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ロマンと活気の溢れる街 ~Siem Reap~

2024-09-06 11:33:16 | 回顧録

数年前の9月のある日、私は一人でカンボジアを訪れました。目的はアンコール遺跡群です。

 

アンコール遺跡のあるシェムリアップを目指して、カンボジアの首都プノンペンで国内線に乗り換えることにしました。まずはそこで足止め。スコールで飛行機が遅れてるとのこと。ホテルに到着する頃にはすっかり日が暮れていました。トゥクトゥクが夜の闇を駆け抜けていきます。

私は東南アジアの活気がとても好きで、当時は時間をつくっては東南アジア各国を訪れていました。

カンボジアは初の渡航地。目当ては遺跡巡りでしたが、街の散策やカンボジアのクメール料理への期待に胸をふくらませた晩でした。見出し画像は早朝のアンコールワットです。

そしてこちらがアンコールトム。

「クメールの微笑み」と言われる大きな顔に見守れながら寺院を散策。

壮大な歴史を物語るアンコール遺跡群。

その中で気持ち良さそうに眠るネコを発見しました。

いつでもどこでも気持ちよく眠れるネコ。眺めていたら私も眠くなってきてしまい、可能なら私もこの場所で古のロマンに浸りながら眠りたい、と本気で羨ましくなりました。

 

観光客で溢れるアンコール遺跡。その周りも賑やかです。

市場もとても賑やか。カンボジア語が威勢よく飛び交います。

どこの国でも市場で働く人たちの溢れるパワーは私に元気をくれます。

 

午前中を中心に遺跡を巡り、午後からは街をブラブラ。カンボジアは信号の渡り方が難しかったと記憶してますが、どう難しかったのかを思い出せません…(笑)

夕日に向かって走っていく無数のバイク。今日が昨日になろうとしていくのを実感するのも旅の醍醐味。家路に急ぐ人々のなかで心地よい解放感を味わいながら、この日はホテルの周りを散策しました。

 

同じ日のホテルでの夕食、クメール料理です。

左から時計回りに、バジルチキン、ビーフロックラック(牛肉の甘辛炒め)、フィッシュアモック(魚のココナッツミルク、カレー蒸し)。

カンボジア料理は日本人の口にとてもよく合います。東南アジア特有の香辛料の強さもなく、とてもマイルドな味付け。私はパンチの効いたエスニックな味も大好きですが、ココナッツミルクやレモングラスをメインとした優しい味がとても気に入り、連日あちらこちらで同じメニューを食べていた気がします。

 

この日は、遺跡巡りをお休みしてホテルでまったり。

ロビーでコーヒーを飲んだり、部屋で本を読んだり、ウトウトしたりして過ごしました。人によっては「海外まで行って勿体ない」と思うようですが、私にとって日常を忘れたこの時間はとても大切。

 

旅も終わりに近くなったある日、オプションツアーに参加して日本人にとても人気だという「ベンメリア遺跡」を訪れました。観光が可能になったのは2001年以降。それまでは地雷の撤去が完了しておらず、一般の人は立ち入ることができなかったそうです。それでも地雷未撤去のエリアがまだあちらこちらにありました。

緑に覆われたベンメリア遺跡。神秘的な空間です。

アンコールワットのように観光地化されておらず、発見当時に近い状態でのこっている貴重なベンメリア遺跡。崩れ落ちた建物に木々が絡まる姿を見ていたら、時空を超えた不思議な感覚におそわれました。

 

そしてこちらが12世紀に建築されたヒンデュー教の最大寺院であるアンコールワット。

クメール文化を思わせるレリーフがあちらこちらに施されています。

戦争に翻弄され続けてきたカンボジア王国。現在は平和を取り戻し、アンコールも今では国際支援のもとで保護されていますが、数奇な歴史を端々から感じる旅となりました。

 

そういえば、この旅で仲良しになった Ms.Moly、元気にしてますか?