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補聴器に纏わる情報をお知らせします。

東京都部会勉強会

2007-11-24 | 新着情報
 恒例の日本補聴器販売店協会 関東支部 東京都部会の勉強会がいつもの赤坂にある薬業建保会館でありました(会館の右隣が都立日比谷高校)。



 演題1 は筑波大学大学院教授、廣田栄子氏の『高齢者の聴覚障害者と家族へのカウンセリング的アプローチ』。家族が困っていてもご本人に補聴器を付ける気のない場合など、本人の意思の確認と説得(家族への説得も含む)が基本となります。ご来店の目的と目標を明確にして、その評価をハッキリさせることが重要です。そのためのアンケート例です。参考になると思いますので一部をご紹介します。







 聞こえの情況のみを理解するのではなく、心理的問題点(赤の下線の部分)を受け止めてその問題が解決したかどうかが重要。


 演題2 はフォナックジャパン、テクニカルMの深澤佳道氏の『実耳測定とオープンフィッティング』。

 この9歳の高音急墜の場合はスリムチューブをスケルトンのイヤモールドに固定して、先端を耳道に沿って曲げて装用した。子供さんなので外耳道の容積が小さく表面周波数も高いので、補聴器から出ている高域は20-30dBだが音場では30-50dBの閾値上昇があった。
(右のスリムチューブにはオープンドームを装着している。)


 17歳の例(大人の例)ではハウリングせずに何処まで高域を出せるか。
また、難聴の年数によっても高域を出すか出さないかの言葉の聞き取りには大きな差が出る。


 画面の低音障害の例では高い周波数を中心に生活していたので、ベントを大きく開け(耳栓にならない様に)高域はそのまま通して聞くようにする。ベント径が2-3㍉の場合125Hzは落ちるが、500Hzが10dB上昇するので効果があった。