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ユメ十夜

2007-10-24 21:50:09 | OMNIBUS
「こんな夢をみた」
このフレーズから始まる夏目漱石のオムニバス小説『夢十夜』を気鋭の監督陣が一夜ずつ担当して映像化したもの。


監督一覧と代表作品
第一夜:実相寺昭雄、『姑獲鳥の夏』
第二夜:市川崑、『ビルマの竪琴』
第三夜:清水崇、『呪怨』
第四夜:清水厚、『ねらわれた学園 THE MESSIAH FROM THE FUTURE』

第五夜:豊島圭介、『怪談新耳袋 劇場版』
第六夜:松尾スズキ、『恋の門』
第七夜:天野喜孝、『陰陽師』(作画担当)

第八夜:山下敦弘、『リンダ・リンダ・リンダ』
第九夜:西川美和、『ゆれる』
第十夜:山口雄大、『魁!!クロマティ高校 THE MOVIE』


主要キャストとあらすじは割愛させて頂きます。全部書いてると膨大な量になってしまうので。


いやぁ、実によかった!!
文豪夏目漱石の名に怯えることなく、それぞれの監督が自分の持ち味を発揮して作品に取り組んでいるのが実に気持ちいい。ここで行われているのは『夢十夜』の新解釈であり、漱石vs現代の気鋭の異種格闘技です。もちろん、オムニバスですので自分の好きなテイストの作品もあれば、嫌いなテイストの作品もあります。ですが、監督陣の挑戦する意気込みはそれだけでも評価に値するのではないでしょうか。

漱石は西洋文化をいいものとして何でもかんでも受け入れてしまう日本の姿を「他人本位」として憂いていました。そこで彼はその価値を自分の中で見出す「自分本位」という考え方を打ち立てるのですが、この作品の基本スタンスは正しく「自分本位」と言えるのではないかと思います。漱石自身がこの映画を見て喜ぶかどうかは分かりませんが、彼のお墓に供えるのに恥ずかしいものではないでしょう。

ただ、『夢十夜』を読んでいることが大前提なので観る前に目を通しておきましょうね。4時間もあれば読める量ですから。


オススメ度:

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