昨日ジャイアンツは、
長嶋茂雄デーということで、
選手が腕に3をつけてプレー。
５回終了時にはセレモニーも行われ、
長嶋さん本人が車椅子で登場し、
大観衆の歓声に応えていました。
球場では大ビジョンに、
長嶋茂雄のプレーヤーとしての勇姿や、
監督として優勝に輝いた時の映像が流れていたようですね。
ワタシは久しぶりに巨人の試合を、
最初から最後までずーっと見ていました。
長嶋さんの愛弟子、
松井秀喜に高橋由伸がダブル解説として、
キレのある解説をしてくれていたのも、
なんだか良かったですね。
あの長嶋さんと松井さんの国民栄誉賞からはや11年、
そして長嶋さんの、
あの「巨人軍は永久に不滅です」
の引退スピーチからは、
もう50年も経ってしまったんですね。
時の流れるのは、
ホント早いなあ。
ワタシは決して巨人ファンではありませんが、
長嶋茂雄のことは大好きで、
尊敬していたと言っていいです。
あの明るさ、
スーパースターはこうあるべきだという姿は、
いまの大谷翔平と被って見えますね。
長嶋茂雄が野球創成期のスーパースターなら、
大谷翔平は野球国際化時代のスーパースターですね。
多分大谷も、
引退して50年経っても、
こうしてそのプレーぶりを昨日のことのように語られるんでしょうね。
さて、
長嶋さん。
彼のプレーは、
ワタシの幼少期の記憶に、
鮮明に残っています。
なんでこんなに鮮明に残っているんだろうというくらいに。
小さな頃巨人の試合を見に連れて行ってもらった時は、
やっぱり皆と同じで、
三塁ばっかりを見ていた記憶があります。
もちろん着ていたユニフォームもジャイアンツの背番号3でした。
（でも巨人のファンじゃなかったってところが不思議ではあるんですがね。ずーっと勝っていたというところが、なんか気に入らなかったんじゃないかと思いますね、今考えてみると。）
ということで、
長嶋さんが監督になった初年度、最下位に沈んだ時は、
なんだか心配で応援していた記憶もあります。
次の年に優勝を決めた時は、
嬉しかったという記憶もあります。
そして昭和55年に長嶋さんを辞任に追い込んでから、
巨人のことはそれまで以上にでーきれーになりました。
まあその時は、
初めて出来た地元のチーム、
西武ライオンズを熱狂的に応援していましたから、
セ・リーグのことはあまり気にもなりませんでしたがね。
それでも昭和58年、
西武がにっくきジャイアンツを大逆転で破った時は、
ホント嬉しかったなあ。
おっとその頃長嶋さんは、
オリンピックとかに出かけて「はーい、カール！」なんでやっていたんですね。
「浪人時代」
なんて言ってね。
ワタシは長嶋さん、
どうにか横浜かヤクルト、
あるいは西武に来てくれないかなー
なんて思っていました。
巨人という選択肢はないはず、
なんて勝手に思っていました。
王さんが巨人を追われたあと、
ダイエーに行って大成功したというあの姿、
長嶋さんにしてもらいたかったなんて思いますね。
そんな長嶋さんもジァイアンツに復帰。
その采配はFAの時代ということもあって他チームから主力を引き抜いてくるというのが主流で、
功罪合い半ばと言った感じでしたが、
あの１０.８決戦とか、
メークドラマとか、
王さんとの日本シリーズON決戦とか、
愛弟子松井秀喜の日本の4番への成長とか、
話題はホント多かったですね。
そして巨人の監督を原監督に譲ったあと、
侍ジャパンの監督に就任した時はコーフンしました。
あのアテネオリンピック、
長嶋監督に采配をとってもらいたかった。
勝っても負けても、
「日本野球の命運を長嶋に託す」
というのは、
日本の野球の一つの到達点というか、
締めというか、
そんな感じだったんじゃないでしょうか。
ワタシの世代よりもずっと長嶋さんへの想いの強い世代の野球ファンが、
みーんな望んでいたことです。
だからあの夏、
ベンチで中畑が采配を振るっているのを見て、
なんとも言えない脱力感を感じ、
そして日本が負けたのに、
ひっそりと涙しました。
それから長嶋さんは、
壮絶なリハビリを重ねて復帰、
我々ファンの前に姿を見せてくれるようになりました。
現役時代から決してその努力を人には見せなかった長嶋さん。
そのリハビリ、
ホント壮絶だったんだろうと思います。
長嶋さんは、
そこでも我々の太陽として、
その生き方を見せてくれていました。
そして我々は、
長嶋なきプロ野球を、
今も見ているというわけです。
昨日長嶋さんは、
やっぱり我々の前で、
笑っていました。
やっぱり。。。
長嶋茂雄は、
太陽だなぁ。
改めてそう思った、
昨日の試合でした。
