ありがたいことに、
私の演奏に対して、会場でたくさんの方が
感想を言いに来て下さった。
ユニセフ本部のキャロル女史も
感動したと全身で伝えて下さった。
意外だったのが、「あなたに Love from the Universe」
に対しての反響の大きさだった。
私は、英語があまりわからないのだが、
皆さん、溢れる表情で伝えて下さったので、
言葉を越えて伝わってきて嬉しかった。
I’ve cried.
So beautiful!
Your music is excellent.
たくさんの言葉を頂いたが、
水のような速度で流れる英語で
私にわかる英語は、
残念ながら、これくらいだった。
中でもBeautifulという言葉を
最も耳にしたので、
あとで、通訳の方にニュアンスを
尋ねた。
Beautifulは、単に美しいという意味合いだけでなく
goodやwonderfulを強調するときに使うそうで、
例えば、いい仕事したね!
というときにも、
Beautiful job!
と言うそうだ。
日本だと、
「感動した」
「素晴らしかった」
という言葉を多く頂くが、
NYでは、
どう感動して、どう素晴らしかったかを
たくさんの言葉で、どわ~っと
表現される。
明らかに大きな違いがある。
今回ほど、自分の英語力のなさを
残念に思ったことはない。
あんなにたくさんの表現を頂いたのに、
通訳の人がいないと、私は、
その半分も理解できないのだった。
用件を伝える英会話は何とかできても、
溢れる表現を理解するというのは、
どうしても語学の力がいる。
話せるようになりたいと、
初めて思った。
自分の音楽が、海外でどう受け止められるのかは、
以前から知りたいと思っていた。
今回、思っているよりずっと、
深く受け止めてもらえたことを知り(感じ)、
私の人生の根幹は、大きく揺さぶられた。