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Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

ナルニア~ 吹替版 VS 字幕版

2008-07-02 23:58:44 | NARNIA ナルニア
洋画は字幕で観るのが当たり前。ま、普通は吹替版は作らないからね。
でもハリー・ポッターや、最近ではインディ・ジョーンズなどのような大作は吹替版が作られている。(そういえばスター・ウォーズは吹替版ってなかったような気がするなぁ。)
ま、一応大人なので(笑)吹替は観ないのだけど、ハリーの時は敢えて観てみたら、これが意外と
訳が違うので面白かった。
それに字幕を読まない分、画面に集中できるし、字幕に訳されていない言葉までもすべて訳されて
いるので面白い。(例えばハリーの4作目の時の、ラジオから流れる天気予報とかね。)
今回ナルニアはこんなに観るつもりはなかったので、字幕版しか観る気はなかった。
でも先日会った兄夫婦と姪が「吹替版もよく出来ていていいよ~。ちゃんと著名な声優さんがやっているし。」と言っていたので、観てみることにした。

声に違和感がないかどうかもポイント。
もう台詞回しなど記憶するくらい観ているので、だからこそ違いが面白いのかもしれない。
今回カスピアン役のベン・バーンズの声は歌舞伎役者の尾上菊之助が演じた。
最初ちょっとどうかなぁと思ったけれど、まずまず違和感はなかった。
子ども達はまぁいいとして、私の好きなトランプキンの渋い声・・うん、これも合格。そしてミラース卿とグロゼール将軍も大丈夫!(笑)
でも何より感動したのは魔方陣を描いて白い魔女を呼び出す鬼婆の声。これは英語のオリジナルの声とまったく同じだったね。
今回は台詞にならない声~ため息、悲鳴、鬼婆の呪いの言葉、戦っている時の声など~はオリジナル音声のままだったから、さらに違和感がなくてよかった。

訳の方は・・・字幕はどうしても制約があるから意訳せざるを得ない場面も多いと思うけれど、全般的に吹替の方が自然で納得のいく訳だったような気がする。
カスピアンを逃がすために王子を起こすコルネリウス博士に眠い王子が「あと5分」という台詞を受け、囚われの博士を地下牢に救出に行ったカスピアンが「あと5分寝る」と言う吹替に対して字幕は「あと5分」としか書かれていなかったので、何が5分なんだか分からなかったけど、吹替をみて思わず笑ってしまった。
そんな風な小さな違いがたくさんあった。
ラストでナルニアを去る前のエドマンドが、スーザンとカスピアンのキスシーンを見て「大人になったら分かるのね」とピーターに囁くルーシーに「僕は分からないままでいいや。」と言うのだけど、吹替版では「僕は一生分からなくいいや。」と言う。エドマンドは女嫌い?!(笑)
いやいや照れているだけだね。

タイトルのNARNIAの文字もしっかり日本語になっているのね。
なにより字幕がないので画面はスッキリ。
でもやっぱりオリジナルの声で聴きたいというのはある。
ベン・バーンズの声はやっぱり本人の声がいい。
もちろん他の人もね。
それからアスランの声はあのスター・ウォーズのクワイ・ガン、リーアム・ニーソンなんだよね。
と、いうわけで吹替版を楽しんだあとでみた字幕版はまた新鮮に楽しめた。

余裕のある方はぜひ違いを確かめてみては・・・

*********************************************************************************
6月29日(日) 9回目 ユナイテッドシネマ豊洲(10:15~)スクリーン11  B-7 (吹替版)
6月30日(月)10回目 新宿バルト9(13:00~)シアター4   D-6 (字幕版)


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10 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (haru☆)
2008-07-03 01:30:31
Querida Angelitaさん
レポートありがとうございます!楽しみにしてました
吹き替えと字幕、続けて両方見たのですね!
そっかぁ、吹き替えもなかなかなんですね。
特に鬼婆、かなりチェックしたいなぁと思いました!!
吹き替えって、違和感をどうしても感じがちなのですが、それが少ないなら、成功ですよね!
今度、土日のどちらかに、また友達と見に行く予定なのですが、吹き替えも考慮してみようかなと思いました。
小さな違いがあって、面白そうですね
返信する
面白いですよ♪ (Angelita)
2008-07-03 06:43:21
Querida haru☆さん
翻訳というのは人によってこんなにもちがうのね~という視点で観ると面白いですよ。
私は英語は苦手ですが、それでも翻訳を観たあとの鑑賞では原語に耳をすませてみました。
やはり吹替えの方が直訳に近いのが多かったような気がしますね~
でも4兄妹がナルニアに行ってケア・パラベル城を見つける場面でエドマンドの言う台詞が~「投石器?」っていうところね~なくて、何によって攻撃されたか吹替え版ではよく分かりません。
そんなちがいを楽しむのも面白いかも。
・・ちょっとマニアックですけれどね~~
全般的には吹替え版の訳も分かりやすくていいですよ。
返信する
吹き替え (haru☆)
2008-07-04 00:32:39
Querida Angelitaさん

色々と細かい所まで教えてくださってありがとうございます!
説明、とっても分かり易くって、参考になりました
吹き替えは吹き替えで面白そうですね
訳もなかなかとの事ですし

それにしても、さすがAngelitaさんです
本当によく覚えてますよね☆
凄いですヽ(≧▽≦)/

翻訳では、理解度と感性で、かなり差が出てきますもんね~!
違いに注目すると、確かに楽しそうですね♪
(私がAngelitaさんのように比較出来るほどかは、疑問ですが)

でもやっぱり、細かい所はそれぞれかなり違うのですね
返信する
明日も・・・・ (Angelita)
2008-07-04 01:11:46
Querida haru☆さん♪

こんばんは!
今夜もフラメンコのあとはナルニアのCD聴いてました
実は明日(ってもう今日ですね)もナルニアへ行ってきます(笑)
もうそろそろ終わっちゃうんじゃないかなぁと思うとつい・・・。
明日はまた違うシネコンへ・・・。
吹替版は夜はやっていないので字幕版です!

全体的にみて(個人的な感想ですが)私は吹替えの訳のほうがしっくりいく場面が多かったかな。
大意は同じなんですけどね。
字幕でよく分からなかった場面も吹替えの訳で納得したところがありました。
でもベン・バーンズの声聴きたいですよね

もちろん何回も観ているからというのもあるかもしれませんが、でもハリポタの時も2回目に吹替えを観ましたが、違いは結構よく気付きましたよ~。
(ハリポタは特に字幕がなっちゃん=戸田さんだったからかも)
多分観たら新鮮に感じると思いますよ
返信する
ナルニア (haru☆)
2008-07-04 22:36:03
Querida Angelitaさん☆

こんばんは
今日もナルニアへ行かれるのですね
今見ている頃かもですね
10回目でしたっけ
確かにナルニアそろそろ終わりそうですよね
ほんの近くに4つ映画館があるのですけど、その中の一つは明日から字幕がなくなります
吹き替えもそろそろかも……
私も土日と水木にまた映画を見てきます(・∀・)ノ

じゃあ訳は吹き替えの人の方が上手だったんですね
きっと新鮮でしょうね
でもAngelitaさんの言う通り、大好きなベン・バーンズの声は捨てがたいですね


戸田奈津子さんは凄いですよね
語学、特に英語を勉強している私にしてみれば、まさに憧れです
本当に尊敬しています

返信する
行ってきました! (Angelita)
2008-07-05 00:17:02
Querida haru☆さん♪
今宵もナルニアに行ってきました。
今日はホテルの中にあるシネコンです。
椅子が良すぎて(サイドテーブル付♪)このまま寝ちゃいそう・・(^^;)と思いましたが、寝るわけにはいきません!
今日観ていてまた台詞の違いを楽しんでました。
ひとり森へ行くというルーにトランプキンが「俺も行く」というとルーが言う台詞・・
(字幕)「あなたはここにいて」
(吹替)「あなたはここに必要よ」
(英語)「We need you here・・・」だったかな??
で、これは吹替えに軍配ですよね(笑)

地下鉄の駅でケンカのあとのエドが兄に言う台詞・・
(字幕)「お礼は?」
(吹替)「どういたしまして」
(英語)「You are welcome!」
言い方もありますが、ちょっとちがうだけで雰囲気が変わりますよね。

で、やっぱり吹替えの方がオリジナルに近いかも。
ただ意訳の方がいい場合もありますよね。

戸田さんの訳はいいんですが、時々不思議な訳の時もあります (迷訳??)
オペラ座の怪人の時は戸田さんの訳をめぐってずいぶん盛り上がった(?)んですよ。
翻訳は本当に難しいですよね。

今日でついに11回目
まだまだやっている限り観にいってしまいそう・・。
haru☆さんも楽しんで下さいね♪
返信する
Unknown (haru☆)
2008-07-05 02:19:54
そうだったんですね~♪
さすが吹き替え!
きちんと訳されていますね
ほぼオリジナルだとおっしゃるのも頷けます


例えハリー・ポッターでも、きちんと観ていないと、わかりませんよ!
流石Angelitaさん☆
観察力が違いますね(〃▽〃)


11回目だったのですね!
凄いですヽ(≧▽≦)/
だからきっと、さらに細かい所まで気付くんですね


そうなんですよ!
翻訳って日本語だと長ったらしくなるので、やはり意訳も必要で、戸田さんは、字幕は時間も字数も制限されているなか、よく頑張ってると思います。
特に翻訳では、字数に制限があると、かなり難しいですから。
かと言って、漢字ばかりとか古い表現だとダメだし…
大変さ、とても良くわかります!


ただ、迷訳がたくさんなのもよくわかります
あまりに意訳しすぎたり、世界観が違うとか、他にはカットしすぎたり……
私は、英語がある程度理解できるので、「いやいや、違うだろ」って時は完全に無視してますが
タイタニックとロード・オブ・ザ・リングの時には、私もムカつきました
特にロード・オブ・ザ・リングは、信じられなくってびっくりしました
モーツァルト好きとしては、アマデウスもちょっと……

そう言えば、オペラ座も戸田さんでしたよね
シーンにあってない訳があった記憶があります
単語とかのミスもまた連発してました
返信する
言葉って難しいですね! (Angelita)
2008-07-05 23:44:30
Querida haru☆さん

レス遅くなってごめんなさい!
そろそろ終映のところもちらほら出てきてちょっと寂しいですね~。
東京は吹替えが先に終了するシネコンが多いですね。
でもまだ字幕版は細々とでも続くようなのでまた行っちゃおうっと

haru☆さんは英語が堪能なのですね。
うらやましい限りです
私は英語が苦手。スペイン語はスペインが好きだからがんばって続けているのですが・・

ナルニアの字幕版を訳した松浦美奈さんはスペイン映画でもよくお目にかかる翻訳者です。
私が11回観て脚本まで取り寄せてしまったペドロ・アルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー(原題はHable con ella)」もこの方の字幕で、ずいぶんスペイン語の勉強になりました。
少なくとも私には英語よりもそのちがいが分かるからですね~(笑)
松浦さんの字幕はファンが多いようですね。
フランス語も訳されるようなので、とっても語学堪能な方なんでしょうね。

戸田奈津子さんといえば大御所なので、そのお名前を拝見すると安心だと思っていたのですが、オペラ座を観た限りはそうでもないんですよね~
スター・ウォーズも戸田さんだったし、別の人の訳で観たらきっと印象変わるだろうなぁというのもありますよね。

オリジナルの原語に明るくなければ字幕に頼らざるを得ないので、洋画ファンとしては切実な問題です!
返信する
Unknown (haru☆)
2008-07-07 00:40:37
Querida Angelitaさん

コメント、ありがとうございました

ナルニア、そろそろって思うと寂しいですよね
福岡も普通は字幕が後なのですが、今回は何故か先になっちゃいました
5分~10分で行ける、綺麗で大きい、一番便利な映画館なのですが……
でも残りの他の所は字幕が生き残るだろうから、私もまた見たいなと思います
吹き替えもチェックしたいですし、まだまだ頑張って欲しいな
というわけで(?)木曜、ナルニアの字幕でまたBen Barnesに逢ってきます
Angelitaさんも12回目、楽しみですね
(凄い記録が出来そうですね)


ありがとうございます。でも私はとりあえず語学が趣味なだけで…
まだまだ堪能には程遠いです
まぁ一応英語学科なので日常会話は大丈夫ですが、きっとAngelitaさんのスペイン語には適わないです!

スペイン語の映画までチェックしているなんて、本当にさすがですよね!
私はまだスペイン語で映画は無理です
スペイン語、どの位勉強されてるのですか

talk to herという映画、知らなかったです
だけどAngelitaさんの気に入る映画なら、きっと良い作品ですね
脚本までも取り寄せたという事は、よほどでしょうし、今度観てみます

外国の映画って、勉強になりますよね



確かに字幕は大切ですよね!
特に洋画ファンには重要です(≧ω≦)b

翻訳者によって、絶対に印象変わりますよ
Angelitaさんの言う通り、言葉って難しいですもんね
字幕の翻訳は特に……
幅広い分野の専門的単語や表現が必要とされて、その上制限がたくさんですから。
だから間違いなく、翻訳者によって、かなりの違いがありますよ
返信する
今日はベン・バーンズDAY! (Angelita)
2008-07-07 01:35:06
Querida haru☆さん

今日は珍しく(?)家にいたので家事の合間にベン・バーンズの映像を観ていました
ナルニアに行きたかったけれど金曜日にいったばかり・・(^^;)
さて今週はいつ行けるかなぁ?
もう理屈ではなく、大画面でカスピアンや4兄妹が観たい!とそれだけですね~。
あの冒頭の馬での疾走シーンだけでも何度でも観たいですもの。
haru☆さんは木曜日に行かれるのね。
楽しんできて下さいね

「トーク・トゥ・ハー」はアルモドバル監督作品なのでちょっと凄い(?)場面もありますよ~。
賛否両論・好き嫌いの分かれる作品なので、あらすじなどさらりとみてからの方がいいかもしれません。
でもアカデミー賞の脚本賞をとったので、脚本は面白いです。スリリングで感動的です。
さいごのクレジットの時に流れる曲はビセンテの曲で彼がギターを弾いているのもポイント。
私はマルコの役の人が好き。
このブログに内にも映画のカテゴリーでレビューを残しているのでもしよかったら・・。

私のスペイン語はいつまでたっても超日常会話レベルなんですよ(^^;)
年数はものすごいのですが・・。(ここにかけないくらい!?)
映画はもちろん字幕がなければだめですが、部分的にでも勉強になりますので機会があれば観たいですね。
絶対haru☆さんの英語の方がレベル高いですよ~。

でもスペイン語は好きなので一生続けたいな。
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