
鈴北岳(1,182m)・御池岳(1,247m)・藤原岳(天狗岩)(1,171m) (つづき)
鈴北岳の山頂が近づくと、登山道のまわりは樹木もまばらとなり、見通しがよくなります。まず目に飛び込んでくるのは鈴鹿山脈の最北に位置する霊仙山(1,094m)で、てこでも動かないくらい立派な山体です。花の数が多いとのことで、一度登ってみたい山です。
その奥にそびえるのが伊吹山(1,377m)です。新幹線のぞみ号から眺められる景色のベスト3は、富士山・伊吹山・比良山だと思っています。新幹線から眺める伊吹山も大きいですが、鈴北岳から眺める伊吹山にも大きさを感じます。
アルプスの岩場ほど急ではないものの、勇ましい角度で稜線が立ち上がっています。埼玉県の両神山の高さを少し低くし、あのギザギザを取り除くと伊吹山になります。霊仙山ほどではないものの、ほとんど平らな山頂部分が長く続き、これぞ「テーブル・マウンテン」です。
滋賀県側の国道306号線も見下ろすことができます。この部分で崩落があったため、鞍掛トンネルも通行止めになっています。文字通り、山腹にへばりつくように道路が通じています。
(その後、2019年5月29日に通行止めが解除されました。)
滋賀県といえば琵琶湖を差し置くことはできません。その大きさは言うまでもなく、大きすぎて全容を見渡すことができません。
北陸の方角には、残雪で真っ白な霊峰・白山がそびえています。
山腹で波打つような国道306号線。
(登頂:2019年5月上旬) (つづく)