藤木明美ダイアリー

ピアニスト藤木明美が日々のことを綴ります

レコーディング

2007-03-17 11:15:42 | Weblog
15日に、歌のCDのレコーディングをした。
アマチュアの74才の方の伴奏。

「いつまで歌えるかわからないから
元気なうちに、形に残したい」
ということで、レコーディングに踏み切った。

「歌が生きる支えです」
と おっしゃる。

レコーディングはコンサートより
何倍も忍耐力、気力、体力が要る。
私でも、レコーディングの次の日は
グッタリしてしまう。
それを、74歳でチャレンジなさるということは、
本当に素晴らしいことだと思う。

人生を「音」という形に残す。

私も、今年はCD制作を予定している。
「今しか弾けない」という曲に呼ばれる想いでいる。
私の場合、人生を音に残すという風ではないけれど
生きている何かを形にするということでは
同じかもしれない。

音を形にするということは、
いずれにしても、演奏だけが録音されるわけではないのだ。

トットちゃん

2007-03-06 13:28:26 | Weblog
黒柳徹子の「小さいときから考えてきたこと」
を読んだ。
私は活字が苦手で、本はあまり読まないのだけれど、
この本だけは、相当に引き付けられて
読みたくて読みたくて寸暇を見つけて読んだ。

サクサクっとした、短い文体のリズムや
彼女の感性が、自分の生理的な何かとマッチしたのだろう。

悲しい本ではないのに
随所随所、涙が滲んだ。
自分の小さいとき、
いえ、変わらず今もってある何かと
共通している感覚が溢れていた。

私の理想とする、オードリーヘップバーンとも
共通している何か。

異常な引き付けられかたに、
自分自身が戸惑っている。

本当にしたくてたまらないことの根幹が、
この本の中に全てあった。