自分史のブログ

初めての自分史の書き方

山の辺書房 自分史書き方ガイド 最終回

2019-12-27 16:11:10 | 電子書籍
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自分史、電子書籍、素人さんへの警告チラシ

自分史書き方何でも相談と電子書籍出版及び警告チラシ

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山の辺書房 自分史書き方ガイド 最終回

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ご挨拶
本年最後のブログとなりました。
多くの方々のご訪問ありがとうございました。来年は電子書籍制作を主軸に一段とバージョンアップする覚悟です。その第一弾は書きかけの短編小説二本完成と併せて、地元商工会議所より電子書籍制作に関するチラシ宣伝し、東京でなければ無理とされている書籍出版が地方でも出来ることを周知徹底してまいります。よろしくお引き立ての程お願い申しあげます。

 

最終回
自分史を書くときの心理と心構え
●…相談例 
 開口一番「書きたいことが一ぱいある、色んなことが頭の中で渦巻いている」という。ところが、これを文章にするにはどうしたらいいかと問う。
 書きたいと思うことを話してもらい暫くお聞きする。雄弁だ。聞いていて、〝そのまま速記したらいいのに〞と思う。ひと区切りしたとき、
「今お話しになったことをそのまま手を加えずにお書きになったら立派なものができますよ」
と答える。
 どうも納得しかねる表情である。つまり、話すことと文章として書き上げることは全く別だとお考えなのであろう。

 勿論、話すことは文章表現とは同一でないことは私も承知しているが、だからといって、話したことをそのまま走り書きしたのでは文章にならないという根拠はどこにもないのであって、むしろ、下手にひねくりまわした文章よりも心を打つ場合が多いものである。

 

●…この方の場合だと、文章を特別視しないことが第一だと思う。そこで、実験的にだが、落書帳などを用意し、鉛筆を使って、話そうと思うことをそっくりそのまま、指先を口だと思って気楽に書きつける。勿論話し言葉で結構。また、漢字が思い付かなければカナで書きまくる。書き終えたら読んでみる。かなりいい文章になっていることに気づく筈である。細部の修正はその後だ。

 前回は書くことが多すぎてどうまとめたらいいか分からない、というものであったが、今度は、「本を書いて残して置きたいが、私の過去は平凡で書く材料が見当たらない」というお言葉。

 

●…「書く材料がない」という話はよく耳にする。而し、人間、この世に生を受け熟年に至るまでにはいくら平凡であっても、それなりのドラマがある筈で、何もないと思うのは、それを見つける術を身に付けていないからだと思う。

●…よく聞く話だが、小学生が夏休みの作文宿題を書くのに、材料を見つけるため旅行や変わった体験をする、というのがある。つまり、日常から離れて、何か特別な出来事を起こさなければ作文は書けない、というのである。

●…これは大人でもそうであろうと思う。確かに何か大きな事件なり数奇な体験を持っていると書くには都合がいい。努力して材料を見付ける手間が省ける。書く内容が目の前に転がっている。実に楽だ。ところが、ここに問題がある。
 変わった材料があるから書けるんだ、という人の場合、その作品が単調な報告書のようになりやすい、ということ。内面を深く掘り下げる力が不足しているともいえる。自叙伝は報告書とは違う。深みや味がほしい。
 そこで重要なのが「ものを見る目」である。これを養ってもらうと作品にぐっと深みができる。読む側に感動も与えるだろう。
 以下、このことについて考えてみる。

●…或る芸術家曰く、『吹き溜まりの落葉に真の美がある。だが、人々はこの美を見る眼鏡を持っていないのだ』ゴミと等しい枯れ葉に「美」がある、という。特別なメガネを使えば見えるというのだ。書く材料が見えない場合、このメガネがあれば万事オーケーとなる。

 つまり、平凡裡に素晴らしいものを見付けることができるという訳だ。而し、眼鏡店で売っていないだけに自分で作るには大変である。そこで、ヒントとして次のようなことを実行してみる。


●…先ず、ガラス製コップ一個と金属製を一個用意する。ガラス製コップを手に持つ、次に、コップを真上から見る、横から見る、下から見る。注意深く真剣に観察する。すると、これまで気付かなかったこと、つまり、丸いと思っていた底面が意外にダ円であったり、透明な筈のガラスが少し色彩を帯びていたり、材質の厚い部分に気泡が見つかったり、などいくつかの発見をすると思う。
 熟知していた筈のコップを案外知っていなかったことに気付く。平凡から何かを見つけた訳だ。

●…こうして物事を興味深く観察する。これが出来るようになれば、次は一歩前進して現実面、つまり外面から内面へと思考の世界を広げてみる。ガラスは純心、金属製はズブトクなかなかこわれない等々。コップに生命を吹き込み性格を持たせてみる。詩人がよく使う手法だ。単なるコップが息をはじめる。思考を重ねると一冊の本にでもなる内容がある。

●…前回、普通のコップでも見る気持ちによってどのようにでも変化することを書いたが、芸術家のいう「眼鏡」を自分のものにするには、コップの例の如く、あらゆるものに対して異常なほどの興味を持つように心掛けることが第一。

 次に、身の回りの平凡、単調なものに特に注意して目を向け、その都度、それに対する深い観察を行う。これを根気よく繰り返す。そのうちに、ふと気付くと驚くほど自分の感性が磨かれていることに気が付く筈である。
 つまり、平凡な日常のなかに何かを見つけるためのメガネが徐々に出来つつあるということである。
 ここまでくると大したもので、平凡極まりなしと考えていた我が半生がそれなりに変化のある素晴らしいものであったことに気付くだろう。
 自伝を書くにしても、「何で今までこれに気が付かなかったかしら」と思うことが次々に見えてくる。考えることが楽しくなる。

●…この習慣が身に付いてくると、これまで何気なく見過ごしていたもろもろのことに対して自分なりの鮮明なイメージを描けるようになる。物事の裏面が見えてくる。ボーとした人生から、一寸した頭の切替で充実した生活を送ることができる。
 ここまで訓練するともう大丈夫だ。書くことなど何の苦労とも感じなくなる。テーマを設定して筆を起こせば、いくらでも文字が飛び出してくる。同時に、総てにおいて視野が広くなる。頭を使うから老化防止にもなる。

相談例 
「本にする資料を整理した。筋も考えた。そこで書き始めたが、どうも思うように書けない。お宅に頼んだらいいがその分余計に費用がかかる。自分で書いてみたいがどうしたらいいか」

●…以前にも、書きたいことはあるが書けない、という相談があったが、今回の場合は実際に書く行動を起こしてみて、その結果、技術的にどのように表現し、いかに筋を組み立てたらいいか分からない、というもので、同じ「書けない」という相談でも一歩進んだ悩みである。

●…話をお聞きするとかなり長編の草稿だ。その下書きをもとに「いきなり長編に仕上げるつもりで執筆を開始した」ということである。
 これは大変な作業で、余程筋立てがうまく出来ていないと最後まで息が続かないと思った。

●…どうするか、ということであるが、この方は自分で書いてみたいというだけあって、今までに短いものを幾つか書いた経験があった。そこで、その経験を生かして、短編を書いて長編にする方法をとるといいのではないでしょうかと申し上げた。
 短編を幾つも合わせて一冊の本にする。年代順にうまく配置すれば、出来上がりは必然的に筋が通る筈である。短編と短編との接続などは必要に応じてあとで考えて書き足せばいい。この方法だと、作者自身気持ちが大変楽になると思う。長編を書くんだという重圧感から解放される。結果として脱稿の確率が高くなる。

●…短編を書いて長編にするための具体的な方法を参考までに書いてみる。
 先ず、長編のために用意した草稿を再度整理することから始める。長編を書くつもりの資料であるから小さな区切りなどはない。
 そこで、それを短編用の草稿にするために、内容を検討しながら可能な限り小さく区分けする。
 例えば、・家・祖父母・父と母・五才の夏・入学式・学校・友人K・体育の授業・初恋、等々、その内容に応じて適当な題をつけてそれぞれ独立した短編として書けるように細かく分ける。いわゆる、短編としてまとめるのに最も都合のいいように区切りをつける訳だ。このとき、各区切りに題をつけるが、内容次第で複数の出来事を一つの短編として書こうと思えばそれはそれで結構だ。
 とに角、この方法だと、一つのテーマについてのみ書けばいい訳で、それ故、息切れの心配がない。推敲するにしても原稿枚数が少ないので苦にならない。
 一編一編完成されたものが確実に出来上がる訳で、ちょうど煉瓦を一つずつ積み上げる作業と同じである。

●…人生は一秒一秒の積み重ねで構成されている。また、偶然の連続が人生だともいえる。べったり連なっている如く見えるがその実は偶然の集合体である。
●…過去の人生上に起こったこの偶然のひとつひとつを短編にまとめる。それを時間を追って配置する。独立した短編がそれぞれ関連を持って作用し、見事な一冊の本が完成する。
◎新聞連載抜粋以上。

 

あとがき
 人間の限られた命、その時間を如何に過ごすか。これを定義するのは困難を極める。
 わたしは十代の後半、何故自分というものがこの空間に存在するのか、ということを真剣に考え始めた。
 自分の意志でこの世に居るのではない。気づいたときは既に存在していた。これは一体何か、どうしてなのか……。
 この日を境に現在に至るまで考え続けている。沢山の書物をむさぼり読み、なにかを見付けようとした。
 トルストイは人生論で、存在の秘密でなく、生き方を説いている。「他に寄与せよ」そこに生きる目的がある、という。
 然し、ここにいる自分という一個体についての「存在理由」についての答えはまだ見つからない。
 それは、際限ない宇宙について「その正体」を見付けようとする試みと似ている。考えを深めていくと気が遠くなってしまう。
 どこで解脱するか考え中だ。
   「人生は、それを歩む者にとっては悲劇であり
          それを考える者にとっては喜劇である」
 ただ一つ、カーライルのこの言葉が、わたしに生きる力を与えてくれる。

●一昔前は人生50年……それが70年になり、ついに100年時代になった。「さて、いかに生きようか」
団塊世代の挑戦到来だ。今一度青春を! 生ある限りアクティブにだ。未知の世界へ飛び込んでみようではないか……。

●それにしても昨今の社会を俯瞰すると、或る東の国などでは――否地球全体を見渡すと、トルストイがその著作「人生論」で唱えるような〝他を愛する気持ち〟が急激に薄れていることに悲しくなる。我が身さえ良ければという発想――まるで、ハイエナが群がる様に似ている。……観ていて気分が悪くなる醜態だ。
 人間とは高度な知能を備えた生き物ではなかったのかしら? 
 一年を振り返り考えを巡らすが、書きたいことがあまりにも多すぎて処理できない。
 この辺で人生とは如何なるものかを再考しなければ取り返しのつかないことになるように思う年の暮れである。先哲のご指導を仰ぐ。

 

山の辺書房自分史編集室プロフィール
1968年 季刊誌発行や歴史調査・編纂
1970年 約五年間地方紙記者(和歌山)
1973年 文芸庵設立(デザン・執筆等)
1987年 熊野文芸編集室に改称、以後本格的に自費出版業開始
1988年 日本シナリオセンター(東京)入校「一の会」会員。現、OB
2002年 日本自費出版ネットワーク入会
2003年 日本自費出版文化賞小説部門選考委員
2004年 ISBN取得、事業所名を「山の辺書房自分史編集室」に改称
2005年 デザインスタジオ併設,絵本全国発売
2013年 奈良橿原市を拠点とする
【主な著作】
自分史「児童図書・ど根性」「足跡」「戦時体験」「父の旅」「書き方ガイド」
【企画・編集】
大台ケ原開山行者の生涯・大台ヶ原妖怪物語,狼夜話,登山日誌・熊野の里山今昔噺、上下二巻・平成の大洪水・膀胱がん闘病記、他多数
現在、併設デザインスタジオ制作の水彩画出展プロデュース
​(水彩画家、向井靖子) ネットにて原画通販
R2年、東京銀座一丁目、Bartok Gallery にて三回目の原画展示販売

奈良橿原商工会議所会員
自伝作家 
ペンネーム/よしいふみと 
※参考文献 「夜の光」志賀直哉著 新潮社刊

ホームページ

★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

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ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
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2019-01-19
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改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
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山の辺書房自分史編集室
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改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
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癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
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大台ヶ原 妖怪伝説
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悪魔の手引き: 短編小説
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まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
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熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
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2019-08-11
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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
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山の辺書房
2019-09-19
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※なお、初めて自費出版をご計画の方々に対する「出版の警鐘チラシ」をホームページに掲載しております。ご覧頂ければ幸甚です。
 それでは良いお年をお迎えくださいませ。
よしい ふみと

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山の辺書房 自分史書き方ガイド 16回目&お知らせ

2019-12-21 11:57:05 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気
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連載第16回
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自分史・自費出版についての疑問質問

 この頃では少なくなったが、それでもかなりの問い合わせ書簡が届く。二十年前にブームとなった素人が本を書く、出版するという自分史全盛期も今は昔と感じているのだが、まだまたこの世界は捨てたものではないとみえ、意欲ある方々がいらっしゃる。――実に心強い。
 ここで、お寄せいただいた質問・回答を少し書きます。これから始められる人には参考になることもあるのでは……。

 

■ご質問にお答えして
【新聞連載コーナー】 

このコーナーは、自分史を自費出版するつもり、或いは既に書く動作を始めた方々の色んな相談に多少なりとも参考になるのでは……という思いから、新聞連載という形でわたしなりの意見を書いたもの。――連載は半年間断続的に掲載した。
 物を書くには、とにもかくにも、どんな小さなことでも参考になるものだ。よくいわれることに、「氷山の一角」(良くないことが隠れているという悪い表現としてこの言葉が使われるが、本稿の場合は良い意味で…)という言葉があるが、物語を書く場合特にこれが当てはまる。極端かもしれないが、1を書くのに10の水面下の情報、材料が必要だ。つまりは、何に対しても常にドン欲で、物事の端くれで良いから知識の引き出しに入れておくことが重要である。
 その意味では、この抜粋相談も是非一読していただければ何か得るところがあるのではと思う。

 

[新聞連載――平成半ばに掲載したものです] 
●…つい最近まで、本を書く、といえば特別な立場の人に限られていた。素人が本を出版するなどは殆ど考えられなかった。ところが、ここ数年の間に、何がどう変わったのか、多くの素人の皆さんが自費出版をするという現象が起こってきた。一種の流行というのだろうか。特定の人々に限られていたものが、そうでなくなったわけで、これと似た現象が芸能界にも起こっている。一昔前は、俳優、歌手といえば一般からは遠い存在であった。ところが今では、大衆誰もがタレントだ。つまり、特別が特別でなくなっているのだ。

●…この状態が一時的なものか、或いは永続するのか分からないが、それだけ国民全体の精神文化が発達してきた結果によることだけは確かである。
 そこで勢い、各所に色んな種類の養成所のようなものが出現、大衆の夢を満たすべく指導に当たっている。――新商売の出現だ。

●…及ばずながら私もその仲間入りを、ということで数年前から素人の皆さんが自叙伝等お作りになる場合の相談をさせていただいている。相談をお受けして驚いたのは、皆さん一様に「本を書いて置かねば死ねない」「何としてでも出版したい」という強力な熱意をお持ち、ということ。趣味程度に考えていた私は襟を正さねばならなかった。

●…何としても自分の本をつくりたい。自分がこの世からおサラバしても書いたものは残る。子、孫が読んでくれる。一生懸命生きてきた人生を確かめる意味で書いてみたい。また、自身のことでなくて、祖父母のことを代々伝えたい等々、皆さん相当の決意をお持ちのようです。

●…ところが、いざ実行となると、「原稿の執筆」という難関にぶち当たり、先の決意がもろくも崩れはじめる方が多い。
 歌が下手でカラオケ道場に通い発声練習するのとはちょっと違う。文字通り悪戦苦闘である。

●…これは当然のことで、余程書きなれた人でも、いざ執筆となると大変な労力を必要とする。テレビを見るような完全受身の生活が日常の今日、総てが完全能動的作業の「書く」という行為は、あたかも、どこか見知らぬ土地にほうり出されてうろうろしているのと同じである。何をどうしたらいいのか、かいもく見当が付かない。

●私は昨年から、皆さんがお書きになる場合のちょっとした参考書にでもなればと考え「書き方ガイド」なる小冊子を作り、希望の方にお渡ししている。
●…ここで、これまで数多く相談をお受けした中で特に重要と思われるものを選び、問題点を考えてみる。
つづく

 

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山の辺書房自分史編集室ホームページ

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ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
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改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
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改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
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癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
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大台ヶ原 妖怪伝説
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熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
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まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
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本稿についてのご意見ご感想をお寄せください。自分史愛好家の皆様からのメーセージをお待ちしております。
投稿メールアドレス――bookup@kcn.jp

 

★初めて自分史などを出版される方へのご注意チラシ

※チラシ二面は当社ホームページに掲載しております。どうぞよろしく。


山の辺書房 自分史ガイド&お知らせ

2019-12-17 13:35:18 | 自分史の書き方

 連載第15回
自伝・歴史書・民話集などをマンガ本に!?
 本は読まれてこそ命を得る、ということは常に言って居る。
 わたしが過去の経験をもとに考えだした「文章描画法」は、これまでのものより読んでもらえる確率が大幅にアップするという実証を得た。画像テクニック的成果であることは確かだ。
 何度もいっている如く、現代は大変いそがしい時代だ。それで、各々の脳細胞をフル回転しなければならない文字のみが羅列している文章本は敬遠される傾向にある。

 ここに登場するのが、画像がテレビを観るように飛び出してくるマンガというジャンル。マンガといえば、一昔前は少年少女の読み物だった。ところが、時代の移り変わりとは奇異なもので今は大人の世界にまで読者層が広がっている。正に燎原之火の如くである。
 わたしの持論「出版物は読まれてこそ云々」からすれば、表現形式はどうであれ、本となったもの(特に、自費出版物)が「殆ど読まれない」から「誰でも読んでくれる本」に変わることは大歓迎といえる。
 マンガは画像表現である。ページを開くとパッとイメージの世界が飛び込んでくる。文章を読んで連想するより手っ取り早い。このことは現代人の感性に最も適応している。

 本書最初の項で「折角高額な資金を出して立派な本を作ったが家族にも、ましてや孫にいたっては見向きもされない」と書いた。ところが、これが慣れ親しんだマンガの本だということになれば、少なくともパラパラと頁位はめくてくれる。そのうち、魅力的な絵に、また、よくできた吹き出し(セリフ)に我知らず引き込まれてしまうかも知れない。そうなれば大成功だ。世間・世の中の動きをみると、「確かにその傾向が表れている」とはマンガスタジオさんの弁。
 愈々そういう時代になったのかと思う。

マンガの世界・生原稿について
 マンガのための原稿、特に自伝の場合は原稿の書き方に、文章原稿にはないものが求められる。つまり、マンガのための生原稿にしなければならない。マンガ家は、与えられた原稿をもとに絵コンテを描き、セリフを決めていく。それには、絵が生まれ、セリフが生まれる最も適した材料や状況説明が必須条件となる。その出来不出来で迫力なり、情感なりの伝達が左右される。わたしの「文章描画法」とはすこし違ったものになる筈だ。
 
 マンガ本依頼者はこの点を十分心得、マンガ家さんと綿密な打ち合わせをしなければならない。
 ではここで、マンガ制作の初歩段階を、自伝「ど根性」巻頭数頁め書出しの緊迫した警官とのやりとり場面を絵コンテとして見て頂く。(これは、現役のマンガスタジオ主宰、さいわいとおる氏にこの稿のためご協力いただいたものです)

●本書冒頭「ど根性」の書出し数ページ後の小見出し「あらぬ疑い」が以上のようなマンガになる。勿論これは仮のラフスケッチだが、クライアント様の承認が得られれば正式に通常のマンガ本になる。

漫画本は金がかかる
※自分史を漫画本にするということは大層資金が要る。余程のお金持ちでないと挑戦は難しい。
 私が通常業務で行っている「電子書籍として出版」とは月とすっぽんだ。


ただ一ついえることは「行間を読む」という言葉が死語になってしまった今は、印刷された紙の本を心躍らせて読んでくれる人など殆ど居ない。何でもかんでも画像・映像オンリーの時代――絵を見なければ理解出来ない、物事のイメージ出来ない人間世界と豹変してしまっている。
 こんなことを書けばご立腹の御仁も居るだろうが、これは事実としてうけとめなければならない。

●時代の流れとはいえ、文明文化の進歩に心が追いつけないという人間として誠に恥ずかしい時代となってしまった。本来は文明開化と平行して人身も成長しなければならないのに現実は逆比例している。


●そのんな世間で自分史をつくり、世間に広めたいという試みをしているのだから、小生もおめでたい人間だなとも考えている。

●それでも、希望を持ちたい。詩なり俳句なり或いは随筆なりを書き、あるいは、過去の楽しかった胸キュンの出来事を青春の一幕として〝己の生きた証〟として後世に残しておきたいと心底思っている方も少しはあるだろう。
 そのような方々の為に、せめても原稿の書き方などをご教示できればという思いからこのようなブログを書いている次第だ。
 原稿をお書きになったときは郵送していただければ、原稿校了までは完全無料でお手伝いさせていただきます。

●当編集室のホームページをみていただければ、自分史電子書籍出版という超安価な方法も解説しているので参考にしてください。

●人生100歳時代到来――脳細胞だけは最期まで維持したいですよね。それには日々思考し書きつづけることが効果的であるようだ。自分史愛好家のご検討を祈るのみである。


●さて、つぎの項では、自分史執筆にたいする疑問や質問が多く寄せられているので、そのお答えとしていくつか抜粋、新聞紙上で回答したものを掲載しておきます。
つづく


  
★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
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期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

★Amazon電子書籍として販売中の書籍

※書籍詳細は下記ホームページをご覧下さいませ。

http://web1.kcn.jp/y-pub

※素人さんの自費出版警鐘チラシ2面もホームページに掲載しております。


山の辺書房 自分史書き方ガイドと併設デザインスタジオ水彩画展示販売・銀座会場のお知らせ

2019-12-09 10:59:08 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

自分史書き方ガイドと併設デザインスタジオ水彩画展示販売

連載第14回  
自伝・自費出版の概要と心得
★このページは少し難しい記述となりますが、自分史執筆、出版に際し重要なことですのでご寛恕願います。
●原稿の種類
 生原稿作りには次の三つがある。

 a. そのまま原稿
 著作権者(原稿を書く本人)が書いたものを、ほぼ原形のまま組版し仮製本して著作者に渡し、そこで入念な校正をしてもらう。この場合は、俳句・短歌・川柳・詩・研究発表・旅行記など、作者の個性をそのまま表現するもの。

 

 b. リライト原稿
  これは、著作権者が書いたもので、編集者が必要と感じた部分を編集者も参加して書き直しするもの。この場合当然、著作権者の意向が反映される。

 

 c. 代筆(ゴーストライター)
  自伝作家が取材し執筆する。この場合、著作者は作家で、出版依頼者の扱いは「○○○の半生記」となる。

 

●校正について
 原稿の流れとして、前述のいずれかを経て組版作業員の手によりゲラ刷の仮製本が出来る。これで一応本の「形」は完成するわけだが、ここからが出版の正念場となる。それは、「校正作業」という超難関を突破しなければならない。ということ。
 この校正には次の二種類がある。
 一、編集者校正…(編集部がすべての責任を持って行うもの)
 二、著作権者(原稿執筆者)が校正に関するすべての責任を負う責任校正。
自費出版の場合は原則として著作権者責任校正となります。
 だからといって編集者は何もしないという訳ではなく、立場としては、「校正アシスタント」という役割になる。

 

 ●実際、これまでの経験から、この校正によるトラブルが多々生じている。原稿を書き、著者が納得して直ぐに印刷所に印刷・製本を依頼する場合など特に注意が必要となる。仮に、専門家であるはずの出版社と名のつく所に依頼した場合のトラブルが発生した例もある。
 本が完成した後、行トビや誤植が見つかった。勿論校正の責任は著者にあるわけだが、著者の言い分は、
「プロに託したのだ。修正してくれるのが当たり前だろう」
 と息巻いた。自費出版は完全責任校正といっているが、事が起こるとこの始末。この場合、出版社と著者の間で「出版契約書」が交わされず、只口約束のみだった。それで騒動が大きくなり裁判沙汰にまでなった。
 当編集室では必ず出版契約書を交わし、のみならず、仮製本完成の時点で著者の[責任校正済承認印]を頂くことにしている。

 

※その他
○…生原稿を脱稿し、第一段階が出来上がると、必ず出版しなければならないのでは……という方が居るが、この点はご心配無用。わたしの長年の経験では、例えば十人の方が原稿段階で終止符を打ち、見事出版迄至った方は三人という現実がある。
※(この場合の依頼主負担は原稿編集組版代金のみ)

 

●…自伝・自費出版の原稿執筆に際し特に注意しなければならない点を掲げる。
 自叙伝を書くということはノン・フィクション(真実が原則)。そうなると物語に数多くの著者と関わった人物が登場する筈。そこで、彼、彼女達のプライバシーが問題となる。
 真実を書かなければならないが、そうすると場合によって他人を傷つけることになる。
 対策として、生原稿ができた時、関係者全員に読んで貰うこと。結果、具合の悪い場合はその場面を割愛するか、名前を変えるか、場所を変えるか、など、状況に応じて対応しながら執筆することが必要だ。

 

●…最後に今一つ
 多くの方が気にも留めず堂々とやってしまう行動がある。それは、無断転載・無断記載のたぐいだ。とくに写真などこの傾向が多くみられる。僅か一行の引用文でも他からの無断抜粋はよくない。否、よくないでなく著作権法違反になるので要注意だ。

 

 イラスト、絵画なども同様で、みなそれぞれに著作権がある。これらは確実に他人様のものなのである。引用、転載したい場合は必ず持ち主の承諾を得なければならない。このことは、執筆に際し細心の注意を払わなければならないところだ。

 

 たとえ、少部数の自費出版作品であっても、一旦出版という形で世に出ると、その著作物は勝手にひとり歩きをはじめる。広い世間のどこに向かって歩いて行くのか、また、誰に読まれるのかわからない。いくら著者といえども、どうすることも出来ないのだ。
 何事があろうと著者はその作品に対して全責任を負わねばならない。
 だが、産みの苦しみが大きいほど、本を出版するという大事業の醍醐味・生き甲斐もあるのだ。
※詳細は当編集室公式ホームページでご確認を

 http://web1.kcn.jp/y-pub
つづく

 

★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

★再掲啓蒙チラシ

※チラシの続きはホームページを見てください。

★Amazon販売中の人気書籍を下記期間無料販売します。この機会に是非どうぞ。
◆12/13.までの無料作品

悪魔の手引き: 短編小説
悪魔の手引き: 短編小説
山の辺書房
2019-07-26
Kindle本
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
山の辺書房
2019-08-25
Kindle本
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
2019-08-11
Kindle本
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
山の辺書房
2018-09-24
Kindle本

◆12/14.までの無料作品

平成の大洪水
平成の大洪水
BCCKS Distribution
2018-12-06
Kindle本
大台ヶ原 妖怪伝説
大台ヶ原 妖怪伝説
山の辺書房
2018-03-04
Kindle本
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
山の辺書房自分史編集室
2019-06-14
Kindle本

※山の辺書房自分史編集室では現在「電子書籍出版」を主軸に活動しています。
 ご意見、質問などお気軽にお寄せください。
 メールアドレス,bookup@kcn.jp