自分史のブログ

初めての自分史の書き方

山の辺書房 自分史書き方ガイド 16回目&お知らせ

2019-12-21 11:57:05 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気
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連載第16回
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自分史・自費出版についての疑問質問

 この頃では少なくなったが、それでもかなりの問い合わせ書簡が届く。二十年前にブームとなった素人が本を書く、出版するという自分史全盛期も今は昔と感じているのだが、まだまたこの世界は捨てたものではないとみえ、意欲ある方々がいらっしゃる。――実に心強い。
 ここで、お寄せいただいた質問・回答を少し書きます。これから始められる人には参考になることもあるのでは……。

 

■ご質問にお答えして
【新聞連載コーナー】 

このコーナーは、自分史を自費出版するつもり、或いは既に書く動作を始めた方々の色んな相談に多少なりとも参考になるのでは……という思いから、新聞連載という形でわたしなりの意見を書いたもの。――連載は半年間断続的に掲載した。
 物を書くには、とにもかくにも、どんな小さなことでも参考になるものだ。よくいわれることに、「氷山の一角」(良くないことが隠れているという悪い表現としてこの言葉が使われるが、本稿の場合は良い意味で…)という言葉があるが、物語を書く場合特にこれが当てはまる。極端かもしれないが、1を書くのに10の水面下の情報、材料が必要だ。つまりは、何に対しても常にドン欲で、物事の端くれで良いから知識の引き出しに入れておくことが重要である。
 その意味では、この抜粋相談も是非一読していただければ何か得るところがあるのではと思う。

 

[新聞連載――平成半ばに掲載したものです] 
●…つい最近まで、本を書く、といえば特別な立場の人に限られていた。素人が本を出版するなどは殆ど考えられなかった。ところが、ここ数年の間に、何がどう変わったのか、多くの素人の皆さんが自費出版をするという現象が起こってきた。一種の流行というのだろうか。特定の人々に限られていたものが、そうでなくなったわけで、これと似た現象が芸能界にも起こっている。一昔前は、俳優、歌手といえば一般からは遠い存在であった。ところが今では、大衆誰もがタレントだ。つまり、特別が特別でなくなっているのだ。

●…この状態が一時的なものか、或いは永続するのか分からないが、それだけ国民全体の精神文化が発達してきた結果によることだけは確かである。
 そこで勢い、各所に色んな種類の養成所のようなものが出現、大衆の夢を満たすべく指導に当たっている。――新商売の出現だ。

●…及ばずながら私もその仲間入りを、ということで数年前から素人の皆さんが自叙伝等お作りになる場合の相談をさせていただいている。相談をお受けして驚いたのは、皆さん一様に「本を書いて置かねば死ねない」「何としてでも出版したい」という強力な熱意をお持ち、ということ。趣味程度に考えていた私は襟を正さねばならなかった。

●…何としても自分の本をつくりたい。自分がこの世からおサラバしても書いたものは残る。子、孫が読んでくれる。一生懸命生きてきた人生を確かめる意味で書いてみたい。また、自身のことでなくて、祖父母のことを代々伝えたい等々、皆さん相当の決意をお持ちのようです。

●…ところが、いざ実行となると、「原稿の執筆」という難関にぶち当たり、先の決意がもろくも崩れはじめる方が多い。
 歌が下手でカラオケ道場に通い発声練習するのとはちょっと違う。文字通り悪戦苦闘である。

●…これは当然のことで、余程書きなれた人でも、いざ執筆となると大変な労力を必要とする。テレビを見るような完全受身の生活が日常の今日、総てが完全能動的作業の「書く」という行為は、あたかも、どこか見知らぬ土地にほうり出されてうろうろしているのと同じである。何をどうしたらいいのか、かいもく見当が付かない。

●私は昨年から、皆さんがお書きになる場合のちょっとした参考書にでもなればと考え「書き方ガイド」なる小冊子を作り、希望の方にお渡ししている。
●…ここで、これまで数多く相談をお受けした中で特に重要と思われるものを選び、問題点を考えてみる。
つづく

 

★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

山の辺書房自分史編集室ホームページ

http://web1.kcn.jp/y-pub

★Amazon電子書籍代表作――山の辺書房既刊本

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
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山の辺書房
2019-01-19
Kindle本
改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
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山の辺書房自分史編集室
2019-08-30
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改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
山の辺書房
2019-08-25
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癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
山の辺書房
2018-09-24
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大台ヶ原 妖怪伝説
大台ヶ原 妖怪伝説
山の辺書房
2018-03-04
Kindle本
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
2019-08-11
Kindle本
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
山の辺書房自分史編集室
2019-06-14
Kindle本
悪魔の手引き: 短編小説
悪魔の手引き: 短編小説
山の辺書房
2019-07-26
Kindle本
いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
山の辺書房
2019-09-19
Kindle本

本稿についてのご意見ご感想をお寄せください。自分史愛好家の皆様からのメーセージをお待ちしております。
投稿メールアドレス――bookup@kcn.jp

 

★初めて自分史などを出版される方へのご注意チラシ

※チラシ二面は当社ホームページに掲載しております。どうぞよろしく。


山の辺書房 自分史書き方ガイドと併設デザインスタジオ水彩画展示販売・銀座会場のお知らせ

2019-12-09 10:59:08 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

自分史書き方ガイドと併設デザインスタジオ水彩画展示販売

連載第14回  
自伝・自費出版の概要と心得
★このページは少し難しい記述となりますが、自分史執筆、出版に際し重要なことですのでご寛恕願います。
●原稿の種類
 生原稿作りには次の三つがある。

 a. そのまま原稿
 著作権者(原稿を書く本人)が書いたものを、ほぼ原形のまま組版し仮製本して著作者に渡し、そこで入念な校正をしてもらう。この場合は、俳句・短歌・川柳・詩・研究発表・旅行記など、作者の個性をそのまま表現するもの。

 

 b. リライト原稿
  これは、著作権者が書いたもので、編集者が必要と感じた部分を編集者も参加して書き直しするもの。この場合当然、著作権者の意向が反映される。

 

 c. 代筆(ゴーストライター)
  自伝作家が取材し執筆する。この場合、著作者は作家で、出版依頼者の扱いは「○○○の半生記」となる。

 

●校正について
 原稿の流れとして、前述のいずれかを経て組版作業員の手によりゲラ刷の仮製本が出来る。これで一応本の「形」は完成するわけだが、ここからが出版の正念場となる。それは、「校正作業」という超難関を突破しなければならない。ということ。
 この校正には次の二種類がある。
 一、編集者校正…(編集部がすべての責任を持って行うもの)
 二、著作権者(原稿執筆者)が校正に関するすべての責任を負う責任校正。
自費出版の場合は原則として著作権者責任校正となります。
 だからといって編集者は何もしないという訳ではなく、立場としては、「校正アシスタント」という役割になる。

 

 ●実際、これまでの経験から、この校正によるトラブルが多々生じている。原稿を書き、著者が納得して直ぐに印刷所に印刷・製本を依頼する場合など特に注意が必要となる。仮に、専門家であるはずの出版社と名のつく所に依頼した場合のトラブルが発生した例もある。
 本が完成した後、行トビや誤植が見つかった。勿論校正の責任は著者にあるわけだが、著者の言い分は、
「プロに託したのだ。修正してくれるのが当たり前だろう」
 と息巻いた。自費出版は完全責任校正といっているが、事が起こるとこの始末。この場合、出版社と著者の間で「出版契約書」が交わされず、只口約束のみだった。それで騒動が大きくなり裁判沙汰にまでなった。
 当編集室では必ず出版契約書を交わし、のみならず、仮製本完成の時点で著者の[責任校正済承認印]を頂くことにしている。

 

※その他
○…生原稿を脱稿し、第一段階が出来上がると、必ず出版しなければならないのでは……という方が居るが、この点はご心配無用。わたしの長年の経験では、例えば十人の方が原稿段階で終止符を打ち、見事出版迄至った方は三人という現実がある。
※(この場合の依頼主負担は原稿編集組版代金のみ)

 

●…自伝・自費出版の原稿執筆に際し特に注意しなければならない点を掲げる。
 自叙伝を書くということはノン・フィクション(真実が原則)。そうなると物語に数多くの著者と関わった人物が登場する筈。そこで、彼、彼女達のプライバシーが問題となる。
 真実を書かなければならないが、そうすると場合によって他人を傷つけることになる。
 対策として、生原稿ができた時、関係者全員に読んで貰うこと。結果、具合の悪い場合はその場面を割愛するか、名前を変えるか、場所を変えるか、など、状況に応じて対応しながら執筆することが必要だ。

 

●…最後に今一つ
 多くの方が気にも留めず堂々とやってしまう行動がある。それは、無断転載・無断記載のたぐいだ。とくに写真などこの傾向が多くみられる。僅か一行の引用文でも他からの無断抜粋はよくない。否、よくないでなく著作権法違反になるので要注意だ。

 

 イラスト、絵画なども同様で、みなそれぞれに著作権がある。これらは確実に他人様のものなのである。引用、転載したい場合は必ず持ち主の承諾を得なければならない。このことは、執筆に際し細心の注意を払わなければならないところだ。

 

 たとえ、少部数の自費出版作品であっても、一旦出版という形で世に出ると、その著作物は勝手にひとり歩きをはじめる。広い世間のどこに向かって歩いて行くのか、また、誰に読まれるのかわからない。いくら著者といえども、どうすることも出来ないのだ。
 何事があろうと著者はその作品に対して全責任を負わねばならない。
 だが、産みの苦しみが大きいほど、本を出版するという大事業の醍醐味・生き甲斐もあるのだ。
※詳細は当編集室公式ホームページでご確認を

 http://web1.kcn.jp/y-pub
つづく

 

★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

★再掲啓蒙チラシ

※チラシの続きはホームページを見てください。

★Amazon販売中の人気書籍を下記期間無料販売します。この機会に是非どうぞ。
◆12/13.までの無料作品

悪魔の手引き: 短編小説
悪魔の手引き: 短編小説
山の辺書房
2019-07-26
Kindle本
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
山の辺書房
2019-08-25
Kindle本
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
2019-08-11
Kindle本
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
山の辺書房
2018-09-24
Kindle本

◆12/14.までの無料作品

平成の大洪水
平成の大洪水
BCCKS Distribution
2018-12-06
Kindle本
大台ヶ原 妖怪伝説
大台ヶ原 妖怪伝説
山の辺書房
2018-03-04
Kindle本
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
山の辺書房自分史編集室
2019-06-14
Kindle本

※山の辺書房自分史編集室では現在「電子書籍出版」を主軸に活動しています。
 ご意見、質問などお気軽にお寄せください。
 メールアドレス,bookup@kcn.jp

 


山の辺書房自分史編集室より チラシ2面

2019-11-09 14:54:34 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

消費者センターによると、今、素人さんの自費出版トラブルが年々増加傾向にあるということで、「警鐘チラシ2面」を再掲します。

自分史の電子書籍出版に関するチラシ二面を掲載します。

 

 

お願い

――●Amazon電子書籍出版をご希望の方へ――

●いきなりお原稿を郵送して下さる方が多く居られますが、最初は

「梗概」のみを郵送してください。

●梗概には返信用に必ずFAX番号を明記してお送りください。

 

山の辺書房自分史編集室ホームページ

http://web1.kcn.jp/y-pub


山の辺書房自分史編集室 自分史書き方ガイド 飛び入り記事

2019-10-11 15:29:39 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

★飛び入り記事

【教師のリンチ動画】で一睡もできなかった!

★この連載第3回はすでに公表した内容であるが、それを承知で今一度【子供達に申し訳ない事件】発生のため、投稿することにした。

★私は自分史制作に30年余かかわってきた。その間、個々人の自分史制作と同時進行で学校教育問題にも心を配ってきた。

★学校現場での生徒間のいじめ――結果、自殺にまて追い込まれるケースにも少なからず手を打ってきた。校長に直談判したり、教育委員会委員長に強烈な一撃を与えたこともあった。だが、この令和時代になっても人心の荒廃はとどまることをしらない。のみならず益々エスカレートしている。なぜこんな世の中になってしまったのだろうか? 

★そんな折、或中学校で前代未聞、開闢以来の夢想だにしなかった【教師が教師を拷問する】という事件がぼっ発してしまった。なんと言うことでしょう。今この記事を書くべくキーボードに入力中だがどうしたことか指の震えが止まらない。

★連日、テレビで流される【リンチ動画】まともに観ることができない。「嗚呼、人間が人間でなくなった。――人間の形をした〝超低級な生き物〟たちの行為。

★今後の日本にとって緊急の大問題である。国会でも【最重要議案】として協議し、全社会的問題として猛省しなければならない事件である。――これからの日本がかかっている。

★子供達に申し訳ない! こんな世の中にしたのは超未熟な大人の格好をした〝ある種の生き物たち〟だ。

★このことを考えていて昨夜、一睡もできなかった。純真な子供達の顔が瞼を過ぎり、心の中で「すまないね、ごめんね」と繰り返した。

★世の中【隠蔽・我田引水】の総合商社となっている。成人している筈の大人がなぜ隠し事をするのかが理解できない。おそらく、心が貧しいからだろう。

※この書き方ガイドは教育に関するすでに公表した記事ですが、今一度お読み頂きたく書きました。

※同時に、教育評論家としてご活躍の尾木ママこと尾木直樹先生はどのようなお考えなのでしょうか?

 今後の課題として、取り組んで頂ければ幸甚ですが……。

…………………………

連載第3回
文章を絵画的に表現した結果
何が起こったか!?

●「文章描画法」は読み易い。苦も無く読める。だが、果たして主人公の心の奥まで表現出来ているのか。このような疑問は物書きには陰の如くついて回る。いくら気力を込めて書いたつもりでも、自著のことは闇の世界だ。物書きの孤独もこの点に証明される。
 本当に中身はどうなのか? 
「ど根性 昭和繁盛記」を出版後各界から頂戴した感想文の一部を次に掲げて考察する。

…………………………書評・感想文抜粋……………………

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
よしいふみと作
山の辺書房自分史編集室

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
山の辺書房
2019-01-19
Kindle本

A氏
 児童図書「ど根性」発表記事を新聞で見て直ぐ買って知人にも送り紹介しています。
 極貧のどん底の生活から耐え忍び苦闘して立ち上がった根性は【金次郎、おしん】そっくりで涙と力強さをもって読ませていただきました。
 万人必読の書。心から頭がさがりました。

B氏
 午後から仕事を休み、一気に読み終えました。夜はすでに一時過ぎになり、床のなかに入り眠らねばと焦りはしたものの、深夜の河原に、言語を絶する過酷な労働に骨身を削るひとりの小学六年生が脳裏をかけ巡り、とうとう朝まで一睡もできなかった。
 あまりにも凄まじい苦難の実話でした。
 激動の昭和に、しかも我が郷土に、明治、大正期に見る立志伝中の人物が実在したとは……。この本こそ一般人はもとより青少年必読の書といわずして何といえよう。

C氏
 地を這うような、どん底の人生から立上がる凄絶さ。誠に目を見張るような人生だと思います。
 一気に読みおえた私は、目を閉じた儘、暫く放心状態でした。やがて、万感交々去来するものがありました。
 今更のように、主人公の人間の深みを感じました。誰にでも真似る事が出来るものではありませんが、せめて心の糧にしたいものだと思います。 

D氏 
 想像を絶するような苦労を淡々と乗り越えてきた主人公の鋼鐵のような強い意志と精神力に感動をおぼえた。
 母に心配させたくない、悲しませたくないと、がむしゃらに頑張り抜く少年の姿が今も瞼に焼き付いて離れようとしない。
 少年少女諸君がこの本に接するとき、今、自分たちが忘れかけている〝何か〟を思い出し、同時に、さらに大きな夢と希望を抱いてくれるであろうことを確信する。

E氏
 児童図書「ど根性」を読みまして只々感動するばかりです。まだ幼い十一才のときより真夜中のじゃり持ち土方仕事にでて、両親を思い、家庭を思い、また、自分に打ち勝つ精神力、たくましさ、その精神の粘り強さには驚嘆するばかりです。
 とくに、百頁の、母親が我が子に詫びて見送るあの情景が涙させるものでした。
 大阪の釜ヶ崎で立ちん坊で働き、ドヤ街の生活をしながらよく頑張りましたことは[ど根性精神]のひと言につきるものと思います。
 主人公の社会での生活された場面も、人間性の切磋琢磨が相まって築きあげられた人生観は、わたしの胸を深く打ちました。
 作者が、主人公の人柄を克明に掘り起こしたこの著作は素晴らしく、その執筆に感銘いたしました。

F氏
 嵐の中に、小さな舟が波にもまれつつ幼い魂を燃やし続ける主人公、主人公の人柄に感動しました。
 現在の中学生や高校生に、また、ひとりでも多くの方々に、この本を読んでいただきたい。
 学ぶことのみを知って、真に生きる力を失いつゝある昨今、失意のどん底にいる若者たちよ、この本の主人公のように、這い上がれ、地の底から這い上がれ。失敗を敗北であると思い込む若者。このことで、年間多くの命を自らの手で失う(自殺)。
 失敗をバネにして、雑草のように生き抜いてほしい。そんな訴えをしている本が少ないなかで、「ど根性」の本は、失敗は敗北ではなく、人生のバネであり、苦労は他人のためではなく、自分のものであると教えている。 

G氏
 「ど根性」なる作品に接する機会を得て、非常に感激している。
 今、わたしは、この一冊の本を読み終えたが、自分自身呆然としてしまって、何だか、自分の頭に占めていた既定の概念というものがすっかり掃き消されてしまったような気がしている。

 書評を書くその糸口すら直ぐに出てこない始末だ。
 わたし自身の生活体験は勿論のこと、わたしの頭のなかでも想像できない、主人公おさむ君の壮絶たる生き様のなかに、現在の人々がとっくの昔に忘れてしまった人生の真の価値について答えてくれる何かがあるような気がする。

 昨今、こどもたちを取り巻く環境は誠に憂慮すべきものがあり、数多くの学生諸君が学校生活のなかで、自分の生きる意味を見失い、喘ぎ苦しんでいる姿を多く目にしますが、どうしたら彼らに、それぞれの人生目標を掴ませ、自分の生き甲斐を見つけさせてやれるのか……。日夜、悩み続けている。

 近年、わが国は、急激な経済発展により、国民生活は豊かになってきたが、反面、学校の荒廃等憂慮すべき問題が生じている。
 社会に於ける幾つもの退廃した現象、そのなかでの家庭崩壊。併せて低学力という三重苦を抱えた現在の悩めるこどもたち。そんな彼らが、自力ではどうすることもできない苦しみのどん底から激しく訴える姿……それが、教師に或いは学校に対して苦悩をぶつける行為……。こうしたことが、校内暴力の様々な姿となってあらわれているのではないか。

 この「ど根性」作品のなかで、主人公の置かれている生活実態は、現在のこどもたちと比較すれば、それは、とても想像できないほど凄まじい状況である。然し、その渦中に居ても決して自分自身を見失うことがなかった。自分の生きる目的をしっかり胸に抱いて、それを支えとして這いつくばって頑張ってきた。それには、彼自身、天性ともいうべき強じんな意思力を備えていたからだ。

 そんななかで、ただ一つ、彼にとって幸いしたことは、どん底生活でも最後まで家庭が崩壊することがなかったことだ。なかでも、どっしりとした母親の愛の姿が存在していたからだと思う。だからこそ、主人公の心の裡には、親に対する孝心、貧しくとも必死で家庭を愛する心が生き続けてこられた。

 そして、周りの皆が自分を蔑み、嘲笑しているなかで、自分を認めてくれ、心のなかに一筋の光をさしこんでくれた人……それは、教師、区長、役場職員だった。これらの方々の一言によって、自らのツッパリの殻を脱ぎ捨てやる気を奮起させた。ここのところを、この本の作者は、底辺に置き去りにされたこどもたちの心理をものの見事に描き出している。

 わたしは、この作品のなかに生き続ける主人公の生き様に、また、彼を取り巻く環境に今更ながら教育の原点を再発見、再認識させられた気がする。
 今日、わたしたちの周りを振り返ってみると、こどもたちに身体に汗して、そのなかで感動が得られるという直接体験を体感させられる機会が非常に少なくなっている。とりわけ、教育現場では五感を通して得られる喜怒哀楽感情を育てることが次第に困難になってきている。このことが、こどもたちに「根性の精神、強い意志力」を育てにくくしている原因ではないかと考える。

 たしかに、この本の主人公が育った時代背景は今とは別世界の感がある。しかし、この作品のなかに脈々と流れる主題(精神的な価値)は、時代を超え、いかなる社会に於いても相通じるものがあり、作品を読む人の心を揺り動かす。

以上、抜粋です。

――――――――――――――――――――――――――――――――

★ここにお寄せ頂いた書評、感想文の殆どが教育関係者でした。今、教育現場ではいじめや、それに対する関係者の隠蔽事犯などが当然の如く発生しております。

★真の教育とはなにか? 青少年の人間形成がねじ曲げられている現状。なんとかしなければという極一部の教師もいるが、我田引水をよしとする巨大組織になすすべがない。最早、昭和初期のような健全なる環境には戻れないのだろうか?

★私事の体験だが、中学で厳格な先生が居た。竹刀を腰に差して教室に来るのだ。皆直立不動で迎える。だがこの教師、生徒に注意するとき、竹刀でこっぴどく殴ると思いきや、当該生徒の前に立ち「実に優しくトントンと竹刀で脳天に触るだけ」だった。それでも生徒は震えていたが、心底反省もした。これが「教育の原点」だったと今でも懐かしく思い返している。

★ゲームや漫画全盛の社会構造――これらは刹那的快楽を味わうことが出来るが、真の心の喜びを育てることは出来ない。

★良書を読む……感じる……考えるなどは、人間成長に欠かせないものだ。このことに関係者をはじめ社会も真剣に考えなければならない時ではないのか。学生時代「心が折れそうになったとき」ヘッセ・トルストイ・ドストエフスキー……etc.などを読んだ。すると不思議に心が豊かになり一歩向上したような気持ちになったものだ。この感覚を現在の青少年、否、成人できていない大人たちにも味わってもらいたいと希望している。

★異常気象もさることながら、人間世界にもリアルに虚無の世界が目前に迫っている感がします。特に指導者達の【我田引水】は目に余るものがある。
 〝体は大人でも精神構造は三歳児〟が蔓延している現在社会――指導的立場にある者の猛省を促さざるを得ない。そうでなければ子供達に申し訳が立たないだろう。
 こんな折、あろうことか【教師のいじめ事件】が報道された。「嗚呼、どうしたらいいんだ。人間失格そのものである」
 この悲しすぎる現実に言葉を失ってしまった。

文責、山の辺書房自分史編集室 代表、よしいふみと

hp

●山の辺書房自分史編集室発行.Amazon電子書籍はホームページ内に掲載。

 


自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方最終の第3回

2019-10-05 11:17:08 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

基本的書き方ガイド

自分史何でも相談

連載最終の3回目


●…前回、普通のコップでも見る気持ちによってどのようにでも変化することを書いたが、芸術家のいう「眼鏡」を自分のものにするにはコップの例の如く、あらゆるものに対して興味を持つように心掛けることが第一。
 次に、身の回りの平凡、単調なものに特に注意して目を向け、その都度、それに対する深い観察を行う。これを根気よく繰り返す。そのうちに、ふと気付くと驚くほど自分の感性が磨かれていることに気が付く筈である。
 つまり、平凡な日常のなかに何かを見つけるためのメガネが徐々に出来つつあるということである。
 ここまでくると大したもので、平凡極まりなしと考えていた我が半生がそれなりに変化のある素晴らしいものであったことに気付くだろう。
 自伝を書くにしても、「何で今までこれに気が付かなかったかしら」と思うことが次々に見えてくる。考えることが楽しくなる。

●…この習慣が身に付いてくると、これまで何気なく見過ごしていたもろもろのことに対して自分なりの鮮明なイメージを描けるようになる。物事の裏面が見えてくる。ボーとした人生から、一寸した頭の切替で充実した生活を送ることができる。


 ここまで訓練するともう大丈夫だ。書くことなど何の苦労とも感じなくなる。テーマを設定して筆を起こせば、いくらでも文字が飛び出してくる。同時に、総てにおいて視野が広くなる。頭を使うから老化防止にもなる。

●…相談例 
「本にする資料を整理した。筋も考えた。そこで書き始めたが、どうも思うように書けない。お宅に頼んだらいいがその分余計に費用がかかる。自分で書いてみたいがどうしたらいいか」
●…以前にも、書きたいことはあるが書けない、という相談があったが、今回の場合は実際に書く行動を起こしてみて、その結果、技術的にどのように表現し、いかに筋を組み立てたらいいか分からない、というもので、同じ「書けない」という相談でも一歩進んだ悩みである。

●…話をお聞きするとかなり長編の草稿だ。その下書きをもとに「いきなり長編に仕上げるつもりで執筆を開始した」ということである。
 これは大変な作業で、余程筋立てがうまく出来ていないと最後まで息が続かない。

●…どうするか、ということであるが、この方は自分で書いてみたいというだけあって、今までに短いものを幾つか書いた経験があった。そこで、その経験を生かして、短編を書いて長編にする方法をとるといいのではないでしょうかと申し上げた。

本文、つづく



●なお、先般申し上げたように、ネットの世界はあまりの便利さ故に複雑怪奇に陥っております。それで、私が掲げる「自分史何でも相談――無料」に草稿の一部なり、疑問なりがありましたら【郵送】でお願いします。
●ひと昔前に戻ったような方法ですが、この方法が一番安全です。


●郵送原稿は手書きでも結構ですがコンピュータ文章ソフト(WordやJustSystems一太郎ソフト)等で作成しプリントアウトしたものをお願いします。
※当方からの返事はFAXでお送りします(特にご希望無い場合は以後の通信は不要とします)


●電子書籍等の出版方法は下記ホームページで詳細を解説していますのでご利用ください。

★自分史、自費出版電子書籍出版などの詳しいことは下記ホームページ


――――――――――――
〒634-0065
奈良県橿原市畝傍町41-10
山の辺書房自分史編集室 宛
ISBN978-4-902941

――――――――――――
山の辺書房自分史編集室プロフィール
1968年、季刊誌発行や歴史調査・編纂
1970年、約五年間地方紙記者(和歌山)
1973年、文芸庵設立(デザン・執筆等)
1987年、熊野文芸編集室に改称、以後本格的に自費出版業開始
1988年、日本シナリオセンター(東京)入校
「一の会」会員。現、OB
2002年、日本自費出版ネットワーク入会(現、OB)
2003年、日本自費出版文化賞小説部門選考委員
2004年、ISBN取得、事業所名を「山の辺書房自分史編集室」に改称
2005年、デザインスタジオ併設,絵本全国発売
2013年、奈良橿原市を拠点とする
主な著作:自分史「児童図書・ど根性」「足跡」「戦時体験」「父の旅」「書き方ガイド」
企画・編集: 大台ケ原開山行者の生涯・大台ヶ原妖怪物語,狼夜話,登山日誌・熊野の里山今昔噺、・平成の大洪水・膀胱がん闘病記、他多数
現在、併設デザインスタジオ制作の水彩画出展プロデュース
(水彩画家、向井靖子) ネットにて原画通販
奈良橿原商工会議所会員
自伝作家、ペンネーム/よしいふみと 
参考文献 「夜の光」志賀直哉著 新潮社刊
○C Fumito Yoshii 2019. Printed in Japan

 

 

 

★追記……自宅のパソコンでAmazon電子書籍をお読みになる場合は、

Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]Amazon.com Int'l Sales, Inc.Amazon.com Int'l Sales, Inc.(このリーダーは無料です)をインストールする。

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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

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★山の辺書房自分史編集室発行、Amazon電子書籍のご案内

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

編集、よしい ふみと

山の辺書房

 

改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室

 

改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

 

大台ヶ原 妖怪伝説
向井 靖子,よしいふみと
山の辺書房

 

癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
向井 靖子
山の辺書房

 

熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
向井 靖子,よしい ふみと
メーカー情報なし

 

悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
山の辺書房

 

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房

 

まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

※Amazon書籍をダウンロードして読みたい方は、下記リーダでどうぞ。これはパソコン用です。
Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]
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Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 電子書籍リーダー
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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第17回

2019-09-27 16:43:21 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

AmazonKindle期間限定無料キャンペーンのお知らせ

無料ダウンロード本日まで!

★本書特別稿「赤木城古伝」の赤木城址は

熊野のマチュピチュとして

城好きには最高!

★現時点で多くの方のダウンロード頂きお礼申し上げます。

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子

編集,よしい ふみと

山の辺書房


★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
 内容は衝撃的ではないが、まるで少年のような感性がすばらしい。他に類をみない語り部調の文章が読者を魅了する。
 著者は五年前の紀州大洪水で我が家を無くした。その後、苦難の被災者生活の末里山に終の棲家を求めて移住した。不便極まる里山と決めつけていた山村の地だったが移り住んで〝里山の素晴らしさ〟に目覚めた。


●この著者は齢80近くだが感覚思考は実に瑞々しい。何事にも興味を持ち観察し挑戦している。
 世間では「還暦だの、古希だの、喜寿だの、米寿だの」と我が身を位置づけ自ら老いを実感し、人生の必然と決めつけている。長年の習慣でそれは仕方のないことかも。
 だが時代が変わった。世界で類を見ない長寿国となった日本。過去の慣習に甘んじることは実に勿体ない。100歳までは時間がたっぷりある。この作者のように、今一度充実した青春に挑戦してみてはどうでしょう。


●本書は里山に身を置いて初めて〝歓喜の別世界〟を体感した。
 本来好奇心旺盛で超ポジティブな性格。何でも観てやろう、体験してやろうの精神が充実人生になっている。

 自然に対する好奇心――森のささやき・小川のせせらぎ・魚や動物・鳥――。一秒毎に移りゆく里山の情景に見事に溶け込んでいる。
 著者曰く「つたない語り口じゃが……」と前書きにある。確かに内容的には濃厚ではない。然し、執筆姿勢つまり感性が見事といえよう。その証拠に本書プレリリース時、熟年男子から次のようなメッセージが届いた。
『後期高齢者の自分は日々時の流れに身をまかせ、あてもなく彷徨っていた。そんな折この本を読んだ。そして衝撃を受けた。人間考え方一つでこうも変わるものなのかを実感した。参考にしたい』
 ――実に意味深な書評だ。


●世の中、何でも手に入るすばらしい時代になった。だが、多くの老若男女が挑戦すべき目的を喪失している現実がある。まさに虚無の世界だ。
 この本は『人生とは何か?』『生きることとは何か?』『人生の当為とは何か?』という重要なテーマを示唆している。
 金銭を追い求めるだけが人生じゃない。もっと大切なものがあるじゃないか……と問いかけている。

★★★★★★★★★★★★★★

連載第17回
自分史・自費出版についての疑問質問
●この頃では少なくなったが、それでもかなりの問い合わせ書簡が届く。

●二十年前にブームとなった素人が本出版するという自分史ブームが薄らいだように感じられる昨今だが、まだまたこの世界は捨てたものではないとみえ、意欲ある方々がいらっしゃるようだ。――実に心強い。(現在)

ここで、お寄せいただいた質問・回答を少し書きます。自分史全盛期のことだが、これから始められる人には参考になることもあるのでは……。


■ご質問にお答えして
(新聞連載記事より)

【新聞連載コーナー】
●このコーナーは、自分史を自費出版するつもり、或いは既に書く動作を始めた方々の色んな相談に多少なりとも参考になるのでは……という思いから、新聞連載という形で私なりの意見を書いたもの。――連載は半年間断続的に続いた。

●「氷山の一角」という言葉がある。これは、(良くないことが隠れているという悪い表現として使われるが、自分史執筆では良い意味で使うことにする)

●極端かもしれないが、一つのことを書く時、氷山の下に埋もれた多くの情報、材料が必要です。水面下に集めた情報はその殆どが表に出ないかもしれない。然し、これが無いと確りした作品にはならない。

●私が取材・執筆全てを依頼されたとき、お客様の詳細な聞き取りと録音はまず第一。
 次に時代背景・主人公が幼少期に育った環境・当時の住居の見取り図・など物語のロケーションを絵図に描いて再現した。
 自著「ど根性」制作の際には主人公の生家は既に廃墟となり繁茂した中に石垣のみが残っている状態だった。イメージではそこに架空の家を作りその場所に私が佇まなければならない。それで、山に分け入りかろうじて残っている敷地へ赴いた。そこで、春夏秋冬の太陽の動き、展望、側の小川、周囲の空気感を体感することから取材を始めた。

●そこまでするのか? という人もいるが、物語を書くにはこの作業が必須なのだ。これを確実にすることによって物語のシーンに命が吹き込まれる。只単に、「○○の寒村に生まれた……」では薄っぺらいものとなる。
 例えて言えば「美しく咲き乱れる花」と書く場合、その幹は、或いは根っこは、土地は? など〝花〟の土台を知っているか否かによって表現に奥行きが出てくる。――これが、氷山の一角を書くのに、その下に埋もれた大量のデータが必要な訳である。
 多くの材料を集め、それを土台にしてデータの一部を再現する。これが執筆姿勢である。

私見だが、現在流れてるドラマ及び読み物は、この土台が出来ていないように感じる。だから、出来上がったものに重量感が感じられない。重ねて言うがこれは私の感性が鈍いのかもしれないが……。

[新聞連載――はじめに] 

●…つい最近(昭和の終わり頃)まで、本を書く、といえば特別な立場の人に限られていた。素人が本を出版するなどは殆ど考えられなかった。ところが、ここ数年の間に、何がどう変わったのか、素人の皆さんが自費出版をするという現象が起こってきた。一種の流行というのだろうか。特定の人々に限られていたものが、そうでなくなったわけで、これと似た現象が芸能界にも起こっている。一昔前は、俳優、歌手といえば一般からは遠い存在であった。ところが今では、大衆誰もがタレントだ。つまり、特別が特別でなくなっている。

●…この状態が一時的なものか、或いは永続するのか分からないが、それだけ国民全体の精神文化が発達してきた結果?? ……によることだけは確かも。
 そこで勢い、各所に色んな種類の養成所や中にはグレー出版社が出現。

●…及ばずながら私もその仲間入りを、ということで数年前から素人の皆さんが自叙伝等お作りになる場合の相談をさせていただいている。
 相談をお受けして驚いたのは、皆さん一様に「本を書いて置かねば死ねない」「何としてでも出版したい」という強力な熱意をお持ち、ということ。趣味程度に考えていた私は襟を正さねばならなかった。
※これは20年前のことです。
 
●…何としても自分の本をつくりたい。自分がこの世からおサラバしても書いたものは残る。子、孫が読んでくれる。一生懸命生きてきた人生を確かめる意味で書いてみたい。また、自身のことでなくて、祖父母のことを代々伝えたい等々、皆さん相当の決意をお持ちのようです。

●…ところが、いざ実行となると、「原稿の執筆」という難関にぶち当たり、先の決意がもろくも崩れはじめる方が多い。
 歌が下手でカラオケ道場に通い発声練習するのとはちょっと違う。文字通り悪戦苦闘である。

●…これは当然のことで、余程書きなれた人でも、いざ執筆となると大変な労力を必要とする。テレビを見るような完全受身の生活が日常の今日、総てが完全能動的作業の「書く」という行為は、あたかも、どこか見知らぬ土地にほうり出されてうろうろしているのと同じである。何をどうしたらいいのか、かいもく見当が付かない。

●…私は昨年から、皆さんがお書きになる場合のちょっとした参考書にでもなればと考え「書き方ガイド」なる小冊子を作り、希望の方にお渡ししている。
(平成元年頃の話だが、基本は変わらない)

●…ここで、これまで数多く相談をお受けした中で特に重要と思われるものを選び、問題点を考えてみる。

つづく

★自分史、自費出版、電子書籍出版などの詳しいことは下記ホームページでご覧下さい。

追記……自宅のパソコンでAmazon電子書籍をお読みになる場合は、

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② 次にいやされる別世界: 里山は人生のオアシス

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なお、9月27日までは無料キャンペーンですが、それ以降は一ダウンロード当たり500円の書籍代となります。

 

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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

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山の辺書房

 ★上記「いやされる別世界」は9月27日までは無料ダウンロードできます。


改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
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杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

 

大台ヶ原 妖怪伝説
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向井 靖子
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山の辺書房~Kindle無料と自分史の作り方連載16回

2019-09-25 15:00:50 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

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9月27日まで下記著作無料ダウンロード!

★本書特別稿「赤木城古伝」の赤木城址は熊野のマチュピチュとして

城好きには最高!

★現時点で多くの方のダウンロード頂きお礼申し上げます。

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子

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山の辺書房


★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
 内容は衝撃的ではないが、まるで少年のような感性がすばらしい。他に類をみない語り部調の文章が読者を魅了する。
 著者は五年前の紀州大洪水で我が家を無くした。その後、苦難の被災者生活の末里山に終の棲家を求めて移住した。不便極まる里山と決めつけていた山村の地だったが移り住んで〝里山の素晴らしさ〟に目覚めた。


●この著者は齢80近くだが感覚思考は実に瑞々しい。何事にも興味を持ち観察し挑戦している。
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 自然に対する好奇心――森のささやき・小川のせせらぎ・魚や動物・鳥――。一秒毎に移りゆく里山の情景に見事に溶け込んでいる。
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 ――実に意味深な書評だ。


●世の中、何でも手に入るすばらしい時代になった。だが、多くの老若男女が挑戦すべき目的を喪失している現実がある。まさに虚無の世界だ。
 この本は『人生とは何か?』『生きることとは何か?』『人生の当為とは何か?』という重要なテーマを示唆している。
 金銭を追い求めるだけが人生じゃない。もっと大切なものがあるじゃないか……と問いかけている。

★★★★★★★★★★★★★★

連載第16回
自伝・歴史書・民話集などをマンガ本に

●本は読まれてこそ命を得る、ということは常に言って居る。
わたしが過去の経験をもとに考えだした「文章描画法」は、これまでのものより読んでもらえる確率が大幅にアップするという実証を得た。画像テクニック的成果であることは確かだ。

●私は、この方法を確立すべく平成6年に〝日本シナリオセンター〟を受講し新井一先生の教えをうけた。懇切丁寧なご指導に感銘し、課題の〝一週間に一本〟のシナリオ制作一年間継続に挑戦した。結果、平均70点を頂戴し終了した。これが、新しい描き方・表現の方法に役だったと思う。

●何度も言うが、現代は大変いそがしい時代だ。それで、読者は各々の脳細胞をフル回転しなければならない文字のみが羅列している文章本は敬遠される傾向にある。

●ここに登場するのが、画像がテレビを観るように飛び出してくるマンガというジャンル。

●マンガといえば、一昔前は少年少女の読み物だった。ところが、時代の移り変わりとは奇異なもので今は大人の世界にまで読者層が広がっている。正に燎原火の如くである。

●わたしの持論「出版物は読まれてこそ云々」からすれば、表現形式はどうであれ、本になったもの(特に、自費出版物)が、「殆ど読まれない」から「誰でも読んでもらえる」に変わることは大歓迎といえる。

●マンガは画像表現である。ページを開くとパッとイメージの世界が飛び込んでくる。文章を読んで連想するより手っ取り早い。このことは現代人の感性に最も適応している。

●本ブログ最初の項で「折角高額なる資金を出して立派な本を作ったが家族にも、ましてや孫にいたっては見向きもされない」と書いた。ところが、これが慣れ親しんだマンガの本なら、少なくともパラパラと頁位はめくてくれる筈。

●そのうち、魅力的な絵に、また、よくできた吹き出し(セリフ)に我知らず引き込まれてしまうかも知れない。そうなれば大成功だ。

●世間・世の中の動きをみると、「確かにその傾向が表れている」とはプロとして活躍中のさいわい徹氏の弁。――愈々そういう時代になったのかと思う。

マンガの世界・生原稿について

●マンガのための原稿、特に自伝の場合は原稿の書き方に、文章原稿にはないものが求められる。つまり、マンガのための生原稿にしなければならない。

●マンガ家は、与えられた原稿をもとに絵コンテを描き、セリフを決めていく。それには、絵が生まれ、セリフが生まれる最も適した材料や状況説明が必須条件となる。その出来不出来で迫力なり、情感なりの伝達が左右される。わたしの「文章描画法」とはすこし違ったものになる筈だ。

●マンガ本依頼者はこの点を十分心得、マンガ家さんと綿密な打ち合わせをしなければならない。

●ではここで、マンガ制作の初歩段階を、自伝「ど根性」巻頭数頁め書出しの緊迫した警官とのやりとり場面を絵コンテとして見て頂く。(これは、マンガ家、さいわい徹氏にこの稿のためご協力いただいたものです)


●本書冒頭「ど根性」の書出し数ページ後の小見出し「あらぬ疑い」が以上のようなマンガになる。勿論これは仮のラフスケッチだが、クライアント様の承認が得られれば正式に通常のマンガ本として制作される。

漫画本は金がかかる
※自分史を漫画本にするということは大層資金が要る。余程のお金持ちでないと挑戦は難しい。

●ただ一ついえることは、現在のごとき「行間を読む」という言葉が死語になってしまった今は、印刷された紙の本を心躍らせて読んでくれる人など殆ど居ない。何でもかんでも画像・映像オンリーの時代――絵を見なければ理解出来ない、物事のイメージ出来ない人間世界と豹変してしまっている。

●時代の流れとはいえ、文明文化の進歩に心が追いつけないという人間として誠に恥ずかしい時代となってしまった。本来は、文明開化と平行して人の心・精神・感性も成長しなければならないのに、現実はそうじゃない。やれ追いつけや、やれ追い抜けとばかり猛烈に物作りに邁進してきた。結果、文明国?になった。が然し、肝心の人間育成が遅れてしまった事実がある。

●その、変わり果てた世間で自分史をつくり、世間に広めたいという試みをしているのだから、私もお目出度い人間だ。

●そんななかで、詩なり俳句なり或いは随筆なりを書き、あるいは、過去の楽しかった出来事を青春の一幕として、つまり、〝己の生きた証〟として後世に残しておきたいと心底思っている方も少しはあるだろう。そのような方々の為に、せめても原稿の書き方などをご教示できればという思いからこのようなブログを書いている次第。

★電子書籍出版の台頭で随分安価で自分史出版ができるようになった。

●当編集室のホームページをみていただければ、自分史電子書籍出版という超安価な方法も解説しているので参考にしてください。

●人生100歳時代到来――脳細胞だけは最期まで維持したいですね。それには日々思考し書きつづけることが効果的であるようだ。自分史愛好家のご検討を祈るのみである。

●さて、つぎの項では、自分史執筆にたいする疑問や質問が多く寄せられてくるので、そのお答えとしていくつか抜粋してこれまで新聞紙上で回答したものを掲載しておきます。何かのご参考になれば幸甚です。

つづく

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杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

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山の辺書房

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杉岡 昇
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山の辺書房自分史編集室より 無料キャンペーン開始お知らせ

2019-09-23 14:33:44 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

★アマゾン期間限定無料キャンペーン

本日~27日まで!

★無料新刊「いやされる別世界・里山は人間のふるさと」の特別稿

「赤木城古伝」

赤木城址は熊野のマチュピチュとして城好きには最高!

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子

編集,よしい ふみと

山の辺書房


★今、マチュピチュが話題になっております。本編特別稿の「紀州のマチュピチュ赤木城」は城好きには最高です。

★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
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★★★★★★★★★★★★★★

 

連載第15回
自伝・自費出版の概要と心得

★このページは少し難しい記述となりますが、自分史執筆、出版に際し重要なことですのでご寛恕願います。

●原稿の種類
 生原稿作りには次の三つがある。

 a. そのまま原稿
  著作権者(原稿を書く本人)が書いたものを、ほぼ原形のまま組版し仮製本して著作者に渡し、そこで入念な校正をしてもらう。この場合は、俳句・短歌・川柳・詩・研究発表・旅行記など、作者の個性をそのまま表現するもの。

 b. リライト原稿
  これは、著作権者が書いたもので、編集者が必要と感じた部分を編集者も参加して書き直しするもの。この場合当然、著作権者の意向が反映される。

 c. 代筆(ゴーストライター)
  自伝作家が取材し執筆する。この場合、著作者は作家で、出版依頼者の扱いは「○○○の半生記」等となる場合が多い。

●校正について
 原稿の流れとして、前述のいずれかを経て組版作業員の手によりゲラ刷の仮製本が出来る。これで一応本の「形」は完成するわけだが、ここからが出版の正念場となる。それは、「校正作業」という超難関を突破しなければならない。ということ。
 この校正には次の二種類がある。
 一、編集者校正…(編集部がすべての責任を持って行うもの)
 二、著作権者(原稿執筆者)が校正に関する全責任を負う責任校正。
 自費出版の場合は原則として著作権者(作者)の責任校正となります。だからといって編集者は何もしないという訳ではなく、立場としては、「校正アシスタント」という役割になる。

●実際、これまでの経験から、この校正によるトラブルが多々生じている。原稿を書き、著者が納得して直ぐに印刷所に印刷・製本を依頼する場合など特に注意が必要となる。

 仮に、専門家であるはずの出版社と名のつく所に依頼した場合のトラブルが発生した例もある。本が完成した後、行トビや誤植が見つかった。勿論校正の責任は著者にあるわけだが、著者の言い分は「プロに託したのだ。修正してくれるのが当たり前だろう」と息巻いた。自費出版は完全責任校正といっているが、事が起こるとこの始末。この場合、出版社と著者の間で「出版契約書」が交わされず、只口約束のみだった。それで騒動が大きくなり裁判沙汰にまでなった。
 当編集室では必ず出版契約書を交わし、のみならず、仮製本完成の時点で著
者の[責任校正済承認印]を頂くことにしている。

●その他
○…生原稿を脱稿し、第一段階が出来上がると、必ず出版しなければならないのでは……という方が居るが、この点はご心配無用。

 わたしの長年の経験では、例えば十人の方が原稿段階で終止符を打ち、出版迄至った方は三人という現実がある。(この場合の依頼主負担は無料)※但し、紙原稿をコンピュータで正式組み版し仮本仕上げまでした場合はその手間賃のみいただきます。


●自伝・自費出版の原稿執筆に際し特に注意しなければならない点を掲げておきます。
 自叙伝を書くということはノン・フィクション(真実が原則)。そうなると、物語に数多くの著者と関わった人物が登場する筈。そこで、彼、彼女達のプライバシーが問題となる。真実を書かなければならないが、そうすると場合によって他人を傷つけることにもなる。

 対策として、生原稿ができた時、関係者全員に読んで貰うこと。結果、具合の悪い場合はその場面を割愛するか、名前を変えるか、場所を変えるか、など、状況に応じて対応しながら執筆することが必要だ。

●…最後に今一つ、多くの方が気にも留めず堂々とやってしまう行動がある。
 それは、無断転載・無断記載のたぐいだ。とくに写真などこの傾向が多くみられる。僅か一行の引用文でも他からの無断抜粋はよくない。否、よくないでなく著作権法違反になるので要注意だ。
 イラスト、絵画なども同様で、みなそれぞれに著作権がある。謂わば、これらは確実に他人様のものなのである。引用、転載したい場合は必ず持ち主の承諾を得なければならない。このことは、執筆に際し細心の注意を払わなければならないところだ。


 たとえ、少部数の自費出版作品であっても、一旦出版という形で世に出ると、その著作物は勝手にひとり歩きをはじめる。広い世間のどこに向かって歩いて行くのか、また、誰に読まれるのかわからない。いくら著者といえども、どうすることも出来ないのだ。何事があろうと著者はその作品に対して全責任を負わねばならない。
 だが、産みの苦しみが大きいほど、本を出版するという大事業の醍醐味・生き甲斐もあるのだ。

●現在、山の辺書房では昔のように(即製本印刷)はせず、取りあえずファーストステップとして電子書籍を制作しAmazonサイト出版します。その後、人気が出れば本格的な紙の本出版にします。

 そうすることでクライアントさまの制作費を最小限にとどめることができるからです。電子書籍では返本負担も皆無です。いわゆる、自分史出版の最も安心できる方法なのです。

 

つづく

★自分史、自費出版、電子書籍出版などの詳しいことは下記ホームページでご覧下さい。

 

★山の辺書房自分史編集室発行、Amazon電子書籍のご案内

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

編集、よしい ふみと

山の辺書房

 ★上記「いやされる別世界」は9月27日までは無料ダウンロードできます。


改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室

 

改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

 

大台ヶ原 妖怪伝説
向井 靖子,よしいふみと
山の辺書房

 

癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
向井 靖子
山の辺書房

 

熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
向井 靖子,よしい ふみと
メーカー情報なし

 

悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
山の辺書房

 

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房

 

まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

※Amazon書籍をダウンロードして読みたい方は、下記リーダでどうぞ。これはパソコン用です。
Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]
Amazon.com Int'l Sales, Inc.
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 ★タブレットでお読みになる場合は下記の何れかで……

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 電子書籍リーダー
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Kindle (Newモデル) フロントライト搭載 Wi-Fi 4GB ブラック 広告つき 電子書籍リーダー
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Fire HD 10 タブレット (10インチHDディスプレイ) 32GB - Alexa搭載
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などです。ちなみにモノクロですが私はKindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 電子書籍リーダーを使用してます。