ナルニア国物語 第３章 ～２回目は２Ｄで！

「ナルニア国物語第３章～アスラン王と魔法の島」
前回１回目は３Ｄ字幕版を鑑賞。
でもどうも３Ｄメガネは嫌い。画面が暗くなるし疲れる。（料金も高いしね！）
リピータースイッチが入ってしまった私としては何度も観たいので、レディスデー料金なども使いたい。
と言うわけで、２回目は２Ｄ字幕版（非デジタル）を鑑賞。
うん、画面が明るい。そしてデジタルじゃないからなんだかなつかしい感じがした。

それにしても何と今日は上映開始時間を30分も間違えてしまう大失敗！！
それでも早めに着いたので（私としては余裕のはずだった！）発券機に「上映開始時間を過ぎています」の表示が出て慌てたけれど、急いで7番スクリーンの扉を開けると、ルーシー、エドマンドの兄妹とユースチスがナルニアの海にテレポートして、ルーシーがカスピアンと船に引き上げられる場面だった。
カスピアン・ファンの私にとっては最小限の被害（？）で済んだのだ。ふぅ。

今回の日本版のポスターやチラシにはカスピアンがいないヴァージョンもあり、何だか冷遇（？）されているなぁと思ったのだけど、何の！本編にはほとんどカスピアンは出ずっぱりで主役のようだ。でもホントいったい誰が主役なんだろう？？
ユースチスも大活躍だけど、もちろんルーとエドの兄妹も主役のはず。
その中でカスピアンは一番目立っているかも！(笑）

アスランの声は私の大好きなスター・ウォーズ～エピソード１のクワイ・ガン・ジンことリーアム・ニーソンである。素敵な声だ。おだやかで包容力があって威厳がある。
そんなアスランがルーシーに言う台詞。
「自分の価値を疑うな。自分自身から逃げるな」という言葉。
あの声で言われるとドキッとする。胸に響くのよ。何だか涙してしまった。

ラストシーンだって涙だ。
ユースチスとリーピチープの友情。
ルーシーがリーピチープを抱きしめる。（私も抱きしめてみたい！）
カスピアンがユースチスの肩を叩く。
エドマンドを弟のように抱きしめるカスピアン。
カスピアンの首に抱きつくルーシー。
別れはいつも切ない。でもね、みんないつか会えるから。きっと！
アスランの国で・・・・時が満ちたら。
その日まで自分の世界で精一杯生きていこう。
そんなメッセージが静かに心に舞い降りてくる。

外にいる敵ではなく、自分の心の中にある目に見えない敵。
そんな自分自身の闇と戦うのが今回のナルニアなのだ。
派手な戦闘シーンなどはない。ファンタジーの世界にしっかり浸かりながら、でも物足りなくはない。
こんなふうに光あふれる優しいファンタジーもあっていい。
ナルニアから戻った3人のいとこ同士の瞳が冒険によって深くなったことが素敵なのだ。

ファンタジーの世界は現実逃避ではない。
現実の世界を力強く生きていくために大切なもの。
それを美しい映像で教えてくれるナルニア。
この分だと、続く第４章も映画化されるかしら？楽しみだ。
そんな予感と余韻を残して第３章は幕を降ろす。
（そう、ラストでユースチスの母が「ジル・ポールが遊びに来たわよ！」という。
原作を読まれた方なら思わずニヤリとしたことでしょう。
ジル・ポールこそ、第４章でユースチスと冒険をする新しい主人公のひとりなのだから。）
物語の終わりはいつもほんの少し切ない。

原作の挿絵、ポーリン・ベインズのほのぼのとしたイラストがエンド・クレジットの背景を飾る。
2008年に亡くなられたとのことで、去年なくなったプロデューサーの名前と共にメモリアルとして捧げられている。
次はデジタル２Ｄで鑑賞予定。


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「ナルニア国物語 第３章 アスラン王と魔法の島」～2回目（２Ｄ字幕版）
原題「THE CHRONICLES OF NARNIA　THE YOYAGE OF THE DAWN TREADER」
2010年・ イギリス
鑑賞日： 2011年3月2日（水）15:15～（112分）
映画館： ユナイテッド・シネマ豊洲　スクリーン7　C-09