常子、小さな幸せを大事にする6
小橋家のお食事会に
突然現れたのは鉄郎だった。
何と、嫁の幸子まで連れてきた。
魚沼で農家をやっているという。
そして米を持ってきた。
ひさしぶりだったので
会っていない時間におこった
ことが呑み込めない。
水田を見て、どこかで見た顔だと
いう。
闇市であっている。
「そうか、おまえ、金持ちになったのか」と
また、どこか外れたことをいう。
そして鞠子の婿殿だというと
驚いた。
水田の膝にチョンと座って
いるたまきをみて「そのこは
もしかして・・・」
鞠子の子供だと知ると
また、驚いた。
たまきは、「はじめまして」という。
鉄郎は自分のことを
鉄郎おじさんと呼んでくれと
いった。
南も、挨拶をした。
「あの美子が結婚だと?」
またまた鉄郎は驚いた。
「ともかくも目出度いので
酒を買ってくる」と言って
でていった。
残された幸子から
鉄郎の様子を聞くことができた。
鉄郎がハタハタ漁で失敗したと
いっていたがそれは幸子の兄が
失敗したことで責任を感じた
鉄郎が借金を返すために
苦心をしてくれたことがあって
感謝しているという。
みんな、ほおっと感心して聞いて
いた。
どうやらそれがきっかけで幸子と
結婚して、今は農家をやっている
ということだった。
鉄郎が酒を買ってきて
「乾杯だ、のめのめ」という。
「南君と美子の結婚におめでとう
鞠子もついでにおめでとう
常子もねえさんもおめでとう」と
いった。
「兄貴が生きていた頃
娘が三人だったら
結婚したら寂しくなるなというと
兄貴はそうではないといった」という。
それぞれが家庭をもって
もっとにぎやかになるだろうと
思っていたらしい。
竹造の思いが、実ったことを
鉄郎は話した。
たまきはポテトサラダが好きな
ようである。
おいしそうに食べた。
鉄郎は台所にいた君子に
話しかけた。
「いろいろあったんだろうな」と。
君子は「鉄郎さんもね」という。
鉄郎は竹造がなくなって
なんとか君子たちを
守って行かなくてはと
お金を作ることに必死に
なっていたが
何もできなかった。
「あ、あの持ってきた米
くってくれよ、昔、みんなの米を
食ってしまって怒られたこと
があるだろう」というと
君子は楽しそうに笑った。
鉄郎は「迷惑をかけてしまって」
というが、君子は「迷惑とは
思っていない」といった。
鉄郎は楽しそうだった。
庭でたまきと
シャボン玉を
しながら
あそぶ。
常子は『スタアの装い』は
二号で終わったことを
話した。その二号を見せながら
「これがあってこその今の本です」と
いった。
「うまく行ってよかった」と
鉄郎が言うが「悩みは尽きないもの
です」と常子は言う。
「どうしたもんじゃろのーと
いいながら生きているから
こそ、人生は楽しい」と
波乱万丈の鉄郎がいった。
そうであろうと思う。
たまきとひととき遊んで
鉄郎と幸子は帰って
いった。
農家なので畑が心配だと
いう。
常子たちに離れていても
見守っているからといった。
「達者でね」とお別れをした。
たまきが
「鉄郎おじさん~~~
またね~~~~~」
と手を振った。
鉄郎は振り返り
「おお、またな!!」
といった。
その夜
常子は自分の書いた
目標三か条をみていた。
〇家族を守る
〇鞠子と美子を嫁に出す
〇家を建てる
あとは、家だけである。
昭和39年。
東海道新幹線が開通し
オリンピックが開かれると
いうとしになった。
あなたの暮らしは
73号となり
発行部数も75万部と
伸びて行った。
********************
独身、キャリアウーマン
の常子が行く。
妹二人を嫁にだし
自分は家族を守るトトの代わり
を果たしている。
いつまでトトなのか・・・
とまわりは不思議に思うが
常子は竹造と約束した時
から
トトであり続けている。
それをやめることもない。
竹造がいっていたという
娘三人だと嫁に出したら
さみしくなるという世間の
話しに竹造は
先を読んでいた。
きっと娘たちは伴侶を連れて
子供を連れて
もどってくるから・・・
するとすごくにぎやかになる
と。
そのトトの思いを実現に
持って行った常子。
常子の人生は、
あかるく、どーしたもんじゃろ
のーーーーー??
という
つぶやきとともにあった。
その言葉のなかに
前を向いて歩いていく
常子が見えた。
++++++++++++++
コメの話ですが
おぼえてますか?
お米がとぼしくなって
毎日これくらいで一か月
すごそうと話し合いをして
充分食べることも我慢して
いた、常子たち。
ところが、なにもしらない鉄郎が
いきなりやってきて
留守の間に、米を炊いて食べてしまった
というエピがありました。
それがきっかけで市民運動会
のようなものにでて
二人三脚で走ると
米がもらえるというので
鞠子と常子ががんばります。
そんな話がありましたね~~~~。
なつかしいです。
小橋家のお食事会に
突然現れたのは鉄郎だった。
何と、嫁の幸子まで連れてきた。
魚沼で農家をやっているという。
そして米を持ってきた。
ひさしぶりだったので
会っていない時間におこった
ことが呑み込めない。
水田を見て、どこかで見た顔だと
いう。
闇市であっている。
「そうか、おまえ、金持ちになったのか」と
また、どこか外れたことをいう。
そして鞠子の婿殿だというと
驚いた。
水田の膝にチョンと座って
いるたまきをみて「そのこは
もしかして・・・」
鞠子の子供だと知ると
また、驚いた。
たまきは、「はじめまして」という。
鉄郎は自分のことを
鉄郎おじさんと呼んでくれと
いった。
南も、挨拶をした。
「あの美子が結婚だと?」
またまた鉄郎は驚いた。
「ともかくも目出度いので
酒を買ってくる」と言って
でていった。
残された幸子から
鉄郎の様子を聞くことができた。
鉄郎がハタハタ漁で失敗したと
いっていたがそれは幸子の兄が
失敗したことで責任を感じた
鉄郎が借金を返すために
苦心をしてくれたことがあって
感謝しているという。
みんな、ほおっと感心して聞いて
いた。
どうやらそれがきっかけで幸子と
結婚して、今は農家をやっている
ということだった。
鉄郎が酒を買ってきて
「乾杯だ、のめのめ」という。
「南君と美子の結婚におめでとう
鞠子もついでにおめでとう
常子もねえさんもおめでとう」と
いった。
「兄貴が生きていた頃
娘が三人だったら
結婚したら寂しくなるなというと
兄貴はそうではないといった」という。
それぞれが家庭をもって
もっとにぎやかになるだろうと
思っていたらしい。
竹造の思いが、実ったことを
鉄郎は話した。
たまきはポテトサラダが好きな
ようである。
おいしそうに食べた。
鉄郎は台所にいた君子に
話しかけた。
「いろいろあったんだろうな」と。
君子は「鉄郎さんもね」という。
鉄郎は竹造がなくなって
なんとか君子たちを
守って行かなくてはと
お金を作ることに必死に
なっていたが
何もできなかった。
「あ、あの持ってきた米
くってくれよ、昔、みんなの米を
食ってしまって怒られたこと
があるだろう」というと
君子は楽しそうに笑った。
鉄郎は「迷惑をかけてしまって」
というが、君子は「迷惑とは
思っていない」といった。
鉄郎は楽しそうだった。
庭でたまきと
シャボン玉を
しながら
あそぶ。
常子は『スタアの装い』は
二号で終わったことを
話した。その二号を見せながら
「これがあってこその今の本です」と
いった。
「うまく行ってよかった」と
鉄郎が言うが「悩みは尽きないもの
です」と常子は言う。
「どうしたもんじゃろのーと
いいながら生きているから
こそ、人生は楽しい」と
波乱万丈の鉄郎がいった。
そうであろうと思う。
たまきとひととき遊んで
鉄郎と幸子は帰って
いった。
農家なので畑が心配だと
いう。
常子たちに離れていても
見守っているからといった。
「達者でね」とお別れをした。
たまきが
「鉄郎おじさん~~~
またね~~~~~」
と手を振った。
鉄郎は振り返り
「おお、またな!!」
といった。
その夜
常子は自分の書いた
目標三か条をみていた。
〇家族を守る
〇鞠子と美子を嫁に出す
〇家を建てる
あとは、家だけである。
昭和39年。
東海道新幹線が開通し
オリンピックが開かれると
いうとしになった。
あなたの暮らしは
73号となり
発行部数も75万部と
伸びて行った。
********************
独身、キャリアウーマン
の常子が行く。
妹二人を嫁にだし
自分は家族を守るトトの代わり
を果たしている。
いつまでトトなのか・・・
とまわりは不思議に思うが
常子は竹造と約束した時
から
トトであり続けている。
それをやめることもない。
竹造がいっていたという
娘三人だと嫁に出したら
さみしくなるという世間の
話しに竹造は
先を読んでいた。
きっと娘たちは伴侶を連れて
子供を連れて
もどってくるから・・・
するとすごくにぎやかになる
と。
そのトトの思いを実現に
持って行った常子。
常子の人生は、
あかるく、どーしたもんじゃろ
のーーーーー??
という
つぶやきとともにあった。
その言葉のなかに
前を向いて歩いていく
常子が見えた。
++++++++++++++
コメの話ですが
おぼえてますか?
お米がとぼしくなって
毎日これくらいで一か月
すごそうと話し合いをして
充分食べることも我慢して
いた、常子たち。
ところが、なにもしらない鉄郎が
いきなりやってきて
留守の間に、米を炊いて食べてしまった
というエピがありました。
それがきっかけで市民運動会
のようなものにでて
二人三脚で走ると
米がもらえるというので
鞠子と常子ががんばります。
そんな話がありましたね~~~~。
なつかしいです。