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ワンダーランドの日記帳goo

話題は何でもアリスです。ブログ人のワンダーランドの日記帳そっくり
引越しました。記事は検索機能で見つけて下さい。

べっぴんさん3感想

2016-10-05 21:05:15 | テレビ番組
思いを込めた特別な品3

キヨはすみれに町に行くと
怖い目にあいますよと
脅した。
このころの神戸の町は港町で
労働者もいれば、商売でにぎわって
いる場所もある。
しかし、どうしても靴を作るところ
を見たいと思うすみれは、こっそりと
潔に頼み、一緒に麻田の店を目指した。

歩いていると怖そうな人もいると
思った。
うつむくすみれを潔が大丈夫だからと
手をだして、すみれの手をつないで
歩いてくれた。
麻田の店についた。
カタカタカタカタと
軽快なミシンの音がする。
いろんな糸や針、
そして道具が店の中にあった。
潔が麻田に声をかけた。
麻田は、びっくりして
立ち上がるとすみれをみて
またまた驚いた。
おうちの人は知っているのかと
いう。
潔は靴の作り方を見たいらしい、
どうやって靴は作られるのかと
知りたくて五十八の靴を
ここまで分解しているのだからと
いって、靴の修理も依頼した。
麻田は、とにかくすみれが黙って
ここに来たことで
とんでもないことになると
思って帰るようにいった。
潔は仕方なくすみれを連れて帰る。
靴を作るところを見れなくて
残念だと話をした。

そこへ、労働者たちのデモが
やってきて、潔とすみれはバラバラに
なってすみれは、どうしたものかと
困った。
すると、怖そうな顔をした男性が
どこの子だ?身なりがよさそうだと
声をかける。
すみれは怖くなって走って逃げた。
逃げたところでここはどこだろうと
よくわからない。ものかげで
隠れてすわっていると
小野明美が声をかけた。
そして、麻田の家まで送ってくれた。
すみれは、麻田に声をかけたが
誰もいない。
ゆりの靴が置いてあったので
それを持ち上げると
かかとがとれた。
まだ、完成していない。
麻田がやってくる音がした
ので、すみれはあわてて
隠れた。
こっそりと麻田を見ていると
次から次へと靴をつくっている。
それが面白くて楽しくて
すみれはこっそりと
顔を出してみていた。
麻田が立ち上がり
背伸びをした瞬間
ふりむくとすみれを
みつけた。
驚く麻田。
とにかく、家に連絡をして
キヨと井口に迎えに来て
もらうことになった。

シナモンティーをすみれに
だしながら、なぜ靴を作るところ
を見たかったのかと聞く。

すみれは靴が針と糸ででている
と聞いて、どんなふうに造るのか
見たかった。自分は刺繍をしているが
上手ではない。
はなのお見舞いに持って行ったが
渡せなかったと話をした。
思いを込めて作ったものは必ず
届きますと
麻田が言う。
ゆりの足は甲がひくくて
はなと同じだという。
はなは、初めて麻田の靴をはいて
楽だったと喜び、それからずっと
麻田は、はなの靴を作っている。
職人として大変うれしいという。

思いを込めて作ったものは
必ず届くという言葉に
すみれはうなずいた。

やがて、お迎えが来て家に
帰ることになった。

みんな喜んで迎えてくれたが
五十八だけは
怒っていた。
なぜ、いけないと言われたこと
をするのかと怒った。
その怒りは野上正蔵と
潔、麻田にも向けられた。
*****************
べっぴんさん、三話目で
なじんできた。

本当に、すみれがアリスにみえる。
白いストッキングに黒い靴。
胸のあたりについたふりふりの
飾りのワンピース。

よくわからない町におびえて
物陰に座り込んで途方に暮れる
アリス・・・と思った。

うまいことに小野明美が現れて
すみれを助けた。

明美は、こんなお譲さまをどう思って
いるのだろうか?
母娘で貧乏な暮らしをしている。

麻田の入れてくれた
シナモンティー。
お譲さまはコーヒーではなく
紅茶をたしなむというのは本当
なのかも。

でもお茶というとアリスのお茶会。
やはり、アリスの要素だ・・・と
思いましたが。
このお話のコンセプトがよくわかって
いないので、勝手に感想を
宣べています。
口の重いすみれちゃんは
まるがおの
女の子で
あまり、笑った顔も
みせることなく
人に話すこともない
秘めた思いをふつふつと
胸の中にしまっている
女の子のようです。







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べっぴんさん1と2感想

2016-10-05 21:00:57 | テレビ番組
思いを込めた特別な品1-2

昭和20年8月戦争で破壊された
神戸の街を泣きながら見ている
女性がいた。
幼子を背負っている。
彼女は坂東すみれという。
24年後、子供服の会社を興す
ことになるが・・
お話は昔にさかのぼり
昭和9年1934年の神戸。
坂東すみれは9歳。
坂東営業部という会社の社長
坂東五十八の次女である。
つまり社長令嬢。
長女はゆりという。
すみれは口の重たい、おとなしいが
芯の強い女の子だった。
ゆりは華やかで愛想のいい
優等生の様な娘である。
あるひ、母はなから、刺繍というものを
教えられる。
きれいな糸で作られた
四つ葉のクローバーだった。
四つ葉の意味は
勇気、希望、愛情、信頼だと
はなは語った。

すみれは刺繍に興味を持ち
みようみまねで、針と糸をもって
しはじめた。
そんなある日、はなの見舞いに行くと
五十八がいうのですみれは
はなにわたそうとハンカチに
刺繍を始めた。
そして、お見舞いの時
はなに、ハンカチを渡した。
五十八はそれをみて
なんだそれは?とわからなかった
ようだった。
すみれは、恥ずかしくなって
ハンカチをはなから、すばやく
取り戻して病室を走って出て
いった。
はなは、あの刺繍はすみれと白ゆりなのよ
とわかっていたようだ。
すみれは恥ずかしくて
悔しくて、悲しくて、でも
上手になりたいと思った。
そして、黙々と練習した。

そのとし、坂東家は新しく家を
立てた。
大きくて立派なお屋敷だった。
そのお披露目パーティには
多くのお客様がきた。
田中五郎貴族議員と
その息子、則夫。
そして、取締役の
野上正蔵とその息子潔。
ゆりは潔がお気に入りのようだった。
パーティで五十八が娘を
紹介した。
ゆりは、長女の坂東ゆりですと
自分で言ったが
すみれは、なかなか自分では
話しができない。
ゆりがすみれを紹介して
くれた。
潔はすみれが作った刺繍を
みて、すみれと白ゆりだと
わかったという。
なぜ?すみれは潔が
分かったことに驚いた。
神戸にはいろんな人が住んでいる。
その中でも坂東家は
大きな御屋敷だったので
見せてほしいという子供たちが
多くいて潔は子供たちをつれて
見学会をもった。
その中に女中の松の娘
小野明美がいた。
年頃はすみれより少し上かも
しれない。
テーブルにあったお菓子をみて
きれいといっただけで
女中のキヨがお嬢様の
お菓子を泥棒するのかと
明美言ったので明美は
否定するが、キヨは
明美を悪者扱いする。
松がやってきて自分の娘だと
いって、謝ったので
それはそれでおさまった。
明美は泥棒などして
いないのに、なぜ謝るのかと
松に聞いたが・・。

坂東家には麻田茂雄という
靴職人が出入りしている。
ゆりが学校へいくので
その時に履く靴を
作ろうと
サイズを測りに来た。
靴は針と糸で作りますと
麻田がいうと
だまってみていたすみれは
針と糸??と大声を
上げて驚いた。
すみれは、はじめて針と糸で
靴ができているとしり
それはどんなふうにできて
いるものなのかと
五十八の靴を
分解して調べた。
この靴は舶来品で彼が
大変気に入った
ものである。
ちょうど、五十八が東京へ
出張に行くという。
その靴を履くらしいが、
すみれが分解してしまった
ので、どうしたものかと
執事の井口が悩む。
潔は麻田の所へ持っていくと
いうとすみれは、一緒に行くと
いった。
もちろん、キヨは反対した。
すみれは、こっそりと
麻田の店に靴と持って
行く潔に声をかけ、一緒につれて
いって欲しいという。

潔は考えたが、自分がいるから大丈夫
だと思い、すみれと
一緒に麻田の店を目指した。
********************
2016年後期朝ドラ
べっぴんさんが始まった。

まだ、あたまのなかは
花束をあなたにあげよう~~
いとしい人
いとしい人よ~~
の歌がぐるぐるとまわって
いるのに・・。

なかなかなじめずにいた。
今回のべっぴんさんは
会わないかもしれないなと
思った。
ドラマのなじみ具合が
今までと違うのだ。
期待しないでいたけど
期待できそうだったと
いうのが今までの朝ドラ
一回目の感想だったが
今回は
お金持ちの御令嬢のお話なの
かしら???と
すみれちゃんがなんだか
不思議の国の
アリスに見えたりしました。
刺繍はなんだかよくわかりませんでした。

なんかな、なんかな・・といって
言葉を探す口の重たいすみれに
いらっとするけど
なんかな、というのは
よく私も、言葉が出ないときや
話しが複雑でどこから話したら
いいのかわからないときに
なんかなぁー
あのなぁー
と言葉を探すので、親近感を感じた。

さて、こてこてのお嬢様の
すみれが潔を町へ出る。
これは、お譲さまとしては
してはならぬことで
成らぬことはならぬことなので
どんな騒動になることやら・・・
と思いました。
この辺から、このドラマになじんでいける
かもしれないと思いました。
人見知りの私というか
ドラマ見知りの私というか・・
そういうことです。




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トト姉ちゃん目次

2016-10-01 17:51:47 | テレビ番組

トト姉ちゃん目次

常子、父と約束をする 1話から6話

常子、妹のために走る 7 8 9 10 11 12

常子、祖母と初めて対面する 13 14 15 16 17 18

常子、編入試に挑む 19 20 21 22 23 24

常子、新種を発見す 25 26 27 28 29 30

常子、竹蔵の思いを知る 31 32 33 34 35 36

常子、ビジネスに挑戦する 37 38 39 40 41 42

常子、職業婦人になる 43 44 45 46 47 48

常子、初任給をもらう 49 50 51 52 53 54

常子、プロポーズをされる 55 56 57 58 59 60

常子、失業する 61 62 63 64 65 66

常子、花山伊佐治と会う 67 68 69 70 71 72

以下、工事中です

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トト姉ちゃん156感想

2016-10-01 10:32:45 | テレビ番組
最終回
常子の会社は長年の功績が認められて
日本出版文化賞をいただいた。
そのささやかなお祝いが小橋家で
行われた。
ちらしずしやフライなど
手作りの料理が並んだ。
真由美は常子のおかげでこんな
おいしそうな料理を食べることが
できてうれしいという。
何か、その辺は美子に似ている。
みんなで「いただきます」といって
食べ始める。
潤はパクパクと食べている。
水田は常子のお皿に
料理を、取りましょうといって
とって渡した。

「潤、男というものはこうして
気を使わないともてないぞ。」
まったく、興味を持たずに
パクパクと食べる潤だった。

大家族でも仲良く暮らしている。

会社の中は毎日が仕事で
にぎやかである。
ある日ふと
常子は視線を書類におとし
ながら水田を呼んだ。
ところが返事がないので
顔を上げると
だれもいない。
さっきまであんなにたくさんいて
わいわいとやっていたのに・・
常子は、立ち上がって
机と机の間を
ぐるっとまわったが
だれもいない。
階下へ降りていくと

そこには・・・

黒板を見ている誰か
がいた。
常子は、そのひとをじっとみて
いると
振り返った。竹蔵だった。
「やぁ、常子」と竹蔵が言った。
「トト??」
常子はおどろいた。
「どうかしたかい?」
「おどろいた。」
「そうですね。突然こんな風に現れたら
驚きますね。」
常子は「トトは変わらない」といった。
自分はトトの年齢よりも上になって
しまった。
それでも竹蔵は、常子は自分の娘だと
いう。
常子の会社をみまわして、「これが常子の
会社ですか。案内してくれますか?」
といった。
常子は「喜んで」と言って
「ここは、商品試験の部屋です。
いまは扇風機を試験しています。
従業員数は45名。テスターさんを
いれると115名です」といった。
そして二階に上がると
編集部である。
ここで鞠子と美子と編集長の
花山さんと四人で雑誌を始め
ました。
三人で撮った写真を
竹蔵にみせると、鞠子と美子を
みて「立派になりましたね」といった。
そしてよ「くぞここまでがんばったものだ」
と竹蔵は会社を見まわした。
「みんなに助けてもらって
こうしてできました。」

トトは泣いて、「相当な苦労を
したことでしょう」といった。
確かに平たんな道のりでは
なかった。
竹蔵は自分が常子に
父親代わりを頼んだばかりに
苦労をかけさせてしまったと
いう。
常子は、「そんなことはありません」
といった。
トト姉ちゃんと呼ばれていて
父親の代わりに頑張ってきた
ので、おかげで出版社を
起こすこと
ができた。
「女の人の役に立つ雑誌を作りたいと
思ったのも私がトト姉ちゃんだった
からですよ」と常子は言う。
「鞠子も美子も結婚して大家族に
なってとてもにぎやかです。
私はトト姉ちゃんでいられて
しあわせです。」

竹蔵は常子にちかづき
「常子、がんばったね。」といって
頭に手をやった。

むかし、竹蔵は常子が
いいことをすると頭に手をやって
ほめたものだった。
竹蔵は常子に
「ありがとう」、といった。
それは幼い時の記憶
そのままのトトだった。
常子は、笑ってそして
うれしくて涙が出た。

常子がふと気が付くと
自分の部屋のベッドの上に
寝ていた。

いつの間に帰ってきた
のか覚えていないが
竹蔵にあったことは覚えている。

部屋の外でみんなの声がする。
どうやら庭にいるらしい。
常子はカーテンを開けて
彼らを見た。
そして、机の前に座った。
机の上には
常子の目標三か条が
書かれている短冊が
おかれていた。
一. 家族を守ること
一. 鞠子と美子を嫁に出すこと
一. 家を建てること
おもえば、すべてかなえたこと
になる。
竹蔵からほめてもらったことで
常子は、その目標を書いた
短冊を一枚一枚手に取り
大事に机の引き出しの
中にしまった。

昭和63年夏・・
あなたの暮らし出版は
にぎやかに仕事をしている。
常子は外回りから
帰ってきた。
すると、美子が書類をもって
きて確認を頼んだ。
鞠子も来ていて
「おなかすいたでしょう」といって
差し入れを持ってきた。
そこへ、男性社員が
「大変ですどうしましょう」と
走ってきた。
「桜井先生に依頼した原稿のテーマを
間違えて伝えてしまった」という。
「電話で謝ります」というと
常子は、「電話ではだめよ。
わたしが、いって話をしてくるから」と
いった。
そして、カバンをもって
会社を走って出ていった。

「花山さんがいた時と同じだわ。」
「花山さんも苦笑いをしているわよ」
鞠子と美子は、そういって笑った。

常子は走った。
まっすぐに
自分の信じるがままに
自分の道を走って行った。
いちもくさんに
脇目も振らず
自分の道を
走って行った。
******************
最終回は、なんと竹蔵が出てきました。
常子の頑張りは天国でみていた
のではないのですか?
ここまでがんばってきた
常子を竹蔵はほめたたえます。
あのとき、トトの代わりに
家族を守って欲しいと
おさない常子に頼みました。

そのことが、今の常子を
育てたといえます。
家族のために、常子は妹を
かばい、妹も
常子を立ててまもって行き
君子も常子をたよりにして
また、家族のためにと
がんばってきました。
家族を食べさせるには
自分は何をしなくては
いけないのか・・・?
タイピスト時代もつらい毎日
ではありました。
甲東出版にはいって、出版
の仕事を覚えたことは
大きな収穫となりました。
戦争がおわって、本に飢えている
みんなのために、手作りの本を
つくりました。
「スタアの装い」です。
これはかなり売れましたが
そのせいでほかの業者が
まねをして売りだして
「スタアの装い」が
売れなくなりました。
鉄郎は常子に「どうやって
みんなを食べさせていくのだ」と
問います。
戦後、夫や父など
男手を亡くした女性が
働く場所もそんなにないし
働いても安い給料だったり
して、食べることにも苦労して
いました。
「家族を路頭に迷わすつもりか」
と鉄郎にいわれて、
常子は考えます。
そして、出版社を
起こすことにしたのです。
甲東出版時代、花山と
知り合って、そして
ふたたび、出版社を
おこすなら花山を編集長
にしたらどうだろうと
五反田にいわれ・・・
花山に「スタアの装い」を見せると
けちょんけちょんに
こき下ろされ、
しかしあっちこっちと
花山が手を入れたため
すばらしい
本になったこと。
それがまた
よく売れたこと・・・

そのために、ビルを借りて
会社をおこしたこと。

社長にならないと売り上げが
自分のものにならないからと
の理由で常子は会社を
おこしたのです。

家族を守るために経済闘争を
する常子。
そこに花山を説得して
編集長に来てもらって
「あなたの暮らし」を創刊するに至ります。
決して平たんな道ではありません
でしたが、妹たちは姉をささえ
母は娘たちをはげまし
素晴らしい家族に鞠子と美子
の夫が同居し・・・
心残りは
星野と別れたこと。
そうだ!
東堂先生はお元気なのでしょうか。
鉄郎おじさんは元気と分かった
ので、いいとしても。
甲東出版の谷さん、五反田さんは
どうしているのでしょうか。
あの時常子をまもってくれた
お竜は、元気でしょうか。
そうそう、浜松時代
常子たちに
ちょっかいばかりかけていた
三兄弟は、どうしているでしょうか?

本当に、楽しい朝ドラでした。
とても楽しい半年間でした。
宇多田さんの歌も
すてきでした。
しばらくは、あの歌が
頭のなかをぐるぐるとまわる
事でしょう・・・。

花束を君に上げよう
いとおしい君よ・・
涙色の花束を君に・・

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トト姉ちゃん155感想

2016-09-30 13:25:59 | テレビ番組
花山、常子にお礼を言う5

雪の降る夜
花山宅を出る常子に花山はいった。
「常子さん、どうもありがとう。」

堅苦しい言い方に、常子は笑った。
「いやだわ、花山さん
また来ますね・・・」

花山は常子にさよならの手を振った。

2日後、社内で美子が
まだ、花山の原稿を入稿していないことに
驚く。常子は「ぎりぎりまで待たないと
急に書き直すというかもしれないから」と
笑いながら言った。
「花山さんならありえる」と
美子も納得した。
そんなとき、常子の机の電話が
なった。
「ほらね・・」と常子が笑って電話のそばに
いくと水田が電話を取って
常子にわたした。
花山三枝子からだった。

常子は電話に出ると
三枝子は
「お忙しいところすみません。
先ほど、花山が息を引き取りました。」

常子は、さっと顔が曇り
「わかりました。すぎにお伺いします。
失礼します」と言って電話を切った。

社員たちは花山がなくなったことを
感じたのか花山宅へ行く常子を
美子を無言で見送った。

花山宅につくと
みのりが絵をかいていた。
三枝子に案内されて花山の
部屋にはいっていった。
花山はベッドに横たわっていた。

常子は「このたびはご愁傷様でした」と
三枝子に挨拶をした。
「ごめんなさいね、容態が急変したので
間に合わなかったの。」
「お知らせくださってありがとうございます。」

「あなた、常子さんと美子さんがいらしてください
ましたよ。」
三枝子は横たわっている花山に声をかけた。
美子は、わぁっと泣いた。

「あの日、常子さんが帰られた後
花山は満足そうでした。
この国がどうなるかわからないけど
あなたの暮らしは常子さんがいるから
大丈夫だといってました。」

常子は、「そんな風にほめられたのは
はじめてです。花山さん・・・」と
花山に語り掛けた。

孫のみのりが花山の顔を書いたと
いって絵をもってきて
「じいじ、みて。じいじ」と
花山にいう。

常子は、こらえきれずに泣いた。


その夜、小橋家のリビングで
常子は三枝子から預かった
花山の最後の原稿を
もって
美子、鞠子、たまきに
渡した。
「花山さんの最後の原稿・・」と
いいながらみんながそれを
それぞれに読んでいた。
するとたまきが手紙を見つけた。

『美子さん、初めて君に会ったとき
きつく言う私のことばに必死で涙を
こらえていた顔、一時会社を辞めた
わたしに説得に来てくれた君の
情熱がなかったらあなたの暮らしは
終わっていたかもしれない。

鞠子さん
今でも仕事を続けていたらどうなっていた
だろうか。でも君は結婚して大きな幸せを
つかみ、たまきさんという素晴らしい娘さん
を得た。たまきさんはきっといい編集者
になるだろう。

常子さん、君に感謝を伝えるには何枚の
原稿用紙が必要だろう。
君にたくさんのことを教えた、それととも
に、たくさんのことを君から教えてもらった。
君がいなかったら今の私はいない。
ありがとう。』

常子はさいごの「ありがとう」をゆびで
なぞった。
そして、もう一枚。社内のメンバーの
似顔絵を集めたイラストがあった。
このイラストは社内に飾られた。

二か月後
あなたの暮らしの長年の功績を
認められて、雑誌の最高栄誉
である、日本出版文化賞をいただく
ことになった。

そのインタビュー番組がテレビで
放送されるとあって
鞠子は大急ぎで
テレビの前にトトとカカの写真を
おいて、スタンバッた。
会社でも、みんなが
一斉にテレビの前に座って
いまかいまかと放送を待った。
美子は、花山の書いたイラストを見て
いた。

常子はスタジオのスミに座って
出番を待っていた。
なんとも心細くなり
肩に向かって、「花山さん
花山さん・・どうしたもんじゃろのー」と
つぶやいた。
すると、自然に笑みが出てきた。
落ち着くことができた常子は
いよいよ放送開始となって
司会者の横に座った。

司会者はあなたの暮らしを
紹介し、常子の受賞を紹介した。

「よろしくお願いします」と
司会者が言うと
常子は、「よろしくお願いします」と
答えたが、康江は
「顔が固いよ~~~」と
テレビに向かっていった。
鞠子もハラハラしてみていた。

「この賞をいただけることになった
のも、読者の方々の応援があって
こそです。花山もくさばのかげから
喜んでいると思います」と心情を
のべた。

「あなた暮らしは35号まで
でていますが、一貫して
雑誌の方針というものがあり
ますね。それはなんでしょうか」と
司会者が聞く。

常子は、「戦後、なにもないなか
豊かな暮らしを取り戻すために
女性たちになにかお手伝いが
できないものかという点から
始まった」と話をつづけた。

「戦争というのが大きな意味が
あったということですか」と聞かれ
「ええ、ご存じない方もいらっしゃる
と思いますが、戦争中
フライパンや鍋を拠出しなければ
成らなかった時代もありました
ので・・・」

テレビを見る鞠子
社員たち
そしてトトとカカ。
それぞれが常子の晴れ姿を
よろこんでいるようだった。
********************
花山から始めて言われたという
「ありがとう。」
常子にとってはこれ以上にうれしいこと
はありませんが、また花山を失った
悲しみもこれ以上の悲しみはなかった
事と思います。

常子が花山に出会わなかったら
あなたの暮らしはなかったでしょう。
また花山も常子に出会わなかったら
戦争を賛美したことを悔やんで
自分を生かす出版業の仕事につかずに
後悔の人生をあゆんだかもしれません。
運命というものはどこにどうあるのか。
またこれが自分の運命だと
受け入れる勇気があるのかどうか・・
そこから、人生が開けていくか
閉ざされていくか、決まると思います。
こうして、常子は成功者として
名を挙げて
あなたの暮らしは今でも続いています。
私も、常子の年代の人間では
ありませんが、この雑誌はどこかで
本屋さんとか、銀行の待合室とか
で、見たような気がします。
手に取ってみたことがあるけど
買ったことはなかったかもしれません。
なぜならば、家庭の家事には
なにも興味がなかったからです。
今は主婦となり、どうすればおいしい
おかずが作れるのかとか
手早くきれいなお掃除の仕方
などを
考えますけど・・・

この雑誌の素敵なところは大きくは
商品試験でもありますが・・・

小さなこと
すなわち
ホットケーキの
焼き方など、普通につくっているはずだ
けど、案外しらない、上手に作るコツと
いうものを公開しているところ
でもあります。
また、季節感あふれるイラストも
すてきです。
そして、あの戦争特集は
どこかでみたことのある表紙だ
と思いました。
見ているのですよね。
買ってないけど。

今回、よほどナーバスになった
のか常子が、肩に向かって
「花山さん、花山さん
どうしたもんじゃろのー」と
いったあのシーンは
とてもすてきでした。

あしたはいよいよ
最終回です。

ブログにお越しくださった
皆様へ。

私は、朝ドラが好きというわけでは
ありませんが、あの「純と愛」の
展開の面白さにブログを書くことにしました。
あれを全部たとえばDVDに録画した
ところでわざわざ見ることもないと思いました。
でも、ちょっと詳しく内容をかけば
それを読みなおしてもう一度あの時の
感動を味わえるのではと思って
書きはじめました。
途中、「あまちゃん」は好きになれずに
(お好きな方、すみません)書きません
でした。
でも、それから、「ごちそうさん」、
「花子とアン」、「マッサン」
「まれ」、「あさが来た」、と続いて
「トト姉ちゃん」
これは面白いと
おもいました。
期待も何もなかったトトねえちゃんは
最高でした。
こんな面白いドラマ、また出会えたら
なぁとおもいます。





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