PTAというと、お母様方の戦いの場・・・・のようなイメージがあります。戦いとは、自分の子供の成長のためでもありますが、学級や学校そのものをいいものであって欲しいとの願いからでる戦いですね。
私も子供を二人育てつつありますが(笑)、小学校の頃は4月の学級懇談会の時に、PTAの学級委員を決めました。
これが・・・・
大変でした。
第一、小学校の一年生の時は、誰が誰やら・・・わかりません。よって、「あいうえお」に並んだ名簿の上から・・・・選んで書いたり・・・それはいけないということで、最後から選んだり・・・いや・・真ん中からと・・・苦労をしたものです。
が・・大体「あ」のつく方は、選ばれるそうです。
で、一体なにをするのかといえば、ベルマークを集めて、集計する作業が3ヶ月に一回ぐらい。母親学級とかで、手芸の講習とか、教育セミナーの開催とか、スポーツによる親睦会とか、秋にはあPTA主催の子供祭りのようなこととか。
それがあたり前と思っていましたが、東京の杉並区の和田中ではPTAを廃止する方向へというのです。PTAはいらないのか???ということですが、学校と地域を結ぶPTAであり、学校と親達をむすぶPTAでもあるのに、必要でないはずはありません。
子供たちの事件が多発する昨今で、交通事故だけでも怖いものがあります。その登下校の引率や、誘導など、地域によってはPTAが行っています。廃止の後、和田中では、保護者は、地域住民らボランティアで構成している「地域本部」に参加し、「地域全体で生徒を支える仕組みにしたい」(藤原校長)というのです。
この藤原校長は名物校長先生で、東京では民間から初めて登用された校長先生です。同中は、リクルート出身の藤原校長が就任した03年に地域本部を設置しました。会社を退職した地域住民や主婦、大学生らが学校の支援活動をしています。これまでに、▽放課後に図書室を利用できるようにする自主管理制度▽土曜日に生徒が教室で自習する「土曜寺子屋(ドテラ)」のサポート▽週3~4回、塾講師が有料で受験対策をする「夜スペシャル」の運営、などを手がけています。
教育熱心な和田中であるからこその試みではないでしょうか。
PTAの役員の選出もなかなかなり手のないこのごろです。
私も、中学の役員をやって時期の役員を選出するさい、選挙で決まったにもかかわらず、仕事や老人介護などで断られ、結局なり手がいない、決まらない。
選挙で名前の上がった人全員に片っ端から電話をかけてお願いしました。この電話作戦・・・実は恒例で毎年電話作戦で役員を決めているのです。決して選挙だけで決められるわけではありません。
そのため、限られた人が役員をやるということになります。今の時代、専業主婦といえども、パートにでたり、フルタイムのワーキングミセスや、年寄りの介護に追われる主婦や、小さなお子さんの多いお母さんがたなど、それを理由に役員を断るのは理由にならないというのです。でも選挙で指名された人にとっては引き受けるには荷が重いのは確かです。
断るのも一苦労のご様子で、何とかならないものかと思ったりしました。
藤原校長は「能力があり、学校支援への意欲を持っている保護者はいるが、マンネリ化『PTA』を敬遠する人は多い。地域本部に統合することで、多様な人材を受け入れたい」と話されました。PTAの活動で必要なものは地域本部で行うこと。また、PTA活動は無償だが、地域本部は交通費など謝礼を出すことも検討しているといいます。
地域本部とはどのような組織かよくわかりませんが、子供たちを地域で守る組織があって、その活動も無償ではなく交通費がでるとは、やりやすさを感じます。
文部科学省は、これを肯定的にうけとめ、地域本部のあり方にも理解を示しているといいます。
一方、PTA協議会の赤田会長は「PTAは保護者の教育という大きな役割があり、一方、地域本部は教員ではカバーできない面を補う別の役割がある。PTA廃止が全国に広がるとは思えない」と話されました。
歴史はどちらに動くのか??
ノンフィクション作家の吉永みち子氏は、このことをうけて、PTAの形骸化と、活動の低迷化をみても何とかしなければという状態だったがこの決断で、PTA活動を見直し、新しい形を模索する試みがやっと生まれた印象だ。消えた「地域」を取り戻すきっかけになる可能性もあるとのコメントをされました。
確かに・・・・・
新しい一歩だと思います。
<script type="text/javascript">
</script>
<script type="text/javascript"
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
</script>