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札幌・円山生活日記

「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」

札幌市都市景観賞受賞の「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」。「アンパン道路」沿いに建築家倉本龍彦氏の設計で自宅として建築された3階建ての趣のある建物です。店のポリシー「最高のコーヒーで心豊かなひとときを…」店の雰囲気とともに楽しめます。

八紘学園農産物直売所」での買い出し後のランチに「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」です。「珈房 サッポロ珈琲館」は札幌市内に直営10店舗を構えるコーヒーの総合企業で地下鉄東西線「琴似駅」近くの「琴似・栄町通り」沿いにも店があります。今回八紘学園農産物直売所」後のランチ候補を探していた際に出て来た月寒店は他店とは一味違う店のようで期待してやってきました。場所は地下鉄東豊線「月寒中央駅」を1番出口で地上に出て、交差点向かいから南西方向につづく「アンパン道路」を5分程歩いたところにあります(地図)。


「月寒中央駅」1番出口目の前から始まる「アンパン道路」。
「アンパン道路」の経緯が書かれています。“明治43年(1910年)、旧豊平町役場が豊平から月寒に移転したため、平岸の人々は役場への連絡路となる新道の開設を要望。町は歩兵第25連隊に協力を要請し、翌年地元民も参加して工事が行われ、全長約2.6㎞の道路がわずか4か月で完成した。町はこの工事中兵士たちに間食としてアンパンを提供した。これが今日の名物「月寒アンパン」である。以来この道路は「アンパン道路」と呼ばれ、人々に親しまれるようになった”とか。「月寒」の地名はかつては同じ漢字表記でアイヌ語由来の「つきさっぷ」と呼んでいたのを難読を嫌った軍の要請で昭和19年に「つきさむ」という読みに改められたそうで「軍」=「無粋で強権的」というイメージを持ちます。でも「アンパン道路」の経緯を読むと(「明治」と「昭和」の違いや「道路建設」も軍事訓練の一つということはあったとしても)歩兵連隊が町の要請に応えて無償奉仕で「アンパン」を食べながら道路を完成させたというのは良いお話ですね。

「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」の外観。「アンパン道路」から回り込んだところに店舗入口があります。駐車場は車で一杯です。
昭和47年(1972年)に建築家倉本龍彦氏の設計により自宅として建築された建物でご子息の名前から「たくんち」と呼ばれていたそうです。

エントランスから趣があります。

看板。

店内。1階はテイクアウト用のケーキやコーヒー豆が売られています。
2階の内観。会計はこちら。ご近所のシニアご夫婦らしき方がゆっくりとお茶を楽しんでおられました。

3階の内観。外観だけでなく店内もお洒落な雰囲気です。手前の禁煙スペースには丸テーブル席×2とカウンター7席。奥に6人掛けの3角形のテーブルと2人用ソファ席×3ほど。
店の分煙ポリシー。
喫煙可スペースから禁煙スペースを見たところ。奥の吹き抜けのある天井の高い禁煙スペースとの間にはスクリーン等何もありません。気になる人は立ち入れないでしょう。少しもったいない気がします。


メニューの表紙。「たくんち」の経緯が書かれています。

別刷りの食事メニュー。具材が選べる「デリサンド」と「ブリュッセルワッフル」。

12時までは「モーニングセット」が、13時からは「キッシュプレート」もあるようです。

食事とセットの「コーヒー」と「ブレンドティー(ポット)」税込み713円。「コーヒー」は「ジノリ」のカップで出てきます。「サッポロ珈琲館」はどこでもそうなのでしょうか?
「ダブルオープンプレート」。「コーヒー」とセットで同1,095円。具材は「スモークサーモンとポテトのチェダーソース」(手前)と「エビとモッツァレラチーズのカプレーゼ」を選択。悪くはありませんが普通のオープンサンドです。

「人気ナンバー1」の「チョコバナナワッフル」同775円。「オーダー毎に1枚1枚焼き上げる」とのことで少し時間があり登場。表面はカリっとし中はどっしりした食べ応えのあるワッフルです。トッピングのバニラアイス、生クリーム、バナナ、チョコレートソースは見映えが良いです。これを食べ終え食事終了です。


会計を終え帰路へ。「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」を「アンパン道路」から見たところ。外装用に使われているのは「下見板」とかで独特の雰囲気が「アンパン道路」に彩りを添えていました。

「アンパン道路」沿いにたつ建築家が設計に腕をふるった自宅建物の古民家カフェ。歴史と古民家建築美を感じる上質の雰囲気の店です。ご近所の憩いの場でもあり月寒界隈散策の際の喫茶時にも良さそうでした。ご馳走様でした。

「珈房 サッポロ珈琲館 月寒店」
札幌市豊平区月寒西一条7-1-1 011-856-1105 
平日 9:30~21:00 土日祝 9:30~22:00
【札幌市時間短縮営業要請の為7月11日まで 9:30~20:00】
定休日 無休
(2021.6.22訪問)



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