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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

西武変わった?! 佐藤龍世が中日に金銭トレード

2025年06月15日 | プロ野球
 


今季の西武ライオンズ。
 
昨年地獄の91敗というシーズンを過ごし、
今季は西口新監督を迎えて、
捲土重来を期すシーズン。
 
ワタシは自分の地元だったということから、
78年に球団が所沢に移転してきてからのファン。
 
80年代から90年代にかけての黄金時代には、
声を枯らして応援していました。
 
その頃の西武。
 
オーナーの堤さんを筆頭に、
とにかく「何がなんでも勝つ」という意識が、
ここまで徹底していたチームは記憶にありません。
 
V9時代の巨人は、
長嶋、王にその他の精鋭たちが、
名将・川上監督の下いつも「勝つのは必ず俺たち」という意識の下、
ものすごいチームを作り上げました。
 
その時代が過ぎ去った後、
もともと野球には全く興味がなかった堤オーナーが、
「やるんであれば、巨人から野球界の盟主の座を奪わなければ意味はない」
という意識の下、
経営者、フロント、そして現場が三位一体となって、
それは強いチームを作り上げました。
 
フロントのチーム作りは「野球界の寝技師」と呼ばれた根本陸夫氏の下徹底しており、
そのフロントの整えた戦力を、
V9巨人を支えた頭脳、広岡・森両氏が現場で監督として動かす。
 
その現場は,
最初の2連覇こそ「隙だらけのチームながら、勢いに乗って」の日本一でしたが、
その後は森監督のもと、本当に「プロの集団」となって連覇を成し遂げました。
 
4連覇の後、
最後の最後でひっくり返された1年を経て、
その後5連覇。
10年間で9回のV.
あのブライアントの4連発がなければ、
空前絶後の10連覇を達成していたかもしれません。
 
ワタシはファンとして、
本当にこの頃のチームには、
プライドを持っていました。
 
石毛、辻、伊東のリーダーたちに、
秋山、清原、平野などの強力な選手たち、
ピッチャーも東尾、工藤,渡辺、郭など、
球界を代表する選手たちが揃っていました。
 
そして何よりすごかったのは、
その選手たちのベクトルが、
常に勝利に向かっていたことだと思います。
 
まさに選手たちは「プロの集まりだなあ」と、
常々ワタシは思っていました。
 
試合の中で、
バッターたちはいつも試合の流れを読み、
ケースバッティングができていました。
 
そして勝負強かった。
 
その代表格が、
当時の4番、清原ですね。
 
彼は現役時代、
結局一度も打撃のタイトルを取ることはありませんでしたが、
「優勝チームの4番」ということで考えたら,
彼ほど頼りになる打者はいませんでした。
 
なので、
ワタシは清原が巨人に移籍した後、
あんなセルフィッシュなバッターになってしまったことが、
ホント信じられません。
 
そんな、
勝つというプライドの塊だったプロ軍団が、
固定されたメンバーの高齢化とともに徐々にその力を落としていき、
チーム自体もだんだん解体されていきました。
 
FAの導入とともにその草刈り場となってしまったチーム。
まあそれは、
必然ということも言えるでしょう。
 
ベテランの選手たちは、
西武ライオンズというチームでこれ以上ない実績を残し、
徐々にその勢いを失ってきたのを目の当たりにし、
自分のキャリアをもう一度新たな気持ちで・・・
と思ったとしても,それは仕方のないことです。
 
時を同じくして、
根本さんが西武を離れ、
新たな新天地を求めてダイエーに移ったのも大きな出来事でした。
 
そして企画した特大トレード。
 
新しいダイエーというチームには、
絶対に西武の常勝の血が必要ということで、
秋山をトレードで迎え入れました。
 
この驚天動地のトレード、
短期的に見ると若きヒットメーカーの佐々木やエース・村田を迎え入れた西武が得をしたように見えましたが、
長期的に見ると、
この時からダイエーの躍進の基礎は築かれ、
西武の瓦解の第一歩になったことは間違いありません。
 
そしてFAでは、
チームのまさに投打の要であった、
石毛と工藤がダイエーに移りました。
 
西武は東尾監督に変わり、
それなりに頑張ってはいました。
特に西口、松坂を加えた投手陣を中心に、
独自のチーム作りのメソッドで、
90年代後半から00年代にかけて、
常に優勝を争うチームというところは外しませんでした。
 
しかしその後、
堤オーナーがオーナー職を離れ、
フロントにも根本時代を知る人が一人去り、二人去りしているうちに、
どんどんチームとしての核の部分を失っていってしまいましたね。
 
西武はその後、
様々なネガティブな事象が親会社とともに噴出して、
「あの頃の西武ライオンズ」とは全く同じとは思えないほどの,
清貧のチームになってしまいました。
 
そしてフロントは、
非常に脆弱になり、
なんだか「明るくC調なチーム?」
を目指したのかなんなのか、
どんどん「プロっぽい部分」を喪失したチームになっていった気がします。
 
それでもプロ野球って、
何年かに一回は、
チームが噛み合う時が来るんですね。
 
まあ、そうですよね。
どのチームも等しく、
ドラフトの権利が与えられているんですから。
 
それが西武の場合、
08年と、辻発彦という稀代の名将がチーム作りをになった18年、19年だったということです。
 
まあしかし、
優勝したとはいえ、
それはまさに一過性のもの。
 
チームに流れる空気が変わらないので、
2年、3年,それ以上と、
強さは続いていきません。
 
そして10年代からは、
ハッキリ言って「なんだ,このチームは」という空気がハッキリとチームを支配していて、
正直ワタシが真剣に応援したい「これぞプロ」というチームからはどんどん離れていきました。
 
そしてそのボトムラインが、
あの去年の体たらくだったように思います。
 
まさに「落ちるところまで落ちた」
としか言いようのないチーム。
 
その一翼を担ったのは、
何にもいえない指揮官・松井稼頭央氏と、
ずーっとこのチームに関わり、このようなチームに導いたと言って良い渡辺久信氏。
 
 
もうこれは、
「身売り」しか手はないよ。
そんなふうにワタシは思っていました。
 
しかし西武という会社がチームを絶対手放さない、
という決意のもと、
球団フロントトップに苦労人で腹のすわった広池浩司氏を据え、
監督には西口を、
そして主要コーチ陣には他球団OBで何も西武に関係のない、
鳥越氏、仁志氏、大引氏を据えて、
大改革に乗り出しました。
 
この新しいフロント、
現場の監督もコーチも、
かなり球団の大改革に、
腹がすわっている感じがします。
 
親会社はまだまだ「予算ありきの球団経営」を脱することはできませんが、
それでもフロント、現場は「やることをやる」で一致していると思います。
 
 
その象徴的な出来事として、
今日中日に金銭トレードされた、
佐藤龍世のことがあると思います。
 
佐藤はかつて刑事事件になるような不祥事を起こし日ハムにトレードされたものの、
そこでも信頼を得ることなく浮いているところ、
“男気番長”渡辺久信GMが助け舟を出し再入団にこぎつけ、
昨年は非常に珍重されました。
 
しかし今季のキャンプ中、
北海道でチームの規律を乱し即三軍行き。
 
フロント、
そして首脳陣は、
決してこの危機感のない、
緩いマインドの佐藤を許しませんでした。
 
こここそがチーム変革の第一歩、
とでも言うように、
どんなに一軍の戦力が厳しくとも、
そして彼が二軍でどんなに打とうとも、
決して彼を一軍に上げることはしませんでした。
 
そして今日、
中日への金銭トレードの発表。
 
ワタシはこのニュースを聞いて、
そして今年のチームに流れる空気を見て、
ちょっとこのチームを見直しています。
 
千里の道も一歩から
 
この例えもあります。
長い長い道のりになると思います。
 
今少しだけ好調ではありますが、
これが今季ずっと続くなんて、
全く思っていません。
 
しかし。。。
 
チームは、
確実に変わる第一歩を、
踏み出したんじゃないかと思います。
 
あの栄光の時代の、
プロの集まりであるチームに戻るのはなかなか難しいことだと思いますが、
ぜひ頑張ってほしいと思っています。
 
ワタシの期待する滝沢夏央、
ルーキーの渡辺聖也、
今年大ブレーク中の西川愛也。
 
ピッチャーもどんどん新しい顔が出てきました。
 
何年後かには、
今の日ハムや、
ちょっと前のオリックスのようなチームに、
なっていてくれることを望んで。
 
 
 
 

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