藤木明美ダイアリー

ピアニスト藤木明美が日々のことを綴ります

あなたに Love from the Universe 試聴

2008-04-19 22:57:58 | Weblog
カーネギーで演奏して反響の大きかった、
私のオリジナル曲「あなたに Love from the Univese」
が試聴できるようになりました。

私のHPのトップページで
試聴できます。http://www.geocities.jp/akm0606/

この曲ができたときのことを
改めて思い出しました。
今回カーネギーで演奏してみて、
この曲が宇宙からの贈りものであることを
実感しました。

遠藤湖舟写真展 映像と音楽のコラボ in 京都

2008-04-17 10:03:18 | Weblog
先月、ライブした京都のギャラリー「のざわ」で、
今度は、写真家 遠藤湖舟氏の映像と音楽のコラボレーションをします。

京都の町屋を改造し、ギャラリーにした空間は、
これまとは全く違う、写真、映像、音楽の融合を
生み出します。

私の演奏(映像とのコラボレーション)は、
・4月26日(土)
・18:00開演
・2000円(茶菓付き)
・ギャラリーのざわ
・お問合わせ 075-393-7990(ギャラリーのざわ)
        03-5706-0100(ジオコーポレーション)

ニューヨークから、京都。
このギャップが、楽しみです。

リーフレットはこちらhttp://www.geo-japan.com/exhibition/2008-kyoto/leaflet.html

ギャラリー写真展風景はこちらhttp://www.geo-japan.com/image/LOVELOG_IMG/20080415-01.html

NY カーネギー報告 3

2008-04-13 23:32:41 | Weblog
ありがたいことに、
私の演奏に対して、会場でたくさんの方が
感想を言いに来て下さった。
ユニセフ本部のキャロル女史も
感動したと全身で伝えて下さった。

意外だったのが、「あなたに Love from the Universe」
に対しての反響の大きさだった。

私は、英語があまりわからないのだが、
皆さん、溢れる表情で伝えて下さったので、
言葉を越えて伝わってきて嬉しかった。

I’ve cried.
So beautiful!
Your music is excellent.
たくさんの言葉を頂いたが、
水のような速度で流れる英語で
私にわかる英語は、
残念ながら、これくらいだった。

中でもBeautifulという言葉を
最も耳にしたので、
あとで、通訳の方にニュアンスを
尋ねた。

Beautifulは、単に美しいという意味合いだけでなく
goodやwonderfulを強調するときに使うそうで、
例えば、いい仕事したね!
というときにも、
Beautiful job!
と言うそうだ。

日本だと、
「感動した」
「素晴らしかった」
という言葉を多く頂くが、
NYでは、
どう感動して、どう素晴らしかったかを
たくさんの言葉で、どわ~っと
表現される。
明らかに大きな違いがある。

今回ほど、自分の英語力のなさを
残念に思ったことはない。
あんなにたくさんの表現を頂いたのに、
通訳の人がいないと、私は、
その半分も理解できないのだった。

用件を伝える英会話は何とかできても、
溢れる表現を理解するというのは、
どうしても語学の力がいる。
話せるようになりたいと、
初めて思った。

自分の音楽が、海外でどう受け止められるのかは、
以前から知りたいと思っていた。
今回、思っているよりずっと、
深く受け止めてもらえたことを知り(感じ)、
私の人生の根幹は、大きく揺さぶられた。



NY カーネギー報告 2

2008-04-09 19:02:31 | Weblog
今回のコンサートは、
日米文化交流コンサートなのだが、
直前になって、ユニセフ本部のチャリティコンサートに認定された。

私は、オードリーヘップバーンを理想としていて
彼女のように生きたいと、ずっと思っている。
私のピアノ室には、女優オードリーの写真
そして、晩年、ユニセフで働いた
オードリーの写真が飾ってある。

カーネギーのコンサートがユニセフチャリティに
なると聞いたときは本当に驚いた。
私のオードリーへの想いが繋がったのかと
一瞬思った。

私財を投げ打って、晩年、やりたかった活動を
成し遂げたオードリー。
私には、投げ打つだけの私財がない。
と思い続けていたら、私財のない私が
大きなチャリティに、演奏で関わるチャンスを
頂いたのだ。

私がどんなに高い志をもっても
2000人もの観衆を集めることはできないし、
ましてや、日本ユニセフではなく
国連ビルのNYのユニセフ本部のチャリティに
関わらせて頂けるなんて、
ありえない。

また、NYで人気のアーティスト
Richard Hartleyとゴスペルグループが
賛助出演することになったことも
思いがけない展開だった。

また、私が伴奏した日本のコーラス
とジョイントした、
NEW York Mens choir(NY在住日本人コーラスグループ)
は、ニューヨークで唯一の男性コーラスで
イチローと松阪投手が対決した
NYヤンキーズ球場で、オープニングに
アカペラで歌ったグループなのだ。

この2つのグループの賛助出演によって
動員に拍車がかかった。
そして、ユニセフ募金が、自然な形で、
多く集まったことは言うまでもない。
本当にありがたい。

「ありえない」
ことが、この1週間の旅の中で
幾度起きたことか。

予定されていなかった、展開が
出発までに、どんどん起こり、
カーネギーに2000人の人を
集める準備が着々と進んでいたことを、
本番、舞台に立って、
私は初めて知ることになったのだった。

NY カーネギー演奏 報告1

2008-04-08 19:25:18 | Weblog
無事NYから帰ってきました。

カーネギーのコンサートは5階席まで、観客が2000人も入り、
ステージに立ったときは 何とも言えない幸福な気持ちでした。
普段5階席はクローズにしているそうですが、
ホール側が2000人入ると予測したときに
開けるそうです。
こんなにも多くの人が集まって下さるなんて
誰が想像できたでしょう。
しかも、その日は雨だったにもかかわらず。

カーネギーホールの天井は、
古い大理石のドームになっていて
そこには、まるで天使が舞っているような
柔らかく崇高な雰囲気がありました。

6曲伴奏したあと、
私のソロ一曲目、「あなたに Love from the univers」を弾き始めたとき、
私は、その天井を見上げました。
そこには、これまでに味わった事のない
「感謝」と「慈愛」のエネルギーが溢れていました。
天使が降りてくるような
優しさと美しさがありました。

私は天井を見上げたまま、今までとは全く違った
「あなたに」を弾いた気がします。

「あなたに」を弾き終わったとき、
暖かい拍手が溢れました。
2曲目のリベルタンゴを続けて弾くつもりでしたが
拍手が止まないので、
立ち上がって、深く一礼しました。

一息ついて、リベルタンゴを勢い良く
弾き始めました。
なぜか、かなりエネルギッシュに弾いている自分に
気がつきました。
「あなたに」とは、まるで違う境地で
ゴンゴン弾いている。
失うものが何もない、私がいました。

私の演奏が終わったとき
2000人の拍手とブラボーがどっとかかり、
私は圧倒されて、よろけそうで、
ステージで涙が止まりませんでした。

1999年に音友ホールで リベルタンゴに
ブラボーを頂いて以来、
10年目にニューヨークでしかも
カネーギーホールで、10倍の人たちに
10倍のブラボーを頂けるなんて、
ありえない人生だと
思いました。

あのときと同じ赤のドレスを着ました。

言葉には尽せない感謝の気持ちが溢れてきて、
演奏していたことしか、
覚えていません。

暖かく、優しく、美しく、力強い、
カーネギーホールのエネルギーと
観衆のエネルギーに包まれていました。
そこには、日本では知りえない世界の歴史と
歴代の音楽家の精霊のハーモニーがありました。