ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

遺作

2012-03-14 09:25:15 | ■雑談
TVの報道でレオナルド・ダヴィンチの未発表の壁画がもしかしたら、壁画の裏に隠れているかもしれないという報道がありました。
もし、本当に作品が隠れているとすれば世紀の大発見だし、とっても楽しみですよね。

しかし、ダヴィンチはなぜその作品を隠してしまったのだろうか?
宗教的な意味合いで、どうしてもその絵画を隠さなければならなかった為のカモフラージュということも考えられますが、コレまで見つかってこなかった壁画故に、本人の意思は明らかにされないでしょうね。

なんか、とてもドキドキ。
でも、開けてがっかりなんてことは無いだろうか?
本人が満足できなかった為に重ねて書き直したとか?
実は、一般の目に触れたくないからそうしたと言う事も考えられるわけです。
(依頼主に頼まれ書いたが、後で書き直したとか・・・逆もあるかもですが)

以前、バルセロナのサグラダファミリアを見た時、私は非常にがっかりしたことがあります。
アントニオ・ガウディの遺作として現在も建築中の作品なのですが・・・
内部を見てみると全然デザインがしきれていなくて張りぼて感がたっぷりだったんです。
ガウディは各ディテールを現場で指示したり、巨大な模型を作って検証しながらデザインをする人だったので、死後に生前のスケッチなどを元に作り続けることに無理があったのではと思っています。

そう、僕ら建築家も図面を書いて建物を作り上げますが、図面のまま作り上げるということはありません。
現場で指示を出し変更をする。
良くあることです。

ですので、完成されていないものに評価はして欲しくないというのが芸術家の共通認識かと思うのです・・・

このダヴィンチの作品が本人が世に出したかったのか?
それとも、失敗作で見せたくなかったものなのか・・・
そこって重要だと思います。

ですので、発掘の前にその意思を調査できればいいと思うのですが、でもどんな絵かが気になりますよね(笑)


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。