自分史のブログ

初めての自分史の書き方

自分史の山の辺書房~ 新刊無料キャンペーンお礼と連載質問コーナー

2019-09-29 17:18:33 | 自分史何でも相談

ダウンロードお礼。

新刊「いやされる別世界」Amazon無料キャンペーンが終了しました。期間中多数のダウンロードいただき誠にありがとうございました。今後三ヶ月は各書籍共に有料販売となります。

★★★★★★★★★★★★

 

 さて、自分史書き方連載も終盤になりました。お知らせ通りこれからは質問コーナーのような形になります。どうぞよろしく。

連載最終の1回目
自分史を書くときの心理と心構え
 
●…相談例 
 Q,「書きたいことが一ぱいある、色んなことが頭の中で渦巻いている」という。ところが、これを文章にするにはどうしたらいいか?

――書きたいと思うことを話してもらい暫くお聞きする。雄弁だ。聞いていて、〝そのまま速記したらいいのに〞と思う。ひと区切りしたとき、
「今お話しになったことをそのまま手を加えずにお書きになったら立派なものができますよ」と答える。
 どうも納得しかねる表情である。つまり、話すことと文章として書き上げることは全く別だとお考えなのであろう。
 勿論、話すことは文章表現とは同一でないことは私も承知しているが、だからといって、話したことをそのまま走り書きしたのでは物語にならないという根拠はどこにもないのであって、むしろ、下手にひねくりまわした文章よりも心を打つ場合が多いものである。

 A,……この方の場合だと、文章を特別視しないことが第一。
 そこで、騙されたと思って、チラシの裏や身近にあるメモ帳などに、6B鉛筆を使って、何でもいいから今感じたこと或いは常日頃思っていることを、気楽に書きまくることです。


 文体など気にせず指が動くままに漢字が思い付かなければカナで書きまくる。書き終えたら読んでみる。かなりいい文章になっていることに気づく筈である。細部の修正はその後だ。
 そのうち、人間の脳とは不思議なもので〝勝手に動き出す〟ものです。
「そんなことあるもんか」と言うあなたの声が聞こえます。だが、これには根拠があるのです。さて、その根拠とはなにか……?
 チョットだけむつかしい話ですが、否、難解なユング、フロイトなどの話はやめにして〝ほんの少しだけ〟書きます。

 人間には二つの世界があります。一つめは〝今という現実世界。二つめは誰にでもある広大な〝潜在意識の世界〟です。こんなことを書くと、
「あ~、嫌になっちゃう……面倒くさ」
 と思う人が多い。だが、これは人間として生きていれば必然のことで謂わば〝何でもないこと〟なのです。人は当然のこととして日々生活しています。

 「私は生きている」――当然のこととして、考え、行動している。ここで一つ気づいてほしいことがあります。なぜ行動しているのか? なぜ考えているのか?
 実に面白いことですね。何故動く、何故考える。誰がそうさせているのか? 
 殆どの人は「そんなこと考えたこともない」と答える。その原動力・発信源など少しも気にしない。
 さて、ここで一つ気づいて頂きたい。現実世界に存在する自分を動かしている原動力。実は〝意識の水面下に広がる広大な潜在意識の世界からの指令〟であることを。
 
〝チラシの裏に走り書き〟――これは現実という第一世界。この何でも無い行為が潜在意識という広大な第二世界にアクセスします。これが良いことなのですね。


 第二世界の扉が開きます。いっぱいイメージが詰まっている広大な世界に入って行きます。――後は、なすがまま。つまり、貴方の意識が勝手に第二世界の中を泳ぎ回るので、色んなことにでくわします。さあ、そうなるとしめたもの。手当たり次第書けば良いのです。……何も意識せずありのままに。
 「これが自分史のもと」になります。いかがでしょうか?

 質問者は、首をかしげながら帰った。私の言い方が悪かったのでしょうか?



つづく

★自分史、自費出版、電子書籍出版などの詳しいことは下記ホームページでご覧下さい。

★追記……自宅のパソコンでAmazon電子書籍をお読みになる場合は、

Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]Amazon.com Int'l Sales, Inc.Amazon.com Int'l Sales, Inc.(このリーダーは無料です)をインストールする。

② 次にいやされる別世界: 里山は人生のオアシス

をクリックします。すると、Amazon本サイトにて上記書籍が表示されますので、画面の右端に

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★山の辺書房自分史編集室発行、Amazon電子書籍のご案内

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

編集、よしい ふみと

山の辺書房

 ★上記「いやされる別世界」は9月27日までは無料ダウンロードできます。


改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室

 

改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
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大台ヶ原 妖怪伝説
向井 靖子,よしいふみと
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癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
向井 靖子
山の辺書房

 

熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
向井 靖子,よしい ふみと
メーカー情報なし

 

悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
山の辺書房

 

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房

 

まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第17回

2019-09-27 16:43:21 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

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★本書特別稿「赤木城古伝」の赤木城址は

熊野のマチュピチュとして

城好きには最高!

★現時点で多くの方のダウンロード頂きお礼申し上げます。

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子

編集,よしい ふみと

山の辺書房


★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
 内容は衝撃的ではないが、まるで少年のような感性がすばらしい。他に類をみない語り部調の文章が読者を魅了する。
 著者は五年前の紀州大洪水で我が家を無くした。その後、苦難の被災者生活の末里山に終の棲家を求めて移住した。不便極まる里山と決めつけていた山村の地だったが移り住んで〝里山の素晴らしさ〟に目覚めた。


●この著者は齢80近くだが感覚思考は実に瑞々しい。何事にも興味を持ち観察し挑戦している。
 世間では「還暦だの、古希だの、喜寿だの、米寿だの」と我が身を位置づけ自ら老いを実感し、人生の必然と決めつけている。長年の習慣でそれは仕方のないことかも。
 だが時代が変わった。世界で類を見ない長寿国となった日本。過去の慣習に甘んじることは実に勿体ない。100歳までは時間がたっぷりある。この作者のように、今一度充実した青春に挑戦してみてはどうでしょう。


●本書は里山に身を置いて初めて〝歓喜の別世界〟を体感した。
 本来好奇心旺盛で超ポジティブな性格。何でも観てやろう、体験してやろうの精神が充実人生になっている。

 自然に対する好奇心――森のささやき・小川のせせらぎ・魚や動物・鳥――。一秒毎に移りゆく里山の情景に見事に溶け込んでいる。
 著者曰く「つたない語り口じゃが……」と前書きにある。確かに内容的には濃厚ではない。然し、執筆姿勢つまり感性が見事といえよう。その証拠に本書プレリリース時、熟年男子から次のようなメッセージが届いた。
『後期高齢者の自分は日々時の流れに身をまかせ、あてもなく彷徨っていた。そんな折この本を読んだ。そして衝撃を受けた。人間考え方一つでこうも変わるものなのかを実感した。参考にしたい』
 ――実に意味深な書評だ。


●世の中、何でも手に入るすばらしい時代になった。だが、多くの老若男女が挑戦すべき目的を喪失している現実がある。まさに虚無の世界だ。
 この本は『人生とは何か?』『生きることとは何か?』『人生の当為とは何か?』という重要なテーマを示唆している。
 金銭を追い求めるだけが人生じゃない。もっと大切なものがあるじゃないか……と問いかけている。

★★★★★★★★★★★★★★

連載第17回
自分史・自費出版についての疑問質問
●この頃では少なくなったが、それでもかなりの問い合わせ書簡が届く。

●二十年前にブームとなった素人が本出版するという自分史ブームが薄らいだように感じられる昨今だが、まだまたこの世界は捨てたものではないとみえ、意欲ある方々がいらっしゃるようだ。――実に心強い。(現在)

ここで、お寄せいただいた質問・回答を少し書きます。自分史全盛期のことだが、これから始められる人には参考になることもあるのでは……。


■ご質問にお答えして
(新聞連載記事より)

【新聞連載コーナー】
●このコーナーは、自分史を自費出版するつもり、或いは既に書く動作を始めた方々の色んな相談に多少なりとも参考になるのでは……という思いから、新聞連載という形で私なりの意見を書いたもの。――連載は半年間断続的に続いた。

●「氷山の一角」という言葉がある。これは、(良くないことが隠れているという悪い表現として使われるが、自分史執筆では良い意味で使うことにする)

●極端かもしれないが、一つのことを書く時、氷山の下に埋もれた多くの情報、材料が必要です。水面下に集めた情報はその殆どが表に出ないかもしれない。然し、これが無いと確りした作品にはならない。

●私が取材・執筆全てを依頼されたとき、お客様の詳細な聞き取りと録音はまず第一。
 次に時代背景・主人公が幼少期に育った環境・当時の住居の見取り図・など物語のロケーションを絵図に描いて再現した。
 自著「ど根性」制作の際には主人公の生家は既に廃墟となり繁茂した中に石垣のみが残っている状態だった。イメージではそこに架空の家を作りその場所に私が佇まなければならない。それで、山に分け入りかろうじて残っている敷地へ赴いた。そこで、春夏秋冬の太陽の動き、展望、側の小川、周囲の空気感を体感することから取材を始めた。

●そこまでするのか? という人もいるが、物語を書くにはこの作業が必須なのだ。これを確実にすることによって物語のシーンに命が吹き込まれる。只単に、「○○の寒村に生まれた……」では薄っぺらいものとなる。
 例えて言えば「美しく咲き乱れる花」と書く場合、その幹は、或いは根っこは、土地は? など〝花〟の土台を知っているか否かによって表現に奥行きが出てくる。――これが、氷山の一角を書くのに、その下に埋もれた大量のデータが必要な訳である。
 多くの材料を集め、それを土台にしてデータの一部を再現する。これが執筆姿勢である。

私見だが、現在流れてるドラマ及び読み物は、この土台が出来ていないように感じる。だから、出来上がったものに重量感が感じられない。重ねて言うがこれは私の感性が鈍いのかもしれないが……。

[新聞連載――はじめに] 

●…つい最近(昭和の終わり頃)まで、本を書く、といえば特別な立場の人に限られていた。素人が本を出版するなどは殆ど考えられなかった。ところが、ここ数年の間に、何がどう変わったのか、素人の皆さんが自費出版をするという現象が起こってきた。一種の流行というのだろうか。特定の人々に限られていたものが、そうでなくなったわけで、これと似た現象が芸能界にも起こっている。一昔前は、俳優、歌手といえば一般からは遠い存在であった。ところが今では、大衆誰もがタレントだ。つまり、特別が特別でなくなっている。

●…この状態が一時的なものか、或いは永続するのか分からないが、それだけ国民全体の精神文化が発達してきた結果?? ……によることだけは確かも。
 そこで勢い、各所に色んな種類の養成所や中にはグレー出版社が出現。

●…及ばずながら私もその仲間入りを、ということで数年前から素人の皆さんが自叙伝等お作りになる場合の相談をさせていただいている。
 相談をお受けして驚いたのは、皆さん一様に「本を書いて置かねば死ねない」「何としてでも出版したい」という強力な熱意をお持ち、ということ。趣味程度に考えていた私は襟を正さねばならなかった。
※これは20年前のことです。
 
●…何としても自分の本をつくりたい。自分がこの世からおサラバしても書いたものは残る。子、孫が読んでくれる。一生懸命生きてきた人生を確かめる意味で書いてみたい。また、自身のことでなくて、祖父母のことを代々伝えたい等々、皆さん相当の決意をお持ちのようです。

●…ところが、いざ実行となると、「原稿の執筆」という難関にぶち当たり、先の決意がもろくも崩れはじめる方が多い。
 歌が下手でカラオケ道場に通い発声練習するのとはちょっと違う。文字通り悪戦苦闘である。

●…これは当然のことで、余程書きなれた人でも、いざ執筆となると大変な労力を必要とする。テレビを見るような完全受身の生活が日常の今日、総てが完全能動的作業の「書く」という行為は、あたかも、どこか見知らぬ土地にほうり出されてうろうろしているのと同じである。何をどうしたらいいのか、かいもく見当が付かない。

●…私は昨年から、皆さんがお書きになる場合のちょっとした参考書にでもなればと考え「書き方ガイド」なる小冊子を作り、希望の方にお渡ししている。
(平成元年頃の話だが、基本は変わらない)

●…ここで、これまで数多く相談をお受けした中で特に重要と思われるものを選び、問題点を考えてみる。

つづく

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山の辺書房~Kindle無料と自分史の作り方連載16回

2019-09-25 15:00:50 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

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連載第16回
自伝・歴史書・民話集などをマンガ本に

●本は読まれてこそ命を得る、ということは常に言って居る。
わたしが過去の経験をもとに考えだした「文章描画法」は、これまでのものより読んでもらえる確率が大幅にアップするという実証を得た。画像テクニック的成果であることは確かだ。

●私は、この方法を確立すべく平成6年に〝日本シナリオセンター〟を受講し新井一先生の教えをうけた。懇切丁寧なご指導に感銘し、課題の〝一週間に一本〟のシナリオ制作一年間継続に挑戦した。結果、平均70点を頂戴し終了した。これが、新しい描き方・表現の方法に役だったと思う。

●何度も言うが、現代は大変いそがしい時代だ。それで、読者は各々の脳細胞をフル回転しなければならない文字のみが羅列している文章本は敬遠される傾向にある。

●ここに登場するのが、画像がテレビを観るように飛び出してくるマンガというジャンル。

●マンガといえば、一昔前は少年少女の読み物だった。ところが、時代の移り変わりとは奇異なもので今は大人の世界にまで読者層が広がっている。正に燎原火の如くである。

●わたしの持論「出版物は読まれてこそ云々」からすれば、表現形式はどうであれ、本になったもの(特に、自費出版物)が、「殆ど読まれない」から「誰でも読んでもらえる」に変わることは大歓迎といえる。

●マンガは画像表現である。ページを開くとパッとイメージの世界が飛び込んでくる。文章を読んで連想するより手っ取り早い。このことは現代人の感性に最も適応している。

●本ブログ最初の項で「折角高額なる資金を出して立派な本を作ったが家族にも、ましてや孫にいたっては見向きもされない」と書いた。ところが、これが慣れ親しんだマンガの本なら、少なくともパラパラと頁位はめくてくれる筈。

●そのうち、魅力的な絵に、また、よくできた吹き出し(セリフ)に我知らず引き込まれてしまうかも知れない。そうなれば大成功だ。

●世間・世の中の動きをみると、「確かにその傾向が表れている」とはプロとして活躍中のさいわい徹氏の弁。――愈々そういう時代になったのかと思う。

マンガの世界・生原稿について

●マンガのための原稿、特に自伝の場合は原稿の書き方に、文章原稿にはないものが求められる。つまり、マンガのための生原稿にしなければならない。

●マンガ家は、与えられた原稿をもとに絵コンテを描き、セリフを決めていく。それには、絵が生まれ、セリフが生まれる最も適した材料や状況説明が必須条件となる。その出来不出来で迫力なり、情感なりの伝達が左右される。わたしの「文章描画法」とはすこし違ったものになる筈だ。

●マンガ本依頼者はこの点を十分心得、マンガ家さんと綿密な打ち合わせをしなければならない。

●ではここで、マンガ制作の初歩段階を、自伝「ど根性」巻頭数頁め書出しの緊迫した警官とのやりとり場面を絵コンテとして見て頂く。(これは、マンガ家、さいわい徹氏にこの稿のためご協力いただいたものです)


●本書冒頭「ど根性」の書出し数ページ後の小見出し「あらぬ疑い」が以上のようなマンガになる。勿論これは仮のラフスケッチだが、クライアント様の承認が得られれば正式に通常のマンガ本として制作される。

漫画本は金がかかる
※自分史を漫画本にするということは大層資金が要る。余程のお金持ちでないと挑戦は難しい。

●ただ一ついえることは、現在のごとき「行間を読む」という言葉が死語になってしまった今は、印刷された紙の本を心躍らせて読んでくれる人など殆ど居ない。何でもかんでも画像・映像オンリーの時代――絵を見なければ理解出来ない、物事のイメージ出来ない人間世界と豹変してしまっている。

●時代の流れとはいえ、文明文化の進歩に心が追いつけないという人間として誠に恥ずかしい時代となってしまった。本来は、文明開化と平行して人の心・精神・感性も成長しなければならないのに、現実はそうじゃない。やれ追いつけや、やれ追い抜けとばかり猛烈に物作りに邁進してきた。結果、文明国?になった。が然し、肝心の人間育成が遅れてしまった事実がある。

●その、変わり果てた世間で自分史をつくり、世間に広めたいという試みをしているのだから、私もお目出度い人間だ。

●そんななかで、詩なり俳句なり或いは随筆なりを書き、あるいは、過去の楽しかった出来事を青春の一幕として、つまり、〝己の生きた証〟として後世に残しておきたいと心底思っている方も少しはあるだろう。そのような方々の為に、せめても原稿の書き方などをご教示できればという思いからこのようなブログを書いている次第。

★電子書籍出版の台頭で随分安価で自分史出版ができるようになった。

●当編集室のホームページをみていただければ、自分史電子書籍出版という超安価な方法も解説しているので参考にしてください。

●人生100歳時代到来――脳細胞だけは最期まで維持したいですね。それには日々思考し書きつづけることが効果的であるようだ。自分史愛好家のご検討を祈るのみである。

●さて、つぎの項では、自分史執筆にたいする疑問や質問が多く寄せられてくるので、そのお答えとしていくつか抜粋してこれまで新聞紙上で回答したものを掲載しておきます。何かのご参考になれば幸甚です。

つづく

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山の辺書房自分史編集室より 無料キャンペーン開始お知らせ

2019-09-23 14:33:44 | 紀州のマチュピチュ赤木城が人気

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本日~27日まで!

★無料新刊「いやされる別世界・里山は人間のふるさと」の特別稿

「赤木城古伝」

赤木城址は熊野のマチュピチュとして城好きには最高!

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杉岡昇著

イラスト、向井 靖子

編集,よしい ふみと

山の辺書房


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★この本の内容

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連載第15回
自伝・自費出版の概要と心得

★このページは少し難しい記述となりますが、自分史執筆、出版に際し重要なことですのでご寛恕願います。

●原稿の種類
 生原稿作りには次の三つがある。

 a. そのまま原稿
  著作権者(原稿を書く本人)が書いたものを、ほぼ原形のまま組版し仮製本して著作者に渡し、そこで入念な校正をしてもらう。この場合は、俳句・短歌・川柳・詩・研究発表・旅行記など、作者の個性をそのまま表現するもの。

 b. リライト原稿
  これは、著作権者が書いたもので、編集者が必要と感じた部分を編集者も参加して書き直しするもの。この場合当然、著作権者の意向が反映される。

 c. 代筆(ゴーストライター)
  自伝作家が取材し執筆する。この場合、著作者は作家で、出版依頼者の扱いは「○○○の半生記」等となる場合が多い。

●校正について
 原稿の流れとして、前述のいずれかを経て組版作業員の手によりゲラ刷の仮製本が出来る。これで一応本の「形」は完成するわけだが、ここからが出版の正念場となる。それは、「校正作業」という超難関を突破しなければならない。ということ。
 この校正には次の二種類がある。
 一、編集者校正…(編集部がすべての責任を持って行うもの)
 二、著作権者(原稿執筆者)が校正に関する全責任を負う責任校正。
 自費出版の場合は原則として著作権者(作者)の責任校正となります。だからといって編集者は何もしないという訳ではなく、立場としては、「校正アシスタント」という役割になる。

●実際、これまでの経験から、この校正によるトラブルが多々生じている。原稿を書き、著者が納得して直ぐに印刷所に印刷・製本を依頼する場合など特に注意が必要となる。

 仮に、専門家であるはずの出版社と名のつく所に依頼した場合のトラブルが発生した例もある。本が完成した後、行トビや誤植が見つかった。勿論校正の責任は著者にあるわけだが、著者の言い分は「プロに託したのだ。修正してくれるのが当たり前だろう」と息巻いた。自費出版は完全責任校正といっているが、事が起こるとこの始末。この場合、出版社と著者の間で「出版契約書」が交わされず、只口約束のみだった。それで騒動が大きくなり裁判沙汰にまでなった。
 当編集室では必ず出版契約書を交わし、のみならず、仮製本完成の時点で著
者の[責任校正済承認印]を頂くことにしている。

●その他
○…生原稿を脱稿し、第一段階が出来上がると、必ず出版しなければならないのでは……という方が居るが、この点はご心配無用。

 わたしの長年の経験では、例えば十人の方が原稿段階で終止符を打ち、出版迄至った方は三人という現実がある。(この場合の依頼主負担は無料)※但し、紙原稿をコンピュータで正式組み版し仮本仕上げまでした場合はその手間賃のみいただきます。


●自伝・自費出版の原稿執筆に際し特に注意しなければならない点を掲げておきます。
 自叙伝を書くということはノン・フィクション(真実が原則)。そうなると、物語に数多くの著者と関わった人物が登場する筈。そこで、彼、彼女達のプライバシーが問題となる。真実を書かなければならないが、そうすると場合によって他人を傷つけることにもなる。

 対策として、生原稿ができた時、関係者全員に読んで貰うこと。結果、具合の悪い場合はその場面を割愛するか、名前を変えるか、場所を変えるか、など、状況に応じて対応しながら執筆することが必要だ。

●…最後に今一つ、多くの方が気にも留めず堂々とやってしまう行動がある。
 それは、無断転載・無断記載のたぐいだ。とくに写真などこの傾向が多くみられる。僅か一行の引用文でも他からの無断抜粋はよくない。否、よくないでなく著作権法違反になるので要注意だ。
 イラスト、絵画なども同様で、みなそれぞれに著作権がある。謂わば、これらは確実に他人様のものなのである。引用、転載したい場合は必ず持ち主の承諾を得なければならない。このことは、執筆に際し細心の注意を払わなければならないところだ。


 たとえ、少部数の自費出版作品であっても、一旦出版という形で世に出ると、その著作物は勝手にひとり歩きをはじめる。広い世間のどこに向かって歩いて行くのか、また、誰に読まれるのかわからない。いくら著者といえども、どうすることも出来ないのだ。何事があろうと著者はその作品に対して全責任を負わねばならない。
 だが、産みの苦しみが大きいほど、本を出版するという大事業の醍醐味・生き甲斐もあるのだ。

●現在、山の辺書房では昔のように(即製本印刷)はせず、取りあえずファーストステップとして電子書籍を制作しAmazonサイト出版します。その後、人気が出れば本格的な紙の本出版にします。

 そうすることでクライアントさまの制作費を最小限にとどめることができるからです。電子書籍では返本負担も皆無です。いわゆる、自分史出版の最も安心できる方法なのです。

 

つづく

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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス

杉岡昇著

イラスト、向井 靖子,

編集、よしい ふみと

山の辺書房

 ★上記「いやされる別世界」は9月27日までは無料ダウンロードできます。


改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
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杉岡 昇,よしい ふみと
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向井 靖子,よしいふみと
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まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第14回

2019-09-21 14:45:57 | 自分史の書き方

★新刊「いやされる別世界」

アマゾン期間限定無料キャンペーンお知らせ

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
向井 靖子,よしい ふみと
山の辺書房

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★今、マチュピチュが話題になっております。本編特別稿の「紀州のマチュピチュ赤木城」は城好きには最高です。

★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
 内容は衝撃的ではないが、まるで少年のような感性がすばらしい。他に類をみない語り部調の文章が読者を魅了する。
 著者は五年前の紀州大洪水で我が家を無くした。その後、苦難の被災者生活の末里山に終の棲家を求めて移住した。不便極まる里山と決めつけていた山村の地だったが移り住んで〝里山の素晴らしさ〟に目覚めた。


●この著者は齢80近くだが感覚思考は実に瑞々しい。何事にも興味を持ち観察し挑戦している。
 世間では「還暦だの、古希だの、喜寿だの、米寿だの」と我が身を位置づけ自ら老いを実感し、人生の必然と決めつけている。長年の習慣でそれは仕方のないことかも。
 だが時代が変わった。世界で類を見ない長寿国となった日本。過去の慣習に甘んじることは実に勿体ない。100歳までは時間がたっぷりある。この作者のように、今一度充実した青春に挑戦してみてはどうでしょう。


●本書は里山に身を置いて初めて〝歓喜の別世界〟を体感した。
 本来好奇心旺盛で超ポジティブな性格。何でも観てやろう、体験してやろうの精神が充実人生になっている。

 自然に対する好奇心――森のささやき・小川のせせらぎ・魚や動物・鳥――。一秒毎に移りゆく里山の情景に見事に溶け込んでいる。
 著者曰く「つたない語り口じゃが……」と前書きにある。確かに内容的には濃厚ではない。然し、執筆姿勢つまり感性が見事といえよう。その証拠に本書プレリリース時、熟年男子から次のようなメッセージが届いた。
『後期高齢者の自分は日々時の流れに身をまかせ、あてもなく彷徨っていた。そんな折この本を読んだ。そして衝撃を受けた。人間考え方一つでこうも変わるものなのかを実感した。参考にしたい』
 ――実に意味深な書評だ。


●世の中、何でも手に入るすばらしい時代になった。だが、多くの老若男女が挑戦すべき目的を喪失している現実がある。まさに虚無の世界だ。
 この本は『人生とは何か?』『生きることとは何か?』『人生の当為とは何か?』という重要なテーマを示唆している。
 富だけが人生じゃない。もっと大切なものがあるじゃないか……と問いかけている。

※22日までは500円で販売中

★★★★★★★★★★★★★★

 

連載第14回 ――――――――――――

暴走機関車

●私は、開業以来百本以上の原稿を読み、意見を言ってきた。なかには著者と喧嘩したこともあった。私の書き方指導に不満を持つクライアントも少なからず居た。
 その方々はご自身の文章に少なからず自信をもっていた。これは結構なことだが、読者への配慮が欠けている。

●自伝は文字通り〝自分のことを書く〟作業である。それで書く内容は万事細部まで分かっているから一気呵成に書きまくる。これは素晴らしいことなのだが、勢いがつきすぎて暴走機関車となることが多い。停まるべき駅をどんどん通過してしまっている。終着駅までノンストップだ。

●終点で〝完〟と書いたとき大満足。得意げに膨大な枚数の原稿を持ち込んでくる。当人は達成感バリバリだ。なかには四百字原稿1000枚余の大作を風呂敷に包んで私の前にデンと置き、「これを本にしてくれ」という御仁も居た。後日ご連絡します。とお原稿を受け取る。
 正直言って他の出版社であれは大喜びする代物だ。
 つまりは〝金になる〟ケースなのだ。――二つ返事で引き受けるだろう。

●他の仕事の合間にお原稿を拝読した。
 何と言うことでしょう――よくここまで書いたものだと関心するやら驚くやら。
 ところが、主語が無い・述語が句読点の(、)連続でどこまでも続いている。まさに暴走だ。内容はなんとなく分かるが、どうも〝嗚呼そうなのか〟と得心できない。また、ご自身だけが事の成り行きを熟知しているので分かっているのだが私は第三者でクライアントさまのことは全く知識が無い。書き方ガイド(前述)のキャッチボールが出来てない。
「果たしてこれで、情報ゼロの読者が読み進めてくれるだろうか?」
 おそらく……折角買った本ではあるが、数ペーシ読んで放り出すに違いない。

●原稿内容は数奇な人生を語っているので合格なのだか、著者に対して予備知識皆無の読者は混乱するだろう。――残念!

●後日クライアントに連絡した。編集室に来たクライアントさま。俗に言うドヤ顔。「素晴らしいですね」という私の言葉を待っている様子。
と、そこで「長いですね」と私の第一声。

 それはもう大変な人生でしたからね――と口には出さないが表情で示している。次の言葉を待っているようだ。

「これは草稿で、校了原稿にはなりませんね」と私。
 クライアントさまの表情が変わった。きっと予期せぬ私の台詞だったらしい。
「あなたの人生のおおよそのことは分かりました。でも、自分史にするには長過ぎます。まず、この原稿枚数を三分の一にしましょう」と私。
 クライアントさまのお顔が真っ赤に変化。余程びっくりなさったのだろう。しばらく無言。
「あなたのお原稿はまさに暴走列車です。中身は素晴らしいのですから適当に停車駅を入れてくれませんか。そうすることにより重複した事象が整理され、結果的には原稿枚数減となり、読者の理解も深まると思いますよ」
●こんなやりとりをした後、諸々の実例などをコピーし、参考にしてくださいと言って再挑戦をお願いした。
 ――結果、私の編集室での出版は見送られた。屹度お気に召さなかったのだろう。

●クライアントさまの出版費用が潤沢なら、私が現地取材・聞き取り取材して全ての執筆を請け負ってもいいのだが、できるだけ安価に仕上げようとする場合は、申し訳ないのだがもう一度お原稿の書き直ししていただく。草稿ご指導は何度でも無料。
 但し、手書きでなく、コンピュータを使って(ワードソフト)や(ジャストシステム製)の「一太郎2017」で執筆して頂くこと。これはAmazonで電子書籍化するとき最適なのです。
 又、お原稿をデータ化することによって、メールソフトなどを使って(原稿のやりとりが可能)になる。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第13回

2019-09-19 14:21:34 | 自分史の書き方

連載第13回
文章のヒミツ

●…文章とは、簡単にいうと、「はじまり」と「うけ」から成り立っている。
「はじまり」とは書き出しのこと。たとえば、
  ① 私の育った村では……………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………② という昔からのしきたりがあった。
 と書いた場合、
① がこの文の「はじまり」であり、
① が「うけ」となる。
 また、点線部分が(しきたり)の内容だ。
 
 ●このように、「はじまり」で投げた文章のボールを、中間の説明部分を経て、最後に確実にキャッチ「うけ」とめる。

(……である。)
(……ということです。)
(…であった。)などが「うけ」のキャッチャーミットの役目だ。

 句読点の句点(。)でしっかり「うけ」止める。
 このことをいつも頭に置いて文章を書くと実に立派な文章、間違いのない文章、わかりやすい文章になる。

●…ところが、多くの場合、「はじまり」はいいのだが、内容説明をしているうちに勢い余って、ついつい「うけ」のことを忘れてしまう。
 色々な接続を重ねて、まわりまわって、自分でも書いていることの意味が分からなくなったところで思いだしたように「うけ」を書くものだから、何とも変てこな文章になってしまう。

 「はじまり」→説明部分→「うけ」

 この関係をしっかり心に刻み付けていただく。

「そんなこと、小学生でも知ってるわ~い……」という声が聞こえるが、実際は実に多いのだから仕方が無い。

●…次に、よそゆきの言葉は使わない。官庁の文章ではないので、むりに標準語を書く必要などない。

 方言などは、一般に理解出来る範囲で、ふんだんに使ったほうが文章に味があり、温かみがでるものだ。
 わたしの著作「ど根性 昭和繁盛記」では方言を多く取り入れ、巻末に「方言解説」を付した。つまりは、物語に味がでて深みができるというわけだ。

●…私は、初めて原稿を書く方に、
「とに角、あまり難しく考えず、自由に、気楽に、楽しみながら、日記でも書くつもりで書いてみてください」と言っている。 

●それを見せていただいて、必要があれば承諾のうえ「現代表記法?」にもとづいて手を加え、標準的なる文章にするためのお手伝いをさせていただく…。
 この方法で40年近くやってきた。

●最近では「熊野の里山今昔噺」や、まもなく出版予定の「いやされる別世界――里山は人生のオアシス」では、著者が〝語り部〟となって喋る形にした。結果的に、はんなりと温かみが感じられるようになった。

●…絵や俳句、川柳、毛筆の書、写真、イラスト等を必要に応じところどころに入れるとストーリーに動きがでて、すばらしい仕上りになる。
 ところが――ここで問題発生!
 物語の所々に写真やカットを入れるのも演出としてOKなのだが、印刷所で紙の本にする場合は問題なしなのだが、電子書籍の場合はチョットきつい。
 なぜなら、読書の際、タブレット&PC画面で、文字の拡大縮小が自由に出来る仕掛けになっているため場合によってはレイアウトが崩れることがある。それで、写真・カットは最小限にとどめたい。

●…追記
 書くということは頭脳ゲームのようなもので、あらゆる角度からものごとを観察して、それを読み解く訓練だ。
 従って、脳細胞に血液と酸素がふんだんに供給される。知らず知らずに目が輝いてくる。調べものをする機会も増えるので必然的に視野が広くなる。
 昔から「頭を使うと、老いを知らず」という。つまり、老化防止の特効薬でもある。

●友人の脳外科医から聞いた話。
 人間の脳は、超優秀な総合指令センターだという。

 どういうことかというと、

「ああオレは還暦だ」と思うことで全細胞が

「還暦だとよ、還暦の準備しようぜ」となる。
 反対に、何か目的をもって能動的に挑戦を始めると、これまた細胞群が「おい、指令部からとんでもない指令が来たぞ、これからすごいことにトライするんだってよ。さっそく準備にかからねば」ということで血流改善・脳伝達物質増加・新たな神経系統構築と大忙しになるそうだ。

●特に、青春時代の甘酸っぱく切ない色んな情景をイメージし、その別世界に身を置き遊ぶことで、より一層脳細胞が活性化するらしい。そういえば最近やたらと昭和歌謡番組が増えてきた。客席で涙ぐむかつての少年少女がいっぱい居る。

●もう一度言うが、往時から、「目的あるもの老いを知らず」という。これが、現在医学で証明されたのだ。
●人生100歳時代到来!嗚呼青春……

 ♪舟木一夫の「高校三年生」が聞こえてきます。
一度きりの人生、生涯の記念碑をつくって思いっきり輝いていただきたいものだね。

★出版予定……Amazon電書(只今制作中です)

 

つづく

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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
向井 靖子,よしい ふみと
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自分史のブログ 山の辺書房自分史編集室より 自分史制作講座第12回

2019-09-18 10:40:46 | 自分史の書き方

連載第12回
料理人の登場だ!

●さて、材料も揃ってきた。
 「この材料をいかに調理どうするか……」
 まな板に乗った具材を吟味する楽しいひとときだ。

 各区切りの中に詰まっている体験、出来事を、ひとまず箇条書きにし、充分それを検討してみる。
(このとき、どれもこれも書きたい気持ちを抑えること)
 その中で、「どうしてもこれだけは書きたい」と思うものを一つ選びだす。前述の場合だと、水泳上手、つまり、「○○川のカッパ」というように。つまり、主人公の少年時代は村一番の水泳上手だったことをその区切りのメインテーマとする訳だ。

 このようにして、各ブロックの中心テーマ、大黒柱を必要な本数だけ建てる。

 泳ぐという中心テーマの関連として、魚をつかむことが得意だったことも書ける。同様に、ある日、友達がおぼれそうになったこと、それを得意の泳ぎで助けたこと、その助けた友人が今はどこそこの社長になっている……など、一本の中心的小見出しの大黒柱を個々の区切りの中にぶっ建てておいて、そのまわりをぐるぐるまわりながら物語を展開させる。これは書くほうも大変楽だし、読む側も内容がスッキリしているので分かり易い。

●…ここで、書くための心得のようなものを書いておく。参考にしていただきたい。

A、素人さんがお原稿を書こうとするときの心理として、「やるからには上手に書こう」と決意する。……だが、これがイケナイ!
 名調子の文章を書こうと考えてもそう簡単に書るものではない。また、今の時代は、古の美文調はあまりウケないようだ。

B、知らない言葉や難解な漢字は絶対使わない。よく知り尽くしている「自分のことば」で書くこと。すると文章に気取ったところが無く、書き手の真実が不思議と読者にグングン伝わるものだ。特に必要なことは、方言を正直に書く事。ただし、意味不明なものは除く。

C、「こんなこと書いたら笑われるのでは……」などと思わないこと。(多くの場合、当人だけがそう思い込んでいるからだ)

D、なるべく短い文にする。

 ●長い文の例…
 「朝起きて寝巻きのまま外へ飛びだすと、ゆうべの激しかった風雨はうそのようにやみ、雲一つない上天気で、村の人々が楽しみにしている年に一度の村祭りのために神様が特別にお与え下さったような、それこそ、透き通るように晴れわたった朝であった。」
 と書くのを、
 ●短文、スッキリの例…
 「目がさめる。じっとしておれず寝巻きがけで外へ飛びだすと、ゆうべの風雨はやんでいた。

早朝の空には雲一つない。すばらしい天気だ。
 今日は村祭り。村の人々が楽しみに待ちわびた日だ。

この日のために、神様が特別に与えて下さったような秋晴れだった。」

 という具合にする。短く、句読点の句点(。)で文に区切りをつける。読んでいて実によく分かる。 
 (で、)や(と、)(そして、)など、句読点の読点(、)で文をどこまでも引きのばすやり方は、文を書きなれない方々が殆んど例外なくやる方法。これは、よくないことだと思う。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第11回

2019-09-15 13:23:23 | 自分史の書き方

連載第11回
ファーストステップ
「人生年表」を作ること

A、前述の横長の紙を用意する。(障子紙などが最適です)

B、巻紙を眼前に左右に広げる。その紙の右端に生まれた日を書く。
【これが、あなたの自分史スタートラインである】
※この横長の紙は、系図のようなもので、物語のベースだ。つまりは設計図。
 何事をするにも設計図が完璧でなければ最高の出来にはならない。

●自分史の主人公がこの世に生を享けた日を起点として、愈々あなたの人生ドラマがはじまるのである。

◇生まれた年を大正五年と仮定する。

◇大正五年…六年…七年…、と一年ごとに約10センチほどの間隔をつくって、最後まで書き込み枠を作る。

◇こうして年号、年令を書き込んだら、次にこの自分史年表を見ながら、その時々に浮かんでくる懐かしい情景、出来事をお気に入りの事象として年月日の処の空間に書き込んでゆく。このとき、詳細は書かないこと。大事なことは、ほんの見出しだけにすること。

◇書き込みは明瞭なものを主とし、不明瞭なことは、後で調べる。ここで要注意事項は、好い加減なことは省く。なぜなら、これが重要な設計図であることから、ここで誤差がでたりすると全体のバランスが崩れてしまうからだ。

◇このようにして、全ての項目に書き込みを終えると、目の前に広げ、自分の足跡を確認する。眺めていると、あの時、あの人と……、と、色んな情景が走馬灯のように去来するはずだ。

◇しばらくは、楽しいような、懐かしいような、甘酸っぱい感情がふつふつと湧いてくるのを楽しむ。実はこれが脳活性化にいいらしい。

●人生年表の利点と使い方
◎…このように正確な人生年表をつくることにより、今日までただボンヤリ思いだしていた過去の事象が、急にはっきりしてくる筈である。同時に、前後の位置関係も明確になる。忘れていたことも次々と思いだす。思いだしたら直ちに年表に書いておく。

 ★数日はこのくり返しをしていただく。

こうして段々に、より密度の濃い内容の人生年表に成長する。

◎…さて次に、これをもとにして、いよいよ作業開始!

【小見出し設定】

●…ところが、まだ、物語を書く段階までには今一つしなければならぬことがある。「小見出しの設定」がそれだ。


 小見出し設定とは、完成した人生年表を幾つものブロックに区切ることをいう。例えば、0歳から七歳までを幼年期、八歳から十五歳を少年時代、十六歳から二十五歳までを青春時代、というふうに個々のブロック(一かたまり)をつくる訳だ。ブロック分けの基準はこのように年齢区分でなくても結構。


 区切るのに適当と思える出来事があれば、それを利用すればよい。とに角、細長い人生年表を幾つかのブロックに分割するのである。具体的には、年表に赤鉛筆でタテに線を引いて区切る。

●…こうして区切られた各ブロックがそれぞれ独立した「短編自叙伝的人生の一幕」であるという考え方をする。仮に、タイトル(小見出し)をつけるとすると次のようになる。 
 第一区切り……「幼年期」
 第二区切り……「○○川のカッパ」(主人公が泳ぎ上手であった場合)
 第三区切り……「○○ちゃんの想い出」(実は将来妻となる女の子)
 第四区切り……「結婚」
 第五区切り……「ビルマでのこと」(戦争体験)

●…このように、各区切りを読み切り物語のように独立させると、あとで年代順に組立てたとき全体がキリッと引締まる。

♪ここで一寸休憩
懐かしい思い出の場面→脳裏に浮かぶ→当時の音や会話、歌謡曲が
聞こえる→更にシーンが広がっていく→又次の関連した情景が出てくる。やがて最初の場面を軸に次々と思い出の連鎖反応が起こる。そうしているうち、これまでボーと霞んでいた色んなことが、
あたかも霧がはれるように脳裏に再現される。


この往時に遊ぶ行為には大きな特典があると脳科学者は言う。
つまりは、過去の楽しかった事を「自分史を書く」という目的で思い出しているわけだが、そのことが脳の血流を促進し更に休んでいた伝達回路も目覚めるということだ。
老化防止・認知症予防になるというわけだね。


これを名付けて【自分史効果】とでも言っておきましょうか。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第10回

2019-09-14 14:17:05 | 自分史の書き方

#mce_temp_url#連載第十回
◎ものを書く


●ここで、「書く」ということについて少し考えてみる。「ものを書く・創作する」という行為は、全能動的な作業であるとよくいわれる。能動的とは、その文字の示す通り、こちらから全面的に働きかけることをいう。

●みなさんが、何かを書くために机に向かったとする。そこには原稿用紙なり、又はメモ帳或は日記帳などがある。それらは、無表情でじっと黙したまま白い顔で待機している。誰かが文字を書きこんでくれるのを、只ひたすら待っている。この完全なる受身の立場の彼らにを相手に書き手は、それこそ百%のエネルギーを消費しながら文章を練り、物語の筋を組み立て、それを文字として一字一字丹念に、原稿用紙の場合は「マス目」に書き込まねばならぬ。

これは孤独な作業であり、誰も手伝ってくれない。正直いって何度経験しても決して楽な作業ではない。このことを「産みの苦しみ」という人もいる。

ものを書くことは大変だ

●こんなことを書くと、

「そんなに大変なことだったらヤーメタ」或は、

「オレには到底できそうもないなア」

と思うかもしれない。そう思われた方は、どうぞ次を読んでもらいたい。

●確かにものを書くことは大変である。そのための調査も必要。物語の設計図にあたる「構成」という作業もしなければならぬ。また、書く内容によっては空想の世界をつくらねばならぬこともある。これらのことを全て独りでこなさなければならないから大変だ。
結局、多くの場合筆を投げることになる。

●そこで、編集室では、ひとりでも多くの方に、人生の記念碑ともいえる自叙伝、自分史を、なるべく書き手の負担を少なくして作っていただき、素晴らしい出版の喜びを味わっていただくため、可能な限りのお手伝いをさせて頂こうということで、書くための無料相談している。

●この方法をご覧になって、順序通り進めて頂くと、どなたでも、さほど苦労せず立派な人生回顧録を完成させることができる。ただ、前述の如く、知的・精神的作業であるため、途中で息切れする場合も考えらられる。


 とに角、やりだしたからには最後までやりとおすという「信念」だけはしっかり心に刻み付けておいて頂きたい。

【具体的な方法】
●日記を書く要領を基本とする。ただ、日記はその殆どが書いた本人だけが理解できればそれでよい。ところが、ミニ出版つまり、自伝となると第三者に読んでもらうのが目的なので、この点、多少の注意が必要だ。

 文章を書きなれた人でも、つい筆に勢いがつき過ぎて読者への配慮がおろそかになり、なんとも意味不明な文を書いて済ましていることが多い。
 書く方は自分が体験したこと、或は、自分で研究したことだから全て判っている。ところが、読者は何の予備知識もない。にもかかわらず、こんなことまでこと細かく書かなくても判っているだろう……、という思い込みが多分にあり、充分な説明もせずに省略してしまう。読み手はまさに、連想ゲームをしているようなものだ。

●著作物は判じ物ではない。読んでいて書き手の心が温かみをもってずんずん伝わってこなければ本物ではない。系統立てて親切に、第三者が最も理解しやすいように書かねばならない。単なる酒宴での体験談義では本にならない。

◎さあ書くぞ!と、構える。
 すると、幼少の時の事から学生時代、就職、恋愛、結婚、戦争体験、その他色々なことがゴチャゴチャになって頭の中で躍り回る。


 あれも書きたい、これも外せないと書きたいことが一杯で溢れそうになる。これが貴重な材料だ。大切にしなければならない。しかし、いくら素晴らしい出来事・体験でも、ただ思いつくまま書きまくったのでは、書く当人は自分のことだから理解できても、全くの白紙状態の読者は混乱する。
 
 過去の生原稿拝見しての感想だが、得意満面でわたしのところに原稿を持ち込んでくる。拝見すると、なるほど、個々の事象は可成りよくかけているのだが、その前後関係、環境、ロケーションが全く分からない。あえていうなれば「夢物語」のような感じだ。

●そこで、この数多くの貴重な体験を一冊の本に物語として完成させるため、それぞれの具材をまな板にのせ、構成という名の調理をしなければならない。
 この方法は個々人さまざまだが、「さあ、どうぞ」といっても包丁を握ったまま固まっている状態だ。初めてのことでこれは当然のことだろう。

●構成の実際……原稿材料の調理方法だが、だれでも出来るやり方を記してみる。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房自分史編集室より 自分史制作講座第9回

2019-09-13 09:57:02 | 自分史の書き方

 

★9月13日、自分史のブログ★

編集室より

★昨日までのAmazon電子書籍無料キャンペーン「平成の大洪水」ですが、多くの皆様にダウンロード購読頂き誠にありがとうございました。

「参考になった」「全て我が事として心の準備をしておく大切さを教えられた」「被災者の心構え、行動が参考になりました」など、感想メールを頂戴しましたことお礼申し上げます。

 改めてノンフィクション・実話手記の重要性を認識した次第です。

――――――――――――――――――――――――――

★扠、自分史の作り方ご案内にもどります。本日は連載第9回目です。

連載第九回 
時代が変わっても変わらないもの――人間の心

●感想文のなかの『こまやかな感情表現』『主人公の赤裸々さ』などは書き手が主人公を詳細に取材し同時に容赦なく丸裸にして書いたからだろうか?。

 このように、自伝というからには書く本人の相当な覚悟が要る。覚悟といえば大げさだが、ただ真実と素直さで何の気負いもなく書けばいいのである。そうすれば必ず読み手に伝わるものだ。とりたてて屁理屈を並べる必要など何処にもない。あらためていうが、自伝・自分史は純文学如何を競うものではないこと。

 わたしが実践している「文章描画法」であるが、難解なところなど一つもないといっている。そのかわり、最も大切なことは、くどいようだが真実を書くこと。

●情景描写は余分な形容など省略し短く書けばよい。肝心なのは、会話文である。前述の「夜の光」の如く、この会話にあらゆる情報が含まれている。時系列構成場面…そのなかで繰り広げられる会話の数々。これらは何の誇張もエエ恰好もない赤裸々な会話文であることが成功への鍵となる。

●この書き方について今一つピンとこない方は戯曲を見ていただきたい。例えば、文豪、菊池寛さんの「父帰る」など。わたしの「文章描画法」は或意味では自伝の戯曲バージョンでもあるのだ。

 さて、自伝の画期的表現「文章描画法」については、このあたりで説明終了として、次に、初めて自伝・自費出版にチャレンジする方を対象に、自分史全盛期に制作頒布した「自費出版のための書き方ガイド」から主なところを抜粋して次に掲げる。

●これは、古い話で、一九八五年初版、一九九〇年第三刷として世に出したもの。沢山の人に読んで貰った。何故か教員OBの方々に人気があったのを覚えている。同時に勉強会も実施した。

このガイドの内容は、描画法を考えるずっと前のことなので、通常といえば変ないい方であるが、自分史という言葉が世にデビューして間もない頃の常識的な記述方法である。

 しかし、書くという基本には変わりがない。それで、原文のまま掲載する。少しでも参考になれば幸甚である。
 時代の変遷とともに暮らす人間も変わる。当たり前のことだが、そのなかに「人間の真実」がある。
 これ無くしては、いくら人工知能が発達しても害こそあれ益にはならない。


復刻版
「自費出版のための書き方ガイド」

★ようこそ……自分史の森へ

◇はじめに
● 用意するもの

A. 四百字詰原稿用紙(一冊50枚綴りのものが良い。又は、チラシなどの空白部分を活用してもよい)

B. 筆記具(文字がはっきり読み取れるものなら何でもよい)

C. 辞書

D. 横に細長い巻紙(人生年表を作成する為のもので、障子紙などが適している)

E. 信念(何がなんでも、最後まで書きつづけるんだという不動の心得)

●以上五つをご用意いただく。このうち、A.~D.は「物」ですから楽にそろえることができます。だが、E.の信念となると何処の文具店でも売っていない。非売品である。従って、筆者自らの力でつくり出し、用意しなければならぬ。これが、個々人に確実に用意されると、すでに目的の九割は達成されたといっても過言ではない。

●最初、書き始めてしばらくは気負っているので何とかガンバル。そのうち、なれないこともあって段々息切れが起こる。行き詰っってしまい、放り出したくなる。幾度か「もう、や~めた」と思う。そんなときは、今まで書いてきた内容がなんともつまらないように思えてくる。それで、益々イヤになってくる。結果、本当にやめよう、と考える。

 せっかく一大決心しスタートをきったのだから、途中で放り出すのは実にもったいない。
「必ず完結するぞ。オレの一世一代の大事業だ。必ず本にしてみせる!」
こういう信念が是非とも必要となる。

●では、この不動の信念をどのようにして養うか……。
一つの方法として、
「絶えず、書き上げた時の喜び、本になったときの感動」
これらを頭に描きながら書きつづける。これが大きなはげみとなる。

●ものを書く、というのは、精神を主体とした特殊な知的作業であり、頭に浮かんだ事象を整然と組立て、それを、一定の約束事にそって、文字として一字一字原稿用紙のマス目に書き込むという非常に根気、忍耐を必要とする仕事である。

つづく

山の辺書房自分史編集室ホームページ http://web1.kcn.jp/y-pub

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山の辺書房自分史編集室より 無料キャンペーン9月12日まで

2019-09-11 15:16:36 | 無料キャンペーン9月12日終了

 ★9月11日 山の辺書房自分史編集室 自分史ブログ★

アマゾン電子書籍無料キャンペーン明日終了

弊社発行Amazon電子書籍 話題の手記「平成の大洪水」9月8日~12日まで無料ダウンロード出来ます。NHKローカルでも二度放映された話題本。異常気象の昨今、読んで無駄にならない手記です。

改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室


 昨今、日本列島否世界中で異常気象が発生各所で甚大な被害となっている。自然の脅威――我々はどのような心構えで対処すべきか……。

この著者は、考えても居なかった未曾有の大洪水で我が家水没、転居を余儀なくされた。

【内容】

 多くの災害被災者にぜひお読みいただきたい一冊です。
 紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。
 そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え、風雨の収まるのを待っていた。
 ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水となったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。
 筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮ることのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。
 避難とは…
 被災者の心理とは…
 被災後の人生とは…
 生き続ける意義とは…
 などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史です。
 本書発行後各地で話題を呼び、それに呼応してNHKローカルで現地ロケが行われ二度にわたり放映された。

 このブログを書いている今も台風が接近しつつある。迎え撃つ準備は出来ているだろうか? 最早、一昔前の備蓄にとどまらず「自分の命は自分で守る」心構えのステージにはいっている。

 本書は、緊急脱出・避難の日々・災害後の人心・噂・故郷を捨て〝終の棲家〟を求めて転居など、事細かく心の内を吐露している。被災者や、そうでない人々への真実のメッセージです。

山の辺書房自分史編集室 編集長 よしいふみと

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

連載第8回

文章を絵画的に表現した結果
何が起こったか!?

 ●「文章描画法」は読み易い。苦も無く読める。だが、果たして主人公の心の奥まで表現出来ているのか。このような疑問は物書きには陰の如くついて回る。いくら気力を込めて書いたつもりでも、自著のことは闇の世界だ。物書きの孤独もこの点に証明される。
 本当に中身はどうなのか? を出版後各界から頂戴した感想文の一部を次に掲げて考察する。

…………………………書評・感想文抜粋……………………

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房


A氏
 児童図書「ど根性」発表記事を新聞で見て直ぐ買って知人にも送り紹介しています。
 極貧のどん底の生活から耐え忍び苦闘して立ち上がった根性は【金次郎、おしん】そっくりで、涙と力強さをもって読ませていただきました。
 万人必読の書。心から頭がさがりました。

B氏
 午後から仕事を休み、一気に読み終えました。夜はすでに一時過ぎになり、床のなかに入り眠らねばと焦りはしたものの、深夜の河原に、言語を絶する過酷な労働に骨身を削るひとりの小学六年生が脳裏をかけ巡り、とうとう朝まで一睡もできなかった。
 あまりにも凄まじい苦難の実話でした。
 激動の昭和に、しかも我が郷土に、明治、大正期に見る立志伝中の人物が実在したとは……。この本こそ一般人はもとより青少年必読の書といわずして何といえよう。

C氏
 地を這うような、どん底の人生から立上がる凄絶さ。誠に目を見張るような人生だと思います。
 一気に読みおえた私は、目を閉じた儘、暫く放心状態でした。やがて、万感交々去来するものがありました。
 今更のように、主人公の人間の深みを感じました。誰にでも真似る事が出来るものではありませんが、せめて心の糧にしたいものだと思います。

D氏 
 想像を絶するような苦労を淡々と乗り越えてきた主人公の鋼鐵のような強い意志と精神力に感動をおぼえた。
 母に心配させたくない、悲しませたくないと、がむしゃらに頑張り抜く少年の姿が今も瞼に焼き付いて離れようとしない。
 少年少女諸君がこの本に接するとき、今、自分たちが忘れかけている〝何か〟を思い出し、同時に、さらに大きな夢と希望を抱いてくれるであろうことを確信する。

E氏
 児童図書「ど根性」を読みまして只々感動するばかりです。まだ幼い十一才のときより真夜中のじゃり持ち土方仕事にでて、両親を思い、家庭を思い、また、自分に打ち勝つ精神力、たくましさ、その精神の粘り強さには驚嘆するばかりです。
 とくに、百頁の、母親が我が子に詫びて見送るあの情景が涙させるものでした。
 大阪の釜ヶ崎で立ちん坊で働き、ドヤ街の生活をしながらよく頑張りましたことは[ど根性精神]のひと言につきるものと思います。
 主人公の社会での生活された場面も、人間性の切磋琢磨が相まって築きあげられた人生観は、わたしの胸を深く打ちました。
 作者が、主人公の人柄を克明に掘り起こしたこの著作は素晴らしく、その執筆に感銘いたしました。

F氏
 嵐の中に、小さな舟が波にもまれつつ幼い魂を燃やし続ける主人公、主人公の人柄に感動しました。
 現在の中学生や高校生に、また、ひとりでも多くの方々に、この本を読んでいただきたい。
 学ぶことのみを知って、真に生きる力を失いつゝある昨今、失意のどん底にいる若者たちよ、この本の主人公のように、這い上がれ、地の底から這い上がれ。失敗を敗北であると思い込む若者。このことで、年間多くの命を自らの手で失う(自殺)。
 失敗をバネにして、雑草のように生き抜いてほしい。そんな訴えをしている本が少ないなかで、「ど根性」の本は、失敗は敗北ではなく、人生のバネであり、苦労は他人のためではなく、自分のものであると教えている。

G氏
 「ど根性」なる作品に接する機会を得て、非常に感激している。
 今、わたしは、この一冊の本を読み終えたが、自分自身呆然としてしまって、何だか、自分の頭に占めていた既定の概念というものがすっかり掃き消されてしまったような気がしている。

 書評を書くその糸口すら直ぐに出てこない始末だ。
 わたし自身の生活体験は勿論のこと、わたしの頭のなかでも想像できない、主人公おさむ君の壮絶たる生き様のなかに、現在の人々がとっくの昔に忘れてしまった人生の真の価値について答えてくれる何かがあるような気がする。


 昨今、こどもたちを取り巻く環境は誠に憂慮すべきものがあり、数多くの学生諸君が学校生活のなかで、自分の生きる意味を見失い、喘ぎ苦しんでいる姿を多く目にしますが、どうしたら彼らに、それぞれの人生目標を掴ませ、自分の生き甲斐を見つけさせてやれるのか……。日夜、悩み続けている。


 近年、わが国は、急激な経済発展により、国民生活は豊かになってきたが、反面、学校の荒廃等憂慮すべき問題が生じている。
 社会に於ける幾つもの退廃した現象、そのなかでの家庭崩壊。併せて低学力という三重苦を抱えた現在の悩めるこどもたち。そんな彼らが、自力ではどうすることもできない苦しみのどん底から激しく訴える姿……それが、教師に或いは学校に対して苦悩をぶつける行為……。こうしたことが、校内暴力の様々な姿となってあらわれているのではないか。


 この「ど根性」作品のなかで、主人公の置かれている生活実態は、現在のこどもたちと比較すれば、それは、とても想像できないほど凄まじい状況である。然し、その渦中に居ても決して自分自身を見失うことがなかった。自分の生きる目的をしっかり胸に抱いて、それを支えとして這いつくばって頑張ってきた。それには、彼自身、天性ともいうべき強じんな意思力を備えていたからだ。


 そんななかで、ただ一つ、彼にとって幸いしたことは、どん底生活でも最後まで家庭が崩壊することがなかったことだ。なかでも、どっしりとした母親の愛の姿が存在していたからだと思う。だからこそ、主人公の心の裡には、親に対する孝心、貧しくとも必死で家庭を愛する心が生き続けてこられた。


 そして、周りの皆が自分を蔑み、嘲笑しているなかで、自分を認めてくれ、心のなかに一筋の光をさしこんでくれた人……それは、教師、区長、役場職員だった。これらの方々の一言によって、自らのツッパリの殻を脱ぎ捨てやる気を奮起させた。ここのところを、この本の作者は、底辺に置き去りにされたこどもたちの心理をものの見事に描き出している。


 わたしは、この作品のなかに生き続ける主人公の生き様に、また、彼を取り巻く環境に今更ながら教育の原点を再発見、再認識させられた気がする。
 今日、わたしたちの周りを振り返ってみると、こどもたちに身体に汗して、そのなかで感動が得られるという直接体験を体感させられる機会が非常に少なくなっている。とりわけ、教育現場では五感を通して得られる喜怒哀楽感情を育てることが次第に困難になってきている。このことが、こどもたちに「根性の精神、強い意志力」を育てにくくしている原因ではないかと考える。


 たしかに、この本の主人公が育った時代背景は今とは別世界の感がある。しかし、この作品のなかに脈々と流れる主題(精神的な価値)は、時代を超え、いかなる社会に於いても相通じるものがあり、作品を読む人の心を揺り動かす。

以上、抜粋です。

――――――――――――――――――――――――――――――――

ここにお寄せ頂いた書評、感想文の殆どが教育関係者でした。今、教育現場ではいじめや、それに対する関係者の隠蔽事犯などが当然の如く発生しております。

真の教育とはなにか? 青少年の人間形成がねじ曲げられている現状。なんとかしなければという極一部の教師もいるが、我田引水をよしとする巨大組織になすすべがない。最早、昭和初期のような健全なる環境には戻れないのだろうか? 

私事の体験だが、中学で厳格な先生が居た。竹刀を腰に差して教室に来るのだ。皆直立不動で迎える。だがこの教師、生徒に注意するとき、竹刀でこっぴどく殴ると思いきや、当該生徒の前に立ち「実に優しくトントンと竹刀で脳天に触るだけ」だった。それでも生徒は震えていたが、心底反省もした。これが「教育の原点」だったと今でも懐かしく思い返している。

ゲームや漫画全盛の社会構造――これらは刹那的快楽を味わうことが出来るが、真の心の喜びを育てることは出来ない。

良書を読む……感じる……考えるなどは、人間成長に欠かせないものだ。このことに関係者をはじめ社会も真剣に考えなければならない時ではないのか。学生時代「心が折れそうになったとき」ヘッセ・トルストイ・ドストエフスキー……etc.などを読んだ。すると不思議に心が豊かになり一歩向上したような気持ちになったものだ。この感覚を現在の青少年、否、成人できていない大人たちにも味わってもらいたいと希望している。

異常気象もさることながら、人間世界にもリアルに虚無の世界が目前に迫っている感がします。

自伝作家 よしいふみと

次回に続く



自分史のブログ 山の辺書房のAmazon電子書籍無料&書き方連載7回目

2019-09-10 09:52:31 | 自分史の書き方

 9月10日 山の辺書房自分史編集室 自分史ブログ

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 昨今、日本列島否世界中で異常気象が発生各所で甚大な被害となっている。自然の脅威――我々はどのような心構えで対処すべきか……。

この著者は、考えても居なかった未曾有の大洪水で我が家水没、転居を余儀なくされた。

【内容】

 多くの災害被災者にぜひお読みいただきたい一冊です。
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 ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水となったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。
 筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮ることのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。
 避難とは…
 被災者の心理とは…
 被災後の人生とは…
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 などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史です。
 本書発行後各地で話題を呼び、それに呼応してNHKローカルで現地ロケが行われ二度にわたり放映された。

 このブログを書いている今も台風が接近しつつある。迎え撃つ準備は出来ているだろうか? 最早、一昔前の備蓄にとどまらず「自分の命は自分で守る」心構えのステージにはいっている。

 本書は、緊急脱出・避難の日々・災害後の人心・噂・故郷を捨て〝終の棲家〟を求めて転居など、事細かく心の内を吐露している。被災者や、そうでない人々への真実のメッセージです。

山の辺書房自分史編集室 編集長 よしいふみと

――――――――――――――――――――――――――

自分史の書き方 連載第7回め

※大正14年7月12日新潮社発行「夜の光」志賀直哉著抜粋

「好人物の夫婦」より
 【深い秋の静かな晩だった。沼の上を雁が啼いて通る。細君は食臺の上の洋燈を端の方に惹き寄せて其下で針仕事をして居る。良人は其傍に長々と仰向けに寝ころんでぼんやりと天井を眺めて居た。二人は永い間黙って居た。
「もう何時?」と細君が下を向いたまゝ云った。時計は細君の頭の上の柱に懸かってゐる。
「十二時十五分前だ」
「お寝みに致しませうか」細君は矢張り下を向いた儘云った。
「もう少しして」と良人が答へた。
 二人は又少時黙った。
 細君は良人が餘りに静かなので漸く顔を挙げた。而して縫った絲をこきながら
「一體何して居らっしゃるの? そんな大きな目をして……」と云った。
「考へて居るんだ」
「お考へ事なの?」
 又二人は黙った。細君は仕事が或る切りまで来ると、絲を断り、針を針差しに差して仕事を片付け始めた。
「オイ俺は旅行するょ」
「何いって居らっしゃるの? 考へ事だなんて今迄そんな事を考へて居らしたの」
「左うさ」
「幾日位行って居らっしゃるの?」  
「半月と一ト月の間だ」
「そんなに永く?」
「うん。上方から九州、それから朝鮮の金剛山あたり迄行くかも知れない」
「そんなに永いのいや」
「いやだって仕方がない」
「旅行おしんなってもいゝんだけど、……いやな事をおしんなっちゃあいやよ」
「そりゃあ請合はない」
「そんならいや。旅行だけならいゝんですけど、自家で淋しい気をしながらお待ちして居るのに貴方が何所かで今頃そんな……」かう云ひかけて細君は急に「もう、いやいや」と烈しく其言葉をはふり出して了った。
「馬鹿」良人は意地悪な眼つきをして細君を見た。細君も少しうらめしそうな眼つきでそれを見返した。……】
 
 ★これが、文章の神様といわれる所以である。
 解説してみましょう。 

――まず、情景描写――
●場景描写、時間、その他、改めて説明は無いが夫婦の会話のなかに全てのものをそっと含ませ、読んでもらうための諸条件を満たしている。

 さて、話を元に戻そう。物語の構成系列がしっかり出来ていれば、第一シーン、第二シーンと目を遷すとき「あぁ そうか……、成程…」と無意識のうちに自分流のイメージを膨らませているのである。


 そして、「次はどうなるんだろう?」と頁をめくり行を追う。ここまで行けばもうしめたもの。物語の森に呼び込み成功ということになる。著者は、紙芝居よろしく、「文章描画法」の手法でシーン展開をやればよい。ただし、ここに重要なポイントがある。これを外すと効果半減だ。それは、自伝であるがために真実を吐き出さねばならないという点だ。


「俺は、こんな凄い体験をした。けどょー、世間体もあるしなぁ、真っ正直には書けるもんか」という人が多い。
 せっかく本にするんだから立派にしたい。ちょっとぐらい恰好良いようにデフォルメ(改変)してもいいだろう。という気持ちになってしまいがちだ。これが、自伝をつくる上での最大の関所なのだ。

 弁慶じゃないが、勧進帳を読み違えるとせっかくの素晴らしい計画も水の泡になりかねない。

●フィクションを専門とするプロの作家なら、ここのところはうまく創作し、読者や観客の心をつかむだろう。しかし、素人はそうはいかない。いくら恰好よくみせようとしてもボロがでる。中身に真実がないからだ。目立つのは自慢話。

●これまでの経験では、およそ七割がこの傾向ありだ。これでは読み手はウンザリして、遂には本を投げ出してしまう。十分心得なければならない。
 わたしは、所属する日本自費出版ネットワークが行う「自費出版文化賞」の小説部門選考委員を務めたことがある。三十編余審査したが、やはりこの傾向がみられた。

 そんななか、ただ一編、素晴らしい作品があった。或有名な劇団リーダーとの青春時代の出会いを綴ったもので、詩的で素直で、文章に気取ったところもなく、作者の心の奥から湧き出る感情をそのまま文字に託した如く感じられた。

 ちなみにこの作者はご高齢のご婦人だった。にもかかわらず、若人のような瑞々しさをも感じた。それで、審査通過ということにした。結果は残念ながら賞には届かなかったが、見事最終選考まで残った。
…………………………
●このように、自伝を執筆する場合、気負い、エエ恰好、素人がよくやってしまう難しい漢字を使った難解な文章表現は百パーセント避けるべきだ。

 度々自著を持ち出して申し訳ないが「ど根性 昭和繁盛記」は、小学校高学年で充分理解できるよう漢字制限し、児童文学として書き上げた。これが成功を見ることになった。

つづく

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★次回は8回です。どうぞよろしくお願いいたします。
よしい ふみと
 

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2019-09-09 10:51:45 | 自分の身を守る時代

★9月9日 自分史・電子書籍のブログ★

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自分史の書き方連載第6回

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 昨今、日本列島否世界中で異常気象が発生各所で甚大な被害となっている。自然の脅威――我々はどのような心構えで対処すべきか……。

この著者は、考えても居なかった未曾有の大洪水で我が家水没、転居を余儀なくされた。

【内容】

 多くの災害被災者にぜひお読みいただきたい一冊です。
 紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。
 そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え、風雨の収まるのを待っていた。
 ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水となったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。
 筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮ることのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。
 避難とは…
 被災者の心理とは…
 被災後の人生とは…
 生き続ける意義とは…
 などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史です。
 本書発行後各地で話題を呼び、それに呼応してNHKローカルで現地ロケが行われ二度にわたり放映された。

 このブログを書いている今も台風が接近しつつある。迎え撃つ準備は出来ているだろうか? 最早、一昔前の備蓄にとどまらず「自分の命は自分で守る」心構えのステージにはいっている。

 本書は、緊急脱出・避難の日々・災害後の人心・噂・故郷を捨て〝終の棲家〟を求めて転居など、事細かく心の内を吐露している。被災者や、そうでない人々への真実のメッセージです。

山の辺書房自分史編集室 編集長 よしいふみと

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自分史の書き方 連載第6回め

連載第6回
「書きはじめ」の重要性

 自分史などの通常の原稿は前述(例その一)(例その二)の如く、まず主人公の詳しい説明から始まる。
あれも、これも、……と欲が出るのか大変長い文章が多い。読み手は、余程のことがない限り、この冒頭部分で本を閉じる。
 書きはじめとは、謂わば、物語の森への呼び込み人だ。つまり、森の玄関口なのである。

 放浪記でおなじみの林芙美子女史は、この書きはじめ数十行に拘り何十回も直しを行い大変な努力をしたことは有名な話だ。
 あの大文豪トルストイなどもそうだ。つまりは、洋の東西を問わず殆どの文豪も同様に苦労した。それ程に[書出し数ページ]はフィクション、ノン・フィクションを問わず物語全体で最も重要なところなのである。

●わたしの実践している「文章描画法」では、この点に注目。その方法とは第一行目から読み手に強烈なイメージを与えることだ。主人公が最も表現したい一場面(人生を回顧するとき、決して忘れ得ない場面というのが誰にでも一つや二つある筈) を、会話を主としたシナリオ的記述でこと細かに表現する。その会話文はノン・フィクションでなければ書けない詳細な言葉が飛び出す筈。

 このとき、決して気取ってはいけない。より面白くしよう、もっと迫力を出そう、などの創作気取りは命取りになる。あくまでも真実。この点が要注意。
    
 ファーストシーンの段階では未だ、この物語の主人公は誰で、場所はどこで、家族構成はどうで、時代背景はどうで、などベースになるところは全く書かない。読み手が判ることはただインパクトのある主人公の、或いは、家族に起こった大事件か、大騒動か、又は、それに類する事象のワンシーンだけだ。

 テレビのスイッチを入れる。先ずタイトルが流れ次に最初の場面が現れる。もっとも、予告などで予備知識があれば別だが、大抵の場合は何も知らされていない。そこで、「さぁ どうなるのか……」という想像のスイッチが入る。

 予備知識が無いということは、頭の中は空っぽで真っ白な状態なのだ。そこに、強いイージをもった「文章描画」が出現するわけで、このファーストシーンの出来栄えが最高なら読み手はド胆を抜かれ、同時に「何だこれは……」という意識を抱くことになる。
 何度もいうが、これがわたしの狙いどころなのである。

●さて次に、第二のシーンに移る。あらためていうことではないが文章描画は本物の画像ではない。画像のもとになるシナリオ台本の文章画像だ。あるのはポイントをおさえた簡単な説明と、登場人物の重要な意味を含ませた仕草を描写した短文のみだ。読み手は、それらを理解しつつ含蓄ある心の叫びの「セリフ」を読むことになる。会話というものは、聞いても面白いが、読むと更に味があり、想像力をかきたてられる。

 ここに、文章の神様といわれた文豪、志賀直哉さんの大正時代に出版された[夜の光]という作品集がある。わたしの大好きな短編集だ。なかでも、大正六年七月に発表された「好人物の夫婦」というのがあり、この作品の会話部分が実に素晴らしいというか面白い。どんどんイメージが湧いてくる。
 次に抜粋してみましょう。

つづく

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2019-09-07 10:42:51 | 電書無料と自分史の書き方第五回目

★9月7日のブログ★

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自分史の書き方連載第五回

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【内容】

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自分史の書き方 連載第5回め

第五回
過去の思い出を訪ねる時、脳細胞が活性化される

 結論として、自伝・自費出版のジャンルは著者の自己満足という領域が大きいと言えるのではないか。
 それでも、何かを書くという行為は、今流行りの脳の活性化に効果的であると脳科学者が言う。


 考え、イメージし、心静かに往時を回顧する。これほど人生を歩むうえで有意義なことはない。

●そこで、もうひと押し!
 この素晴らしい事業を成し遂げた作品を世の人々に一人でも多く読んでもらうこと。この、ひと押し! 
 出版後の新たな扉を開くにはどうすべきか。

 なぜ読んでもらえない……本を手にした人たちが多忙なのか、或いは、読むことが好きでないのか。なぜ興味を示してくれないのか。
 答えは……ズバリ面白くないからだ。更にもう一つ……時代の変遷ということもあるのではないかと考える。現在は超情報化現象の渦中だ。指先だけでいとも簡単にあらゆる情報を受けることができる。

 一昔前は夢物語だったことが、もの凄いスピードで実現する。
「あぁスゴイ、便利だ、これは楽だ!」のみならず、これらの文明の利器には刹那的なる面白さも加味されている。いきおい、老若男女、さらには子供までもが当然のこととしてこれらを受け入れている。ある種の洗脳現象かもしれない。

●本を読むことが好きな人々は勿論だが、そうでない人でも一応は心得ていた筈の「行間を読む」という意識。この言葉さえ既に死語になりつつある。これが人間、各々の人生にとって良いのか悪いのか判らないが、現在とはそういう時代なのだ。
 こんな状況下で、先に掲げたような従来の書出しの本づくりでは通用しない。

  じゃ、どうすれば読んでもらえる本になるのか。
 本冊子冒頭第一頁め「ど根性」の書出し部分を思いだして欲しい。これはテレビ又は映画のトップシーンのイメージだ。本物の映像ではないが、文字で描いた文章描画ということになる。(この「文章描画」なる言葉はわたしの造語)わたしは約二十年前、この書き方で自著「ど根性」なる実話物語を児童文学として書き上げた。出版後の結果はどうであったか?

一気読み

 まず第一声は「一気に読んだ」という声だった。
 その後、この方法で今日までやってきた。結果は良好。
 そんな中、古い書き方に固執している或文士から、
「これは単なる演劇のシナリオ台本にすぎない」と酷評された。
 正に彼のいうとおり、わたしの「文章描画法」はシナリオ・台本的ではある。しかし、それがこちらの狙いなのだ。シンプルで適切なト書(説明文)と、フィクション特有のセリフ(会話)……この二つで成り立っているシナリオ。映画監督はこれをもとに絵コンテを描く。この文章描画がしっかりしていれば、自ずとイメージがわいてくる。わたしの狙いはこれなのだ。

●読書をするということは、行間を読むこと。
 その醍醐味は、読者自身、自分流のイメージを思い描くことだと考える。同時に、このイメージが鮮明になればなるほど、対峙している物語の世界に没頭することになる。

 イメージの世界に身を置くと、物語の森に入り込み、次の行、次の頁へと魅力的な、或いは刺激的な香りに誘われ、奥へ奥へと歩を進めて行く。そして、我に返った時、このイメージたっぷりの物語の森を通り抜けている自分に気づく。これが、わたしが目指した「一気読み」だ。

●確かに、かの文士の指摘通り、自伝とは概ね私小説的である。否、そうあるべきなのだ。そう考えると、わたしのやりかたは異質だ。もっと突き詰めればおよそ文学書らしからぬ作品ということになる。このことは十分承知だ。承知のうえでこの書き方をしている。
 何故か…それは、個人の自伝でも「本気で見てもらえる・読んでもらえる」からだ。
 本は、特に自伝(自分史)の類は、それを書いた著者の生きざまを一人でも多くの人に読んでもらうことが最大の目標だ。ここでは、これは私小説だとか、文学的にどうかなど問題じゃない。自著「ど根性」の場合、「元気が出た」「生きる勇気をもらった」等々、読者の意識改革に大きな影響を与えたことが、読後感想の便りを読んでみて確認された。
 わたしは、これが自伝の王道だと確信している。
 さてここで、「文章描画法」についてもう少し詳しく書いてみる。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方連載第四回

2019-09-05 10:35:56 | 自分史の書き方
無料キャンペーン 明日九月六日まで。それ以後は500円となります。
この機会に是非お読み頂きたくご案内申しあげます。
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
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9月6日までアマゾン期間限定無料キャンペーン開始中です。この機会に是非どうぞ。
「膀胱がん闘病記」は、今現在闘病中の人々に対して何らかの希望と勇気をもって頂けるのではないかと思います。

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連載第四回
自分史の典型的な例……

(例その一)
 徳川三百年の武家政治も清算され、世は正に明治新政権に移らんとして上を下への騒動の真っ最中、慶応三年も早や暮れようとする師走の二十一日、○〇の国○○村の一隅で、○○の二男として父は生まれ幼名を○○と命名された。……云々。

(例その二)
 私の家系は○○川の上流現○○村のひなびた里で、父○○、母○○の次男として産声をあげた。長男は農業で……云々。
 ○○家は先祖代々農業を営み、村では中以上の財産家であったが、本家は長男が相続した。この人物は人並み外れた欲深のため……云々。

●これまで扱ってきた生原稿(既刊本含む)、そのほとんどがこの調子だ。自伝・自分史だからこの書出しは正しい。


 自分の歩んだ道程を記すのだから先ず自己紹介から始まり、順序を追って書き綴るのは当然だ。それで、著者のみならず自伝づくりに携わる者は、このやり方を疑いもなく当然のこととしてやってきた。謂わば、自伝・自分史づくりの正道といえる。
 こうして作られた本は、その出来栄えも立派でケチのつけようがない。書いた本人も満足。印刷業者・出版社も能事足れりということで代金を貰う。一応成功裡に出版祝賀会となる。


 ところが、ここからが問題なのだ。
 著者は得意満面で各所に寄贈したり、場合によっては知人・友人に買ってもらう。が、その先までは予想がつかない。そこには、わたしのように何十年もこの仕事をつづけてきたものにしか見えないものがある。それが、
「殆ど読まれていない」
 という事実。


 多額のお金を払って出版した立派なハードカバーの自伝。書いた本人は、皆が読んでくれていると思い込んでいる。ところが実際は本棚の隅っこにきちんと行儀よく納まっていて、のみならず、一度も開かれた様子もない。これが現実なのだ。一般的な出版数の百冊余りならまだ救われる。ところが、出版社のなかには常套的甘言、
「これは素晴らしい! もしかすると作家になれるかも……」
 その気になって多量の部数を作ってしまう。

 はっきり言って、余程のことがない限り個人の自伝は売れない。今の時代、プロ作家の本でも返品がでる。
 それで、出版社から戻された返品の山を見ることになる。

 数年前のことだが、
「狭い家に山積みされた返本の山を毎日眺めることに耐えられなくなった」
 といって、自分史の著者(甘言に乗っかって自費出版した人)がわたしの事務所に来たことがあった。
「○○出版社で、言われるまま多量の本を作ったが、まったく売れない。何とかしてほしい」
 と泣きついてきたのだ。わたしは即座に破棄処分をすすめた。どうにもならないからだ。

●これらを見聞きするたびに胸が痛む。
 わたしは、伝記や、それに類するものが好きで、商売プラス趣味の境地でこの仕事をしている。魅力は何と言ってもノン・フィクションという最高の舞台だ。それで、この仕事をする以上、このような現実を何とかしたいという思いがある。

つづく

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