みんな色々ですよ。色々。

ちなみに、こんなモンを毎日見てたらノイローゼになっちゃいます。
あわててから見ても遅くない。そう思いますよ~!!
”保存版・シャントの基本”のカテゴリーに、これ1コだけ入れときますから。

絶対に毎日見ちゃダメよ~~!!。。。

さて、こんな面倒なへ理屈は二度と書きませんよ~~信じちゃダメ!!
生身の体は、教科書通りにゃ~いきませんぜぃ。