雨はやむどころかますます激しくなってくる。もう台風といった感じ。
もう雨の音しか聴こえない。折角セビージャに、サンタ・クルスにいるのにこれでは散歩に行くのも
躊躇してしまう。
今日は午後のバスでマラガに行く予定。もうセビージャにいる時間はあまりない。
昨日昼前に着ければどこか散歩できたのに、飛行機の遅延で5時間遅れての到着。
その上この天候!ここのホテルに泊まれたことはよかったけれど、無理にでも寄ったセビージャで
これでは悲しすぎる。
ほんの少し雨足がゆるんだ気がした。
ここにこうしていても仕方ない。冴子ちゃんが行った事がないというピラトの家に行く予定だったので、もう濡れてもいいから行こう!ということになった。
私はピラトの家は前々回に一度行った事があるけれど、建物も庭もきれいだったので結構気に入っている。そう、アスレホ(タイル)が見事だったっけ。
帰ったらすぐ出発できるように荷造りも終えてから、地図を眺めて最短コースを頭に入れる。
ここのホテルからなら距離的にも近い。
通りの名前を覚えていざ出発。
ホテルでもらったサンタ・クルスの地図
ピラトの家は歩いて10分くらいかな。
何度か写真を撮ったことのある、入り口の扉の左右にマリアとイエスのタイル絵がある教会の前を通り、細い路地を通りの名前を確かめながら歩いていく。
カサがあるので人とすれちがうのが大変だ。細い路地でも車も馬車も通るので水を跳ね上げられないように気をつけて歩いていく。
しばらく行くとやがて目の前の空間が開けてピラトの家に到着。
ここは1階は自由に見学でき、2階はスペイン語と英語のガイド付き。
15~6世紀に建てられたこの館は見事なムデハル様式の1階の回廊とパティオがとても美しい。
一枚ずつデザインのちがうアスレホ(タイル)の壁。
色の違う大理石を模様に組んだパティオの床。
前回はよく晴れた日だったけれど、今日はこんな大雨だ。
でもそのおかげで大理石の床はこんなにも色が鮮やかで美しくなるのだ。
埃っぽい乾燥した床はしっかりと雨に洗われて本来の色に戻っているようだ。
ガイドブックによると、この家にピラトが住んでいたわけではないとのこと。
「エルサレムにあるローマ提督ピラトの館を模したといわれる豪華な貴族の邸宅」だそうだ。
ゴシック、ルネッサンスなどいろいろな様式を取り入れ、さらにムデハル(イベリア半島に定着した
アラブ様式)の香りを漂わせたアンダルシアらしい華やかな館だ。
2階に上がり、他のインターナショナルな訪問者たちと一緒にガイドに案内されて内部を見学。
アンティークな家具や調度品。食器やカトラリー、壁に掛けられた絵画などを一部屋ずつ観て回る。
とても興味深いけれど、私にはここのパティオや壁のアスレホなど建築そのもののほうが
興味がある。
回廊のベンチに腰掛けて建物の中にいる贅沢な時間を満喫したいと思う。
雨は降り止まない。
今日はこれからマラガに行くのだ。
束の間のセビージャ。もっともっと行きたいところはたくさんあるのにね。
でも無理しても1日ここに来られてよかった。
実際24時間もいられなかったのだけど、それでもここに戻ってくるとうれしい。
マラガやマドリのようにいつしかセビージャは私の心のふるさとのひとつになってしまったんだね。
~~続く~~
もう雨の音しか聴こえない。折角セビージャに、サンタ・クルスにいるのにこれでは散歩に行くのも
躊躇してしまう。
今日は午後のバスでマラガに行く予定。もうセビージャにいる時間はあまりない。
昨日昼前に着ければどこか散歩できたのに、飛行機の遅延で5時間遅れての到着。
その上この天候!ここのホテルに泊まれたことはよかったけれど、無理にでも寄ったセビージャで
これでは悲しすぎる。
ほんの少し雨足がゆるんだ気がした。
ここにこうしていても仕方ない。冴子ちゃんが行った事がないというピラトの家に行く予定だったので、もう濡れてもいいから行こう!ということになった。
私はピラトの家は前々回に一度行った事があるけれど、建物も庭もきれいだったので結構気に入っている。そう、アスレホ(タイル)が見事だったっけ。
帰ったらすぐ出発できるように荷造りも終えてから、地図を眺めて最短コースを頭に入れる。
ここのホテルからなら距離的にも近い。
通りの名前を覚えていざ出発。
ホテルでもらったサンタ・クルスの地図
ピラトの家は歩いて10分くらいかな。
何度か写真を撮ったことのある、入り口の扉の左右にマリアとイエスのタイル絵がある教会の前を通り、細い路地を通りの名前を確かめながら歩いていく。
カサがあるので人とすれちがうのが大変だ。細い路地でも車も馬車も通るので水を跳ね上げられないように気をつけて歩いていく。
しばらく行くとやがて目の前の空間が開けてピラトの家に到着。
ここは1階は自由に見学でき、2階はスペイン語と英語のガイド付き。
15~6世紀に建てられたこの館は見事なムデハル様式の1階の回廊とパティオがとても美しい。
一枚ずつデザインのちがうアスレホ(タイル)の壁。
色の違う大理石を模様に組んだパティオの床。
前回はよく晴れた日だったけれど、今日はこんな大雨だ。
でもそのおかげで大理石の床はこんなにも色が鮮やかで美しくなるのだ。
埃っぽい乾燥した床はしっかりと雨に洗われて本来の色に戻っているようだ。
ガイドブックによると、この家にピラトが住んでいたわけではないとのこと。
「エルサレムにあるローマ提督ピラトの館を模したといわれる豪華な貴族の邸宅」だそうだ。
ゴシック、ルネッサンスなどいろいろな様式を取り入れ、さらにムデハル(イベリア半島に定着した
アラブ様式)の香りを漂わせたアンダルシアらしい華やかな館だ。
2階に上がり、他のインターナショナルな訪問者たちと一緒にガイドに案内されて内部を見学。
アンティークな家具や調度品。食器やカトラリー、壁に掛けられた絵画などを一部屋ずつ観て回る。
とても興味深いけれど、私にはここのパティオや壁のアスレホなど建築そのもののほうが
興味がある。
回廊のベンチに腰掛けて建物の中にいる贅沢な時間を満喫したいと思う。
雨は降り止まない。
今日はこれからマラガに行くのだ。
束の間のセビージャ。もっともっと行きたいところはたくさんあるのにね。
でも無理しても1日ここに来られてよかった。
実際24時間もいられなかったのだけど、それでもここに戻ってくるとうれしい。
マラガやマドリのようにいつしかセビージャは私の心のふるさとのひとつになってしまったんだね。
~~続く~~
そういえばセビージャにいた1ヶ月あまりの間で、雨が降ったのは2回だけです。1回は大雨だったけど、夜降り始めて朝には止んだので実害はなし。もう1回はAngelitaさんと一緒のときに遭ったにわか雨。もしかして、Angelitaさん、セビージャに行くと雨女になるのでは?
きっと濡れたほうが鮮やかに見えるのでしょうね。
私は基本的には晴れ女なんだけどなぁ。
あんまりスペインで雨に降られたことはないんだけど秋冬は雨季なので雨の確立高いんでしょう。
今回雨にまったく降られなかったのはリスボンだけですもん。
夏のにわか雨は仕方ないよね。
私がマラガに長くいたときは4月は季節の変わり目で
大雨にもあったけれど、5月・6月はほとんど降りませんでしたっけ。