湯川学の波がある人生 ~双極性障害だっていいじゃん~

双極性障害とともに生きる日常を書いています。「躁鬱病患者の電気けいれん療法」からブログのタイトルを変えました。

俺にとっての双極性障害

2011-04-09 18:23:41 | 過去ブログ
過去のことを書くブログを書いてなかったのですが、継続性を無視して、自分にとって大事だったと思う期間のことを少し書きます。

まず、最初に双極性障害と診断されたのは、2008年。
そのときも、うつ状態が酷く、抗うつ剤と一緒に、はじめてリーマスを処方された。
しかし、うつ状態がさらに酷くなり、主治医の先生に、リーマスが悪い作用をしていると相談。
俺は、もともとテンションが高い方であり、躁状態になっているのではなく、普通の自分に戻っただけだと。
そして、リーマスを飲みたくないと、主張した。

主治医の先生も、とりあえず、承知してくれ、抗うつ剤をメインに処方してくれた。

その後も、良くなったり、悪くなったりを繰り返し、またリーマスの処方。
嫌がる俺に対して、デパケンの処方に変えてくれたりもした。
それでも、うつ状態が良くならない俺は、抗うつ剤にこだわった。

そして、2010年の2度目にうつ状態が酷く悪くなったとき、「昔の自分」に戻れないことを覚悟した。
それまでも覚悟していたつもりだったけど、心のどこかで、「昔の自分」に戻れるんじゃないかとほんの少し期待があったと思う。
この覚悟に至るまでには、いくつもの段階が有った。いま思いつくもの。
・自分が精神疾患になったこと、病院の精神科に通院すること。
・薬を飲まないといけないこと。
・休職すること。
・これまでと同じ仕事ができないこと。
・考え方、価値観を変えること。

それでも、自分は自分だし、生きたいと思った。

その後、2010年3度目にうつ状態が酷く悪くなったとき、とにかく社会生活を続けられること、もっと明確に言うと、家族と生活する為に会社に継続して行けること、それができれば、他の理想やプライドを捨て、他人からどう思われても良いと思った。
そして、主治医の先生に相談すると、次の2つのことを提案してくれた。
・大きい病院に行って、電気けいれん療法を受けること。
・双極性障害の診断を重視して、薬の処方を見直すこと。そしてテグレトールを処方。

このとき、双極性障害のことを本やブログなどで詳しく調べた。自分と同じ双極性障害2型の人のブログを見つけ、うつ状態が非常に酷いながらも、仕事をしていることを知った。
その直後、電気けいれん療法のために新しい病院に行って、新しい主治医の初診を受け、抗うつ剤の処方がなくなった。俺は、それを受け入れた。
それは、双極性障害であることを受け入れたことでもある。
自分にとって大事なことは、家族と生活する為に会社に継続して行くことであり、病名が双極性障害であろうとうつ病であろうと自分に貼られるレッテルはどうでもよく、適切な薬を飲むことが重要であると思った。
そして、気分の変動をコントロールすることが必要であることも、再度、重要であると認識した。

2010年11月のことです。それ以降、うつ状態が悪くなっておらず、電気けいれん療法も見送りました。
2011年3月に復職しましたが、まだまだ気持ちが不安定です。それでも、抗うつ剤を飲まずに11月以降に酷いうつ状態になってないのはすごいことです!

いつか、もう少し落ち着いたら、テグレトールはそのまま??、他の薬は見直すことになるかもしれません。それでも、一生、気分を安定させる為の薬を飲まないといけないと覚悟しています。
それから、生活のリズムを乱さない。
無理しない。
あせらず、あわてず、あきらめない。
ふんわり、まろやかな心を忘れない。
しなやかに。
ゆるりと。
マイペースの元気で、やっていきたいと思います。

昔のように、バリバリ仕事はできないけど、また別の人生があり、幸せがあると思っています。


少し話題は変わって、主治医の先生とのこと。
前の主治医の先生には5年間も診て頂きました。たくさん苦労もかけましたが、信頼していたからこそです。そして、今の主治医の先生も、まだ5ヶ月ですが、信頼できる先生です。
一番最初の病院の先生方(何度か変わりましたので複数の先生)には信頼という関係はなかったと思います。それは主治医が何度も変わった病院や短い診療時間などにも問題があったと思いますが、患者である俺の覚悟も関係していたようにも思えます。とにかく、早くバリバリ働ける自分に戻ることだけを考えていましたから。


そして最後に、ここで書いた内容は、俺の場合であって、すべての双極性障害の方が同じような考え方をすべきなのか、分かりません。
特に、「昔の自分」に戻れないものなのか、断言するものではないです。
精神疾患の場合は、特に、症状や環境など、そして薬の効果も、一人一人異なると思うので、多くの正解の治療法があるのだと想像しています。


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