コロナ第4波で医療崩壊した大阪。
日本がコロナから学ぶべきこと、学んで対策をたてるべき一番マストなこと、これではっきりした。
医療制度だ。
「自宅療養」なる治療放棄で自宅で亡くなる人が相次いでいる。やっとのことで入院できても初期段階の適切な治療が受けられなかったため、病院で亡くなる人もいる。亡くならないまでも自宅で苦しんでいる多くの人たち。入院できない人たちに適切な医療を届けるシステム。第3波のときに準備すべきことだったのに。なんで「先進国」日本はこんなこともできなかったんだ。
危機管理はじめ日本の医療の脆弱ぶり、私たちは改めて思い知らされた。私たちは「先進国」とやらに住んでいたと思っていたが、少なくとも医療、いや医療制度は先進国のものではなかったようだ。
コロナ患者を受け入れる病院に偏りがある、なぜなら日本の病院の8割は民間だから。去年から繰り返されてるこの理屈。うさぎは、これを聞いて日本の医療は経済優先でまわってるんだと納得した。そうか、日本医療の根幹にはカネ儲けがあったんだ。だって、民間でしょ? つぶれないよう経営してくためには「効率」のいい治療していかなくては。「効率」からはずれる病気の患者は遠慮したい。そりゃそうだよね。民間だもの。でも、病気の人間の治療って「効率」で片付けられるもんじゃない。機械の修理とはわけ違う。
日本には国民皆保険という制度がある。保険証さえあれば、日本中いつでもどこでも誰でもきちんとした医療を受けられることができる、世界に誇れる医療制度、と言われてきた。だから日本の医療制度は世界のなかでも優秀なんだ、とそこで思考がストップしてたんじゃないの? よくよく考えればこれもカネ勘定医療と持ちつ持たれつの制度だったんだよね。だって保険がきくから、比較的気軽に病院行くことが出来る。民間病院にとって軽度の疾患で定期的に通院してくれる患者はいいお客様。薄利多売の医療の良いカモ(失礼)だ。一方重い病気の患者はNG.。そんなの抱え込んだら赤字になってしまうから、やっかいな病気の患者は紹介状書いて公的な総合病院に行ってもらう。要するに、軽い病気には、手厚い?診療、重い病気には、そうでない診療というシステムになっているのだ。が、私たちが医療の勢力を傾けてほしいのは、後者の病気の方ではないのか。全力投球で治療ケアしてほしいのは、とりあえず病院で受診する病気の方ではないはずだ。今回の医療崩壊で国民皆保険で守られてるのは、とりあえずの方であったことが、明白になったと思う。
生存権と医療、改めて考えさせられる。日本は本当に憲法にある国民の生存権(第25条)保障するような医療制度になっていたのか。
そんなふうに考えていくと、重い病気、特に死にいたるような病気の治療やケアに対する日本の医療の質がどうなってるのか心配になってくる。多くの日本人は病院で死んでいく。日本の医療がはたして患者の人権を尊重した治療してくれてるのか。死んでいく患者の治療、ケアはデリケートでめちゃくちゃ手間がかかる。他の先進国、特に北欧などはどのような医療がなされているのか。もちろん現在の日本でも一定の水準の医療は受けらえるかもしれないが、クールで機械的な流れ作業治療になっていないだろうか。今の公的病院で果たして何人が本人が満足する死を迎えられているのか。
コロナ禍大阪は、維新の「政策」優先のせいで、ある意味日本医療のひずみが真っ先に現れた地域だ。しかし、全国各地で医療の矛盾は以前からちょくちょく聞こえてきた。
10年ほど前、自宅で心肺停止になった50代男性が病院をたらい回しされ、あげく死亡する事件があった。(確か千葉県だったような) 原因は受け入れ拒否した病院にあるのではなく、その地域に24時間体制で患者を受け入れる仕組みがなかったこと。そのころ、地域医療の一部崩壊が社会問題となっていた。地域の自治体病院の地域の救急医療、小児科、周産期医療を担う医師の不足。これらは医師の労働が過酷なわりにはお金になりにくい医療という。この問題、現在も根本解決してないんじゃないのか。ひょっとしたら今もコロナで問題表面化してないだけなのでは。うさぎは当時本当に必要な医療に医者が配置できないシステムってなんか変やな、なんで強制的に割り当てることできないのか。医師を養成するのにはそれなりの税金が投入されているのに、と疑問に感じてた。
で、今回のコロナでよくわかった。カネ優先経済優先の医療制度。そうだよね。こんなこと、まわりを見回せばすぐ気づくことだった。都会には開業医があふれているのに、一方で過重労働でくたくたの勤務医もいる。だから、緊急事態になったら一部の医師や看護師の善意に頼る妙な構図が生まれてくるんだよね。とりあえず、コロナ対応は応急処置で何とかすべきだが、コロナが落ち着いたら小手先ではなく、元から変えないとダメ、と心底思うのです。コンビニ受診を優遇するんじゃなくて本当に困ってている人に手厚い医療を! そう思いませんか。
日本がコロナから学ぶべきこと、学んで対策をたてるべき一番マストなこと、これではっきりした。
医療制度だ。
「自宅療養」なる治療放棄で自宅で亡くなる人が相次いでいる。やっとのことで入院できても初期段階の適切な治療が受けられなかったため、病院で亡くなる人もいる。亡くならないまでも自宅で苦しんでいる多くの人たち。入院できない人たちに適切な医療を届けるシステム。第3波のときに準備すべきことだったのに。なんで「先進国」日本はこんなこともできなかったんだ。
危機管理はじめ日本の医療の脆弱ぶり、私たちは改めて思い知らされた。私たちは「先進国」とやらに住んでいたと思っていたが、少なくとも医療、いや医療制度は先進国のものではなかったようだ。
コロナ患者を受け入れる病院に偏りがある、なぜなら日本の病院の8割は民間だから。去年から繰り返されてるこの理屈。うさぎは、これを聞いて日本の医療は経済優先でまわってるんだと納得した。そうか、日本医療の根幹にはカネ儲けがあったんだ。だって、民間でしょ? つぶれないよう経営してくためには「効率」のいい治療していかなくては。「効率」からはずれる病気の患者は遠慮したい。そりゃそうだよね。民間だもの。でも、病気の人間の治療って「効率」で片付けられるもんじゃない。機械の修理とはわけ違う。
日本には国民皆保険という制度がある。保険証さえあれば、日本中いつでもどこでも誰でもきちんとした医療を受けられることができる、世界に誇れる医療制度、と言われてきた。だから日本の医療制度は世界のなかでも優秀なんだ、とそこで思考がストップしてたんじゃないの? よくよく考えればこれもカネ勘定医療と持ちつ持たれつの制度だったんだよね。だって保険がきくから、比較的気軽に病院行くことが出来る。民間病院にとって軽度の疾患で定期的に通院してくれる患者はいいお客様。薄利多売の医療の良いカモ(失礼)だ。一方重い病気の患者はNG.。そんなの抱え込んだら赤字になってしまうから、やっかいな病気の患者は紹介状書いて公的な総合病院に行ってもらう。要するに、軽い病気には、手厚い?診療、重い病気には、そうでない診療というシステムになっているのだ。が、私たちが医療の勢力を傾けてほしいのは、後者の病気の方ではないのか。全力投球で治療ケアしてほしいのは、とりあえず病院で受診する病気の方ではないはずだ。今回の医療崩壊で国民皆保険で守られてるのは、とりあえずの方であったことが、明白になったと思う。
生存権と医療、改めて考えさせられる。日本は本当に憲法にある国民の生存権(第25条)保障するような医療制度になっていたのか。
そんなふうに考えていくと、重い病気、特に死にいたるような病気の治療やケアに対する日本の医療の質がどうなってるのか心配になってくる。多くの日本人は病院で死んでいく。日本の医療がはたして患者の人権を尊重した治療してくれてるのか。死んでいく患者の治療、ケアはデリケートでめちゃくちゃ手間がかかる。他の先進国、特に北欧などはどのような医療がなされているのか。もちろん現在の日本でも一定の水準の医療は受けらえるかもしれないが、クールで機械的な流れ作業治療になっていないだろうか。今の公的病院で果たして何人が本人が満足する死を迎えられているのか。
コロナ禍大阪は、維新の「政策」優先のせいで、ある意味日本医療のひずみが真っ先に現れた地域だ。しかし、全国各地で医療の矛盾は以前からちょくちょく聞こえてきた。
10年ほど前、自宅で心肺停止になった50代男性が病院をたらい回しされ、あげく死亡する事件があった。(確か千葉県だったような) 原因は受け入れ拒否した病院にあるのではなく、その地域に24時間体制で患者を受け入れる仕組みがなかったこと。そのころ、地域医療の一部崩壊が社会問題となっていた。地域の自治体病院の地域の救急医療、小児科、周産期医療を担う医師の不足。これらは医師の労働が過酷なわりにはお金になりにくい医療という。この問題、現在も根本解決してないんじゃないのか。ひょっとしたら今もコロナで問題表面化してないだけなのでは。うさぎは当時本当に必要な医療に医者が配置できないシステムってなんか変やな、なんで強制的に割り当てることできないのか。医師を養成するのにはそれなりの税金が投入されているのに、と疑問に感じてた。
で、今回のコロナでよくわかった。カネ優先経済優先の医療制度。そうだよね。こんなこと、まわりを見回せばすぐ気づくことだった。都会には開業医があふれているのに、一方で過重労働でくたくたの勤務医もいる。だから、緊急事態になったら一部の医師や看護師の善意に頼る妙な構図が生まれてくるんだよね。とりあえず、コロナ対応は応急処置で何とかすべきだが、コロナが落ち着いたら小手先ではなく、元から変えないとダメ、と心底思うのです。コンビニ受診を優遇するんじゃなくて本当に困ってている人に手厚い医療を! そう思いませんか。