リオ五輪のキップをかけた戦いは、
本当に苛烈なものですね。
昨日の水泳日本選手権は、
見どころの多い種目がありました。
女子100mバタフライ決勝に出場した15歳の池江選手。
見事に優勝し、派遣標準記録を突破しました。
これでリオ五輪のキップを、
ガッチリつかんだことになります。
そして注目の5大会連続五輪を目指す北島康介選手。
準決勝1位のタイムでしたので、
4コースからの五輪を目指しました。
前半いい泳ぎに見えましたが、
後半じわじわと追い上げられて2位でゴール。
派遣標準記録にも届かず、
100mでの五輪代表とはなりませんでした。
得意の200mで巻き返しを狙ってもらいましょう。
それにしても、
『決勝で五輪派遣標準記録を破ったうえで優勝、または2位』
というハードルは、
とてつもなく高いように感じてしまいます。
一発勝負だけに、
ここに調整を合わせられなかった選手は、
どんなにいい選手でも五輪代表にはなれないということですね。
厳しいです。
まあしかし、
五輪の舞台も『一発勝負』であることに間違いはないのですから、
こういった『一発の緊張の中で力を発揮する』ということが求められていますね。
4年間の努力や思いが、
一発のレースで決まるなんて、
本当に厳しい世界ですね。
『勝った者が強い。そして、勝った者だけが、次の舞台に進める』
というシンプルなスポーツの掟、
改めて思い出した気分です。
そしてそこには、
『一発勝負の魅力』
もいっぱいに詰まっているわけです。
そこが、
オリンピックをオリンピックたらしめているところなのかもしれませんね。
”4年に一度の一発勝負の世界”ですね。
最近のスポーツ、
どのスポーツにもプロ化が推進されているからかもしれませんが、
『本当の一発勝負』
の世界はむしろ”稀”になってきているようにも感じます。
サッカーのW杯予選でよくアナウンサーが、
『この試合に負けると本当に敗退が決まりますので、この試合こそ【絶対負けられない戦い】なんです!!』
と高らかに叫んだりしていますが、
オリンピックを目指す多くの競技の選手たちは、
『敗者の復活はない。明日なき戦い』
に常に身を置いているというわけです。
野球の世界も、
CS制度が導入されてからというもの、
なんだかヒリヒリした雰囲気の中で『明日なき戦い』をやることが減ってきたように感じています。
『捲土重来』の機会、確実に増えていますね。
まあ、プロは『技術を観客に見せる』ために存在するアスリートですから、
そういう風になってくのは必然といえば必然ですけどね。
しかし。。。。
昨日の全日本選手権のあのピリピリ、ヒリヒリとした感覚。
『これこそオリンピックだなあ。。。。』
とおもいながら、
こちらも緊張してみていました。
やっぱり今年はオリンピックイヤー。
そんな戦いが、
本番まで続いていくのでしょうね。
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