ター坊ちゃん

この連休は一日おきの二日酔いだった（笑）

連休初日は
その前夜に飲み友達女子二人と蒲田の銭湯で落ち合って、
ひとっ風呂浴びてから老舗居酒屋の三州屋で一献。
そして以前よく通っていた「歓迎」と云う中華に河岸を変えた。

TVで紹介された為か、大繁盛で待たされた。
以前は客もまばらだった。
さすがにTVの力は大きいのだろう。

酒飲み女子二人は躊躇する事なく紹興酒をボトルで注文する。
逆らう術もなく、その夜は命からがら我家にたどり着いた（笑）


明くる朝、ナマケモノの如くに寝床から抜け出し
パソコンのメールをまずは開けた。
すると友人のTVプロデューサーからこんなメールが届いていた。

離島、へき地、発展途上国などを取材し
そこで生きる人と医師達を描くシリーズ物の
ドキュメンタリー番組を制作する事になったので
是非、僕の作品を挿入歌として使わせて欲しいとの依頼だ。
以前から僕の作品に合う番組に出逢えたら、
その時は僕の曲を使いたいと言ってくれていた。

僕は、君の思い描くようにやるのが一番だと返信した。
連休明けから歌詞を念頭に入れて台本を書き始めますと返信があった。

昨夜はTVはえらく迷惑だと思っていたが
いい事もあるな、なんて思う自分。
ところで我家にはTVがない（大爆）


そして明くる日、ター坊ちゃんがやって来た。

ター坊ちゃんとはかれこれ４５年来の付き合いだ。
天気も良いので我家で軽く一杯やってから
酒を担いで僕らは海辺へ出かけた。



昨夜作って割り出しに浸けた焼きなす、
卵焼き、ウインナー炒め、鳥の唐揚げ、ぬか漬け盛り合わせ、
新ジャガがあったのでポテトサラダを作った。
脂ののったシャケを焼いて小振りのおにぎりを４っ握った。
酒は白滝酒造の上善如水、山形の純米酒樽平。

連休とあって家族連れや若者でMy浜はいつになく賑わっていた。
大方バーベキューでビールや缶チューハイ。

しかし
我々真のこだわりのおやじは
海辺の木陰でクーッと冷えた純米酒を飲む！
当ては行きつけの小料理屋でいつも頼んでいるものだ。
これにイカ刺しでもあれば完璧だ。

海辺のよしず張りの小上がりで
冷えた酒でも飲みながら、前を行き交うきれい処に
「ねぇおねいさん、そんな所にいちゃお肌が焼けて身体に悪いよ」
「どうだい、ここに来て一杯どうかい？」なんて声をかけて
乙にいきたいものだ。

昔は掃いて捨てても、掃いて捨てても寄って来たものだ。
今じゃ寄って来るのはトンビとフナムシ位なものだ（笑）





龍馬はこの岬で黒船を眺め
日本の未来に憶いを巡らせた。

ター坊ちゃんが何に憶いを巡らせたのかは
未だに判らない。


昼咲桃色月見草が咲いていた。