木曜日
母は絶不調だった
仕事中に電話かかってくる
しんどいしんどいと訴える
帰宅してみても
やはりしんどそうで
病院いこうか?と聞くと
明日朝
娘さんと一緒に来てくださいと
病院に言われてるから
とのこと。
先日、別の病院での血液検査の結果が異常なしと出たとこだったので、
思案して母のいうとおり
明朝病院にでかけた
それが金曜日
看護師さんが
先に点滴をしましょうか
そのあと先生が診てくれますと言った
点滴は1時間以上かかるし、私はその間家に帰ってそこそこの雑用をこなしたかった
でも高齢者になると、血管が細くなり、その血管を狙おうと針を刺そうとしても血管が逃げるらしく、母はどこの病院でも看護師さん泣かせなのです
そして今回もなんとか刺さったが
肘を曲げたり動かしたりしたらダメよー
娘さん見ててあげてくださいねーの箇所
足止め。
1時間少し経ったころ
先生がやってきて、母と話す
もう、先生も心得てて
母の心のポイントをおさえてくる
そうかそうか
それはしんどいな
昔は頑張ってたものな
今もな、90で元気な方だよ
びっくりするくらい異常もないし、他の先生も驚いてるよ
などなど
などなど
母の心を和らげる
でも先生…しんどい
と、母も食い下がる
それを根気よく
根気よく
嫌な顔すらせず
母をなだめる
母泣き出す
大丈夫
大丈夫と
先生は母をさする
母泣き続ける
…
…
…
はい?
いや、この時間なんですか?
娘さんと一緒に来てください?
…
母と主治医のやりとりを
延々と見てて
ほんと
私、今、要ります?
っていう、私の気配も先生は見抜いてるのだろうな
ってのも浮かんだけど
どう思われようと
この光景、もう何百回と繰り返してるのですけど。
不埒な娘であろうとも
薄情であろうとも
私も人間なので
相当疲れてますです今。
こっちが点滴されたいくらいよ
…って気分になりました
そのあと母は落ち着きを取り戻し
先生とは談笑に変わり
先生も頃合いを見て
じゃあまた会おうな
…と去っていきました
先生またね
…と母も手をふったりして
は?
なにこれ
会計済まして
駐車場に戻り
エンジンかけたら
車中の時計が01:45
01:45…
泣
あっという間に休みを消費してしまう
洗濯すらできてない
コーヒーも飲んでない
ほんと疲れきり
もう晩ごはんはスーパーのお総菜でいいやと思いつつ
なんか、締めくくりの晩酌まで情けなくなりそうなので
残りの力でなんとか作りました
なんともかんとも
こんな毎日
こっちが先に逝ってしまう可能性もあるな…
土曜日
昨日です
朝からだるだる
仕事は休めないのでなんとか出勤
すると母から着信
もう着信だけで怖いです
出てみると
なんてことない用事で、安堵
あーーーーー
旅行したい
温泉入りたい
年をとるって
こんなに苦しい結末なのか…