思いを込めた特別な品3
キヨはすみれに町に行くと
怖い目にあいますよと
脅した。
このころの神戸の町は港町で
労働者もいれば、商売でにぎわって
いる場所もある。
しかし、どうしても靴を作るところ
を見たいと思うすみれは、こっそりと
潔に頼み、一緒に麻田の店を目指した。
歩いていると怖そうな人もいると
思った。
うつむくすみれを潔が大丈夫だからと
手をだして、すみれの手をつないで
歩いてくれた。
麻田の店についた。
カタカタカタカタと
軽快なミシンの音がする。
いろんな糸や針、
そして道具が店の中にあった。
潔が麻田に声をかけた。
麻田は、びっくりして
立ち上がるとすみれをみて
またまた驚いた。
おうちの人は知っているのかと
いう。
潔は靴の作り方を見たいらしい、
どうやって靴は作られるのかと
知りたくて五十八の靴を
ここまで分解しているのだからと
いって、靴の修理も依頼した。
麻田は、とにかくすみれが黙って
ここに来たことで
とんでもないことになると
思って帰るようにいった。
潔は仕方なくすみれを連れて帰る。
靴を作るところを見れなくて
残念だと話をした。
そこへ、労働者たちのデモが
やってきて、潔とすみれはバラバラに
なってすみれは、どうしたものかと
困った。
すると、怖そうな顔をした男性が
どこの子だ?身なりがよさそうだと
声をかける。
すみれは怖くなって走って逃げた。
逃げたところでここはどこだろうと
よくわからない。ものかげで
隠れてすわっていると
小野明美が声をかけた。
そして、麻田の家まで送ってくれた。
すみれは、麻田に声をかけたが
誰もいない。
ゆりの靴が置いてあったので
それを持ち上げると
かかとがとれた。
まだ、完成していない。
麻田がやってくる音がした
ので、すみれはあわてて
隠れた。
こっそりと麻田を見ていると
次から次へと靴をつくっている。
それが面白くて楽しくて
すみれはこっそりと
顔を出してみていた。
麻田が立ち上がり
背伸びをした瞬間
ふりむくとすみれを
みつけた。
驚く麻田。
とにかく、家に連絡をして
キヨと井口に迎えに来て
もらうことになった。
シナモンティーをすみれに
だしながら、なぜ靴を作るところ
を見たかったのかと聞く。
すみれは靴が針と糸ででている
と聞いて、どんなふうに造るのか
見たかった。自分は刺繍をしているが
上手ではない。
はなのお見舞いに持って行ったが
渡せなかったと話をした。
思いを込めて作ったものは必ず
届きますと
麻田が言う。
ゆりの足は甲がひくくて
はなと同じだという。
はなは、初めて麻田の靴をはいて
楽だったと喜び、それからずっと
麻田は、はなの靴を作っている。
職人として大変うれしいという。
思いを込めて作ったものは
必ず届くという言葉に
すみれはうなずいた。
やがて、お迎えが来て家に
帰ることになった。
みんな喜んで迎えてくれたが
五十八だけは
怒っていた。
なぜ、いけないと言われたこと
をするのかと怒った。
その怒りは野上正蔵と
潔、麻田にも向けられた。
*****************
べっぴんさん、三話目で
なじんできた。
本当に、すみれがアリスにみえる。
白いストッキングに黒い靴。
胸のあたりについたふりふりの
飾りのワンピース。
よくわからない町におびえて
物陰に座り込んで途方に暮れる
アリス・・・と思った。
うまいことに小野明美が現れて
すみれを助けた。
明美は、こんなお譲さまをどう思って
いるのだろうか?
母娘で貧乏な暮らしをしている。
麻田の入れてくれた
シナモンティー。
お譲さまはコーヒーではなく
紅茶をたしなむというのは本当
なのかも。
でもお茶というとアリスのお茶会。
やはり、アリスの要素だ・・・と
思いましたが。
このお話のコンセプトがよくわかって
いないので、勝手に感想を
宣べています。
口の重いすみれちゃんは
まるがおの
女の子で
あまり、笑った顔も
みせることなく
人に話すこともない
秘めた思いをふつふつと
胸の中にしまっている
女の子のようです。
キヨはすみれに町に行くと
怖い目にあいますよと
脅した。
このころの神戸の町は港町で
労働者もいれば、商売でにぎわって
いる場所もある。
しかし、どうしても靴を作るところ
を見たいと思うすみれは、こっそりと
潔に頼み、一緒に麻田の店を目指した。
歩いていると怖そうな人もいると
思った。
うつむくすみれを潔が大丈夫だからと
手をだして、すみれの手をつないで
歩いてくれた。
麻田の店についた。
カタカタカタカタと
軽快なミシンの音がする。
いろんな糸や針、
そして道具が店の中にあった。
潔が麻田に声をかけた。
麻田は、びっくりして
立ち上がるとすみれをみて
またまた驚いた。
おうちの人は知っているのかと
いう。
潔は靴の作り方を見たいらしい、
どうやって靴は作られるのかと
知りたくて五十八の靴を
ここまで分解しているのだからと
いって、靴の修理も依頼した。
麻田は、とにかくすみれが黙って
ここに来たことで
とんでもないことになると
思って帰るようにいった。
潔は仕方なくすみれを連れて帰る。
靴を作るところを見れなくて
残念だと話をした。
そこへ、労働者たちのデモが
やってきて、潔とすみれはバラバラに
なってすみれは、どうしたものかと
困った。
すると、怖そうな顔をした男性が
どこの子だ?身なりがよさそうだと
声をかける。
すみれは怖くなって走って逃げた。
逃げたところでここはどこだろうと
よくわからない。ものかげで
隠れてすわっていると
小野明美が声をかけた。
そして、麻田の家まで送ってくれた。
すみれは、麻田に声をかけたが
誰もいない。
ゆりの靴が置いてあったので
それを持ち上げると
かかとがとれた。
まだ、完成していない。
麻田がやってくる音がした
ので、すみれはあわてて
隠れた。
こっそりと麻田を見ていると
次から次へと靴をつくっている。
それが面白くて楽しくて
すみれはこっそりと
顔を出してみていた。
麻田が立ち上がり
背伸びをした瞬間
ふりむくとすみれを
みつけた。
驚く麻田。
とにかく、家に連絡をして
キヨと井口に迎えに来て
もらうことになった。
シナモンティーをすみれに
だしながら、なぜ靴を作るところ
を見たかったのかと聞く。
すみれは靴が針と糸ででている
と聞いて、どんなふうに造るのか
見たかった。自分は刺繍をしているが
上手ではない。
はなのお見舞いに持って行ったが
渡せなかったと話をした。
思いを込めて作ったものは必ず
届きますと
麻田が言う。
ゆりの足は甲がひくくて
はなと同じだという。
はなは、初めて麻田の靴をはいて
楽だったと喜び、それからずっと
麻田は、はなの靴を作っている。
職人として大変うれしいという。
思いを込めて作ったものは
必ず届くという言葉に
すみれはうなずいた。
やがて、お迎えが来て家に
帰ることになった。
みんな喜んで迎えてくれたが
五十八だけは
怒っていた。
なぜ、いけないと言われたこと
をするのかと怒った。
その怒りは野上正蔵と
潔、麻田にも向けられた。
*****************
べっぴんさん、三話目で
なじんできた。
本当に、すみれがアリスにみえる。
白いストッキングに黒い靴。
胸のあたりについたふりふりの
飾りのワンピース。
よくわからない町におびえて
物陰に座り込んで途方に暮れる
アリス・・・と思った。
うまいことに小野明美が現れて
すみれを助けた。
明美は、こんなお譲さまをどう思って
いるのだろうか?
母娘で貧乏な暮らしをしている。
麻田の入れてくれた
シナモンティー。
お譲さまはコーヒーではなく
紅茶をたしなむというのは本当
なのかも。
でもお茶というとアリスのお茶会。
やはり、アリスの要素だ・・・と
思いましたが。
このお話のコンセプトがよくわかって
いないので、勝手に感想を
宣べています。
口の重いすみれちゃんは
まるがおの
女の子で
あまり、笑った顔も
みせることなく
人に話すこともない
秘めた思いをふつふつと
胸の中にしまっている
女の子のようです。