『パッション』のメル・ギブソン監督作品。
キャスト:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、キャサリン・マコーマック
ストーリー:13世紀スコットランド。イングランドとの戦いで父と兄を亡くしたウォレス(M・ギブソン)だったが、その後成人し、幼馴染のミューロン(C・マコーマック)と結婚する。しかし、ミューロンをイングランド人に殺され、怒りに燃えるウォレスはスコットランドの独立のためイングランドと戦う決意を固める。
高校生の頃、好きな映画でした。
でも、今は嫌いな映画になってしまいました。
この映画の魅力は何と言っても、戦いのシーンのリアルさにあります。揺れまくるカメラワーク、剣と盾がかち合う鈍い音、飛び交う血しぶき。
この映画がなければ、『ジャンヌ・ダルク』も『グラディエーター』も『トロイ』も数段リアリティの低い出来になったことでしょう。
それほど、本作の描写はセンセーショナルだったのです。
ところが、気になってしまうのは思想面です。
この映画は「自由を勝ち取るための戦い」を描いているのですが、この映画を観ていて、ふと考えてしまうのは「自由を勝ち取るためには何をしても許されるのか?」ということ。
イングランド人の横暴なやり方を見ていて、観客が怒りを覚えることは間違いないのですが、それにしてもウォレスは問答無用に人を殺し過ぎです。
話し合いの場をもたず、これはちょっと酷過ぎるんじゃないでしょうか。
私には自由を言い訳にした、復讐劇に映るのです。
この作品に見え隠れする、凶暴性、狂気が、この作品を絶賛することを躊躇させるのです。

ラスト「フリーーーーーダァアアーーーーム!!!」と叫ぶウォレスの姿がミトコンドリアの大きさほどの感動を呼ぶのですが、そもそもM・ギブソンは私生活での暴力事件が多すぎるのでフリーダムも自粛して欲しいところです。
この作品はアカデミーの作品賞を獲得しましたが、自由至上主義の国ならではの反応のような気がします。
オススメ度:

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キャスト:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、キャサリン・マコーマック
ストーリー:13世紀スコットランド。イングランドとの戦いで父と兄を亡くしたウォレス(M・ギブソン)だったが、その後成人し、幼馴染のミューロン(C・マコーマック)と結婚する。しかし、ミューロンをイングランド人に殺され、怒りに燃えるウォレスはスコットランドの独立のためイングランドと戦う決意を固める。
高校生の頃、好きな映画でした。
でも、今は嫌いな映画になってしまいました。
この映画の魅力は何と言っても、戦いのシーンのリアルさにあります。揺れまくるカメラワーク、剣と盾がかち合う鈍い音、飛び交う血しぶき。
この映画がなければ、『ジャンヌ・ダルク』も『グラディエーター』も『トロイ』も数段リアリティの低い出来になったことでしょう。
それほど、本作の描写はセンセーショナルだったのです。
ところが、気になってしまうのは思想面です。
この映画は「自由を勝ち取るための戦い」を描いているのですが、この映画を観ていて、ふと考えてしまうのは「自由を勝ち取るためには何をしても許されるのか?」ということ。
イングランド人の横暴なやり方を見ていて、観客が怒りを覚えることは間違いないのですが、それにしてもウォレスは問答無用に人を殺し過ぎです。
話し合いの場をもたず、これはちょっと酷過ぎるんじゃないでしょうか。
私には自由を言い訳にした、復讐劇に映るのです。
この作品に見え隠れする、凶暴性、狂気が、この作品を絶賛することを躊躇させるのです。

ラスト「フリーーーーーダァアアーーーーム!!!」と叫ぶウォレスの姿がミトコンドリアの大きさほどの感動を呼ぶのですが、そもそもM・ギブソンは私生活での暴力事件が多すぎるのでフリーダムも自粛して欲しいところです。
この作品はアカデミーの作品賞を獲得しましたが、自由至上主義の国ならではの反応のような気がします。
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