スペインの旅２００６・秋～18・サンタ・クルスの朝

サンタ・クルスのオテルで迎える朝。
晴れていて小鳥のさえずりなどで目が覚めたら最高なのだけど、残念ながら重く灰色の雨雲が空にたちこめている。
窓から見下ろすパティオが濡れているし、緑は潤って色が濃いから昨夜は雨が降っていたのだろう。
相変わらず小さなフエンテ（水盤）の水の音が耳に心地よく響いている。
私たちはとりあえず朝食を食べに行くことにした。


部屋から見えるのとは別のパティオ

レセプションで朝食の場所を聞き、いったん外に出てから道の突き当たりにある金色の扉と教わって行ってみると、確かに金色の扉が開いている。
そういえば昨日着いた時は閉まっていた。ここはオテルのレストランみたい。
中に入ると古い建物の内部に美しくペイントが施してあって、オレンジの木の囲むパティオにいるような絵が壁に描かれている。ちょっと暗めのライティングで古い建物がモダンなテイストでお洒落な空間に変身している。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　なかなかいい雰囲気でしょ？

手前の長いテーブルにはあふれんばかりの朝食の品々が並ぶ。
そして奥にテーブルと椅子があり、カップなどがセッティングされている。
ほおずきの実がサラダのところに飾ってあるのが面白い。
ポットで持ってきてくれたおいしいカフェ・コンレチェを飲みながら朝食を楽しんだ。


朝からデザートも豊富♪
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サラダの真ん中にほおずきの実が・・・


スペイン人は朝から甘いパンが好きみたい。

金色の扉をくぐって外に出る。オテルのまた別のパティオがある。
このオテルは本当に広い。どの建物がどうなっているのかよく分からない。
そのパティオの写真を撮っていたら雨が降ってきた。
私たちは急いでオテルの建物の中に入り、雨で濡れたいくつかのパティオを横切って部屋に戻った。
まもなく激しい雨が降ってきた。まるで台風の時みたいに。遠くに雷鳴も聞こえる。
こうなるともうフエンテの愛すべき水の音は少しも聴こえてこない。
激しい雨の音を聴きながら部屋から出られなくなってしまった。
時間にゆとりのある旅なら、こんな素敵なオテルの部屋で雨の音を聴きながらすごすのもいいかもしれない。
でも私たちは今日の午後マラガへ行かなければいけないのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　

この雨の中出かけようかどうしようか迷いつつ様子をみることにした。

～～続く～～