Oh My New York!!

NY勤務を経て、コロンビア大学のMBAへ。現在2年生。大好きなNYでの日々を綴ろうと思います。

英語力

2008年06月17日 | Columbia, MBA
ビジネススクールに進学する日本人の英語力は、大きく3つのカテゴリーに分類されると感じる。

1、 幼少時代(具体的には小学校から高校まで)に英語圏でまとまった時間を過ごし、英語についてのハンディキャップはなく、英語が肌感覚で身についている者

2、 大学以降の留学、あるいは海外勤務等で、アメリカ人と同様の英語力とまではいかないものの、英語への抵抗はそれなりに除去されている者

3、 完全ドメ、あるいはせいぜい短期語学留学程度で、実質MBAが初の英語圏での生活になる者

周りの日本人MBA留学中の友人を見渡すと、大体上記3つのカテゴリーに、2:5:3くらいの割合で分布していると推測される。僕自身が2に属すこと、また海外経験が自らの意志によるのか、あるいは親の転勤についていったものによるのかという主体性の観点から、どうしても2や3の境遇からMBAを目指す同志たちに肩入れしてしまう面があるが、2年間を終えて言えるのは、ビジネススクールで2年間を過ごす上で、やはり上記1レベルの英語力を持っているに越した事はないという現実だ。

必死の思いでMBAに合格し、次に考えたのは「さて、自分の英語力でMBAの2年間を乗り切れるのか?」という疑問だった。そこでMBA卒業生の先輩方なんかに相談すると、大抵の人は「大丈夫。TOEFLやGMATで相応の点数を取れる力があれば、いざ授業が始まっても何とかなるから」と答える。この「何とかなる」ってやつがくせもので、「何とか放校されずに卒業する」というレベルなら確かに何とかなるかもしれないが、「何とか米人と同じ土俵で戦い続けることができる」と言い切るレベルには、やはり相応の英語力がいる。前にも書いたが、Listening力の不足を感じ続けた自分は、当然ながら各授業のLearningをMaximizeできていないし、一方でSpeakingが苦手(と思われる)アジア系学生と同じ授業を取っていた際、彼のプレゼンは聞いている者のほとんどが何を言っているか理解できず、結果、クラスメイトのLearning Experienceに弊害を与えてしまっている。

1レベルの英語力を身につけようと思っても、物心つく前や幼稚園の年頃で英語圏にいても恐らくあまり意味はなく(=忘れてしまうので)、また小中高を完全に日本で過ごしてしまうと、その後大学で一念発起して英語圏に渡っても、既に超えられぬ壁が築かれている。思うに、やはり「バックパックを背負って、黄色いスクールバスに乗って現地校に通う」 という日々を過ごさない限り、日本人が英語のハンディキャップを限りなくゼロに近づけることは不可能な気がする。

自分が将来子供を授かったら、子供が海外に興味を持ってくれるか、自分が英語圏で働く機会があるか、更には現在同様英語が世界で幅を利かせているか等々、未知数な点は多いが、できるだけ1に属すことができるようなサポートはしてあげたいと思う。というか、これが典型的な、「自分の果たせなかった夢を子供に託す」という親心なのかもしれない。まだ、子供を授かってもいないのですが・・・。

ブログランキング、以下クリックお願いします!!
人気ブログランキングへ
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 外国人から見た日本 Part 2 | トップ | ○賞 of Cluster D »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本の英語教育 (faja)
2008-06-18 00:35:02
遅ればせながら、ご卒業おめでとうございます!

さて、着実に日本の学校英語教育は変わってきて
います。2011には小学5年生から英語の授業が
必修(評価なし)になるそうです。
もちろん、小5から週1で始めても遅いので、ない
よりはましといった感ですが。

しかし、巷には英会話学校があふれ幼稚園から週1
でネイティヴから習っている子たちもいます。
幼少期から続けている子達は、明らかに耳が違いま
す。

手っ取り早く効果を出すのならば、やはり海外生活
が一番ですが、日本でネイティブをつけて勉強させ
る方法もあるかと思います。

言葉って文化的な背景もあるので、やはりその言語
が話されている地で文化と共に言葉を学ぶのが一番
ですよね~。

もしシングルでいらっしゃるのならば、英語母語話
者と結婚されるという手もありますね。

私も子供はまだいませんが、大学は海外に行かせた
いと考えています。あははは・・・。


確かに (ampm)
2008-06-29 11:16:32
私も、留学前に幼児向の英語教育機関でインターンをしていました。やはり、子供になるべく早いうちに英語に触れさせたいという親のニーズは高いようですね。単に基本英語の習得にとどまらず、世界中どこにいっても物怖じせずに自分らしく生きられる子供たちが育ってくれると嬉しいですね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Columbia, MBA」カテゴリの最新記事