もんくうさぎのブログ

もんくばかりでごめんなさい

知らなかったよ!

2016-11-14 20:32:11 | 原発
 マスコミではほとんど騒がれなかった今年の春のニュース
仏ヴェオリア 日本で低レベル放射性廃棄物処理
 8000bq/kg以下だったら公共工事に再利用できるとした日本。そうだよね。こんな決まり作ったら世界中原発ある国々から低レベル放射性廃棄物集まってしまう。だってその国内じゃあ放射性廃棄物として厳重に管理しなければならないものも、日本に運んだだけで処理は完了したことになるわけだから。
 今年4月、この8000基準が決まったとたんすかさずアプローチしてくるとは、さすが多国籍企業。日本国民より日本のことをよくご存知で。グロバーリズムってこういうこと? 平和ボケならぬ放射能ボケの人多いけど3.11福島原発事故前は、100bq/kgあったら放射性廃棄物として管理の対象になっていたことを私たちは忘れてはならない。(今は食品の基準になってる~)
 ところでヴェオリアって、「バーニー・サンダース TPP反対演説」にも出てきた廃棄物処理会社じゃあないですか。法改改正して最低賃金上げたエジプト政府に1億1千万ドルの損害賠償を提訴した企業。
 うかうかしてたら日本はこういう血も涙(?)もない企業のえじきになってしまう。関税撤廃以前にベクレル税とか放射能税作ってほしい。8000オーケーの日本で、海外からの放射性物質持ち込み制限かけないと、この国は世界の原子力産業の核のゴミ捨て場になってしまうんじゃあないの。もっとも8000を以前の100に戻すのが一番いい方法だけど。で、仮にですよ、8000の日本に核のゴミ持ち込んだTPP参加国に、法律変えて100にしたから持ち帰ってくれと要求したら、日本政府はその企業にISDSで訴えられるのだろうか。
 この事実、「美しい日本を愛する人たち」も知らなかったのか。少なくとも美しい日本をめざす今の首相が知らなかったはずないよね。日本の伝統やら美徳(?)を盛り込んだ憲法改正めざす前に、そしてあせってTPP批准やる前に日本政府はこの問題に緊急かつ最優先で取り組んだほうがいいような気がします。

サンダース先生からTPPを学ぶ

2016-11-13 18:02:41 | 政治
 先日、TPP承認案が衆院を通過した。
 強行採決反対と言いながら、どこかハラの底からTPP反対と言っていないような野党。大臣失言批判より、どこがどうダメなのかきちんと理路整然と説明してほしかった。いまだにTPPで工業製品輸出増えて日本が富むという発想の日本人多いのだから。
 アメリカではTPP反対の大統領候補が当選。たとえ今回お流れになったとしても、したたかで手ごわい多国籍企業。いまどきの自由貿易ってなんぼのものなのか。グローバルスタンダードの名の元に世界中で何が起こってるのか。今一度このTPPについて知っておいて損はない。
 バーニー・サンダース TPP反対演説
 
 それにしても、わかりやすい演説。しかも魂がこもっている。政治家はこうでなくっちゃ。こういうTPPについての弁舌を日本の国会議員たちは行ってきたのか。国会で明確に問題点をあぶりだしてきたか。その国の民主主義の質は政治家の姿にもろ現れるようだ。

TPPに断固反対します

2016-11-04 18:18:04 | 政治
 マヌケ面してTPP批准するんじゃないよ。マジぶち切れそうだわ。
 TPPによって得られる「豊かな」未来図というものが、うさぎの想像力が欠如しているせか、茫漠としてさっぱり見えてこない。関税撤廃して自由貿易を促進して豊かな暮らし? 今どき誰がそんな古い台詞、信じるのか。経済活性化させてGDPを14兆円引き上げるとかなんとか言ってるけど、異次元金融緩和で金持ちばっかにカネが集まって、より格差が開いたという前例から判断すると、限りなく詐欺に近い無責任発言だ。
 一方、TPPのデメリットは具体的かつ明確だ。
特別対談 山田正彦×三宅洋平「誰でもわかる」TPPのココがおかしい
 まず食品。店頭に並ぶ食品から様々な表示が消える可能性がある。以前からよく言われた遺伝子組み換えか否かはもちろん、食品添加物や生産地表示も消えそう。そして残留農薬などの安全基準もアメリカの基準にあわせることに。国産か外国産か、減農薬か農薬マックスか、まったくわからないそんなのっぺらぼうの食品がスーパーの店頭に並べられる光景を想像してほしい。地産地消という言葉は死語になり、企業の利益を損ねる表示はすべて廃止。消費者がより安全な食べ物を得ようとする選択の自由はなくなる。ま、外食やコンビニ弁当ばっか食ってる人は関係ないかもしれないけど。
 国から交付金もらって、「平和」にやってきた地方自治体もうかうかしてはいられない。TPPに参加したら、公共事業も英語と日本語で電子競争入札、(700万円以上の設計段階から)の場合が出てくる。まず役所は英語の書類を作らなければならず、そして、地元で工事を請け負ってきた中小の土建会社も厳しい状況に。自分の市や町の財政状況を細かくチェックしてる人はあまりいないかもしれない。が、一度上下水道事業にかかる予算を調べて欲しい。けっこうな額になってるはず。それでもべらぼうな水道代は要求されないのは公共事業だから。TPPになるとこの上下水道民営化が加速されるという。来月からいきなり上下水道代が4倍になってたなんて悪夢、日本のどこかで起こるかも。
 また、ネットのブログやフェイスブックで勝手に新聞記事や人の意見などをコピーやシェアをしたら、刑事罰が科せられるおそれが出てくるとか。TPPに関する米国知的財産権の章には「すべての形態における、恒久的または一時的な(電子的な一時記録も含む)すべての複製を許諾または禁止する権利を有する」という条文がある。怖いのはコピーされた本人の訴えではなく、こいつコピーしたなという警察の判断で罰することができること。うさぎなんてすぐ逮捕されそうだ。絵に描いたようなえげつなさ。誰も反政府的反多国籍企業的なことは何も言えなくなるじゃんかよう。
 他にも、医療、介護、教育、問題とされる分野は多岐にわたるのだが、TPPで最もやばいとされているのがISD条項。ISD条項とは、企業や投資家が、投資先の国でその国の規則などで損失を被った場合、その国の政府に賠償を求められるという取り決め。前例としてよい教訓になるのがNAFTA(1994、カナダ、メキシコ、アメリカ)におけるISD条項。1例め。米国の石油会社が神経性物質MMTを石油製品に混ぜてカナダで販売。カナダ政府は販売禁止令を出した。ところが、米石油会社に訴えられ、1000万ドルの和解金を支払うことに。2例目。メキシコは米国の廃棄物会社に、地下水が汚染させると埋め立てを禁止した。が、訴えられて政府は1760万ドル支払った。他にもカナダ・メキシコ政府が訴えられ、訴えた前例はあるのだが、アメリカ側が負けたことは一度もない。
 はっきり言ってこんな条項認めたら、何でもありの世界になってしまう。例えば核廃棄物処理場。その地で反対運動起きて、住民の命と健康を守るため自治体が拒否したら、損失を負ったと損害賠償を請求すればいい。その国の裁判所が自治体側が正しいとしたらその裁判所を訴えてやればいい。最高裁だって訴えられる。
 ここまできたら、普通の感性を持った人はこう思うだろう。
 これって日本国憲法違反なんじゃない? そう、主権在民が根こそぎ吹っ飛び主権在企業になってしまう。立憲主義とは何ぞやと議論する傍らでこんなことされたら、お笑いにしかならない。
 例えば25条1項。すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。遺伝子組み換え食品、食べるか否か選択の自由がなくてどこに権利あるんですか。
 例えば、41条。国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。TPP批准した後は投資紛争国際センターなどの仲介裁判所が、日本国民のとって最高機関となるんじゃねーの。
 例えば、21条。集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保証する。外国投資家の利益に反しないかぎりはねっ。
 あと81条とか、27条とか、安保法のときは、9条がクローズアップされたけど今回はいろんな条項が束になってTPPの条文内容と抵触しそうだ。それに加えて、安保法のときはどこか遠い世界の出来事と捉えて反対していた人も多かったはず。が、今回はもろ自分の頭に火の粉がふりかかることを肝に銘ずるべし。
 TPPは1%の多国籍企業と株主の利益のために、99%の人々の人権が骨抜きにされる取り決めだ。だからアメリカ国民はこれに反対している。彼らの意思を反映している連邦議会の議員たちもそうだ。そういう意味においてアメリカは議会制民主主義が機能している。日本では議会に国民の意思が反映されない。日本政府は国民を多国籍企業の奴隷にしたいのか。こういうのを売国奴という。アメリカの上下院議員とは異なり、残念なことに日本の国会議事堂内は売国奴だらけのようだ。それもこれも国民ひとりひとりが政治に対するはっきりとした自分の意見持たないから、こんな馬鹿げた事態が起こるのだ。
 いくらもんくを言っても言い足りないTPP。まとまりのつかないブログをぐちぐちと昨日から書き続けていたら、今日(11月4日)TPP承認案と関連法案が衆院特別委員会で強行採決されちまったじゃないか! 絶句!! 8日に衆院を通過するという。マヌケだ。オバマの広島訪問演説に感動しながら自らは核兵器禁止条約に反対するぐらいマヌケである。
 それともマヌケなふりしてるのか。ISDをウルトラお人よしの顔して受け入れ、そのウラで、これ使って、どこか外国に高レベル核廃棄物の処分場作ってやれと目論んでいるのか。どちらにしろぶち切れそうな事態であることには間違いない。