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株式会社ANの社長ブログ

株式会社AN社長向山かおりです。ナチュラルワイン×沖縄料理飲食店を経営。経営や社会課題に関する情報を発信します。

【株式会社AN】関東大震災の教訓を活かし、災害に強いサスティナブルな社会を実現ー「ぼうさいこくたい」の取り組みについて

2023-09-16 17:58:15 | 日記

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は、9月1日の「防災の日」に関連して、防災とSDGsの関連などについてお話ししました。

今年の防災の日は、1923年9月1日に起こった関東大震災から100年の節目となる日でした。

関東大震災では、東京で大火災が起こったほか、震源地に近い神奈川県を中心として、強震、津波、土砂崩れ、火災、液状化など様々な被害が各地に広がりました。

一方で災害救護にあたって、住民同士の助け合いや、海外を含む遠隔地からの義援金や物資、さらに医師、看護士、建築技術士の派遣などの支援が大きな役割を果たした時でもありました。

このような関東大震災の教訓を次世代につないでいくイベントが、9月17日から18日にかけて横浜で開催されます。

そのイベントは、今年で8回目の開催となる「ぼうさいこくたい」。

2015年3月に開催された「第3回国連防災世界会議」において「仙台防災枠組 2015−2030」が採択され、自助・共助の重要性が共通認識とされたことから、各界の有識者から成る防災推進国民会議が発足しました。

これを機に、国民の防災意識をさらに向上すべく、内閣府、防災推進協議会とともに2016年に第1回ぼうさいこくたいを開催したのが始まりです。

今回のぼうさいこくたいは、関東大震災から100年の節目にあわせて、震源地となった神奈川県で開催されます。

防災に関する活動を行っている官民の様々な団体が一同に会して、トークセッション、体験型のワークショップ、屋外展示などの様々なプログラムを通して、防災に関する取り組み・知見を発信します。

プログラムは日常生活における対策から学校における防災教育、事業継続などの企業防災、ダイバーシティへの配慮、先端技術を活かした災害共助の取り組みなど、
子供から大人、企業、自治体、専門家まで幅広い層にとって実践的な内容です。

災害対策はSDGsの目標とも大きく関連し、サスティナブルな社会の実現に欠かせないもの。

一人一人が意識を高め、産学官が連携して自助、共助、公助を組み合わせて対応していくことが重要であるというメッセージが発信されています。

当社も引き続き、SDGsと関連する様々な情報発信に努めてまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

参考
https://bosai-kokutai.jp/2023/about/
https://www.jrc.or.jp/webmuseum/column/kantou-100th/


【株式会社AN】「防災の日」を機に考えるーSDGsとも関連する防災の様々な取り組みについて

2023-09-03 19:29:59 | 日記

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は、観光業と農業が連携したアグリツーリズムの取り組みについてお話ししました。

今回は9月1日の「防災の日」に関連して、防災とSDGsの関連や、防災に関する取り組みについてご紹介したいと思います。

災害対策はSDGsの目標「11,住み続けられるまちづくりを」「13,気候変動に具体的な対策を」「17,パートナーシップで目標を達成しよう」と深い関係があることは、以前の記事でもご紹介した通りです。

https://www.tumblr.com/an-ceo-blog/693646308474601472/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BEansdgs%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%A6%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8?source=share

 

近年、日本でも豪雨や地震など大規模な災害が相次ぎ、防災に取り組むことがますます重要になってきました。

防災は予測、予防、対応の3段階で考えることができます。

各段階の対策に取り組み、被害があったとしてもできるだけ速やかに回復できるレジリエンスを高めることが重要とされていますが、
そのためには私たち一人一人の災害への備えと、企業や公的機関などによる防災の取り組みどちらも求められます。

個人でできる災害対策としては、家具の固定や出入り口の確保など家の中の安全の確保、飲料水・食料の備蓄は、私たちの命を守る重要な対策です。

避難場所の確認、安否の連絡方法を決めておくことも、いざ緊急事態が発生したときの速やかな対応につながります。

また近年は企業防災の取り組みも広がってきています。

働く人の生活を守り、事業を継続していける体制を整えることは、長期的にみて私たちの生活の再建、社会経済活動の回復につながる重要なものです。

企業防災の取り組みとしては、災害発生時のマニュアルの策定、防災訓練、防災備蓄品の整備などが行われています。

また、緊急時に事業を継続するという観点で事業継続計画(BCP)の策定も有効な対策です。

BCPは顧客や従業員の安否確認、緊急時の意思決定ルールの作成、仕入れの確保から、システムのバックアップなど多岐に渡ります。

以上、個人でできる災害対策や、企業防災の取り組みについてお話ししました。

災害に強い社会をつくることは、私たち自身の命を守ることにつながるのはもちろん、
社会経済活動の発展を通じて長期的に私たちの暮らしを守るという意味で、SDGsとも大いに関連する重要性があります。

防災の日をきっかけに、みなさんの防災の取り組みを再確認するきっかけになれば幸いです。

これからも当社の理念に基づき、SDGsにつながる様々な情報発信に努めてまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

参考
https://benesse.jp/sdgs/article16.html
https://www.pasona-pbs.co.jp/column/bcp/disaster-prevention-company.html


【株式会社AN】SDGsに貢献する農業×観光業のあり方ーアグリツーリズムとは

2023-08-28 12:24:20 | 日記

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は、先日トークイベントでお話を伺いましたBIKAS COFFEEの取り組みに関連して、アグロフォレストリーの意義や現状についてお話ししました。

森を育てながら行うサスティナブルな農業が少しずつ広まってきているのは、SDGsの様々な目標達成につながり嬉しいことですね。

今回は農業に関連した観光の取り組みについてお話しします。

みなさんはアグリツーリズムという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

Agriculture(農業)+Tourism(旅行)の造語で、農村や農場で滞在しながら休暇を過ごす観光形態を指します。

都市部からの旅行者が農村の人々と交流し、様々な農作業や自然体験をする中で、農業についての理解を深めることができるものとして、近年注目を集めてきています。

アグリツーリズムの発祥はヨーロッパです。ドイツやフランスなどで、都市部の住民が長期休暇に農村部に出かけ、現地の農家に滞在しながら自然や交流を楽しむ習慣がありました。

日本では、1994年に「農山漁村滞在型余暇活動のための基盤整備の促進に関する法律」が制定されたのが始まりでした。

都市部の住民が農林漁業の体験をしたり理解を深めたりしつつ、農山漁村地域の振興に寄与することを目的とした同法に基づいて、農林水産省が推進してきています。

近年のSDGsの意識の高まりは観光業にも及び、サスティナブルなあり方を大切にする動きが出てきた中で、アグリツーリズムがより注目されているようです。

アグリツーリズムには、地域の雇用創出や、地元の魅力の再発見などのメリットがあります。

サービスを提供するための雇用が生まれたり、地元の農産物をPRすることを通じて、地域の魅力を見つめ直すきっかけになったりすることは、農村部にとって地域の活性化につながると言えるでしょう。

一方で、少子高齢化による人手不足、整備コストによる導入のハードル、

旅行者の体験や地域の活性化の過度の重視による伝統的景観の喪失などの課題もあると言われています。

アグリツーリズムは、農村部とのつながりが少ない都市部の住民にとって貴重な体験となりうるものであり、かつ地域の活性化につながりうるもの。

サスティナブルな社会の実現に貢献していくには、こうした取り組みも相互の理解に努めながら効果的に推進していくことが重要だと感じました。

これからも当社の理念に基づき、SDGsにつながる情報発信に努めてまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

参考
https://eleminist.com/article/1183
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=406AC0100000046_20230616_505AC0000000063

 


【株式会社AN】サスティナブルな農業ーアグロフォレストリーとSDGsの関連

2023-08-01 09:39:46 | 日記

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は、BIKAS COFFEEの管様とのトークイベントについてお話ししました。

BIKAS COFFEEがアグロフォレストリーでコーヒーの森をつくる取り組みを行い、サスティナブルな地域の発展に貢献していること、
コーヒーを通して消費者同士の想いをつなぎ、社会に貢献していくアクションを起こすという理念を大切にされているのを深く感じました。

今回はアグロフォレストリーの意義や、日本での取り組みなどについてご紹介します。

アグロフォレストリー(Agroforestry)とは、Agriculture(農業)とForestry(林業)の造語で、日本語では混植、森林農業などと訳されます。

コーヒー等の栽培で歴史的に発展してきたプランテーション農業は、森林破壊や単一栽培による経済の不安定さなどの課題が指摘されてきました。

アグロフォレストリーでは様々な植物と木々を一緒に育てることにより、肥沃な土地を取り戻し、生産者の収入を安定させることが可能です。

自然保護や気候変動対策、そして生産者の経済の安定と、SDGsの目標の多くに関わる画期的な取り組みといえるでしょう。

一方で、アグロフォレストリーは多くの品種を少しずつ育てるため、
生産管理を軌道にのせ、収益化できるようになるまで時間がかかり、息の長い取り組みが求められます。

日本ではアグロフォレストリーの導入はまだまだ少ない状況ですが、徐々に取り組んでいる例が見られるようになってきました。

例えば、株式会社明治は、アグロフォレストリーで作られたブラジルのトメアス産のカカオ豆を使用したチョコレートを商品化しています。

またアマゾンフルーツを届けるフルッタフルッタは、南米アマゾンの地で日本人移住者が試行錯誤しながらアグロフォレストリーに取り組むのを応援しようと立ち上がった企業。

彼らが運営する農協CAMTA(トメアス総合農業協同組合)から、主にアグロフォレストリーで生産されたフルーツ原料などを直接輸入しています。

以上にみてきたように、アグロフォレストリーは、地球にも生産者にも優しい、サスティナブルな農林業のあり方だということ、
その維持発展のためには長期的な管理体制を確立し、関係者の協力を得ながら進めていくことが大切だとわかりました。

先日トークイベントでコラボレートしましたBIKAS COFFEEは、ネパールのハルパン村で自然と行われていたアグロフォレストリーの社会的意義を発信し、理念で生産者と消費者のつながりをつくる素晴らしい取り組みだと感じます。

どのような事業も、長期的に継続していくためには、生産者から消費者に至るまで良好な関係性を築き、社会全体に貢献していくものであることが大切です。

当社としてもサスティナブルな社会につながるこうした取り組みを応援し、情報を発信することでSDGsに貢献してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

参考
https://www.meiji.co.jp/products/brand/agroforestry/

https://www.frutafruta.com/fruit/agroforestry/

https://eleminist.com/article/551


【株式会社AN】BIKAS COFFEE代表社員 菅様とのトークイベントから学ぶーサスティナブルな社会に貢献するコミュニティのあり方

2023-07-07 08:55:44 | 日記

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

2023年6月21日に、東京都文京区に本社を置く BIKAS COFFEE(ビカスコーヒー)の代表社員 菅勇輝様とのトークイベントを開催いたしました。

今回のトークイベントでは、菅様がBIKAS COFFEEの活動を始められた経緯、アグロフォレストリーでコーヒーの森をつくる取り組みや、これからのビジョンなどについてお話を伺いました。

BIKAS COFFEE様とは、以前から何度かコラボレートさせていただいており、
・植樹プロジェクト『BIKAS COFFEE VILLAGE 』のクラウドファンディングへの参加
・当社の経営するオーガニックショップのワークショップにおけるコラボレート
・「BIKAS GREEN MARCHE」への出店
を実現してまいりました。

これらのコラボレートを通じて感じたことは、BIKAS COFFEEの取り組みは、コーヒーそのものを届けること以上に、コーヒーを通して消費者同士がつながり、よりよい社会を創るアクションを起こしていくこと、
個人の社会に貢献する行動による自己実現を、コミュニティづくりにおいて大切にしていること。

私たちの日常における行動選択から、地球にも人にも優しいサスティナブルなライフスタイルの実現を大切にしている当社の理念と大きく共通するものがあり、今回のトークイベントの開催に至りました。

 

◆BIKAS COFFEEの立ち上げの経緯

菅様は大学時代にボランティア活動の団体を立ち上げ、学校を建てるといった国際協力のボランティア活動をする中でネパールと出会いました。

社会人になってからもその時の情熱を忘れられず、当時勤めていた会社を辞めてNPO団体を立ち上げ、ネパールの女性支援、教育支援、農業支援などの活動を寄付を募って行っていたそうです。

その中で、非営利だけでなく営利でもネパールの生活をつくり、発展していけるような事業を立ち上げたいと思っていた時に出会ったのが、ネパールのコーヒーでした。

コーヒーという日常的なプロダクトだからこそ、私たちに身近なところからライトに社会に貢献することができ、関係人口を増やしていけるのではないかと思い、BIKAS COFFEEの立ち上げに至ったとお話しくださいました。

「BIKAS」はネパール語で「発展・開発」という意味をもつ言葉。

BIKAS COFFEEが主に活動しているネパールのハルパン村は、山岳地帯で自給自足の農業を行っており、
その生活圏の中にコーヒーの樹を植えて育てることで、自然な形でコーヒー栽培が行われてきました。

アグロフォレストリーという言葉がありますが、こうした「森をつくる農法」がネパールでは自然に行われており、
普通の生活の中で育てられたコーヒーを消費者に届けることは、生産者の方にとって無理のない形で社会の発展に寄与することにつながります。

コーヒーを通して消費者同士の想いをつなぎ、社会に貢献できるアクションを生み出すことを理念とし、
コーヒーの味や香りそのものではなく、理念で選んでもらうことを大切にしているのがBIKAS COFFEEです。

 

◆トークイベントを通して感じたこと

今回のトークイベントを通して、企業活動のあり方、私たちの日々の消費行動を通した社会貢献について学ばせていただきました。

1点目は、BIKAS COFFEEの取り組みは営利事業の中で、生産者と消費者がつながり、双方の協力により社会をよりよくする活動になっていること。

BIKAS COFFEEは、コーヒーの味や香りそのものよりも、生産者の方の自然な生活から生まれたコーヒーを手に取ることにより、社会経済によいアクションを起こしていくという理念で選ばれています。

実際、菅様にお話を伺った際には、BIKAS COFFEEを選ぶ方はコーヒーそのものが好きというよりも、コーヒーを通して実現したいことに共感しているという方が多いそうです。

コーヒーを買って飲むという、私たちにとって日常的な活動を通じて、生産者の方の生活、自然に無理を強いることなく、社会経済の発展に貢献できるというのは、私たちにとっても嬉しいですよね。

近年多くの企業で、自社のビジネスと関連したコミュニティを形成する動きがみられるようになってきました。

BIKAS COFFEEがコーヒーという日常的なプロダクトを通して、身近なところから社会に貢献していきたいという方のコミュニティをつくっているのは、大きな意義がある活動と言えるでしょう。

2点目は、私たちの日常における消費行動の選択が大切であること。

社会貢献というと何か大きなことをするというイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、日常のちょっとした選択からできることもたくさんあります。

SDGsは行政や企業が取り組むべきであるのはもちろんのこと、責任ある市民として社会全体で取り組むことが、目標達成の上で重要です。

生産者は単に品質のいいものをつくるだけではなく、そこにどのような理念があるかをしっかり伝え、
消費者も、自分たちの手に商品が渡るまでの間に、生産者・販売者の方のどのような努力、想いがあるかということに想像力を働かせ、
理念を買うことにより社会に貢献していくという双方のコミュニケーションが、今まで以上に大きな意味を持つと言えるでしょう。

自分の行動選択を通じて社会の発展に貢献することは、
私たち自身が価値を生み出しているという自己実現、そして社会全体のウェルビーイングにつながっています。

日常における小さな選択が、社会全体とどのように関連しているかを意識して行動することは、
社会を構成する私たちの大切な責任であり、個人そして社会のウェルビーイングに大きくつながっていることを学ばせていただきました。

 

◆最後に

BIKAS COFFEEの立ち上げの経緯、取り組みなどについてお話を伺う中で、
コーヒーをきっかけに理念を通じて生産者と消費者がつながり、社会経済の発展に貢献するコミュニティをつくることへの深い想いを感じました。

当社も、「地球×人」「事業×人」「人×人」の理念に則り、
事業を通じて地球にも人にも優しい、サスティナブルなライフスタイルを提案し、社会に貢献していくこと、
想いを共有する方とつながることで相乗効果で価値を生み出していくことを大切にしています。

今後も様々な方とコラボレートしながら、サスティナブルな取り組みを今後も発信し、SDGsの達成に貢献してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

参考
https://bikascoffee.stores.jp/
https://bikascoffee.stores.jp/about