Del Amanecer

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波乱のフィギュアスケート世界選手権 2013

2013-03-17 00:26:24 | フィギュア・スケート
カナダのロンドンで開催中の、フィギュアスケート世界選手権。
オリンピック前のシーズンということもあり、今回の世界選手権は出場枠がかかる大事な試合。どこの国も3枠を目指して凌ぎを削る過酷な大会だ。
それにしても、こんな結果を誰が予想しただろう?

日本男子は3人も出場していたのに、メダルはゼロ。
デニス・テンがひとりショートもフリーも征して堂々の銀メダル。
ショートで結弦君を抜いて史上最高点を塗り替えたパトリック・チャンは優勝したとはいえ、内容的には本人も納得いってないのだろうと思うフリーの演技。それでも169点超えの点数はちょっと本人も苦笑いかな。

羽生君はすごい気迫だった。いつもながらだけどね。
左ひざを痛めているそうで、かなりの痛みがあるらしいのにフリーではショートの分も取り戻さんとばかりに果敢に4回転を2本も飛び、痛い膝でしっかりと着地してみせた。
あんなにたおやかな表情だけどなんていう強さだろう。
潔ぎよくて真摯で情熱的で・・。観る者の胸を打つのはなぜだろう?
滑り終えて氷の上に膝を着く結弦君にカナダの観客もスタンディングオベーションで応えてくれた。
満身創痍で日本の代表枠の為に力を振り絞った結弦君の姿に涙してしまったよ・・。
彼を見ていると勇気がもらえる。

無良君も力が出し切れずにちょっと残念。
そして大ちゃんは気持ちと鍛錬が結果に繋がらなくてこれも残念だ。
でも誰よりも美しく貫禄のある演技はたとえジャンプが決まらなくても見ごたえがある。
それだけ彼には若い選手にはない経験と時を重ねた風格が備わっているのだ。
ソチでの引退を決めているようだけど、どうか有終の美が飾れるようにと祈らずにはいられない。

我が第二の故郷スペインに初のメダルをもたらしたハビエル・フェルナンデス君。
銅メダルおめでとう!
ブライアン・オーサーに師事してから洗練された演技になってきたハビエル君。
持ち前のコミカルな味も絶妙に表現できるようになって魅力的だね。
日本勢を脅かす存在ではあるけれど、ハビエル君も応援しているから・・。
なんだかピーターパンにような、おとぎ話の妖精みたいな、カナダのケビン・レイノルズ君もいいね。
これからの選手たちにはやっぱりがんばってほしいな。

明日は女子の試合。ぜひ女子も日本の3枠を確保できるような試合を期待したいね。
でもそれ以上に、純粋に彼女たちの演技を楽しみたいな。



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