芸術の秋。
日常的にアートを感じることのできるパブリックアート。
国内のパブリックアートで私が真っ先に思い浮かべるのは、六本木ヒルズの巨大なクモのオブジェ『ママン』でしょうか。
クモは大が付くほど苦手な私。初めて見たときはギョッとしましたが、アートだと言われればアートのような気がしてくるのが、「アート」の不思議なところです。便利だね、アート。
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パブリックアートは、大恐慌後のスウェーデンやアメリカが始まりらしいですが、確かにニューヨークは、パブリックアートが街なかに沢山あることでも有名です。メッセージ性の強いものやイメージ的なもの、カラフルなものやシンプルなものなど、あらゆるアートで溢れています。
その中でも有名なのが、ウォール街のチャージングブルやフィアレスガールではないでしょうか。特にチャージングブルは記念撮影を目的とした観光客が常に列を成しています。
みんなが撫でるのでピカピカです。
後姿にも行列が出来ており、やはり撫でられる箇所はピカピカ。
そしてこちらが、フィアレスガール(恐れを知らぬ少女)。ニューヨーク証券取引所の前に堂々と立っています。
しかし意外と小さいので見落としがち。
そして、ガイドブックでよく見かけるマイケル・ジャクソンの壁画。
この日、たまたま前に停まっていたフードトラックと色合いがとてもマッチしていました。
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私の一番のお気に入りは、もちろんこちら。
巨大なダルメシアンが実物大のイエローキャブを鼻にのせています。
ダウンタウンの病院の前に設置されており、この巨大なダルメシアンが患者さんや医療関係者を励ましているのかと思うと、ダルメシアン推しの私としては嬉しい限り。
ちなみに、コロナ禍では紫色のマスクを付けていました。
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昼間は雑踏に紛れて無視してしまいがちなこちらも、夜の街ではピカピカとネオンを反射してよく映えています。
無視してしまいがちといえば、
ポートオーソリティターミナルにあるこちら。
ポートオーソリティは、観光客の少ないターミナルなので撮影している人は滅多にいません。生まれも育ちもニューヨークだという私の英語の先生にとっては、「ポートオーソリティ=治安が悪い」というのが子供の頃からの認識らしく、今でも怖いそうです。
しかし、以前のニューヨークは治安が悪いことで有名でしたが、今はすっかり改善されており、安心して歩くことができます。
そして、私が滞在していたニュージャージー州にあるプリンストン大学。
木陰で本を読む男性。隣に座って一緒に私も本を読みたくなりました。私はこういうインテリ男性に弱いのです。でも、実際に好きになるのは全く違うタイプなのが我ながら謎。(笑)
日常的にアートを感じ、楽しむことのできるパブリックアート。
日本ではあまり見かけませんが、コロナ禍の銀座で車の荷台に積まれた巨大でカラフルな「小便小僧」に遭遇したことがあります。
ベルギー人のアーティスト、パトリック・ジェロラさんの作品で、『コロナ禍で美術館などでの展示が自粛されるなか、移動展覧会で作品を見てもらおう』というプロジェクトでした。
素晴らしいプロジェクトですが、さすがにビックリしたー。(笑)