Oh My New York!!

NY勤務を経て、コロンビア大学のMBAへ。現在2年生。大好きなNYでの日々を綴ろうと思います。

Mother...

2006年09月29日 | Columbia, MBA
今、金曜の夜中の1時。レジュメをコロンビア形式に修正する作業を終え、コポファイの宿題に取り掛かる合間に書いている。木曜のHappy hour(ビジネススクールがただで夕飯と酒を提供する毎週恒例のパーティー)と土曜の夜は、絶対に出掛けたいので、金曜の夜は泣く泣く勉強となる。周りでは、ホームパーティーをしている学生たちの雄叫びがこだましているというのに。まだまだ騒がしいパーティーは続きそうなので、これを書いたら24時間オープンの図書館に移動しよう。

今日で正式に授業が始まってちょうど1ヶ月。もう半年以上コロンビアにいる気がするが。ふと、一番笑った瞬間はいつだっただろうと思い返してみた。楽しいことは山ほどあったが、一番手は、オリエン中の愛すべき小声のレバノン人、Wassimの発言でしょう。12人の同級生で輪を作って、前の人の単語に、ランダムに指された人間が即座に単語を繋げて、文章にしていく。目的は、創造力を働かせて即座に発言する、また前の人間の意図を察して会話を繋げていくという、一種のチームワークの演習を兼ねたプログラム。さて、5分ほど経過し、前の人間が”mother”と言ったら、何とWassimが、ボソッと、”fucking”と続けてしまったのだ。凍りつく部屋、次の発言者を指名することも忘れて絶句するベテラン女性研修講師の顔。そして、数秒後に起きた大歓声。忘れられない名場面でした。ちなみに、彼の言い訳は、”father”と言ったのに周りが勝手に勘違いした ですが、そもそもmotherの後にいきなりfather って続かないだろうと突っ込まれていた。多分、優秀な彼には、あの研修プログラムがmother fucking boringだったんでしょう。

Wassim君、イスラム教のこと、世界中で波紋を呼んだ先般の教皇の発言への思い、彼女の話、Private Equityのこと、話せば話すほど深みのある、とても魅力的な同級生。君の”mother fucking”を再び聞くまで、いろんな話しようね。
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Managerial Economics

2006年09月28日 | Columbia, MBA
先日効果的なグループワークで課題を終わらせた、通称Econ。「経済学」と「ビジネスの現場での経営判断」を直結させる という名目の授業。今から11年前の学部生時代に、人生初の「D」を覚悟したあの「ミクロ経済」が中心の授業で、あまりエキサイトはしない。今のところ、「コストに対する考え方」だけで、たっぷり数回の授業が使われている。Opportunity Cost, Sunk Costについて例題を使いながら講義を受けているが、他方Accouting, Corporate Financeでもコストの話は出てくるので、金融・経済のバックグラウンドがない学生は、全てがごっちゃになって完全に困惑している。質問や議論がポジティブな結果を生まず、皆を更なる混乱の底に落としていくといった構造。余りに質問が飛び交うので、教授もハンドルできていない感じ。教授にハンドルできなければ、議論の焦点がぼけたまま米人の早口の議論を聞いている自分にハンドルできるわけもない。自分としては、「まあ兎に角最後まで先生の話を聞いてみようよ」と思わずにはいられないのだが。自分も得意科目ではないので、色々質問しているのだが、彼、いい先生だと思う。自分が予習していないのを棚に上げて「あの教授は教え方ってものを知らない」とか批判するのは、よろしくないでしょう。

少し話は逸れるが、自分がコロンビアを選んだ理由の中に、「ファイナンスに強いスクール」というファクターは一番手ではなかったのだが(但し、アプライした際の動機付けという意味で、ファイナンススクールという一面については効果的に触れるようにはしたが)、こうして振り返ると、確かにこの秋学期はファイナンス系の授業が多い。やはり、キャリアチェンジャーも含めて、卒業後ウォールストリートに進む人間が圧倒的に多い という特色も反映しているのだろう。ファイナンス志望の学生はコロンビアにいることのエッジをフルに生かしてウォールストリートに職を求める。そういう学生に感化されて、当初ノンファイナンスキャリア志望だった学生も、真剣にファイナンスの授業に取り組み、また投資銀行やPEを目指す仲間が目をぎらつかせながら給料や仕事の中身の話をしているのを耳にして、またファイナンスへの興味が湧く。そんなサイクルになっている感じ。個人的には、未知の世界であるマーケティングとかを早く勉強してみたいが、最もきついといわれる1年生の秋学期に、ある程度基礎知識のある科目がいくつかあることは、プラスかもしれない。

いけてない校舎の1階入口部分。それっぽくなったけれど、まだまだいけてません。でも、とりあえず待ち合わせのメッカです。


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StatsのMidterm

2006年09月27日 | Columbia, MBA
先日の風邪でふらふらで受けた統計の中間試験が返ってきた。

この試験は、ひと悶着あった。というのは、「過去問をやっておけば大丈夫」との教授の指摘を素直に受けて、過去問を何度も解き、不明な問題はクラス皆でメールで助け合いながら克服、また任意参加のレビューセッションにも大多数のクラスメイトが参加して準備したのにも関わらず、いざ蓋を開けたらぜんぜん傾向の違う問題が出て四苦八苦。試験後も、「一杯ひっかけなきゃ、やってられねえ」ってことになって、夕方4時から近所の「場末の飲み屋」って感じのバーで、30人くらいでビールを飲んだ。「一杯やるか」的発想、また試験が終わってからも「あの問題、どうやって解いた?」とかしつこく議論している様子は、意外と日本っぽい感じ。やってることも発想も、慶応大学の学生と全く一緒。そして試験後最初の授業は、「ブラックハット」デー。黒い帽子を目深に被って先生と目を合わさず、無言の抗議をしようって意図。もちろん、教授との関係が険悪になるまではしないけれど。

結果の方は、平均を僅かに下回った。悔しいけど、次がんばりましょう。
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Study Group (3)

2006年09月26日 | Columbia, MBA
今日は好事例。漸く奥さんがアイルランドからNYに到着したBrianと、ミシガンでの就職関連のイベントに出発したAynsleyを除く3人で、Econの宿題に着手した。”Decision Tree”ってテーマで、複雑なコスト構造を読み解いてプロジェクトを遂行するかどうかの可否を判断する上で有力なツール らしい。

コロンビアでは、すべての宿題が「完全に個人でこなすプロジェクトで、他人に力は一切借りてはいけない」から「グループ内での議論も自由で、課題の提出もグループ単位で1冊提出すればOK」まで4段階分かれている。全員、入学時に”honor code”にサインしているので、基本的に全員これは守っている。そもそも、高い金出してビジネススクール来ている上、就職活動において成績はあまり関係ないと言われている。そんな状況で、他人の答えをコピーしていい成績だけ取って、でも内容的には自分の身についていないのでは、MBAに来ること自体の意味がないし。(但し、投資銀行やPEは、ファイナンス系の成績はチェックしてくるとの噂)。

さて、今回の宿題は、「議論はしていいが、提出は各自で行う事」のカテゴリーだ。3人で、そもそもコストか否か、これはマネージャーが判断し得る事象かあるいは寄与のものか、また既に消費したサンクコストが故に判断する意味のない類のものかどうか 等々をわいわいやりあって、結局2時間ほどで、3人が完全に腹落ちした。答えにも結構自信有り。不在だった2名の名誉のためにも補記しておくと、今日の3人の組み合わせが良かったというのではなく、単純に、5人より3人の方がまとまりやすいってことだったんだと思う。

グループワークについては色々思うところがあって、他のクラスメイトにも「お宅はどうだい?」と良く話題を振っているのだが、相当色々あるみたい。フリーライダー(自分は何もやらず、課題提出時に名前だけ載せてもらう奴)の存在、また遠方に住んでいる人がいるため週末に集まりにくいチーム、「完璧主義タイプvs効率化推進委員長タイプ」の深刻な対立 等々。ある同級生は、「グループワークは、実際のビジネスシーンで起きることの演習なんて言うけど、組織にはマネージャーがいて、disciplineも制定されているでしょう。無法地帯で上下関係もない状況で5人の平社員がいちいちやり合うなんて、現実離れしていらいらしちゃうわ」とぷんぷんしていた。

こんなことを予期してか、来週、2年生のアドバイザリーを交えて、「中途結果発表会」がある。スタディーグループについて感じていることをざっくばらんに言い合おうとの会。我々は、どんな会になるか。楽しみなような、ちょっと怖いような。
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悪循環の終焉

2006年09月23日 | Columbia, MBA
ここ10日ほど、どうも流れが悪かった。事の発端は、パソコンの調子が悪くなったこと。原因は未だに不明だが、ハードディスクが傷ついていたようで、立ち上がってから操作可能になるまで1時間。一回クリックすると、砂時計が止まるまでに15分。とかなり重症。友達の助言通り、チェック機能、最適化、セーフモードで起動、怪しげなソフトのアンインストール、調子が良かった日に遡ってのシステムの復元等、いろいろやってみたのだが、いまいち。MBA内のITG(Information Technology Group)に行って、見事直してもらった。最初は、「SHARP? Mebius??そんな見たことない」なんて怪訝な顔をされたが、最後は完全回復。感謝。

それにしても、PCが壊れるって、致命的だった。こうして丸2日PCが壊れているだけで、大きなビハインド。メールが見られなかったので、キャリアイベントは逃すし、クラスメイトからの大事な相談事をしかとしてしまったことが数日後に発覚。また宿題も教室変更も全てWEB上で出るので、危うく遅れそうに。全てを必死でキャッチアップしようと思ったら、今度は滅多に引かない風邪を引いた。ある夜、突如寒気が始まり震えが止まらない。なのに、頭は熱くて天井が回る。普段起こらないことなので、どうすればいいかもわからないまま、日本から持ってきたルルを飲んで一夜を過ごす。翌朝の授業はついに一コマ欠席。同級生から、「兎に角水を飲め」「素っ裸になって熱を発散させろ」といわれて遂行。他にも、日本人の友達が料理を持ってきてくれたり、水やポカリやおでこを冷やすシートを持ってきてくれて、何とか2日で復活。でも、風邪の最中の統計の中間試験は、恐らく惨憺たる結果。おまけに、普段議論に効果的に入っていけない自分が是非トライしようとしていた、コポファイの授業の5人のボランティアによるプレゼン、「あなたのキャリアにおいて、決算書をどう活用してビジネスしてきたか?」の方も、アプライした時には既に定員オーバー。これは非常に落ち込んだ。これを起爆剤に、スタディーグループだけでなく、クラスでも活躍しようと思っていたのに。

と、かなりぼろぼろ。でも、友達お手製の鶏の煮物をご馳走になって、ヤンキースが地区優勝した頃から、復活基調。PCと自らの不調で失ったものを取り返した。そして金曜の夜は、Manhattan School of Musicに行っている友達のピアノのコンサートを聞きに行った。ミッドタウンの100人ほど入るスペースでの発表会。その友達はリストの曲を弾いていたのだが、すごかった。「聖パウロ(?)が波の上を歩いていく」というテーマの曲らしいのだが、その名の通り左手は常に波を奏でている感じ。でも、サザンの歌から想像するような明るい波ではなく、冬の漆黒の夜の日本海のイメージ。自分には、そこで溺れている人が、どうやって海岸まで帰ってこられるか というテーマを描きながら聞いていた。後半戦は、次第に夜が明けて、波も穏やかになってきたイメージが湧いてきた。それにしても、たった10本の指であんな音が奏でられるとは、なかなか新鮮でした。でも、ピアノだけで食べていける人は、1000人に1人いるかいないからしい。厳しい世界。でも、その友達が無事に1曲弾き終えた瞬間、僕の悪循環が終わった気がした。明日からいいことあるでしょう。

たまに写真を貼り付けようと思います。これは、ビジネススクールのいけてない方の校舎の全景です。

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Yankees 地区優勝

2006年09月21日 | Yankees
ここまで、三度の飯より愛しているヤンキースについて全く触れてこなかったが、今日はとりあえず地区優勝を果たしたので、ちょっと書こう。ここまでは行って当然。ポストシーズンさえ行けなかったら恥ずかしい話だ。個人的には、このポストシーズンの鍵は以下3点。

1) 対戦相手

ヤンキースにとってアメリカンリーグ最大の難敵は、Anaheim(LAと名を変えたはず)Angels。この、日本的な「固い守備と果敢な走塁を武器に、とことんつなぐ野球」をするチームに、ヤンキースは非常に相性が悪い。96年にJoe Torreが監督に就任して以来、唯一通算成績で負け越しているチームである。兎に角、あの赤いユニフォームを見ると気分が滅入る。去年、松井が最後の打者となって敗れた相手だ。今の成績だと、奴らがポストシーズンに出てくる可能性は低いが、このままおとなしくしていて欲しい。後は、毎年オールスター後にエンジン全開になってくるOakland A’sと、絶対的エースのいるTwinsも嫌な相手。ガチンコの打ち合いになりそうなWhite Soxには打ち負けないだろうし、今年快進撃を続けるTigersは、最後に経験不足が出そうな気がして、それほど怖くはない。それにしても、Red Soxいないのは寂しい。有り得ないドラマ満載の壮絶な戦いになること間違いないのに。

2)Yankees = Derek Jeter

ここ2年ほどのヤンキースの煮え切らなさは、A-Rodという人間の持つ「運のなさ」の影響が大きかった。今年も打率3割弱、ホームラン40本弱をマークしているのに、その勝負弱さが故にNYのマスコミからも哀れなくらいに叩かれているのだが、個人的にもどうも同情できない。兎に角彼がベンチ内外で、良い流れを遮断している気がしてならないのだ。このA-Rodの「陰」の要素が強すぎて、Mr. Yankees, そしてMr. Baseballと呼ばれる、Derek Jeterの「陽」の部分をかき消してしまっている。アメリカでは”chemistry”って言葉がよく使われるが、A-Rodの存在が、90年代後半の黄金時代のような、ヤンキースの”王者のchemistry”の醸成を阻んでいた気がしてならない。

だが、今年はついにJeterの持つ「陽」がA-Rodの「陰」に打ち勝っている感じだ。MVP最有力候補の呼び声高く、例年以上にすばらしい成績を残している彼をリーダーに、ベンチの雰囲気もいい。デーモン、アブレイユといった新戦力もうまく溶け込み、松井、シェフィールドといった、短期決戦に欠かせない勝負師も戻ってきた。何があろうと、96年に新人王を獲って以来、ヤンキースはジーターのチームだ。彼がいい成績を残し、周りのプレーヤーが名脇役に徹した時、ヤンキースは必ず優勝する。今年はその流れに入っている。背番号2を信じて数々のスタープレーヤー達が団結できれば、最高の秋が待っているはず。

3)戦略無き者勝つべからず

2年前のレッドソックスは、まず「勝つ術」を知っているシリングを獲得、シーズン中には、スーパースターながら浮いていたガルシアパーラを放出する一方、守備や走塁で光る渋めの選手を獲得。この判断が最後に見事功を奏して優勝。去年のホワイトソックスは、「先発4本柱を中心に、バントも絡めて小刻みに重ねた点を守っていく」野球を最初から最後まで貫いて、優勝した。共に、明確な戦略あっての優勝だったと思う。

今年のシーズン前のヤンキースの課題は、一つは「中継ぎ陣」。怪我さえなければ先発の駒は揃っていて、抑えには神様・リベラがいる。その間の繋ぎ役が完全にオーバーワークで破損したのが、去年の敗因だ。今年は、この部分が随分分厚くなって、先発が降板しても、ある程度余裕を持って戦えている。もう一つが、「自前の選手の育成」。ヤンキースは、同様のことをしている他チームから批判されるほどトレードだけには頼っておらず、今でも生粋のヤンキーがチームの中心となって活躍しているのだが、確かに彼らもベテランの域に入り、その後の世代が育っていなかったのは事実。然し今年は、王建民がサイヤング級の活躍、セカンドのカノーは3割4分をマーク。怪我した松井の代わりのカブレラ(21歳!)も、十分すぎる活躍を見せている。このように、シーズン前の課題を概ね解決してきた2006年。何となく戦って大味な試合で打ち勝つだけでなく、戦略を持って戦って結果を出してきたヤンキースに期待したい。

いずれにしろ、今年はナショナルリーグも、Dodgers, Metsという東西の人気チームが調子がいい。ヤンキースとこのどっちがワールドシリーズで当たってくれたら、その時ばかりは全てを投げ出してブロンクスの161丁目に向かう所存だ。

また少し生活のリズムがつかめてきたら、ヤンキースが如何に自分の人生観に影響を及ぼしたか、また自分にとってなぜ「アメリカンドリーム」を体現した存在なのか、そしてこのいかなる欲望をも満足させてくれるNYの街にあって、なぜこれほどまでに人々の注目を集め続けるのか 等々、思うところを書きたいと思う。

やば、やっぱり書きまくってしまった。宿題しないと。
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タイムマネージメント

2006年09月20日 | Columbia, MBA
仕事をしていた頃も、無論タイムマネージメントは肝であって、時間を守れないものは顧客や上司・同僚の信頼を勝ち得ないし、時間をうまくコントロールできなければ、仕事とプライベートを両立させて楽しむことができない。

MBA生活も、想像を超える「タイムマネージメント」の勝負である。難しいのは、この「マネージ」が非常に難しい点だ。つまり、何にどれくらいの時間がかかるか推測しにくく、また突発事項も多い。60ページのケースのリーディングが、以前かじったことのある内容だったので意外とスムースに進んだり、逆に10ページのリーディングに何時間もかかったり。(先日の、エイズと医薬品業界の関連のケースは、個人的興味及び予備知識不足もあり、ひどく時間をとった。キャンパスの芝生で並んで読んでいたMarkが2時間半で終わったものに、8時間近くかかった)。Study Groupでの勉強も、蓋を開けてみないとわからない。議論が白熱して長引くのはいいが、誰かが準備不足で基礎的な質問をするために時間を取ることもある。これは避けたく、対策として、コポファイとアカウンティングのグループスタディーは、僕が事前にポイントを列挙した紙を配るようにしている。最初は、この独裁者的スタンスに反抗が出るかと思ったが、そもそも出る杭は歓迎されるお国柄、今のところ好評だ。そんな合間に、クラスでの社交活動、キャリア系・社交系各々のクラブ活動の勧誘、更にゲストスピーカーの講演の知らせや就職関連のイベントのメールが2,3分おきに送られてくる。興味あるイベントを忘れないうちOutlookの予定表に入れるのも大変。夜になって、翌日のある時間帯に予定が4つも5つも重なっているのを見てから、「さて、どれが重要度が高かったっけ?」なんて振り返ることもざら。勉強優先と言いつつ、素晴らしいゲストスピーカーの講演とかは、そのために高い学費を出しているという面もあり、捨てたくない。

こんな状況なので、皆、PCに加え、ブラックベリーや電子手帳も駆使して、それはもう真剣な表情でスケジュール管理をしている。それでも漏れがないよう、学問委員がその週の宿題、就職委員がキャリアイベント、社交委員がお遊びイベントを、各々日曜の夜にクラス全員に情宣することになった。これは、ほんとグッドアイディア!それでも、急に決まるイベントもあるし、僕のように今後のキャリアの可能性を広めに持って留学している人間は、できれば多くの話を聞いておきたいという希望もあり、調整が非常に難しい。

何とか心がけていることは、後から「忘れていた」という事態だけは避けようということ。こなせないスケジュールも多々あるが、たとえ一瞬でも、何らかの判断をもって優先順位を下げるようにしている。なんていうのも、もっと勉強と就活が本格化してきたら、できないんだろうけど。
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Statistics

2006年09月19日 | Columbia, MBA
前の日記でも書いた、陽気なJuran先生の授業。先週ピンクのTシャツで登場した、ベルギー人同級生のBrunoのファッションをやたら気に入ってたので、翌週は「ピンクデー」と銘打って、我々65人全員でピンクの服を着て授業に行って先生を驚かせたりして、「統計学」という、ややもすれば退屈になる授業を楽しく受けている。

物足りないのは、この授業が半期のまた半分で終わってしまうこと。その期間で、一通りのことをやろうとするので、必然的に「薄く・広く」といった進め方になり、設問をパターン化して、繰り返し練習することで瞬発力を高め、あとは関数電卓の扱い能力で勝負 みたいな授業になってしまっている。統計学とマネージメントの実務を徹底的に叩き込むような授業を期待していたのだが。例えば、この業種で起業する場合、どういった情報を抽出し、それをどう料理して、経営判断に繋げていくのか といったこと。こうしたニーズを補完する上で、一応統計学とビジネスの関連性について書かれた記事や本の抜粋が配布されているのだが、他の科目に忙殺されて、クラスの誰も読めていない様子。これは、少なくとも半期全般を通して学びたい気がする科目。
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Accounting

2006年09月18日 | Columbia, MBA
順番に、現在履修している各科目の概要を書いてみようと思う。まずは、Accounting。金融出身の端くれではあるので、基本的な知識はあるつもり。ということで、ノー勉で免除試験チャレンジ。これに合格したものは、空いた枠で他の科目を受講できるのだが、あえなく撃沈。ボリュームもあって意外と手強かった。馴染みのある分野もとっておきたいから、落ちてもいいや なんて気持ちで受けたから、当然といえば当然の結果。
教授は、学部でNo.2のポジションにいるZiv。いわゆるアメリカに住み着いているJewishというより、ほとんどのキャリアをイスラエルで築いてきたという、イスラエル人の教授だ。訛りが強いが、しゃべりはゆっくり。授業は、金融出身者には今のところスロー。でも、授業では決算書の「意義」みたいな話が中心なのに、アサインメントは一転、「次の取引を元に、この会社のBS, PL, CFを作ってこい。わからなかったら教科書を見ろ」といった内容なので、金融経験がない同級生は四苦八苦、非難轟々。早速、Academic委員のJamilが間を取り持って、両者が納得する授業の進め方を思案している。個人的には、もう少しペースをあげてもらってもいいかなという感じ。Corporate Financeと並行して似た題材が進んでいくので、吸収はし易い。
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北の住民

2006年09月17日 | New York Life
アッパーウェストというか、ハーレムに近い114丁目という場所に住むと、意外とミッドタウン、ダウンタウンに行く機会が少なくなる。勉強もイベントもキャンパス周りが多い上に、生活環境は全く問題なく便利なので、ほとんどの時間を100丁目から120丁目の間で過ごしている。以前38丁目に住んでいた時代を思うと、随分な変わりようだ。東京で例えるなら、「北千住」といった感じだろうか。地下鉄一本で都心まで出られるし、スーパー何かも充実している。スキーとかゴルフとかで車で北方面に向かう場合のアクセスも便利。と利点はたくさんあるのだが、イメージとして、「下北」「自由が丘」といったエリアに押されているというか。

さて、1ヶ月住んでみて、正直、ここまで生活が大学生活に密着していると、場所はどうでもいいという気になってくる。ダウンタウンの遊びが恋しいかといえば、こうして書いてみれば確かに恋しくなってくるが、普段はそんなこと考えない。何より、キャンパスの間近に住んでいる上に、24時間空いているコロンビア最大の図書館が家の真ん前という状況が最もメリットが大きいだろう。「北の男」も悪くない。
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選挙結果

2006年09月13日 | Columbia, MBA
各委員が出揃った。概ね予想通りの結果だった。BrianとJennyは残念ながら落選。共に相手が悪すぎた。学級委員は、入学前から各種イベントを仕切っていて他のクラスも含めて知名度も抜群、non-profitでの活動歴も豊富で、絵に描いたような学級委員タイプのAndrea。学問委員の方は、インド系とフランス系のハーフで、前職がモデルのJamilがライバル。彼に女性の組織票が20票は入ったと思われ、勝ち目はない。Study Groupが一緒の自分としては、勉強そっちのけで委員活動に没頭されても困るので、良かったかも。「奴らは、所詮、就活に向けてアピールネタが欲しいだけだよ」なんて皮肉を言う者もいるが、彼ら彼女らの活躍に期待しましょう。忙しい中、各々から、ながーい所信表明のメールも届いたし。
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テストの結果

2006年09月11日 | Columbia, MBA
コロンビアでの試験デビューの結果は、、、満点!だった。平均も78点とまあ高く、大騒ぎするほどのことでもないのだが、少なくとも落ちこぼれてはいなかったようで一安心。初めての試験が比較的楽で、日本人が得意な数字をいじくる系の試験で良かった。近くに座ってた友達と話す限り、留学生の結果が良かった感じ。統計なんだから、出身国別の分布でも分析してくれればいいのに。議論ではしゃべり狂うアメリカ人も、45分間電卓をたたき続けて計算するのは苦手です みたいな。

統計は、半期の更に半分で授業が終わってしまうので、休む間もなく、来週みっどタームの試験がある。

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2006年09月10日 | Columbia, MBA
駐在時代は、週2回は自炊していたのだが、留学生活に入って、一度も料理をしていない。忙しいを理由にはしたくないが、それ以前にキッチンがかなり狭く、電気の明かりが届かないので暗い。また、冷凍庫は狭すぎるし電子レンジがないので、今までのように、炒飯、ハンバーグ、カレーを大量に作り置いておくことができない。といろいろ言い訳はあるが。大体昼も夜もサンドイッチやピザで済ませてしまう日と、昼か夜どちらかは中華か和食で腹を満たす日が交互に来ている感じ。皆、勉強量に圧倒されていて、平日は夕飯も軽く10分ほどで済ませて、図書館や自宅に散っていく。駐在時代に頻繁に通っていたミッドタウンの居酒屋も、全くご無沙汰だ。
と書いていたら、腹が減ってきた。早くペースを掴んで、しっかり食生活を心がけよう。
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テスト

2006年09月07日 | Columbia, MBA
何と、statisticsでもうテストがあった。成績の15%を占めるらしい。オープンブック(持込可)という日本人としては馴染みの薄い形式。同級生の意見もまちまちで、「実社会では、記憶に頼る場面よりも、入手可能な膨大な情報をいかに整理して、考えを纏め、論理立てて説明して行動に移していくかという場面の方が多いから、オープンブックは実用的だ」という者も、「自分が本当にコンセプトを理解できているのか、またテストへの準備ができているのかの確認がしにくいので、オープンブックは違和感あり」という者も。両方一理あるが、色々な情報ソースをたぐりながら答えを見つけていくような仕事を日々してきたので、個人的にはオープンブックは馴染みやすい。

学部留学の時、最初の試験(経済地理だった)で、直前2日ほどは図書館に寝泊りしながら準備してクラス最高点を取り、以後留学生活が軌道に乗ったという成功経験があったので、自分なりにかなり準備はした。

結果は来週わかります。手ごたえはまずまず かな?
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委員選出

2006年09月05日 | Columbia, MBA
とりあえず1週間が終わったところで、各クラスターで、委員を選出する選挙が始まる。学級委員、社交委員、テクノロジー委員、就職委員等の数種類のポジションに、希望者が立候補。2分という縛りの中で選挙演説を行い、以降3日間でクラス全員がネット上で投票を行う。基本的に、完全に民主主義のもとに成り立っている。とはいえ、夜のバーで、「おれに投票すれば一杯奢るぜ」くらいの会話はあるのだが。
「海外留学生委員」があれば立候補するつもりだったが、生憎存在せず。社交委員の方は、「我こそは」という兵が8人も立候補したため、断念。

それにしても、候補者の演説が三者三様で面白かった。過去の経歴から、なぜ自分がその役職に適しているかをロジカルに述べる人から、2分間のショートムービーを作ってくる者まで。一体、あの宿題をこなして夜もあれだけ外に出ていて、どこに時間があるのだろう?自分の得意分野に強い自負があり、それを堂々と公に示し、周りへの貢献に繋げていくといこうという、この同級生たちの姿勢には、本当に感心する。

我がスタディーグループからは、僕の予想見事に的中で、Bryanが学級委員に、Jennyが学問委員に立候補。ユーモアを交えたBryanの演説、そして正論を早口で並べ立てるJennyの演説とも、個性がはっきり出ていた。
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