Del Amanecer

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スペイン国立バレエ団JAPANツアー2015 TOKYO~Aプロ×2 

2015-11-07 00:32:44 | コンサート&公演レビュー
2年ぶりに、アントニオ・ナハーロ率いるスペイン国立バレエ団が来日中。
今回はA・Bふたつのプログラム。(※11/8 大阪公演のCプログラムのマントンのソレアは、最初ここに「東京では観られない」と書きましたが、Bプログラム「サグアン」の中の1曲でしたので、訂正いたしました。申し訳ありません!)
東京以外は、愛知・大阪・岡山・仙台を周るツアーで、最後東京に戻ってきてくれてBプロ3公演。
このうちチケットを買ったのが、一番最初の10月31日Aプロと、11月21日のBプロ。
でも最初のAを観た後で、自分としては驚きのリピートをしてしまったのだ。

Aプロは初演ものはなく、すでに過去に披露された作品が並ぶ。
「ファルーカ」「ビバ・ナバーラ」「ボレロ」「セビリア組曲」の4つの作品。
このうちボレロは、過去に何度も再演されていたヴァージョンではなく、ちょっとモーリス・ベジャールのボレロを連想させるような振付の私は初めて観るボレロで、ラファエル・アギラール振付の作品とのこと。
今まで私たち日本の観客が慣れ親しんできたのは、ホセ・グラネーロという人の振付のヴァージョンなのだそう。
初めて観たアギラール版のボレロは、とても新鮮だった。
初演が1987年だとは思えないくらい、とても新しい雰囲気が漂っていた。
とてもドラマティックでボレロという音楽の昂揚感とバイレが見事に融合している。
否応なく盛り上がる素晴らしいプログラムだ。

バイラオールだけの力強いファルーカ、ふわりとトウシューズで踊るナバーラ地方の民族舞踊ホタ。カスタネットも凄いのね。
第二部はセビリア組曲で、これは前回の公演で初演されたアントニオ・ナハーロの作品。
セビージャの街を踊りで表現した作品で、フェリアや闘牛、セマナ・サンタなど、セビージャを思い出させてくれる。
華やかで見ごたえのある群舞が堪能できる。
オープニングの、幕を下の方だけあけて、踊り手たちの手や足だけを見せる演出が斬新。
とても素敵なオープニング。
そしてまたラストシーンもあまりにもカッコイイ。
観ているだけでスペインの(セビージャの)空気に包まれて幸せな気分になれる。

さて今回は期せずして2回同じAプロを観ることになってしまったのだけど、それぞれの席から観た印象などについては、次の記事で。





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