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札幌・円山生活日記

「八紘学園農産物直売所」

「学校法人八紘学園(はっこうがくえん) 北海道農業専門学校」は札幌市豊平区月寒の市街地に隣接する63haの敷地を持つ2年制・全寮制の農業専門学校。農業の未来を担うリーダーを育てる1930年設立の歴史のある学校です。キャンパス内の「農産物直売所」では自家生産牛などの乳製品や地域の農協の野菜を販売しており直売所ならではの珍しい野菜や山菜等も季節に応じて入荷するとか。搾りたての牛乳を使った「ツキサップソフトクリーム」も人気です。

本日は「八紘学園農産物直売所」で買い出しです。札幌転居前の現役時代に仕事の関係で北海道を農業視察で何度か訪問しました。全国的には深刻な農業後継者難が叫ばれる中で多くの若者が活き活きと農作業などに従事していたのが非常に印象的でした。そんな次代の農業リーダーを育成する「学校法人八紘学園 北海道農業専門学校」直売所で新鮮野菜がお買い得価格で購入できるということで観光も兼ね期待してやってきました。場所は地下鉄東豊線「福住駅」下車で北東方向に10分ほど歩いたところにあります(地図)。

「学校法人八紘学園 北海道農業専門学校」の構内案内。 例年7月上~中旬にのみ有料で一般公開されていた「花菖蒲園」も見事だということで訪問を予定していたのですが残念ながら「園内整備および株養成作業等のため」開催見送りが告示されています。

地下鉄東豊線「福住駅」から徒歩で「八紘学園農産物直売所」に到着。
先に右側のポプラと白樺の並木を散策することにします。

直売所入口から続くポプラと白樺の並木は大正時代に植えられたもので「花菖蒲園」あたりまで700mにわたり立ち並んでいるとか。散歩、ジョギング等で多くの人が歩いています。
並木の周囲には農場が広がります。こちら開拓用機械「ブラッシュブレイカー」が保存展示されているデントコーン農場。
「ブラッシュブレイカー」は「インターナショナルハーベスタ」製をモデルにして「日鋼(室蘭)」が製作したものだそうです。
同じく並木沿いから農場奥(南方向)の「札幌ドーム」を望んだところ。

巨大な宇宙船が住宅街に着陸したような光景です。

更に奥まで並木は伸びていますが次々と車がやってくる「直売所」が気になり(お買い得品が無くなるのでは・・)適当なところで引き返します。
保育園児たちを遊ばせるにも良い場所のようです。

並木を出て「直売所」に向かいます。「菜の花」と蝶々。
「直売所」側から見たポプラと白樺の並木。


「農産物直売所」の正面入り口。駐車場は車で一杯で周辺住民だけでなく遠方から訪れる人も多いそうです(我々もそうですが・)。
〈今日のオススメ〉が掲示されています。

「直売所」では学園産の乳製品の他に札幌市内をはじめとする石狩平野一帯で育った米、野菜、畜産物、加工品などが販売されています。

野菜類のコーナー。中央の大玉の「江別産レタス」は1ケ180円。
「八紘学園卒業生が育てた余市産さくらんぼ」各種450円。
乳製品コーナー。八紘学園産の「ツキサップ牛乳」はツキサムの風土で育った牧草、とうもろこし(デントコーン)を主食とした自家生産牛の生乳のみを使用した低温(65℃)殺菌。900mⅼ420円。隣の「ツキサップ・ヨーグルト」は人気商品で一家族3本まで。900mⅼ530円。

当日は商品少なめでしたが肉類の取り扱いもありました。
上掲の建物に隣接して野菜科の学生が実習で生産した八紘学園産「やさい直売所」があります。 5月中旬頃から~10月下旬頃までの毎週月・水・金の午前10 時より。 
「もう完売か!?」と思ったのですが前週のものでした。
それでも残りはわずか。一番人気だというトマトは完売でした。
学園農場内で摂れた「八紘ハチミツ」等の加工品も販売しています。
更に学園内果樹園で始まった「さくらんぼ狩りのお知らせ」がありました。「さくらんぼ狩り」は経験が無くどんな感じなのか楽しそうなので帰宅後電話で予約しました。結果は後日体験後に報告します。

買物も一段落したので折角の機会ですので評判の「ツキサップソフトクリーム」を購入します。①で会計し②で受け取ります。「直売所」到着時には列ができていたのですが今は落ち着いています。
ソフトクリームは「ワッフルコーン(プレーンorココア)」か「カップ」か、大きさは大小から選べます。
「ココアワッフルコーン」の大、税込み350円。生乳の風味を損なわないよう低温殺菌している「ツキサップ牛乳」を使用しているので搾りたての風味に近い牛乳の味を味わえるとか。確かに自然の風味豊かな生乳を凝縮したような味わいのソフトクリームでした。

多くの人が日陰のこちらのベンチでソフトクリームを食べていました。

「直売所」入口付近では期間限定で学園の生徒が育てた花を販売していました。
色鮮やかな「ペチュニア」。
「ビオラ(すみれ)」は1株50円。


最後に「直売所」向かいの「札幌景観重要建築物」の畜舎とサイロを見学です。明治後期に建てられた札幌軟石のサイロは昭和18年頃に一度改築され現在の姿になったとか。石造りの趣あるサイロと畜舎のトタン屋根の赤に樹木のみどりが美しい景観を作っています。大変結構な買い出しになりました。
*なお定年退職後の札幌転居は冒頭の北海道農業視察と別途観光等での訪問で北海道に魅せられたのが大きな理由です。その意味でも北海道農業に感謝です。ちなみにその際に案内頂いた方に言われた「雪下ろしの経験がないなら一軒家は止めろ」、「シニアで都会生活と同時に自然を楽しみたいなら円山公園駅界隈が良い」と言われたのが現在の暮らしの発端です。


本日の購入品です。左上より札幌産「四季なりいちご(えらん)」350円、新篠津産「JAしんしのつ・きたくりん」2㎏950円、札幌産「ファームまつもとツルムラサキ」160円、江別産「バジル」150円、下左より道央産「ズッキーニ」2本280円、当別産「生ひやむぎ」200円、学園産「ミニキュウリ」150円、余市産「山田ファーム佐藤錦」380円。多くが産地や生産者が判るというのは立派です。  

日本の総耕地面積の25%を占め日本の食を支える北海道農業。その将来を担う若者が学ぶ場所の「直売所」はさすがなものがありました。ただ我が家から少し遠いのでサクランボ狩りや花菖蒲園見学、あるいは「福住」周辺訪問の際のセットで出かける感じでしょうか。「サクランボ狩り」の次は「羊ケ丘展望台」ラベンダー鑑賞時ですね。また宜しくお願いします。

「八紘学園農産物直売所」

〒062-0052 北海道札幌市豊平区月寒東2条13丁目1-12
学校法人八紘学園北海道農業専門学校内
TEL011-852-8081
営業時間 4月中旬~11月上旬/10時~17時/11月中旬~4月中旬/10時~16時
定休日 木曜日 ※11月中旬~4月中旬は土・日・月曜日のみ営業

(2021.6.28訪問)

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