1週間前、近所のホムセンにて、
以前は無かったのに新しく『つるジュリア』が入荷しているのを見かけた。
一瞬飛びつきかけたが、やはり一応悩む。
「…もしこの3連休を越して、それでもまた出会えれば私のモノ」
そう心の中で決めホムセンをあとにする。
そして3連休明けの月曜日、ドカ雪

車出せず。
こりゃやっぱりご縁がないなぁと思っていた火曜日。
当分溶けるまいと思っていた雪がみるみる溶けだしお昼過ぎには快晴に

私の心に翼が生えてきた。
「つるジュリア」と再会

やった~

(だったら最初から買えよ)
さっそく植え替え。
根っこがクルクルと巻いていたのでかなりほぐしてからバイタル温泉でゆっくりしてもらう

そして本当はジンジャーシラバブに用意していたトレリスに憧れの誘引。
(シラバブはまだ10センチ弱なのでまたそのうち置き場所を考えよう。それもまた楽し)
んが、だいたいつるバラの誘引時期ってもう遅すぎるのでは…

との疑問が。
まぁそんなことは考えていても仕方がないので
「ふふ

私ってなんかロザリアンっぽい?」とワクワクしながらウネウネと誘引作業を開始した。
しかしそれは昨日の旦那作の雪だるまをもしのぐ変な造形に…。

…先生。無理です。
枝が固くてもうこれ以上曲がりませ~ん。
反対方向から巻いていこうと思っていた枝2本は固くてどうしても曲がらず
ぐぐぐ~っと引っ張るとカクッと折れてしまった。
どうすることもできずにほったらかしの状態に。
さてさて…
・リッチェル8号鉢
・薔薇の土
・元肥
ところで昨日の雪だるまもどきの造形は
本人に確かめてみると『東京スカイツリー』だったということが判明した。
わかるワケがない。

ウチのマンション(1階)の部屋からでも見える
つまようじの先っちょほどの東京スカイツリー。
今日は霞がかかってて影のようにしか見えないね。
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『ベランダ薔薇騎士物語』
の誕生
私は幼少の頃からファンタジーが大好きだった。
ゲームなら「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」 漫画なら「王家の紋章」
映画なら「ロードオブザリング」「パイレーツオブカリビアン」などなど。
そんなワケで(どんなワケか)
今からほぼ一年前バンクーバー五輪でステファン・ランビエールというフィギュアスケートの選手が
SPでウィリアム・テルという演技をしている姿に喰いつく

自他共に認める「面食いではない」私にしては珍しく正統派イケメンの虜に
その時たまたま録画してあったウィリアム・テルをニヤニヤしながら
時間があれば何度も見ていた。(←キモい)
そんなことを繰り返しているうちに、いつのまにやら私の脳内ヴィジョンは
ランビエールのイメージと情熱の赤い薔薇が重なって見えるようになる。
一旦そう思だすともう、ウチの
『ルージュピエールドゥロンサール』が『ステファンランビエール』にしか見えなくなっていた。

ランビエールに見えたウチのルージュピエール(笑)
どうせウチのベランダなんて誰も来ないんだし誰にも迷惑かけるワケじゃないしと
ルージュピエールを『ステファンランビエール』と命名。
おもむろに…そう書いたネームプレートまでおっ立てる。

かなりのイカレっぷり。
もともとファンタジー好きの私の妄想は炸裂した。

ルージュピエールドゥロンサール・・・ウチのベランダ薔薇騎士物語の主人公。
・・・『今はヘッポコで弱々しいが、いつかは強く逞しい正騎士に成長する(はず)の
イケメン騎士見習いステファン・ランビエール』
騎士とくりゃ、その騎士が真心を捧げる美しい姫が必要。

レディオブシャーロット・・・『天下一の美女と謳われる麗しいシャーロット姫』
(騎士見習いのランビエールが秘かに想いをよせる存在)

プリティジェシカ・・・『かの姫から誰よりも厚い信頼を受ける可憐で気立てのよい侍女ジェシカ』
(ランビエールとは幼馴染み)

ウインダーメア・・・『教会で祈りを捧げる心優しい修道女ウインダーメア』
(実は教会の前に捨てられていたランビエールの育ての親)
このベタベタな設定の物語の登場人物たちは簡単に先がよめる展開で
2011年以降ジャンジャンバリバリ増えていくことになる。
そう今ウチにあるベランダの薔薇にはすべて役どころがあるのだ。
…しかし、ここで何度考えてもこの物語の中に登場してこない人(鉢)がいた。
それがあの美しい「あおい」ちゃんだった。