
2005年夏。
台風が通過したばかりの海にサーフィンをしにやってきた男がいた。
彼は、尾島健太(森山未來)。
波は大荒れにもかかわらず、健太は海に向かってパドリングを始めた。
今、まさに健太が沖に向かってサーフボードに体を預けているその海の上空を、昭和19年夏、九十三式陸上中間練習機が飛んでいた。
操縦するのは石庭吾一(森山未來・二役)。年の頃は健太と同じぐらい。
今しっかりと操縦桿を握っている吾一の遠くで稲妻が走る。
と同時に彼には飛行機のエンジン音が聞こえなくなり、
前方の視界が歪み意識が遠のいていく。
原作:荻原浩「僕たちの戦争」(双葉社刊)
脚本:山元清多
演出:金子文紀
出演:
森山未來/上野樹/内山理名/玉山鉄二/古田新太/麻生祐未
/篠井英介/石井正則 他
■TBSスペシャルドラマ『僕たちの戦争』公式サイト
ウィンズ・オブ・ゴッドの焼き直しみたいなのかなーとか思ってたら予想をはるかに超えてメチャメチャ良かった。このドラマ凄いよ、DVD化して欲しい。録画したけど、我が家は微妙にテレビの写り悪いのです(苦笑)。
戦争時代での健太はコメディ色が最初のうちは強かったんだけど、終わりに向けてどんどん彼が変わっていく様子が素晴らしかった。森山君の熱演が本当に凄かった、ラストシーンは神懸かってたんじゃない?セリフの一言一言に重みがあって、健太の強い思いが込められてて少し涙腺にきた。壮絶なシーンだった。
…回天に乗りそのまま、戦域から逃げ出そうとする健太。しかし、攻撃を受ける潜水艦を見捨てる事が出来ずに
解ったよ、こうなったら俺が突っ込むしかねぇ
ミナミ、みてろよ。俺は今まで何をやっても中途半端な男だったけど今回だけは絶対に決めてみせるからな。
広角90、距離1500。
もしも帰れたらな、教えてやるよミナミ。この60年前の戦争中の人間はな、俺たちと何もかわらねえんだよ。
イイヤツもいて、悪い奴もいて、笑って、怒って、泣いて、信じて、おびえて、なやんで、誰かを好きになって、自分の事を認めてもらいたくて!
オヤジにもお袋にも教えてやるんだ。
距離1000!
俺は、俺の為に突っ込むんだ。国のためなんかじゃねぇ。
ミナミのために
ミナミとまたいつか出会うために
正しい戦争なんてどこにもねぇ!
責任者でてこい!
距離200!
みなみ、みなみみなみみなみみなみみなみ…みなみーーーーー!!!
原作小説を読んでなかったけど、見終えた後にこれは絶対明日買いに行こうと思った。実はドラマを見る前に読もうかどうしようか悩んでた(笑)今思うと、先にドラマ見てよかった。
現代のミナミの前に海から戻ってきたのは、健太だったのか吾一だったのか?
濁すような終わり方をしていたのが、また良かったです。あたしは、吾一が戻ってきた…んじゃないかな。健太が過去で死ぬ事によって吾一が生きた。
もし仮に健太が、戦闘から逃げて生き延びようとしたら二人とも消滅する結果になっていたのかもしれない。
健太が特攻しミナミからもらった、ブレスレットが散るシーンを見てそう確信したのだけど…小説でもそこははっきりと描いてないのかな?
もし仮に健太が戻ってきたら、知らない人間の子供を身ごもったミナミに対してどう接していいかわからない…よね。実際、健太は吾一という存在は知っているけど面識はないしね。
先日見た、出口のない海より良かったな…というのがあたしの感想。
一番最後に出たこれはちょっと余計かなぁとか思ったけど必要?
森山君のファンになっちゃうね、このドラマ。アネキの時もいいなって思った♪秋からの役者魂はチェックしよっと。
そだ、玉山君も出てたんだけど「ずっと会いたかった」を思い出してときめいた(笑)。同じ海軍だし。今回は死ななくてよかった、好きな人と結ばれて欲しいな。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2f/685fb14ad28c3499acbb0877d577134d.jpg
吾一だと私は思う。また、仮に健太であったとしても自分と入れ替わりに現代にいたのが
健太であることは容易に気づくからお腹の子の父親が誰かもわかる。そうすれば現代でも健太は心を入れ替えて一生懸命妻子の為に働くことだろう。
ドラマ見てる方が居たー
やっぱり吾一の方が帰ってきた…と見ていいですよね。吾一は、これから想像以上に大変な暮らしになると思うけど…。昔の時代を思い出して、寂しくなったりもすると思う、でも彼なら前向きに全力で生きていくに違いないはず。
>>そうすれば現代でも健太は心を入れ替えて一生懸命妻子の為に働くことだろう。
健太が帰ってきた場合でも、そう解釈とれますね。
どちらにせよ健太と吾一、二人の想いは子供に継がれていくでしょうね