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らんちゃんありがとう。また絶対に会おうね。

愛犬らんは門脈シャント・肝性脳症・小肝症も吹き飛ばして10年5ヶ月も元気でにぎやかなキャラで楽しい日々を送ってくれました

吐いた時の対処法。。。の巻。

2006年09月28日 | 吐いた時の対処法
ウチのらんが吐く時は、門脈シャント特有のアンモニアが原因で吐く以外にも、
低血糖が原因の時や、胃が弱って吐く時など、大きく分けると3種類あるようです。
それぞれ対処法が違いますので、書いておきますね。

1★吐いた内容物が食べ物だった時は、アンモニアが増えて吐いた時なので、
そういう時は、血中濃度が濃くなっていて、脳症になる危険性があるので、
まずは、モニラックをスポイトで口にピュッと入れて、
水とかリンゴジュースとか水分を多めに飲ませて、血液の濃度を薄めて、
おしっこと便をいっぱい出させて、体内のアンモニアを外に排泄させます。
この時に、水分を自分で飲まない時は、スポイトを使って強制的に飲ませちゃいます。
何が何でもアンモニアを体の外に出すのが一番大事かと思います。
その後、2~3時間たって吐かなければ、
いつもの門脈シャント用の処方薬と一緒に、胃の保護の為にハチミツを食べさせます。
血中濃度を薄める為に、水分はたくさん摂るようにしますが、
食べ物を食べさせるとアンモニアが増えてしまうので、その日は絶食します。

らんの場合は、アンモニアが吐くほどに増えたと言う事は、
内臓の粘膜がアンモニアで荒れていると言う事なので、
各内臓の粘膜からの2次被害が出るおそれがあるので、
胃薬をいつもの2倍飲ませたり、ハチミツを食べさせたりと、
内臓粘膜の保護も気を付けています。

※お薬を飲みたがらない時は、カテゴリーの”お薬の飲ませ方”を参考にして下さいね。

※ハチミツを自分で食べない時は、歯茎にぐるっと塗り込んだり、
口の内側にすり込んだり、鼻の頭にチョンを付けたりすると勝手に舐めますよ。

※モニラック(ラクツロース)はアンモニアの排泄に一役買ってくれる強い味方で、
便を柔らかくして排便を促す効果がありますが、
一度に大量に飲ませると下痢状になります。水下痢になる程の量は与えないで下さいね。

2★朝方に胃液やら泡状の液体を吐く時は、
空きっ腹で血糖値が下がり、低血糖で吐いた時なので、
ハチミツとか甘い糖分を食べさせます。
こういう時は、寒い日のプールあがりみたいにブルブルと体の震えがすごく、
明らかにアンモニアの時とは違うので、分かりやすいと思います。
血糖値が下がった時は、とにかく早く甘い物をいっぱい食べさせます。
ハチミツの他に、あめ玉・角砂糖・ブドウ糖・オリゴのおかげとか甘い物です。
これも自分で食べない時は、ハチミツを歯茎にぐるっと塗り込むと簡単です。
あとは、水で薄めてスポイトで強制的に飲ませたり、工夫をしてみて下さいね。
それから、低血糖の時は、食事をすると治ると言われるいみたいです。
らんは、毎晩寝る前にスプーン大さじ2杯のハチミツを食べるのが日課なんですが、
これをするようになってから、吐くことが無くなりました。

3★最後に胃腸によって吐いた時です。らんは今までに2回しかないんですが、
下痢を伴って吐く時は、胃腸が弱っている可能性があるので、
こういう時は、胃薬を飲ませて、食事は休んだ方が良いのかも知れません。

らんの場合は、食事をしないと低血糖になってしまい命が危ないので、
いつもの処方薬プラス胃薬だけ通常の2倍の量にして、
食事の量は通常の3分の1位の量に相当するバナナを食べさせています。

みなさんがもし、胃腸が弱ってるワンちゃんに食事を食べさせるのでしたら、
ワンちゃんの便の堅さをチェックして下さい。
もし便が水っぽかったら、食事も水っぽいスープにするとか、
便が柔らかい時は、食事も同じ柔らかさの流動食にするとか、
便の柔らかさに合わせて食事を柔らかくすると、
胃腸の負担が減り消化しやすいそうです。

※ドックフードなどの固い物を柔らかくするのに手っ取り早い方法は、
お湯でふやかすと簡単です。
ふやけて柔らかくなったら水を足してぬるま湯程度の温度に調節して下さいね。
胃腸が弱っている時は、
内臓の温度と同じ温度に食事を作ってあげると胃腸の負担が少ないそうですので、
体温と同じぬるま湯程度の暖かい食事が良いみたいですよ。

らんには、胃腸が弱ってる時は、病院の食事療法で取り上げてるバナナをあげます。
バナナは酸がなく胃腸の弱い人に良いそうです。
胃腸の熱をとって気管支炎を改善したり、食物繊維ペクチンは整腸作用があり、
ビタミンAは粘膜を丈夫にする効果があるそうです。
このバナナはカリウムが多く、ナトリウムが少ないので、心臓病・肝臓病・腎臓病などの
食事療法に取り上げられているそうですよ。

最後に。。。
愛犬ちゃんの体を触ってチェックしてみて、
冷たい場所があったら、そこの機能の働きが弱ってるらしいです。
逆に、他に比べて暖かい場所があったら、炎症をお起こしている可能性があるようです。

らんが胃腸が弱った時は、もともと肝臓周辺の働きも悪いので、
体のお腹側全般を手のひらでゆっく~りマッサージしてあげると、
内蔵が暖まり、ついでに血流も活発になって内蔵の働きがちょっと良くなるらしいです。

飼い主さんの手のひらも大事な治療の一つとして立派に役立ちます。
難しく考えないで、手のひらの力を抜いて患部にベタッと当てるだけでも良いんです。
飼い主さんの手のぬくもりでワンちゃんの患部が暖まればOKよ~~!!
愛犬ちゃんの患部に手を当てて、飼い主さんの愛情で暖めて治してあげて下さいね。

ついでに話が飛びますが。。。
腰が悪いりゅうには、
ヒマを見つけては手のひらで暖めながらゆっくり腰のマッサージをしているんですよ。
人間も同じですが、腰痛の場合は、急性の痛みは冷やし、慢性の痛みは暖めます。
余談ですが、もし自分たち人間用に使う湿布を買いに行く時は、
急性の腰痛には冷湿布。慢性の腰痛には温湿布を選んで下さいね。
ちなみに、私とりゅうは、同じ椎間板ヘルニアをやった経験があるくらい慢性病なので、
私もりゅうも腰を暖めて治しています。


以上は、私自身が編み出した対処法なので、
全てのワンちゃんに合うかどうか分かりません。
まずは、信頼できる獣医さんに看て頂くのが一番良いかと思います。

最終的には、大切な愛犬ちゃんを守るのは、飼い主さんだけですから、
みなさん、それぞれの愛犬ちゃんに合った処置法を編み出して、
愛犬ちゃんの、かゆいところに手が届く、理に叶った対処をしてあげて下さいね。