≪ラグビー・リーグワン プレーオフトーナメント≫ ~国立競技場~
【決勝】
東芝ブレイブルーパス東京 18(8-6 10-7)13 クボタスピアーズ東京ベイ
今年のリーグワンの決勝。
国立競技場で、
50,000人以上の大観衆を集めて行われました。
多彩な攻撃のブレイブルーパスか、
はたまたパワーと圧力のスピアーズか?
試合前から緊張感がものすごい、
素晴らしい雰囲気の中で試合が行われました。
まずキックオフからスピアーズがものすごい圧力をかけてボールを奪取しに来ましたが、
そこはブレイブルーパスが落ち着いて対処し、
落ち着いた立ち上がりとなります。
まずはブレイブルーパスが大黒柱、
モウンガの見事な技巧でゴールラインに飛び込むトライで5点を先制。
その後ブレイブルーパスは1本、スピアーズは2本のPGを決め、
8-6での折り返しとなりました。
この時点では、
ホントどっちが有利か全くわからないような展開。
ひとつのミスやひとつのスーパープレーが試合を決めるような、
そんな展開になりそうな試合となりました。
後半ブレイブルーパスは、
またもモウンガの抜けだしから森がフォローしてトライ。
ゴールも決まり、
この時点で18-6と12点差をつけます。
しかしじわじわとFWの圧力で迫るスピアーズ。
ブレイブルーパスゴールに迫り、
残り10分を切ったところでこの日初トライ。
一気に18-13と5点差に迫り、
あと1トライで追いつける”圏内”に持ってきました。
しかしここからも、
プレーオフに入ってから非常に洗練されたブレイブルーパスの守備陣が頑張り、
スピアーズの反撃を許さず。
18-13で逃げ切った東芝ブレイブルーパス東京が、
昨年に続いてリーグワン連覇を果たしました。
この日文句なしのMOM(マンオブザマッチ)に選ばれたモウンガは、
なんと準決勝で右手を骨折していたとのこと。
多分出られないだろうとHCもリーチも思っていたというから驚きです。
前日準決勝以来初めて練習に参加したとは思えないような、
「いつものような」世界のスーパースターたるプレーを、
涼しい顔をして発揮してくれました。
ほんっっっとに、
すっばらしいプレーヤーですね。
凄いって言葉だけじゃ、
全く足りないですね、彼を形容するには。。。。。。
そして体を張ってタックルに行き続けたキャプテンのリーチ。
凄かった。
ホントブレイブルーパスは、
誇るべき凄いプレーヤーが揃っています。
そして若き守護神ともいえるワーナー・ディアンズは、
なんとなんと、
この勝利の後、
国立競技場で5年付き合った彼女にプロポーズ!!!
粋だねえ。
すべての喜びが凝縮されたような、
そんな勝利でした。
ブラックアダーHC。
素晴らしい指揮官です。
彼が来て、
東芝はすべてが変わった。
また昔のような、
覇権争いに顔を出してくるチームに戻り、
そしてこの過酷なリーグワンを連覇。
素晴らしい結果を出してくれました。
去年の優勝もうれしかったけど、
今年の優勝もまた、
それに負けないぐらい嬉しいですね。
国立競技場は、
昨日ノーサイドの笛が鳴ると同時に、
空からぱ~~~~っと雨が降り注ぎました。
これはブレイブルーパスへの祝福のシャワーか、
それともスピアーズの無念の涙なのか。。。
なんだかすごく、
象徴的でドラマチックな光景となりました。
今年のリーグワン。
本当に面白かったです。
リーグ戦が16試合から18試合に増え、
プレーオフ出場は4チームから6チームに増えました。
そんな中、
リーグ戦は実力が拮抗し、
どの試合もすべて好ゲーム・・・・と思えるような、
ものすごく面白い試合続きでしたね。
もうかつての、
上位の何チームだけが強くて・・・・・・というリーグではなく、
全チームが強みを持ち、すごくレベルアップした戦いとなりました。
ホント、
いや~おもしろかった!!!
としか言いようがありません。
この流れ、
是非今後もつなげていってほしいですね。
来季からは、
さらに面白いギリギリの戦いが続くリーグとなっていくことを期待して、
今季のラグビーの締めにしたいですね。
選手の皆さん、
本当にお疲れさまでした。
ゆっくり疲れを取り、傷をいやして、
またすごいプレー、見せてください。
ラグビーって、最高ですね。
*試合前には各チームのマスコットが一堂に会しました。
なかなか楽しい光景でした。