麗しきシーバちゃんのなやみ

なぜかしら、なぜかしら・・・どんなに考えても、ぜんぜんわかんない・・・



あたくしの、このすばらしい曲線美を見ても動じないなんて
グレちゃんったら、どうかしてるんじゃないかしら・・・



あっ・・そうか　
もしかしたら・・・いや、もしかしなくてもそうかも・・・
きっと麗しいあたくしのことを妬んでいるんだわ・・・

えーーーっと、いやシーバちゃん、そりゃああなたは可愛いですわよ　
でも、先住猫のグレちゃんだって、シーバちゃんに負けるとも劣らず魅力的なおネコさまではないでしょうか　

北陸に迎えていただいてから、早一年
シーバちゃんは今日も、明るく楽しくお姫様街道まっしぐら　
あたたかく見守ってくださるMさま、どうか末永くよろしくお願いいたします　

エネルギーチャージ

さ～て、そろそろ出撃の時間だわ

あれれ？
シーバちゃん、真剣なお顔で『出撃』って、いったいなあに

先住猫のグレちゃんのラウンドベッドをちゃっかり拝借、何やら企んでいる様子・・・
夜になると、そりゃもう元気いっぱい
おうちの中を駆け回るのが日課とか・・・・



そのために、なるべくリラックスして、力をためておかなきゃね
おなかをごろーん、は定番ポーズだそうです

でもでも、シーバちゃん
可愛い女の子らしく、たまにはグレちゃんにベッドを返してあげてね

あ～すっきり

まあ、可愛い
シーバちゃん、すばらしい冬のお洋服をおしげもなくすっぱり
トリミングしたあとも、きれいマッカレルタビー（お魚のサバのようなシマシマ）がはっきりとわかりますね



おなか周りもすっきりして、快適にお昼寝できますね、シーバちゃん
こんなに短くしても、冬にはまた素晴らしいコートが戻ってきますよ～
オーナーのMさま、トリミングありがとうございました

真夏の夜のミステリー

なんだ、このぬいぐるみは
さては・・・あらたな超常現象か

なあ～んてね
実はこれ、このお方のしわざ



富山で暮らすシーバちゃんだ～
パパ大好きなシーバちゃん、どんなに遅くなっても、パパの帰りを必ず起きて待ってます

そのパパが出張などでいらっしゃらないと
あんなふうに、自分のぬいぐるみをパパのお部屋に持って行って
きれいに並べているんです・・・かしこ～い

そしてもちろん
パパとママもそんなシーバちゃんが大好きですって
Mさま、素晴らしいお話をありがとうございました

ママへのおてがみ

あら、ステキ
アンティークな美術みたいでしょ
おとなりのバラがよく似合う、シーバちゃんです

ママが大好きなシーバちゃん
あまりにもママ大好きなシーバちゃん
ママが出かけると、もう二度と会えないような気がして
『私はここにいるよ』って言いたくて
帰って来たママにすぐわかってもらえるように、玄関でつい、ちっち・・・・

でもね、ママがいる時は絶対にしないんです
元いたところでは『自分が愛されてる』って思えなかったから
それを救ってくれたママが離れて行くのがこわくって
会話のできないことが悲しくて
そんな気持ちを、すぐにわかってもらえるおてがみのつもりなんです

だいじょうぶよ、シーバちゃん
ママはそんなシーバちゃんを丸ごと受け止めて、絶対にそばにいてくれるから
傷ついた心を癒してくれるのは、ママだけなのよ

Mさま、シーバちゃんがこんなにママを好きなのも、すべてMさまが可愛がってくださるおかげです
こんなにも人間を信じられるようになったのも、受け止めてくださる広い心のおかげです
本当に本当にありがとうございます

シーバちゃん

このきりっとした凛々しい姿をご覧ください
ノルウェーの森のねこ・・まさにそのものなシーバちゃんです
先住猫さんもシーバちゃんを認めてくれて、二頭の距離は徐々に近づいているとのこと
それって、当然のこと？
いえいえ、そうではありません。

一頭飼いのおうちに、シーバちゃんのような大人ねこがいく場合
先住猫の激しい抵抗があることはご存知ですね？
先住猫がおとなしい場合は、マックスになったストレスを出せずに吐いてしまったり、はげちゃったり
自己主張する子の場合は、それこそ目が離せない状況になります
シーバちゃんを受け入れてくれたということは
先住猫さんが自分のポジションを盗られる不安がないことなんです
それにはオーナーさんの思いやりや、見守ってくださること不可欠です
本当に有り難く思っています

最高の幸せとは

北陸にお引っ越ししたシーバちゃん
先住猫さんに怒られながらも、新しい生活にすっかり慣れました
ごろんごろん、と甘えている表情の愛らしいこと

『夜、寝る時は自分のお布団で寝ています』

里親さんからのこの言葉、どんなにうれしいかわかりますか？
元いた場所では、『自分の場所』なんてなかったんです

過酷な環境に生きている外暮らしの子は、いつも緊張しています。
食事も、落ち着いて食べられず、何度も何度も振り返りながらでしか食べられません。
夏は暑く、冬は寒く、人間も他のネコも恐ろしく、片時も気が休まることがないと言っても過言ではないのです。
シーバちゃんたちの元のおうちは、そんな外暮らしと変わらない環境でした・・・

夏の暑い日にエアコンもなく、窓すら満足に開けてもらえず
今でも、冬の寒さをしのぐヒーターなどありません。
一人一人が落ち着いて食べられるだけのごはんももらえず、安心して眠れる場所なんてゼロ
シーバちゃんはじめ、保護されて新しい家族に巡り会えた子たちは今！

あたたかいぬくもりの中でゆっくり眠れます
里親のみなさま、本当に本当にありがとうございます

現場ではまだ、男の子が２頭残っています。
一日も早く、新しい家族を捜してあげるためがんばります。