Oh My New York!!

NY勤務を経て、コロンビア大学のMBAへ。現在2年生。大好きなNYでの日々を綴ろうと思います。

外国人から見た日本 Part 2

2008年06月16日 | Japan
しばし空いてしまった。卒業後は同級生宅も訪問しながら旅行し、先日帰国したのだが、同日から同級生のBradとChristinaが各々パートナー付で来日。ほぼ1週間、慣れた東京エリアだけでなく、自分自身も初めてだった飛騨・高山も含め、各地をガイドした。自分の大量の荷物の片付けもそこそこに彼らを案内してきた日々も、今日六本木のつるとんたんでうどんを食べてからお別れをして、ついに終了。卒業式後も、同級生宅を訪問したり、こうして日本に遊びに来てくれたりと、卒業による友との別れという意味での寂しさは比較的緩和されてきたが、これで当分、完全にお別れだ。大半の同級生がNYに残るのがコロンビアの特徴。その輪に入れないのは、やはり寂しい。

仕事はじめまでしばらくあるので、MBAの振り返り的内容も含めてもう少し続けてから、このブログも締めくくりに持っていこうと思う。

さて、まずはフレッシュなネタということで、今回の来日組が指摘してくれた、日本観。他国になかなか類を見ない国としての「多彩さ」の魅力、食事や各種サービスのレベル、人の礼儀正しさ、といった事象への賞賛はあえて指摘するまでもないので、今回は今までになかった視点について触れてみます。

① 日本の地図は、なぜ必ずしも北が上ではないのか?

今まで気づかなかったが、海外はどんな時も地図は必ず北が上。一方で、日本の地図は必ずしもそうではない。例えば今回旅行中も、高山や下呂温泉では、駅から主要観光スポットへのアクセスが最もわかりやすく示せるような向きに地図が調整されている。これは、常に地図は北が上向きで、そのスタンダートに基づいて複数の地図を見てその相関性を辿りながら旅をする外国人には、極めて不便な様子。

② 日本の女子高生は、なぜ不自然に内股なのか?

これも自分は全く気づかず、今も大してAgreeしていないのだが、制服を着た中高生が、スクールバスでなく、公共の電車・バスを使って通学するという文化は、外国人の興味を引くようだが、その中で女子高生の不自然な内股歩きが気になったらしい。必要以上にがに股やO脚を気にするからか、あるいは人気ドラマかなんかのヒロインの歩き方か?わかりません・・・。

③ 旅館はなぜあんなに高いのか?

高山では旅館に泊まった。素泊まり1名あたり7,500円ということで、有名観光地の相応なレベルの旅館にしては十分リーゾナブルな価格との認識で予約したのだが、彼らにとってベッドでなく畳の上に布団を敷いて寝るという方式は、「簡易式」で「低コスト」であり、また巨大露天風呂とかでない限り、温泉を完備しているという付加価値はほぼゼロにつき、東京の西洋式ホテルとほぼ同じ値段を取るというのは、”Outrageous”だと。ちょっと日本人の見方とは違うので、和風旅館に外国人を連れて行く際には、事前に多少説明が必要かも。

④ 千葉ロッテマリーンズの応援の一体感はいかに醸成されたのか?

野球好きのBrad夫妻もいたので、今回は神宮のヤクルト-千葉ロッテ戦を見に行った。自分も日本のプロ野球観戦は数年ぶりだったのだが、Bobby Valentine率いる千葉ロッテマリーンズの応援団には驚愕していた。そもそも、(今期はホームのヤクルトが低迷中という要素もあるかもしれないが)、アウェーの応援団がホームを圧倒するのも異常事態なら、あの一体感のある応援歌の熱唱、各プレーヤー毎に用意された応援歌の数々とそれを難なく歌いこなすファンたちには、ただただ”Amazing”を連発。

こんな感じで、今回も外国人の感動する姿、困惑する姿等々に楽しませてもらった1週間強だった。最後に彼らが去っていく際に残してくれたのが、「日本ほど個性に満ち溢れた国はない」というフレーズ。ふと和風居酒屋に立ち寄っても、店によってメニューも随分違うので興味津々だし、Sex and the Cityなんかに触発されてセレブのファッションに影響されやすいNYの女性に比べて、東京の女性の方がはるかに個性的なファッションに身を包んでいて、見ていてとても楽しい・・・等々。何でも「横並び」が一つの特徴であったわが国だが、最近は外国人からそれとは対極の見方をされるほど、個性の生かされた文化が確立されてきているようです。

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2008年03月30日 | Japan
しばし更新が滞ってしまったのは、ほんの数日帰国しているため。プライベートの大事なイベントに加え、母校の応援に甲子園へ。関西地方にほとんど行ったことのない自分にとって、おまけで行った三宮や元町の観光、USJ(Universal Studio Japan)も貴重な思い出になった。

日本は桜の開花真っ盛り。東京を歩き、ドライブしていても、あちこちで桜が見事に咲いている。昨日も千鳥ヶ淵周辺は大混雑。ここ数年、バスケのNCAAトーナメントとMLB開幕でしか春の到来を感じられない人間に成り下がっていた自分には、桜前線の到来を待ちわび、その美しさを堪能し、気持ちも新たに4月からの新年度に臨むという、日本の良き文化を再認識した。

4月は最後の追い込み。ペーパーも多数、イベントも多数。これから冷凍うなぎやちょっとしたご飯のつまみ類も購入し、気力・体力充実の日々を過ごしていきたい。

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外国人から見た東京への不満

2008年02月09日 | Japan
今期は早寝早起きがまずまず実行できており、毎朝7時からフジサンケイチャンネルで放送されている日本語ニュースを見る事が多いのだが、先日の特集が「外国人から見た東京への不満」。東京に暮らす外国人=40万人らしいが、その人たちの不平不満をリストアップ。興味があったのでその場でざっとメモったのだが、今日になってアップしてみます。

物価が高い
人が多すぎる
部屋が狭い
ラッシュアワーがたまらない
英語を話せる人が少なすぎる
車を停める場所がなさ過ぎる
街にベンチが少ない
店舗の閉店が早い
飲食店のメニューに食材表記がない
案内所が少なく迷子になる

まず気付くことは、「東京への不満」と「都市への不満」の混同。大半の項目はNYにもあてはまるし、世界中の大都市でも同様だろう。

あと、「英語を話せる人が少なすぎる」については、それはその通りだが、英語が話せて当然って態度もどうかと思う時がある。街角で道を聞くにしても、最初は日本語で話してみるとか、英語で質問してもいいか断るくらいはして欲しい。いきなり”Excuse me, do you know how to get this place?”と入ってこられると、あまりいい気分がしない。

わかるなと思うのは、店舗の閉店時間と食材表記。最近はデパートなんか随分遅くまで空いているとイメージを持ったが、銀行なんて相変わらず3時閉店だし、スーパーなんかも、こっちに比べると早くに閉まってしまう。ただ、日本にはコンビニという24時間営業のスーパーアイテムがあるので、それで勘弁してって気もしますが。
食材表記は重要かも。去年のJapan Tripでも、これは何だ、どうやって食べるんだ?と、ノンストップで聞かれ続けた。また、わずか40名の参加者の中に、宗教上・健康上の理由から、食材制限が必要だった学生が実に4名いたし。

さて、そんな東京は、「世界の住み易い都市ランキング」(情報ソースはメモらなかったので不明)で35位に低迷中。

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帰国は順調

2007年11月18日 | Japan
極めて順調なフライトで帰国。時間もぴったり、揺れもほぼなし。今回はJAL。半年ほど前に新設された7便に乗ったが、ほぼ満員。JALだけで1日3便往復させてもほぼ満員なのだから、もっと前から需要をきっちり把握して3便に増やしても良かったのでは?と思う。先般の上半期決算は予想を上回る好決算で、主要因が国内線の効率化と国際線の積極拡大ということだったが、この7/8便の成功も一要因か?

機内では心地よく眠れたが、ディズニーワールド帰りということもあり、レミーのおいしいレストランはしっかり鑑賞。その映像美には、文字通り「うっとり」した。誇張抜きに、レミーの調理の画像を見ているだけでよだれが出てきてしまい、思わず間食を注文。さすがPixar。この作品の興行成績はよく知らないが、一度は仲間割れしたPixarとよりを戻すことができたのは、Disneyにとって大きなプラスだろう。

到着後は、インターンで慣れ親しんだ麻布十番商店街にある、老舗焼肉を堪能。短期帰国満喫に向け、ガソリンは満タン!

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双津竜

2007年10月09日 | Japan
小さい頃から相撲が大好きだった。NHKで3時5分に幕下上位5番あたりの中継がNHKで始まると、そこから結びの一番の6時までTVに張り付き。遊びと言えば、父とキャッチボールか祖父と相撲。相撲のおかげで漢字もすいすい覚え、「鷲羽山」「麒麟児」あたりもお手のもの。大好きな力士は、とったりという奇襲技が得意な「栃赤城」、そんなレアな子供だった。

題名の双津竜(ふたつりゅう)というお相撲さんも、鮮明に覚えている。自分が幼稚園から小学校低学年くらいの頃、金色系のまわしをつけて幕内の真ん中辺の番付をうろうろして、大乃国に似た体系をした、当時では巨漢力士である。そんな「気は優しくて力持ち」っぽい雰囲気を醸し出していた双津竜が、今まさに渦中の「時津風親方」その人である。

辛くて部屋を脱走した若手を連れ戻し、説教した際に激高してビール瓶で殴打、更に弟子にもリンチを指示、翌日もリンチは続き、ぐったりした様子を見ても放置して、慌てて救急車を呼ぶも、若手力士は死亡 という事件だ。朝青龍の事件は、「仮病使って母国に帰って、ちゃっかり全快でサッカーしたらTVに写っちゃった」というある種間抜けな事件だが、今回は人が亡くなっているし、相撲界の暗い裏側を見るようで、重い気分になる。

八百長疑惑、朝青龍問題、記者の取材許可証没収問題、そして本件と、相撲協会が批判の渦に晒されている。Top Management Processのクラスの題材にして、北の湖のリーダーシップを論じたいくらいの組織の乱れぶりだ。アメリカでも、最近相撲が話題になるのは、Freakconomics (ヤバい経済学)で触れられている千秋楽の八百長くらい。

でも、相撲はやはり面白い。一歩一歩時間を掛けて、ファンの信頼を回復して欲しい。

ランキング、よろしくお願いします
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10年目

2007年09月02日 | Japan
渡米直前に、98年の入社時に配属された支店で指導員をしてくださった4つ上の先輩と再会した。彼は奥様がインドネシア人ということもあり2001年にジャカルタに転勤。自分は2002年にNYに転勤になりそれっきりだったので、実に6年ぶりの再会であった。

色々懐かしい話に花を咲かせた後、各々の年次の話へ。彼と自分の間は、いつまでも入社当初の「5年目の指導員vs新入社員」であり、お互い外見もほとんど変わってないせいか、当時の感覚そのままに盛り上がったのだが、銀行内においては彼も何と15年目。もう部門を取り仕切る課長とか次長とかいう年次である。ということは、もし自分が引き続き前職に勤務していたら、何と10年目!周年休暇とかいう名目で特別に2週間の連続休暇を取れる年次だ。

更にショックだったのが、自分が新入社員の頃の10年目の上司たちを思い浮かべた瞬間!えーーーー、自分ってあんなにおっさん!!??当たり前の事象をふと別の角度から見るだけで、物事が劇的に違う視点で見えるという、いい例かもしれない。

それにしても、自分が新入社員だったときの10年選手たちの年次に入ってきたと思うと、、、やはりショックは拭い去れません。
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Cuffz by Linz

2007年08月29日 | Japan
僕の大学の同級生が日本代表をしているバッグの店が、六本木ヒルズ内に新たにショップをオープン。ハリウッド発の女性用バッグで、各種雑誌でも紹介されて人気沸騰中。手提げ部分が手錠になってて取り外し出来たりと、遊び心もうまく織り交ぜたゴージャスな感じのバッグです。まずは、ここをチェックしてみてください。
(音が出るので注意!)
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ヒルズ周辺グルメ情報

2007年08月11日 | Japan
NYにSKYPEする用事があるのだが、微妙な時間が空いたので、インターン中に行った数々のレストランの中で印象に残った店をピックアップ。

インターン中の食生活は、

朝食:家で野菜ジュースとヨーグルト&会社でコンビニで買ったパン
昼食:六本木周辺で、インターン同期やオフィスの方々と。極力ヒルズの外へ
夕食:ヒルズ内で定食系を食べてからまた職場に帰還。ちなみに、ヒルズ内はこの2ヶ月弱で、ほぼ全店制覇。但し、週1回くらいのペースで、職場の上司の方々が名店に連れて行ってくれる

とこんな感じ。本来、我々私費留学生にとっては、インターンの給料は大切な2年目の授業料なので節約が求められるのだが、「久々の口座へのキャッシュインが嬉しくて仕方なく、人間の本性で、つい使いたくなる」「ヒルズ内の夕食については、ある程度まで経費が出るので、それ以外に外で食べる日に財布が緩む」「粗食連発のNY学生生活をあと1年控え、今のうちに栄養を蓄えようという、健康面からのアプローチ」と、言い訳はいくらでも思いつく状況にあり、相当おいしいものを食べている。
その中でも印象に残っているのが、以下4店。

富麗華:誇張抜きに、人生一の中華でした。新一の橋の交差点から少し赤羽橋方面に進んだところ。しっかりした海老をからっと揚げた前菜、北京ダック、、、たまらなくおいしかった。

毛利サルバトーレクオモ:前菜が食べ放題。特にトマトがおいしい。メインはピザが有名らしいが、個人的にはパスタの方がお勧め。ヒルズ内は、とてつもなくおいしい ってほどの店はない中、ここがNo1か?

チャイナルーム:ヒルズに隣接したGrand Hyatt内のレストランの中の一つ。いずれもかなりのお値段はするのだが、ここのランチのチキンライスはお勧め!

Signature:場所は三越前ということで六本木からは少し離れるが、本格的フレンチで、サービスも味も素晴らしいです。窓側の席は夜景を一覧、逆側のふっさふさのソファの席も、優雅な気分。店長(?)がジョージクルーニーみたいなハンサム。

これ以外には、一度極上の料亭にも連れてって貰った。銀行の頭取がそっと合併の話し合いをするような料亭。邦銀の赤坂支店に勤めていた頃に「先週○○頭取がお店になりましたよ」なんて談笑しながら、ウン千万円をぽんと預金してくれるような料亭を担当していたが、その中でも知る人ぞ知る所に自分がお客として来る立場になるとは。旧職が一緒だった今の会社の上司が連れて行ってくれた。人目につかないように綿密に気が配られている店構えや店内の構造、また不思議なことにググっても全く出てこないところも、密談には好都合なのだろう。

やはり日本の食は最高だったが、残り僅か。「日本の夏って、いくらなんでもこんなに暑かったっけ?」って猛暑が続いてるので、さっぱり最後は極上のそばでも堪能して、またNYの粗食生活に戻ります。
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Agehaへ

2007年08月05日 | Japan
今回の帰国で、絶対に行きたかった場所のひとつ、クラブAgehaに行ってきた。この上なく蒸し暑い土曜の熱帯夜、11時過ぎに出陣し、地下鉄に乗って新木場へ。

正直、期待外れ。2時間足らずで帰ってきた。期待外れな理由は様々。

1、 遠い!クラブはアルコールとセットなので、当然地下鉄で行くわけだが、30分以上も地下鉄に乗って夜遊びに繰り出すのは若干苦痛。かつ、それだけ遠いので、帰りのタクシーもそれなりの値段。
2、 高い!4,000円でノードリンク。見合ってない。
3、 でかい!メインフロアがでかすぎ。好みの問題かもしれないが、東京ドームみたい。ノリが、国立競技場で「ニッポン、ニッポン」と画一的なリズムで応援しているサポーターと一緒。皆が同一方向を向き、同一な動き。個々が自然に楽しむ空気がない。日本人に心地良い箱作りを意識しているのかもしれないが。
4、 暗い!メインフロアが暗すぎ。暗闇だか黒系の服を着ている人間だかよく認識できないので、人同士がしょちゅう当たって、集中力を削がれる。
5、 若い!ジャージにビーサンの、高卒間もないみたいな若者もちらほら。NYのスノッビーなドレスコードばりばりのクラブも感じ悪いが、さすがにあれは取り締まってもらわないと。

高校で野球を引退してしばらくして初めて行ったのが芝浦のGOLDだったが、ポジショニングとしては、あれに近いイメージか?若干都心を離れた場所で、若年層をターゲットに、大箱で一体感を演出。まあ、コンセプトにマッチしてない自分が、研究もろくにせずに噂に流されてデビューしてしまったのが間違いでした。向こうにしても、僕みたいな客は別にお呼びじゃないだろうし。

後半は、一緒に行ったロンドン大学MBAのインターン同期と「おれたちがクラブをオープンするならこうする!」談義に花を咲かせてから帰路へ。やはり、夜遊びの奥深さはNYやLONDONに一日の長がある感じ。これでAgehaが消えたとなると、東京で我々30過ぎ世代が金・土の夜を心地よく楽しめる空間って、意外と選択肢がない気が。(男だけで行く系はいくらでもある感じですが・・)日本人のクリエイティビティーを生かせば、もっと色々楽しい場所が生まれてもおかしくないと思う。「クラブ経営」を来期のアントレの授業の題材にしてみようかな。
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素晴らしい未来

2007年07月30日 | Japan
週末、神奈川県大会準決勝に進出した母校の野球部の試合を観に行った。僕自身が365日野球だけやっていたあの日々からはや15年!全国最多の200校前後が参加する神奈川県で、僕らの頃はまあベスト16や8まで行けば万々歳というのが正直な実力だったが、最近は素質のある選手が各地から集まり、トレーニング施設も充実、僕らの代から就任された監督の指導法も年々確立され、今では上位の常連校となり、2年前には40年ぶり(?)に春の甲子園に出場。当時のエースは、神宮の早慶戦であのハンカチ王子と投げ合う等、全国でも通じる実力が根付いてきて、我々OBを大いに期待させてくれている。今年は第一シード。前評判も高く、自分自身も帰国中。土日に大一番が重なったので、迷いなく真昼間から炎天下の横浜スタジアムに出動。

ところが、高校野球にも関わらず、何と球場は満員札止め!とてつもない長い列ができていて、入れそうもない。途方に暮れていたら、丁度野球部の同期で某TV局のスポーツ局に勤めている友達が、そーっと、関係者用入口から中に入れてくれた!同期や先輩後輩に会えるのも高校野球観戦の楽しみだが、こんな嬉しいおまけもついてきて、おかげでいい席で観戦ができました。なぜこんな混んだかといえば、

1、 神奈川の高校野球熱の高さ(ご存知横浜高校の松坂をはじめプロにも数多くの選手を輩出し、甲子園での勝率も高い神奈川の高校野球には、熱烈なファンが多い)
2、 「横浜-東海大相模」「慶応-桐光学園」と順当に全国クラスの強豪が準決勝まで勝ち進み、ハイレベルでの接戦が期待できたこと
3、 大会序盤に続いた雨の順延のおかげで、準決勝の好カードが土曜日に重なったこと

と色々予想される。4万人くらいの観衆を前にプレーできる選手は緊張もするだろうが、幸せだ。甲子園だって、8時試合開始のくじなんて引いてきたら、スタンドががらがらなこともある。下手な甲子園の試合より、レベルも盛り上がりも上回ってしまうのが神奈川の高校野球。

さて試合は一進一退の攻防。先制点、中盤での追加点と理想的な展開で2-0とリード。ところが、魔の7回に連打で一気に逆転。相手の見事な投手リレーでそのまま逃げ切られ、4-2で負けてしまった。でも、鍛えられた両チームががっぷり四つに組んだ素晴らしい試合。僕らの頃から変わらぬユニフォーム、応援歌、球場、監督に囲まれて鍛えられた後輩たちが、甲子園の常連校と堂々と渡り合う。負けた悔しさもあったが、そんな後輩を3時間ほどに渡って応援し続ける中で、前向きな感慨も覚えた。

球場からの帰り道、メンバー・控えを問わず、ボロボロ泣いている選手数名とすれ違った。その中にいたかはわからないが、一番記憶に残ったのは、2点を追いかける9回の無死一塁で代打に出て、初球を遊ゴロ併殺打してしまった選手。あの一スイングのために彼は何百万回素振りを繰り返してきたか。高校生という年代で人生の全てを捧げた努力が、トーナメントという大会の方式が故に、一瞬にしてジエンドを迎えてしまう。一度でも負ければ、もう同じメンバーで野球ができない。これが、高校野球の感動と、その裏にある残酷さ。彼が2年生であれば、先輩に対する後悔が一生胸に残り、3年生であれば、あの打席が何度も夢に出てくるかもしれない。でも、間違いなく言えることは、これから本当に楽しい人生が待っているに違いないこと。甲子園と言う明確な目標にまっすぐ努力していくのは、基本、単純だし楽しい。これからは、次の目標を見つけるまでに、色々回り道をする選手もたくさんいるだろうが、一旦目標が定まれば、一つのことを追いかけ続けた経験・強さは必ず生きるはず。「素晴らしい未来が待ってるから、今日は思い切り泣いて、明日からは思い切り笑って欲しい」 と無性に伝えたくなった。

なんて、何か感動しやすいそこいらのおっさんみたいなコメントになってしまったが、インターンで若干狭い世界に没頭していた一OBとしては、懐かしさと誇り、そして感動を貰い、書かずにいられなくなりました。
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麻布十番のクリーニング屋

2007年07月15日 | Japan
僕は、東京では会社の寮に入っていた1年間を除いて常に実家暮らし、NYでは逆に常に1人暮らしだったので、東京での1人暮らしは実はほぼ初めて。基本的には快適に楽しんでいるのだが、一点不便なのが、クリーニング屋。これが、朝の通勤時に開いていないのだ。

NYのクリーニング屋は大抵朝の7時にオープン。皆、朝のジョギングや通勤時にクリーニング屋に立ち寄ってドロップ&ピックを済ます。僕自身はNYではカジュアルだったので、クリーニング屋にお世話になる機会は少なかったが、こっちでは毎日スーツ。でも、平日の勤務時間は長く、土日も出勤あるいは朝からフル回転でプライベートを満喫しているので、基本的に家にいない。ところが、東京のクリーニング屋は平日は朝9時オープンの19時クローズ、日曜は閉店してしまうので、立ち寄れる時間がない。持っているシャツを全て日本に持って帰ってきているわけでもないので、そこそこ回転率を上げて回していかないと足りなくなる。コンビニで仲介してくれるところもあるが、通勤路にない上に、時間がかかる。

そんな僕がついに見つけた強い味方が、こちらのカラキヤさん。朝8時にオープン!麻布十番商店街の六本木ヒルズ側の終点の少し手前。非常に礼儀正しいご主人が、びしっと仕上げてくれます。

ちなみに、麻布十番の魅力は、都会の洗練さも織り交ぜながら、旧来の商店街のお店もかなり存続して雰囲気を保っているところ。街を歩いていても、外国人や若者に混ざってご年配の方も結構いて、落ち着いた空気を持った街です。
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最新の体重計

2007年06月05日 | Japan
先週末に秋葉原に行った。夏休みに留学する友達の電子辞書選びのHelpが主目的だったが、折角だったので、ヨドバシカメラを屋上から地下まで隈なく見て回った。元々電気製品は結構好きで、ゆっくり見て回っても飽きないのだが、今回特に印象に刻まれたのが、「体重計」。

元々自分の体重が過去15年間ほとんど上下しないため、体重計には大して興味がなかったのだが、最近の体重計はすごい!体脂肪率から骨や筋肉の量、基礎代謝に内臓脂肪から必要なカルシウム摂取量、そしてこれらを総合した「肉体年齢」まで算出してくれる。「乗るだけ一体?」と疑問に感じたが、「脂肪は電気を通さないが、筋肉と水分は通す」原理に最新の技術を加えて、乗るだけでこれだけの数値を計測することができるそうだ。

話のおちとしては、これに乗った自分の肉体年齢は「24歳」と算出され、「異国での1人暮らしの中で体調管理には人一倍気を遣ってた成果が、数字で証明された!」と張り切って、気を良くして購入してしまったわけだが、実家の両親が試したところ、何と父が「43歳」で母が「34歳」だって。父は若いとはいえまあ年相応だし、母だってマドンナみたいに若さを維持しているわけでもなければ、僕は母が10歳の時に生まれた子でもなく、購入直後にその信憑性に疑問符が付くこととなってしまった。ま、気持ちの問題だし、24歳を維持できるよう、引き続き食生活と頻繁な運動を心掛けよう。
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年金記録紛失問題の国会討論

2007年05月24日 | Japan
対レッドソックス3連戦の第2戦で、ヤンキースがまた不甲斐ない戦いをしていたので、チャンネルを回して国会中継をしばし見てみたが、耳を疑う議論が展開されていた。

議題は、「消えた年金」の件。いわゆる、社会保険庁の年金納付記録の管理不備で支給漏れが生じている問題で、民主党の議員が厚生労働大臣と首相に質問をしていた

まずもって、年金という国民生活の基盤となる情報を紛失って、一体何事か?その上、「厚生年金と国民年金を一つの基礎年金番号に統合する作業が、当初の計画以上に手間取って、、、」 って、ちゃんと事前に綿密に計画してくれよ。で、危ないなら最初からやらないでくれという話。私の銀行も二度統合を経験したが、「2行の口座の統合が思った以上に大変で、統合後数年たった今も情報管理が整ってないんですよね」とか「旧行時代の情報を一部保存してなかったので、口座残高が定かでない人がいるんです」なんて言った日には、それこそ金融庁から厳罰、即業務停止命令でしょう、間違いなく。市民の間で暴動さえおきるかもしれない、「あなたから預かった金がいくらかわからなくなりました」なんて言ったら。

挙句の果て、開いた口が塞がらなかったのは、この厚生労働大臣、「国民の方々につきましては、自分の年金記録等をチェックして、自分の受給額が何か少ないなと思ったら、申し出て欲しい」だって。いや、それあんた方のミスでしょ?あんた方が失くしたんでしょう?それも高齢者の方々の命綱となってる年金に関する情報を。それを、「少ないと思ったら、そっちの方から名乗り出ろ」って、一体どういう感覚のずれなのか?怒りというより、驚き、悲しみである。

自分も退職した際に、厚生年金から国民年金への転換の手続き等をしたが、この国の年金制度については、自分の老後にいくら払い戻されるかといった問題以前に、こんな政府や社会保険庁にはとても自分の資産を預けたくない。また、政治の世界に長く身を置くと、誰もが次第にああいう感覚になっていくのか?誰よりも国民の立場を代表しなくてはいけない人が、全く国民の感覚と余りにかけ離れた発言を当たり前のようにする。昨年の「産む機械」発言もしかり(クラスメイトの女性陣に嘲笑されたのを今でも憶えている)で、何でこういう人が政治家、それも大臣なのか?選んだ我々有権者側にも責任の一端はあるのかもしれないが、国を預かる者としての感覚や良識は、それ以前の個々の人間性の問題ではないか?本当に、この国は何かがずれている とまで考えてしまった質疑応答だった。
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進化する地下鉄

2007年05月19日 | Japan
錦糸町で1人暮らしをしている友達の家にお邪魔して、さしで飲んだのだが、今は半蔵門線が錦糸町まで直通で通っている。渋谷から30分もかからない。錦糸町は総武線じゃないと行けないというイメージがあったが、地下鉄の進化は目覚ましい。帰国の度に、大江戸線開通、東横線が中華街まで延びたりあちこちの地下鉄が郊外の私鉄に乗り入れたりして、便利になったもんだと感心していたが、その進化はとどまるところを知らない。

電光掲示板の案内は更に詳細かつ親切になり、車内放送は英語案内が標準装備、車内のTVではニュースや天気予報が流れ、走行中のトンネルにまで巨大なCM画像が映し出される。地下なのに駅構内では携帯の電波はバリサン(携帯の電波の表示がばりばり3本立ってます の略。死語でしょうか?)、各駅までの所要時間は無論、何とどこの駅で何線に乗り換えるには何両目に乗るべきかの情報まで完備。下車一つ前の駅から動き始めて、階段の目の前の扉まで移動して時間を節約したいようなタイプの自分にとっては、またとない情報。乗客も、黙々と携帯かゲーム機をいじっている人が大半で、味気はないが他人に不快感を与えることも少ない。

翻ってNYの地下鉄。最初は「人種のるつぼの究極の姿だよな、NYの地下鉄って。かっこいい」と思って、Enjoyしていたが、特にWestの1番ライン沿いに引っ越してから、地下鉄にはネガティブイメージが積もる一方。数年前に、あろうことか公務員がストをしてNYの地下鉄とバスが麻痺なんて事態もあったが、まず電光表示がないので、せっかちなNew Yorkerは皆体を乗り出しまくって次の地下鉄を待ち続ける。時間はいい加減。車両は不衛生この上なし。こちらのiPodに負けないボリュームでまくしたてる宗教家やらミュージシャンの車内即席ステージ。1番ラインは、なぜか週末のある時期だけ気まぐれで1番が急行に、2・3番が各駅停車に180度様変わり。車内放送も怒鳴り散らすので、何を言っているかわからなくて、誰もその変身に気付かぬまま、降車予定の駅を通過していくのを怒りと共に見つめるしかない。

と、比較してみると、ワンサイドで東京メトロの勝利なわけだが、一点crucialな難点が。多くの人が感じているだろうが、それは、終電の早さ!12時を過ぎると、終電を捉えるべく血眼で繁華街の交差点を走り抜けていく群集の光景は、相変わらず。30分に一本でいいから、また24時間と言わず3時まででいいから、もう少し運行できないものか。これだけ見事な路線網を東京一帯に発達させ、またJRや各私鉄にも積極的に乗り入れて利便性を高めた今、仕上げで運行時間を長くしてくれたら、首都圏人口の生活満足度が飛躍的に高まるに違いないのに。

興味があって調べてみたが、この地下鉄の運営母体は、「帝都高速度交通営団(通称・営団)から、2004年(平成16年)4月1日に政府と東京都が出資する、東京地下鉄株式会社法に拠る特殊会社、東京地下鉄株式会社(通称:東京メトロ)として発足。現在は政府が53.4%を、東京都が46.6%を各々出資しているが、2009年(平成21年)度までには株式を上場する予定」 だそうです。

写真は、カラオケパーティーから1枚。最新ソングより、Bon JoviとかBanglesなんかが人気。Hip Hop系は歌いにくいし、中高の青春時代の歌の方が盛り上がりやすいって感覚なんでしょう。

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携帯GET

2007年05月18日 | Japan
夏休みは大半が日本ということもあり、新しい携帯電話をGETした。

今回はじっくり吟味して決めようと思っていたが、店頭の商品を見渡したその瞬間、ある機種に一目惚れ。スタイリッシュで角ばったデザインがタイプ、また薄いし、色も黒がある。店員さんに聞いたら、「5月発売の新商品」「世界最薄」「できる(!)ビジネスマン風の方に人気の商品になっておりまーす!」なんてフレーズにも乗せられ、ほぼ気持ちが固まる。値段も安かったのは700番台の商品だかららしいのだが、高価格帯の900番台の商品との差って、「TVを見る」とか「着うたなんちゃら」とか「カメラの画質」とか、「そこまで求めません」って要素ばかりだったので、最初の一目惚れに従って購入。これです。ポケットに入れてつかむと、まさにカバーをつけたiPod Miniと同じサイズ、厚さ。かなりかっこいいです。Japan TripでNTT Docomoを訪問した際、皆日本の携帯の機能とデザインに惚れ惚れから、これは向こうに帰って自慢しないと。
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