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大善人へ身魂磨き

善でありたいと思う。日々精進。感情の渦に呑み込まれそうな時もあるけれど最後には明るく静かな大海原に和合したい。

日本語のこだま

2021-07-18 04:41:00 | アニメ
もののけ姫のこだま。森の精。木霊。そして、言霊とも感じます。


もし、目には見えないけれど自分の言葉が外に出た途端に精霊になって、こんな風に残るとしたら、と考えたことがあります。


日本語は言霊により、まっすぐに受け取っておいて良い時と、そうすれば違う意味に解釈できる時さえありますから、口から出した人の気持ちがこのこだまに込められていると考えます。言葉が言の羽になったり言の矢になったり。


とことこ、このこだまが歩く姿を想像してみます。自分の周りを元気に歩きます。悪口ばかり言う人、他人を傷つけて平気な人の周りには、ことの矢をもった悪口こだまが沢山歩きます。 誰かをさしたくて矢みたいに尖ってるかも。怖い。出した人から受けとらないようにしたいです。


嘘をつく人には、口と虚しいで嘘だから、虚しいこだまが、自分の友達をさがします。そういうこだましか出せない人の心はどんどん虚しくなりそうです。





善い言葉を言う人には羊毛のような善こだまがフワフワ跳び歩きます。

誠実な言葉を言う人には事(言)を成すようこだまが誠にむかって歩きます。

どちらもふわふわな羽みたいに優しくハッスル、ハッスルしながら跳び歩きます。


歩こう歩こう、私は元気♪とトトロの歌が響きます。




しかも、このこだまは、魂(霊)だけあって、口と心がバラバラなら、心を優先します。


オイ、詐欺師。人騙して知らん顔して、人のお金を私欲に使い、綺麗にペラペラ嘘言ってんじゃないだろ!コラ!ってな感じで。


口から出るこだまは善くありたいですね。すみません。あることを思い出すとついつい。。。


善いこだまを善い心でハッスル、ハッスルするのも、ひとつの身魂磨きと思います。


あちらの世界に入る入学試験を受けるその日まで忘れずにいきたいです。


【画像はもののけ姫、となりのトトロより】



黒曜石

2021-06-22 05:34:00 | アニメ
昨日の黒曜石に引き続きます。ジブリの「もののけ姫」でエミシの長、アシタカが助けた村の娘カヤから旅の安全を願って「玉の小刀」を渡されます。この「玉の小刀」は黒曜石のようです。




黒曜石は、旧石器時代に人々が使っていた魔除けなどの効果もあるといわれている石です。この黒曜石を、アシタカはもののけ姫サンに渡します。




太古の黒曜石が人から人へ渡る流れを映画は表しているのかな?女性からもらったプレゼントを別の女性に渡すとはけしからんとの声もあるようですが。笑。


声優の石田ゆりこさんも、監督にこの行為は酷いって怒ったようです。その際、男とはそういうものだと答えた監督。笑。男女の心理の違いも永遠のテーマですね。


物も流れ、人の心も流れる。同じとこにはとどまらない、カヤも、アシタカも、自分より大切な誰かを守りたいから黒曜石を渡したのかもしれません。石田ゆりこさんの気持ちに共感しつつ、監督は深い!と私は思いました。笑


私は宝石には興味がなく、パワーストーンも持っていません。母からもらったもの少しと、結婚指輪と婚約指輪くらいかな、持ってるのは。指輪も保管は大切にしていますが、身につけません。皮膚が弱くどうも痒くなる。苦笑。


ただこの黒曜石には、翡翠同様なんだか惹かれて調べてみました。


石器時代において、その切れ味の良さから石器素材として広く使われており、金属器を持たない人々にとって重要な鉱物だったようです。


黒曜石(オブシディアン)は酸性の溶岩が急激に冷えてできた天然ガラスで、黒や灰色をしているのが多いようですが、黒地に白色の斑紋模様が見られるもの、赤茶色、微小な気泡群によって光の反射が生じ、ピンクやゴールド、グリーン、イエローなど、様々な色のものもあるようです。


漆黒になる前の黒といえば、玄。奥深くて明かりの及ばない所の色。黒。赤黒い色。天の色とも言われています。




黒曜石(オブシディアン)には、すべての本質や未来を見通す力があると信じられており、心眼の象徴、神秘的な存在の石ようです。


鏡のない時代、黒い石の表面に映る光景に人々は魅了されたのかもしれません。勾玉の翡翠も霊的な石とされていましたが、石には生成の過程に地球の力がやどるように思います。黒曜石は、未知なる物として魔除けや占いなどの儀式に使われたようです。


イースター島のモアイ像にも本来は眼球が嵌め込まれており、白目には白サンゴが、黒目には黒曜石などが使われていたようです。

モアイ像は謎が多いみたいですが、祭祀のものだと言われています。日本から遠い地でも黒曜石を目、心眼のように感じていたということだとすると、黒曜石にはやはり霊的な力があるのかなと思いました。





この黒曜石ですが、取れる場所はかなり限られているようです。


つまり、共通の黒曜石が発見されるところは人々の流れが交易、交流があったことがわかり、縄文時代や旧石器時代にも、歩きや舟しかないのに人々は遠く離れた地に黒曜石を運んでいるようです。




また、黒曜石が取れない朝鮮やウラジオストクにまで日本の黒曜石が発見されているのです。


稲作が伝わった、〇〇が伝わった、太古の日本は未開で、大陸から文化が伝わったみたいに言われていますし、歴史でも、ちょっとしか習わなかった長い長い縄文時代。


しかし、その時代は神と繋がり、心を大切にした時代だったように思います。黒曜石や翡翠なんかの霊的な石を大切にし、祈りを行い、祈りに対象物があるとしたら、それは人が作った物ではなく、自然が生成した自然物に対して行っていたのかなと思いました。海を超えて黒曜石を伝えた太古の日本人の姿を想像してしまいます。


高知県で発見された縄文時代の遺跡があります。大分県姫島産の黒曜石で作られた石器が中国、四国の縄文時代遺跡からも発見されているみたいです。姫島からは真名の長者の般若姫を思います。姫島は黒曜石の産地みたいです。





いずれも姫島画像検索より


また、八ヶ岳の北麓にも本州最大の黒曜石原産地遺跡があります。ここは、星がつく地名が多いみたいです。星糞峠、星ヶ塔 、星ヶ台など、あかりのない時代、太陽の光や月の光だけで生活していた太古の人にとって、足元でキラキラ光る黒曜石のかけらをみつけたら、それは、空から降ってきた天のものと思ったことでしょう。黒曜石を星のかけらと信じたことからこうした地名が生まれたと伝えられています。


太古、衣食住がままならない時代、常に命の危険と隣り合わせの生活の中、太古の人が純粋に石に霊的な力を感じ祭祀に使ったり、獣を射止める矢に使ったりした黒曜石。生きることと祭祀が結びついていた時代の石。


今、お金をだしてパワー下さい!恋愛叶えてください!お金持ちにして下さい!と買えるパワーストーンは同じ石でも違う気がしています。


【画像は黒曜石、もののけ姫、モアイ像、姫島検索画像より】





文明の利器

2021-06-21 06:16:00 | アニメ

良いものを手にしたら、人は太古から共有してきたように思います。神様は人に沢山の利器を与えてくれていますが、この時代には、この利器を与えようとまるで決めているみたい。


歴史をみても必要な利器が時代時代に与えられています。良くなって欲しいという思いが利器となり人から人へ伝えられたんだなぁと思います。


平和な時代と言われた縄文時代や旧石器時代。魔除けに使われたり、狩猟の矢の先や刃物に使われたり、鏡に使われたりした黒曜石。




もののけ姫でも、エミシの村を離れる一族の長になるはずのアシタカに村の娘カヤは黒曜石を御守りに渡します。アシタカは、後にもののけ姫サンにそれを渡します。



黒曜石は取れる場所が限定されていますので黒曜石の日本での分布を調べただけでも、人々はその時代に、海を超えて遥か遠くへ文明の利器を伝えながら共有していました。


縄文時代の黒曜石を大切に大陸へも運んでいた時代には、命の危険をおかしてでも運んで行きたいと思うほど、黒曜石は大切だったんだろうなと思いました。


そして、石器から金属器の時代。石から青銅器へ。青銅器も祭祀と結びついてはいましたが、貧富とも結びつきました。


石器より更によく切れる刃物で、木を切り住まう場所を作ったり、裁断し衣服を作ったり、狩猟でえた食糧を食べられるものに加工したり。


良いものは人々にどんどん伝わり、用途も広がります。だんだんと、利器に功罪が生まれます。人は文明の利器を武器にも変え支配にも使いました。


便利なものから、危ないものへ揺れながら、文明の利器は使う側の自由意思により功罪合わせもちます。


生きるには燃料が必要で、燃料は火や水や風、地熱などの自然エネルギーでは足りず、原子力を生み出しました。原子力理論は世界を、何回でも破滅させる原爆を生みだしました。


アインシュタインは原爆の仕組みを考えました。製造には携わっていなかったけれど、原子力がいかに大きなエネルギーであるかを示す公式、理論を考えだしました。

アインシュタインは日本人の友人に対し、「わたしは日本に対する原爆の使用を常に非難してきたが、わたしはあの運命の決断を阻止するために何もできなかった」と書いています。


アインシュタインはエネルギーが必要な社会において生まれた天才だと思います。理論を生み出したときに、それが人をあんなに苦しめる、地球すら破滅させる可能性のあるものに変化するとは想像していなかったのかもしれません。原子力発電所の安全神話もファンタジーだったと日本は東日本大震災で見せられました。


今の時代、情報の共有を可能にするスマホはまさに文明の利器だと思います。スティーブジョブズは今世紀のスーパーマン、神様が遣わした偉人だと思います。


パソコンが無かった時代に生まれ、この世界を繋ぐ利器がどんどん小型化し進化してさらには殆ど老若男女がスマホを持つ時代になりました。


この利器が、多くの人、国境さえこえ、時間差もこえて瞬時に人を繋げました。しかし、ネット社会により死にまで追いやるニュースもありました。ネット炎上、ネットいじめ、リベンジポルノといった指先ひとつで、誰かをとことん追い詰める怖さも内包した利器でもあります。

 

与えられた文明の利器をストレスの吐口のようにみず知らない他者を傷つける。それも、自由の中で泳がされた人が選択します。神様を信じなければ信じないほど、利器を利己的に残酷なものに変える気もしました。匿名のもと人の内面が露わになる。


どんな素晴らしい物を手にしても、それを手にした人の心が利器を悪いものにも変えてしまう。これも歴史が利器の形を変えて証明している気がします。


自分の意思で利器をどのように使うかも常に選択する自由がある一方、そこには匿名であろうがなかろうが責任が与えられていると思います。有難い物を使える時代、この利器に感謝し、より良く使い善を共有したいです。




手塚治虫さん ブッダ

2021-06-12 05:38:00 | アニメ

手塚治虫さんの作品のなかにブッダがあります。その中で不思議な能力をもった男の子が出てきます。


その男の子は自分の意識を動物に同化することができます。だから、ある時は虫、ある時は虎、ある時は鳥に。


そこに小さいからとか大きいからとか強いからとか弱いからの区別はなくただ同化します。


野原を走るときは、小動物に。母を助けたいときは、虎に。遠くに行かなければならない時は鳥に。意識をむけると、その動物に入るのです。動物には、自我がないので、純粋に筒になって身体をその子に貸します。


その子は大きくなるにつれて、その力はなくなります。純粋さが意識を向ける方にも求められるのかもしれません。


神社に参拝して動物にあうのは縁起が良いと言われています。神様や縁者が、その動物や虫に一瞬うつるのかなと勝手に想像し、鳥や蝶をみたりしても嬉しくなります。


江島神社 亀 妹と参拝した際あいました


靖國神社 鳩?


熱田神宮 鳩 
沢山いますが。笑
神鶏もいましたよ。


玉置神社 鳥


津野山 蛍(カメラのキタムラさんより画像をおかりしました。)
津野山神界前の四万十川。おばさん宅と昔あった茶畑。


蛇が苦手な方ごめんなさい。

津野山については妹のブログをご覧下さい!

妹と神社を参拝すると、季節関係なく黒アゲハがヒラヒラと飛んでくれます。妹は、私より沢山の色んな神社を参拝しているのですが、黒アゲハがほぼ毎回飛んでくるようです。


若かりし頃、大好きな優しい叔母が亡くなりました。その時、葬儀場でずっと蝶々がヒラヒラと飛んできました。当時は、あまりにずっと纏わりつく蝶に、この葬儀場は蝶を飼っている?と思いました。今思うと、肉体が亡くなった叔母さんだったんだと思えます。


一寸の虫にも五分の魂とは上手くいったもので、神様を好きになればなるほど、この虫にも神様や、ご先祖様が宿ってるかもって思います。


この鳥にも、この虫にも。



手塚治虫さん仏陀より


見た目が苦手な虫や動物もいますが、そのようなや動物の中にも、神様が隠れているんだと思います。


そして、動物の在り方は人間が学ぶところがある気がします。







となりのトトロ 煤ワタリの精霊

2021-06-05 06:34:00 | アニメ

となりのトトロで、メイとさつきが真っ黒の精霊クロスケに会う場面があります。真っ黒クロスケは、煤ワタリ。幼いピュアな子には見えるけど、大人には見えなぁ。そこらじゅうを真っ黒にし、身体も真っ黒にします。引っ越した古い家にいた可愛い精霊です。




このクロスケととても似た精霊が、千と千尋の神隠しの釜爺の所でも出てきます。釜爺はせっせと火を焚くから煤が沢山そこら辺にいます。





宮崎駿監督にとっては、煤ワタリ、真っ黒クロスケは愛すべき精霊なんだと思いました。


トトロの舞台と思われる、大分県南部の佐伯市宇目木浦鉱山には、「木浦鉱山すみつけ祭り」があるようです。これは元々、鉱山での安全を祈願する祭りのようです。




木浦鉱山すみつけ祭り検索画像より

この祭りの行われる木浦鉱山地区は、傾山(標高1602m)の東側山麓に位置し九州で最も山深い村落のひとつです。私が気になっている祖母山の隣の山です。


佐伯のすみつけ祭りは、みんなですみを付け合い真っ黒になるのが縁起が良いとされる祭りで、なかなか奥が深そうです。


下記、引用します。


傾山は、全国屈指の銀山として栄えており、このお祭り(奇祭)は400年前から伝わる行事。旧暦の正月11日に、鉱山の守り神「山ん神」に安全を祈願するお祭りです。


落盤事故があった時に、家で墨をつけて遊んでいて助かった若い男性が真っ黒だったことから、鉱山の安全を願って墨をつけるようになったという説があります。


祭りでは輪切りにした大根に墨をつけ誰彼かまわず顔に塗ります。顔についた墨が多いほど縁起が良いとされ皆笑顔で歓喜にあふれます。


境内には地区の若者が長さ5mもの竹に、約1,500枚の飾り紙を付けたご神体「大幣」(おおべい)を飾り荒神による舞を先頭として地区の中を練り歩く際には「大幣」を担いで回ります。


各戸を厄払いする荒神は打ち鳴らす太鼓にのって家の中と外で舞い、家の人は酒やご馳走で一行をおもてなしする風習です。


火の神様、荒神の赤い面や衣装は木浦鉱山で産出していたスズの紅色鉱の多産を願ってとのこと。


山神社を出た荒神一行は地区の厄払いを終え熊野神社の鳥居に大幣を立ててすみつけ祭りは終了となります。


過疎・高齢化で一度中止(2005年)に追い込まれましたが、2008年地元の人たちが復活させました。


ここまで


なんだか、笑いが絶えないお祭りみたいで、この地の銀を生む山神様、火の神様荒神様、煤を出す竈門の神様も喜んでそうです。熊野大社とも縁があるんですね。


となりのトトロで、2人が真っ黒クロスケでておいでーと笑いながら歌う場面は、なんとなく、真っ黒になるのを楽しむこの奇祭を想像させます。


イザナミ様は、火の神様を産み亡くなりました。神道では、死を穢れと捉える側面があります。


火の神様ヒノカグチ様は、母の死の原因をつくり父に斬られるという悲しい側面もついている気がします。


炭や、煤は、火を焚くと出てきます。炭や煤はあたりを真っ黒にします。火の神様が出す副産物かなと思います。火はあたためたり、煮炊きにより食べ物を食べられるようにしたり、食を殺菌したり。


火は人にとって無くてはならないけれど、火は怖くもあります。黒い炭や煤は、年末の大掃除の煤払い、ススのことばなんかからも、祓うべきもの、穢れのイメージがつきまといます。赤や青の火は怖さもあります。


しかし、そんな事は気にしない、一部分だけ見て嫌がらない、すみつけ祭りは、ススもスミも全てひっくるめて、凄い恵みを与えてくださる火の神様、荒神様に感謝して同化するお祭りのように思います。


皆んながクロスケになると笑えます。お笑いはおはらい!ひとり汚れていたら、汚いとか穢れるとか言って差別されたり。黒人差別なんて、顔の色だけでおこりました。酷い話です。

煤とは違いますが、高知や、愛媛(伊予)にはどろんこ祭りがあり、お田植えの際、皆んなに泥をつけ、豊作を祈願します。



高知どろんこ祭り画像検索より

神様の御心には、区別や差別もなく皆んなが一様に可愛いのだと思います。自分の分け御霊ですから。しかし、人は見た目の美醜で差別することもあります。


見た目の美醜なんて関係ない、土や泥や炭や煤で「見た目」を真っ黒にして、そんな差は笑い飛ばしてしまおう!というお祭りは実はとても大切な神事だと思いました。


人は、年をとると容貌も衰えるし、生まれながらに顔形の美醜もあります。コンプレックスの無い人の方が少ないと思います。


しかし、肝心なのは心の美しさであり、磨こうと決めれば誰でも磨けるし、自分で自分の心だけは穢さないと決めることはできます。この身魂だけを神様は見てくださっていると信じています。